Disc. 久石譲 『機甲創世記モスピーダ Vol.2』

久石譲 機甲創世記モスピーダ2

1984年2月21日 LP発売 JBX-25032
1984年2月21日 CT発売 VCK-6097
1994年2月23日 CD発売 VICL-23064

 

1983年 フジテレビ系アニメ放送 「機甲創世記モスピーダ」
音楽:久石譲

放送期間:1983年10月2日~1984年3月25日
放送時間:毎週日曜日9時30分~10時(関東地区)
放送局:フジテレビ系
放送話数:全25話

 

 

機甲創世記モスピーダ LP 3

機甲創世記モスピーダ LP 4

(LPジャケット)

 

 

ビクター・アニメ・ミュージック”殿堂”シリーズ 8
さすらい戦い行くヒーロー達に明日はあるのか!?
久石譲のモスピーダ・ミュージック第2弾!

 

『機甲創世記モスピーダ Vol.II』

1994年2月23日 CD発売 VICL-23064

 

星目がちなヒーローへ愛をこめて
作曲家 久石譲

最初から申し訳ないことだが、正直なところテレビ・アニメーション(以下”アニメ”という)を、ほとんど見ていない。というよりも、テレビそのものを見る時間がない。僕の担当した番組も第1回目の放送は必ず見るが、その後は見ることが少ない。それは僕だけでなく、レコード会社のディレクター、現場のアニメーターの皆さんにしても同じではないだろうか?(と、勝手に思ってなぐさめている) したがってアニメについて語れることはあまりないのである。おわり、ジャン!……

お、まあ、いつもながら強引に終末を迎えるのだが、今回は違う。なにせ注文(御用聞きみたいだが)が、二枚目的に、だからネ、二枚目的にネ。(どういう原稿依頼の仕方ジャ)(編集部注、久石氏の二枚目とアルバムの2枚目をかけたのだが、氏は200字詰2枚のつもり)。で、さっきの話に戻るけど、はやい話が、夜の比較的早い時間帯(編集部注、「モスピーダ」は日曜日朝9時30分からの放映だが)に家にいて、テレビを見ているということは、仕事をしていないということだからネ。もう、仕事人間、ひいては日本の社会のりっぱな成人としては終わりなわけヨ。特に僕のようなフリーの人間にとっては、言うのもおぞましいが、暇=仕事がない=食べられないということだからネ。

それでさぁ、僕は見てないけどね、くどいけどホントに見てないけどネ、他のディレクターの人達はさぁ、ヤッパシ自分の番組は見てるといわないと、まずいんじゃあないの、立場あるからさぁ。(その割には…○○たりして!)

とにかく実際のところ、アニメの持っているパワーには驚いている。専門的にいうと昨今のレコード業界全体的には伸び悩みであるといわれているが、アニメだけは上昇カーブをえがいてるんですネ。(他には演歌とカラオケ・テープが好調) 最近のヒット・チャートを見てもアニメ作品が上位にランクされていたりして、これは以前には見られなかった傾向といえるんですヨ。

そして感心するのはアニメ作品の多さと複雑さ。これだけ多くの”星目がち”なヒーロー、ヒロインがいれば、名前を覚えきれないではないか、合体ロボット等にいたっては、何と何が組み合わせってどんな物になるのかパズルなみの複雑さになっていると、僕の頭はこんがらがっているのが、そこはそれ、ファンの皆さんが、それぞれご自分の感性で作品を選んで応援してくれるのでうれしくなっちゃう。

そこで、我が「モスピーダ」だが、またまた驚きました。Vol.Iはこの原稿を書いている12月20日現在、「オリコン」チャート(注、コンフィデンス誌TOP LP100)で第33位なのである。はっきりいって売れているのである。笑いがとまらないのである。アハハハ……。

この「モスピーダ」Vol.IIの音楽制作にあたっては内容的なことでの問題はほとんどなかった。タケカワ氏のテーマも番組にふさわしく、ダイナミックな曲で、アレンジも気に入っている。制作者側からの注文も「あまり子供っぽくなく、若者を中心に考えてもらって良い」ということで、気が楽だった。それからひとことでいえば、スタッフの音楽理解力が大変高いのである。(御世辞ぬきで) 我々が作った音楽をもとにストーリーを作ってしまうほどなのである。スタッフは、あの「マクロス」を制作したメンバーとほとんど同じといえば、皆さんも納得してくれるでしょう。

余談になるけれども、制作会社の竜の子プロダクションのあるところが、むかし僕が学生時代に住んでいたところで、打ち合せに時も非常にローカルな話題で盛り上がってしまった。角の喫茶店、駅前のケーキ屋さん、色っぽいおかみさんのいる料理店。赤ちょうちん……、青春してました。

ついでにもう一つ余談。しばらく前に某レコード会社を通じて、一通のファン・レターをいただいた。内容がすごい。「テクノポリス」「さすがの猿飛」から、僕のソロ・アルバムまで、ほとんど学術的といっていいような研究レポートなのである。アニメ・ファンらしい大学生からなのだが、返事を出そうと思いつつ、今だにビビって持ち歩いている次第である。

ああ、二枚目の予定あ、十枚目(編集部注、200字詰原稿10枚分)になってしまった!!

