Disc. 東京佼成ウインドオーケストラ 『ニュー・サウンズ・イン・ブラス・ベスト・セレクション Vol.4』

1989年1月25日 CD発売

 

”ニュー・サウンズ・イン・ブラス”シリーズの中から特別によりすぐった名演奏の数々…。ダイナミックで一味違ったポップな演奏をお楽しみください。

指揮:岩井直溥
演奏:東京佼成ウィンドオーケストラ

 

久石譲が吹奏楽アレンジを手がけた「愛のコリーダ」が収録されている。

 

 

曲目解説

1.ロックン・ロール・メドレー
「ロック・アラウンド・ザ・クロック」1955年に、映画「暴力教室」の主題歌として使われ大ヒット、全米中をロックン・ロール・ブームに巻き込み、’55年度ヒット・チャート第1位となった曲。「ロックン・ロール・ミュージック」ビートルズがアルバム「ビートルズ’65」に吹き込んで有名になった曲。「ハートブレイク・ホテル」”ハウンド・ドッグ”同様、今は亡きエルビス・プレスリーの黄金時代を築いた記念すべき大ヒット曲。ロックのスピリチュアルに満ちあふれた作品です。「ダイアナ」ポール・アンカのデビュー・ヒット曲。レコーディング時までに歌詞が完成せず、サビの部分で「オー・オー」と歌ったのが面白く、後に多くのロック曲がこれを真似たと言う話があります。「ハウンド・ドッグ」ロックンロールが生んだ英雄、エルビス・プレスリーの代表的ヒット曲です。1950年代後半から、全世界を風靡した”ロックン・ロール”。それは平和と取り戻し、若いエネルギーが新しい息吹きを探し求めて生まれた革命的なポップスでした。歌い踊り、それに大きく反応した若者たちの世代は、やがてビートルズの出現、ロック全盛時代の布石となって行ったのです。大変なつかしい素材ですが、このメドレーは構成が明快で、演奏も容易だから恐らく中学校バンドでも、喜んで演奏されることでしょう。

 

2.オリーブの首飾り
イージー・リスニングの代表作とも云うべきご承知の曲です。クロード・モルガンの作品ですが、多くの楽団によって演奏されており、中でもポール・モーリア楽団の演奏で、日本でも大ヒットしています。イントロはラテン調を思わせる編曲で、コンガ又はボンゴスをドラムセットとからめて上手に使うと、非常に面白くなります。グレードも易しく中学校バンドでも楽しく演奏できますし、コンサートのアンコールなどで使えば、聴衆の喝采は受け合いです。録音に際しては、新しい試みとして電子ピアノ(ヤマハCP-30)を使用して見ました。管楽器だけのサウンドがややもすると陥る単調さを救うもので、電気的に作り出すハープシコードの音色は、又バンドの世界にニューサウンドを投げ掛けています。

 

3.ステイン・アライヴ
かつて、多くの若者を虜にした”サタデー・ナイト・フィーバー”で最初に飛び出して来たディスコです。少々混み入った細かなリズムは、殆ど同じパターンの繰り返しですから、リズムに乗って覚えてしまえば演奏も何でもありません。それにしても美しいメロディーであるし、リズムと低音を誇張した演奏は、吹奏楽で立派にディスコ・サウンドを作れることを証明しています。

 

4.エンドレス・ラヴ
’82年の正月映画として公開されたアメリカ映画、「エンドレス・ラヴ」の主題歌。作詞・作曲は、あのコモドアーズのピアニストでありシンガー・ソング・ライターとしても今もっとも注目されているライオネル・リッチー、そして彼自身の歌に、「ビリー・ホリデー物語」「マホガニー物語」「ザ・ウィズ」と映画出演が続いている歌手のダイアナ・ロスが加わっている。この2人のデュオはまさに絶妙、美しくしっとりとしたバラッドを唱い上げます。この2人のデュオの雰囲気を壊さないようにアレンジに気が配られているため、木管楽器(cla. fl. sax)等のソロやソリについては、特にバランスに気をつけてください。ステージ効果を上げるため、PA等の使用を考えるとよりよいでしょう。尚監督フランコ・ゼフィレッリ、主演ブルック・シールズによるこの映画は’81年全米で公開されると同時に大ヒットとなり、又主題歌も同じく大ヒットとなりました。現代のロミオとジュリエット、そんな内容の映画です。

 

5.愛のコリーダ
クインシー・ジョーンズ、彼の名前を聞く時、或る人々はジャズを感じ、或る人々はポップスを感じるといいます。4 beat から16 beat、その様々な音楽のシーンを背負って生きて来た彼に対する評価は、人それぞれだと思います。しかし彼について確実に言える事は、彼の音楽にはいつも真新しいものが溢れていて、前向きに何かをやろうとする、意気込みが感じられる事です。彼自身、クエスト・レコードの設立、3年ぶりのニュー・アルバムについて、”なにかを成し遂げようというものじゃない……、より良くしようというものなんだ……”という意味のことを明らかにしています。兎に角、パワー、内容、共にアメリカという表現が、とてもピッタリくる人物である事はまちがいないでしょう。この「愛のコリーダ」、クインシー・ジョーンズ・オーケストラの演奏で、大ヒットをしましたが、この曲は、’80年の秋頃ブリティッシュ・チャートのベスト10入りしたヒットナンバーで、作曲者のチャス・ジャンケルは、もとイアン・デューリー・グループのギタリストだった人。調子のよい、ダンサンブルなビートに支えられたリフレイン、「AI NO CORRIDA、that’s where I am」を演奏時に加えるのも又一興と思います。

 

6.恋のアランフェス
スペインの作曲家ロドリゴが、ギターの名手サインス・デ・ラ・マサのために1940年に作曲した「ギターと小オーケストラのための協奏曲」が原曲です。この曲はその第二楽章のアダージョですが、原曲よりもすでにムード・ミュージックとしてなじみの深い曲です。フリューゲルホルンが中心にソロを歌いますが、ソローテンポが却つてアンサンブルを手こずらせることでしょう。演奏に際してはゆるやかな中にも曲の流れを感じさせることが大切ですし、もし仕上げに手こずるようでしたら、倍のテンポのタクトでたんねんに拍子を合わせる練習をするとよいでしょう。又指揮の技術の腕試しにもなる素材ですし、ギターの上手な学生を探し出し、効果を高めて欲しいものです。

 

7.サンチェスの子供たち
アメリカのジャズ・クロスオーバー界で大活躍のフリューゲル・ホルン奏者、チャック・マンジョーネの初の映画音楽作品。アンソニー・クインが主人公を演ずる映画「サンチェスの子供たち」の音楽で、フリューゲル・ホルンが、民族的リズムに乗って、哀愁を帯びた美しいメロディーを歌いあげます。

 

8.涙のトッカータ
これもポール・モーリア楽団のレコードで大ヒットした作品です。作曲は同楽団のメンバーのひとりガストン・ローランです。題名が示すようにクラシック的気品とトッカータが全曲を流れており、ごく簡単でしかも美しい8小節のモチーフの繰り返しです。演奏に際してはクラシック同様各セクションの音型や長さを統一すること。それにオブリガードをバランスよく生かすことが大切です。最後の3小節は純粋にクラシック調のアンサンブルで終ります。単調さを避ける工夫が感じられる良い編曲です。電気ピアノを使いハープシコードの感じを良く出していますが、勿論無くても演奏ができます。

 

9.ヴァイブレーションズ
アルト・サックスとトランペットのアドリブを伴う軽快な曲。ただしコード進行が全てGm・F・E♭・D7と易しく、アドリブ入門曲としても丁度手頃です。

 

10.ホワット・ア・ワンダフル・ワールド
ルイ・アームストロングの名唱でおなじみの、ジャズのスタンダード・ナンバー。ブラス、サックス・セクションの音を厚く、全編フルバンド風のアレンジ。他の曲のソロ同様、現在ジャズ・トランペッターNo.1と評価の高い数原晋のソロが素晴らしい。

 

11.マイ・ウェイ
原曲はフランス産ですがハリウッドの大御所フランク・シナトラが歌って大ヒットしました。曲の構成はオーソドックスですし、十分盛りあがりのある曲なので誰にも問題なく好かれます。ダイナミックな短調の序奏に続いて、最初のテーマを木管だけで歌います。やがてリズム群を加えて金管が重なり、中音の対旋律が効果的にからみます。2コーラスはテンポを落した各セクションの掛け合い、アルトサックスのソロが美しい。ラストの盛り上がりがタップリしているので、アンコール曲として最適。オーソドックスな曲だけに、ポピュラー入門曲として推めたい。いつものことながら、岩井直溥の編曲はこの単純な曲を見事な手法で生かし、アンサンブルの遊びを教えてくれます。安心してすべてのバンドにお推め出来る佳曲。

 

12.ハリー・ジェームスに捧ぐ
ハリウッド映画にも度々登場、オールド・ファンも魅了したトランペットの王様で、バンドリーダーでもあったハリー・ジェームスの愛奏曲が2曲。トランペット・ソロでムーディーなスリーピー・ラグーン。それに同楽団のテーマ曲でもあったイタリア民謡チリビリビンは、かなりのハイトーンとテクニックが要求される難曲です。アマチュアの皆さんも、2人掛りの分担奏などでチャレンジして見てください。

(解説:鮎川信/石上禮男)

(曲目解説 ~CDライナーノーツより)

 

 

ニュー・サウンズ・イン・ブラス・ベスト・セレクション Vol.4

1.ロックン・ロール・メドレー Rock ‘n’ Roll Medley
ロック・アラウンド・ザ・クロック Rock Around The Clock ~ ロックン・ロール・ミュージック Rock And Roll Music ~ ハートブレーク・ホテル Heartbreak Hotel ~ ダイアナ Diana ~ ハウンド・ドッグ Hound Dog
2.オリーヴの首飾り El Bimbo
3.ステイン・アライヴ Stain’ Alive
4.エンドレス・ラヴ Endless Love
5.愛のコリーダ Ai no corrida
6.恋のアランフェス Aranjuez Mon Amour
7.サンチェスの子供たち Children Of Sanchez
8.涙のトッカータ Toccata
9.ヴァイブレーションズ Vibrations
10.ホワット・ア・ワンダフル・ワールド(この素晴らしき世界) What A Wonderful World
11.マイ・ウェイ My Way
12.ハリー・ジェームスに捧ぐ A Tribute To Harry James
スリーピー・ラグーン By The Sleepy Lagoon ~ チリビリビン Ciribiribin

編曲:
岩井直溥 1,2,3,7,9,11,12
三枝成章 4
久石譲 5
浦田健次郎 6,8
真島俊夫 10

 

Disc. 久石譲 『冬の旅人』

1989年1月10日 EP発売 N07E-702
1989年1月10日 CDS発売 N10C-702

 

フジテレビ系ドラマ「華の別れ」主題歌『冬の旅人』

 

作曲はもちろん、久石譲本人による歌唱楽曲である。1988年12月21日発売、オリジナル・ソロアルバム「illision」からのシングル・カットである。アルバム版とシングル版では歌詞が異なっている(作詞家は同じ)。

カップリングにはオリジナル・ソロアルバム「Piano Stories」より、「Green Requiem」が収録されている。これは映画「グリーン・レクイエム」のメインテーマ曲を、ピアノソロ作品にアレンジしたものである。

 

ちなみにTVドラマ本編BGMでは、「冬の旅人」アコースティックなインストゥルメンタルver.(未音源化)や、「A Summer’s Day」「Green Requiem」などオリジナルソロアルバム『Piano Stories』から複数の楽曲が使用されている。「illusion」(同名アルバム曲)も使用されている。

 

 

冬の旅人 LP corect

(EPジャケット)

 

1.冬の旅人
作詞:松本一起 作曲・編曲:久石譲 歌:久石譲
2.Green Requiem (Instrumental)
作曲・編曲:久石譲 ピアノソロ:久石譲(「Piano Stories」より)

 

Disc. 久石譲 『(MAZDA GRANZ)CM音楽』 *Unreleased

1988年 CM放送

 

「マツダ グランツ (MAZDA GRANZ)」のCM音楽。曲名不明。

硬質なフェアライトサウンド。前衛的なリズムを貴重に構成された楽曲で、パーカッションやサンプリングボイスが入り乱れた楽曲。未音源化楽曲。

 

(CM映像より)

 

Disc. 久石譲 『ヴイナス戦記 イメージアルバム』

久石譲 『ヴィナス戦記 イメージアルバム』

1988年12月21日 CD発売 32L2-41
1988年12月21日 LP発売 28L1-41
1988年12月21日 CT発売 28L4-41

 

1988年公開 映画「ヴイナス戦記」
監督:安彦良和 音楽:久石譲

 

 

【楽曲解説】

1.ヴイナスの彼方へ
愛と美の女神の地-ヴイナス。しかしその素顔は冷たく、人々の争いにも救いを与えてはくれない。激しい戦闘のあいまに、ひとときの安らぎを得ようとするヒロインたちの、悲しさをおびた旋律が盛り上がり、そしてまた無情な戦斗の彼方にかき消されてゆく。それでもヒロは走り続けるのだ。ヴイナスの明日は、一体どんなものとなるのか、果たして彼らはそれを戦いとれるのだろうか。

2.灼熱のサーキット
明るいエイトビートにのせ、力強い女声ヴォーカルが、ローリング・ゲームに賭けるヒロたちを唄い上げる。そしてまた、戦場へと世界は移っても、生命を賭けて疾走する彼らの若さが、激しくそして鮮やかな事に少しの変わりはないと。-…熱いものが、ほしいんだ。なにか、熱いものが… それを見つけるためにとび出してゆくヒロ。その後ろ姿にきらめくものは、希望と呼んで良いのだろうか。それを見た者は誰でも、彼を追おうとするだろう。

3.青空市場
大地に根づいた人類のいとなみを感じさせる土着的なリズムは、そのたくましさをも表しているといえよう。特に前半の明るい広がりは、人々の希望を思わせ力強い。そして、後半の金属質な旋律により、のしかかっている現実-すなわち政治的背景の存在を暗示し、日常にひそんだ不安をかいまみせるのである。

4.イシュタルの襲来
響く重低音とそれにかぶる不気味な高音は、重爆撃機の襲来と警報を表しているようだ。雨のように注ぐ爆弾、そして降下する重戦車隊に、街は制圧させてゆく。破壊と死、残るものは絶望ばかりか。そんな凄まじさを不協和音がいっそうあおりたてる。その唐突な終結は、不安なヴイナスの惑星としての未来をすら感じさせる。

5.愛のテーマ(For Maggie)
スローテンポのイントロが、ぎこちないヒロとマギーを映し出す。せつない主旋律は酸っぱいような想いをいっぱいにあふれさせ、ヒロを包み込み支えようとするマギーのおさない母性を感じさせる。激情のままに抱き合っても、心の中心部にはもっと真剣な想いのあふれる二人を、まるでヴイナスが見守っているような、詩情豊かなメロディが広がる。

6.青空の疾走
イオシティを疾走するヒロとバイク。街は頽廃の色から荒廃へと変わろうとしている。人々の不安があたりに満ちるなか、ひたすら走るヒロの目には、絶望しか映らぬようにさえ見える。いや、そんなことはない。何か、何かが起こるはず。その何かこそが、自分をぶつけられるもののはず。いらだちを交えたヒロの疾走を、アップテンポで追う。

7.スウのテーマ
軽いタッチのポップなリズムに、ちょっと散りばめられたのは、大人の女の妖しい気分? 自由奔放で目立ちたがりで、キャリアウーマンのツッパイも一人前。そんなスウがヴイナスにやってきた。スウにとっては戦争だってワクワクのもとだ。けれど、スウだって本当は楽しいことが大好きの明るい純情っ子。軽快なメロディに、スキップしている彼女が見えるようだ。

8.ヴイナスの風(Wind On The Venus)
ロック調のメロディにのせ、迷いながらも前進を続けていくヒロを唄う。負けず嫌いな性格が、いつしか自分ばかりでなく、回りの皆をひっぱって行く程の大きな力となってゆくのがよくわかるだろう。ヴォーカルの繊細さが、ヒロのナイーブさを上手く見せてくれているようでもある。

9.イオ・City
炎と氷、極暑と極寒。この二つの顔をもつヴイナスは、美しさと、すさまじい嫉妬をあわせもつ、きまぐれな女神のようだ。そして、二つのはざまの黄昏地でしか生きることができないヒロたちは、いつも同じ表情の太陽しか知らない。きらめくようなピアノが夜を教えても、見上げる空は薄明…。それでも時間だけは動いてゆく。この眺めが変わらないように、ヒロたちの明日もただ過ぎてゆくのだろうか。空の広がりの壮大さに、悲しみを含ませるような弦が美しい。

10.燃える戦場
緊迫したリズムが、初陣のヒロをふるえさせる。敵重戦車”タコ”の前進の響きが地をゆるがす。巨大な”タコ”を向こうに回し、大口径ミサイルや滑空砲をかいくぐり、戦闘バイクを操るヒロの指がトリガーにかかる。-撃つんだ!! 弾倉が空になるまで!! 40ミリライフルが火を吹き、部厚い”タコ”の胴体にくい込んでゆく。少年たちの歓声が、ヒロにきこえる。閃光と轟音をふくれあがらせ-”タコ”が死んだ。

(楽曲解説 ~CDライナーノーツより)

 

 

 

 

久石譲 『ヴィナス戦記 イメージアルバム』

1. ヴイナスの彼方へ
2. 灼熱のサーキット
3. 青空市場
4. イシュタルの襲来
5. 愛のテーマ(For Maggie)
6. 青春の疾走
7. スウのテーマ
8. ヴイナスの風(Wind On The Venus)
9. イオ・City
10. 燃える戦場

作曲・編曲:久石譲
作詩:冬杜花代子 2. 8.

 

Disc. 久石譲 『illusion』

久石譲 『illusion』

1988年12月21日 LP発売 N28U-702
1988年12月21日 CD発売 N32C-702
1988年12月21日 CT発売 N28K-702
1992年11月21日 CD発売 NACL-1505

 

「都市生活者の孤独と幻想」をテーマに、メロディ、ボーカル、アレンジともにハイセンスな音世界を展開。

 

1988年8月21発売シングル「Night City」は同アルバムからの先行シングルとなっている。

久石譲 Night City シングル

 

 

1989年1月10日発売シングル「冬の旅人」は同アルバムからのシングル・カットである。ドラマ「華の別れ」主題歌起用によるもので、アルバム版とシングル版では歌詞が異なっている。

冬の旅人 LP corect

 

 

「前作の『ピアノ・ストーリーズ』なんかは、聴く側が勝手に心象風景を自分たちで投影しやすかった。こちらから押し付けがましいメッセージがない分ね。今までそうやって作ってきたんですけど、長年やってくると、もっと直接的にメッセージを訴えかけたくなる。それには歌の表現がいちばん適切なんです。僕は井上陽水さんとか中島みゆきさんとか、非常に歌のうまい人の仕事をいっぱいさせてもらっていたんで、中途半端に歌はやりたくなかった。で、今回いろいろやってみて、何とかいけそうじゃないかということで。アレンジャーだとかいろんな人が、サウンドの一部として歌を歌うみたいなのがありますけど、あのてのものはやりたくなかったんですよ。どうせ歌うなら、徹底して歌をやる」

「このアルバムに入る直前までの、僕の弦のスタイルというのは確率されていたんですね。いろんな人の歌のときのバックのスタイルとか、あるいは、フル・オーケストラで8-6-4-4とか(注1)6-4-2-2とかいう編成で歌用、オーケストラ用、映画用とか、自分なりの癖が確立されていた。ですから、またゼロから、全く弦が書けない状態に戻して、普通ならこうくる、というのを極力排除してアレンジしました。もう1回クラウス・オガーマンとか、あのへんの弦アレンジを聴いたりとか。そういうのを徹底しましたね」

Blog. 「キーボード・マガジン 1989年3月号」 久石譲インタビュー内容 より抜粋)

 

 

久石譲 『illusion』

1. Zin-Zin
2. Night City
3. 81/2の風景画
4. 風のHighway
5. 冬の旅人
6. オリエントへの曵航
7. ブレードランナーの彷徨
8. L’ étranger
9. 少年の日の夕暮れ
10. illusion

Guest Duet:Mai Fujisawa 9.

Musicians
Hideo Saitoh(E.Guitar)
Fujimaru Yoshino(E.Guitar)
Kenji Takamizu(Bass)
Motoya Hamaguchi(Percussion)
Masashi Shinozaki Group(Strings)
Asuka Kaneko Group(Strings)
Mai Fujisawa(Special Duet)
etc.

Recording:Wonder Station,Sound Inn Magnet Studio,Freedom Studio,Taihei Studio,MarineStudio,Studio Sky
April 1988~October 1988

 

Disc. りりぃ 『FAIRY TALE』

1988年12月16日 LP・CD発売

 

久石譲が編曲を手がけた1楽曲「He was beautiful」が収録されている。この曲は1987年CM  MAZDA 『Familia セダン』にも使用されている。

 

 

(LPジャケット / LP盤)

 

 

 

2021.10 追記

2021年10月21日「りりィ/fairy tale +3 (初回限定) 」CD発売。

りりィがビクターに残した最終作。芳野藤丸、岡本郭男、桑名晴子ら参加した80’sアーバン・メロウ作品集。名曲「花」も収録。ボーナス・トラック3曲収録(1988年作品)

(ボーナス・トラック)
Really Want You, Lover
夢のエレメント ~勇者達へのレクイエム~(シングルバージョン)
Rescue You

2021年最新マスタリング/最新ライナーノーツ

VICL-65604

 

 

 

SIDE A
1.花
2.Earthly Paradise
3.fairy tale -おとぎ話-
4.夢のエレメント 〜勇者達へのレクイエム~

SIDE B
5.He was beautiful
6.心はいつもmystery
7.さよならロンリネス
8.The gift of love
9.天使の記憶

 

久石譲1曲、芳野藤丸(SHOGUN)7曲、佐藤準1曲編曲
久石譲、芳野藤丸、佐藤準、小島良喜参加

 

Disc. 藤井郁弥 『Mother’s Touch』

1988年12月7日 CDS発売 S10A-0224
1988年12月7日 EP発売 7A0934
1988年12月7日 CT発売 10P-13315

 

久石譲が「Mother’s Touch」」の編曲を担当している。

チェッカーズのメイン・ボーカルとして活動中にソロ歌手として最初に出したシングルである。また当時は本名の「藤井郁弥」名義としての発売だった。製薬会社「ライフィックス・胃腸薬」のコマーシャル・イメージソングとしてもタイアップされた。

 

 

Mother's Touch 藤井郁弥 LP 2

(EPジャケット)

 

 

Mother's Touch 藤井郁弥 CD 1

(CDジャケット)

 

 

Mother's Touch 藤井郁弥 カセット

(カセット)

 

1.Mother’s Touch
作詞:松本隆 作曲:宇崎竜童 編曲:久石譲
2.悲しきトリッキー・ガール
作詞:売野雅勇 作曲:森マカオ 編曲:入江純

 

Disc. 新井満 『尋ね人の時間』

新井満 尋ね人の時間

1988年12月5日 CD発売 30CH-339
2007年4月25日 CD発売 TECG-28005

 

秋川雅史が歌うあの「千の風になって」の日本語詞、作曲家。彼の芥川賞作品と共に発表された同名アルバム。編曲/サウンド・プロデュースを全曲久石譲が担当。二人が織り成す美しいコラボレーションが堪能できる1枚。

1988年小説「尋ね人の時間」で第99回芥川賞受賞。同年受賞作をベースとしたアルバム「尋ね人の時間」を発表。文学と音楽との境界線上に新しいジャンルを切り開く、歌う小説家(シンガー・ソングライター&ノベリスト)となる。

(メーカーインフォメーションより)

 

 

新井満 尋ね人の時間

1. 尋ね人の時間 -IN SEARCH FOR THE MISSING ONE-
2. レティシアの微笑
3. ずれ -OFF THE WALL-
4. パリソアールの女
5. 月の子供
6. 愛の翼
7. 夕陽海岸にて
8. さらば惑星
9. ラストワルツ

全編曲:久石譲 (収録中作曲は担当していない)

 

Disc. 久石譲 『The Passing Words』 *Unreleased

1988年 TV放送

 

TBS系 東芝日曜劇場
日本列島縦断スペシャル「伝言 メッセージ」

1988年11月20日 第1章 鳥は眠っていますか
1988年11月27日 第2章 風は呼んでいますか
1988年12月04日 第3章 土は泣いていますか
1988年12月11日 第4章 花は歌っていますか

 

1989年度JNNネットワーク協議会特別賞受賞作品。権利書を持ち主に返すため全国を歩く娘と中年男。30年間眠っていた土地の名義人は3人だった。日本列島縦断スペシャルとして放送された。「TBSを除く4局共同制作で4回シリーズ。1988年、青函トンネルが開通し、日本列島4島はすべて陸路で結ばれた。列島の北から南までの基幹局が揃って取り組めば、ユニークな企画ができるのではないか。脚本の市川森一と4局のプロデューサーが相談、列島を南北に縦断するストーリーができ上がった。北から南まで主人公(岩城滉一)が列島をさすらいながら、毎回4社がからむ複雑な構成。放送は1988年11月から12月にかけて4回。ちょうど「昭和」の最後の直前だった。

 

収蔵先:川崎市市民ミュージアム(神奈川県) にて視聴可能

 

 

久石譲がこのテレビドラマのテーマ曲を手がけている。オリジナルアルバム『I am』に収録の際にリアレンジしているため、TVオリジナル版は未音源化楽曲である。

印象的なピアノの旋律に、久石メロディを象徴するリズムパーカッションやシンセサイザー・バッキングを堪能することができる。「風のとおり道」(となりのトトロ)のあの感じといったらわかりやすいかもしれない。