レコードをよろしく。

(CDライナーノーツより) ※当時のオリジナルLPと同一掲載

 

 

久石譲 機甲創世記モスピーダ2

1. ザ・ベトレイヤー
2. 若き戦士
3. 大地の風
4. 荒れ野へ
5. ドリーミー・シティー
6. SASURAI
7. 愛の涙
8. フレンズ
9. ロンリー・エラント
10. エンジェル
11. モスパダの歌
12. 軍靴の響

作詩:阿佐茜 (4,11)
作曲:久石譲 (1~3,5~12) 小笠原寛 (4)
編曲:久石譲
歌:松本美音 (4,11)
演奏:WHILE ROCK BAND (1~3,5~10,12)

 

Disc. アイ高野&ビーハイブ 『愛してナイト ROCK TRIP ビーハイブ・パーティ』

1984年1月 LP発売 CX-7140
1984年1月 CT発売 CAY-655

 

TVアニメ「愛してナイト」から生まれたロックグループ・ビーハイブ(BEEHIVE)の2枚目アルバム。

久石譲が全編曲を担当している。なお、久石譲はこのテレビアニメの主題歌や挿入歌の作曲・編曲も複数手がけている。

 

愛してナイト ビーハイブ・パーティ LP

(LPジャケット)

 

SIDE 1
1.恋のモータータウン
2.今夜こそ情熱 ~Woman Needs Love~
3.ONLY SEVENTEEN
4.OH, DARLIN’
5.ON THE BEACH

SIDE 2
1.ただひとりの人 ~You’re the One~
2.BIRTHDAY BOOGIE
3.色褪せた街
4.さすらいの東京キッド ~Driftin’ Tokyo Kid~
5.今日GOOD ROCK & ROLL BAND [Studio Live]

全編曲:久石譲

 

 

 

 

Disc. ビートきよし 『全日本当選音頭』

1983年 EP発売 SV-7326

 

久石譲が作曲を手がけている。

 

全日本当選音頭 2

(EPジャケット)

 

1.全日本当選音頭
作詞:ゴジン・カーン 作曲:久石譲 編曲:あかのたちお 歌:ビートきよし
挿入曲「軍艦マーチ」(瀬戸口藤吉)

2.全日本当選音頭(カラオケ)

 

 

なお同楽曲はオムニバスCDにも収録されている。

 

「真夏の音頭カーニバル~THE ONDO GROOVE~」

2003年7月24日 CD発売 TECN-25914

「東京五輪音頭」から「イエロー・サブマリン音頭」まで、日本が生んだ魂のダンス・グルーヴ<音頭>。多彩な音楽性を貪欲なまでにクロスオーヴァーさせて進化を続ける驚異のミクスチャー・ミュージック<ONDO>の名作、怪作を集めた世界初のコンピレーション!!

 

真夏の音頭カーニバル~THE ONDO GROOVE~

1.東京五輪音頭 三波春夫
2.イエロー・サブマリン音頭 金沢明子
3.笑点音頭 立川談志
4.地下鉄音頭 春日三球・照代
5.ゴマスリ音頭 植木 等
6.21世紀の宇宙音頭 三波春夫
7.よしみの!招き猫音頭 天童よしみ
8.全日本当選音頭 ビートきよし
9.長野冬季スポーツ音頭 清水アキラ / 小林由紀子
10.しんちゃん音頭 ~オラといっしょにおどろうよ!~ 三波春夫 & のはらしんのすけ
11.うわさの音頭 葵三音子
12.もちもち音頭 坊屋三郎
13.まんまる音頭 杉良太郎
14.ルパン音頭 三波春夫
15.怪獣音頭 ハニー・ナイツ
16.政子ちゃん音頭 大屋政子 / ボニー・ジャックス
17.これから音頭 大泉逸郎
18.恐竜音頭 三波春夫
19.ブースカ音頭 高橋和枝
20.寅さん音頭 渥美 清
21.デンセンマンの電線音頭 デンセンマン / 伊東四朗 / 小松政夫 / スクール・メイツ・ジュニア
22.新二十一世紀音頭 植木 等 with 三波春夫

 

Disc. コロムビアゆりかご会 『創立50周年記念 うたえ!ゆりかご会』

1983年 LP発売 2枚組  CZ-7232~7233

 

コロムビアゆりかご会創立50周年記念 うたえ!ゆりかご会

数多くのアニメソング参加してきた歴史に残る老舗児童合唱団、コロムビアゆりかご会の唯一のリードアルバム。

コーラス:コロムビアゆりかご会
指揮:浅香心治/田中誠子
伴奏:コロムビア・オーケストラ

 

久石譲による編曲4楽曲が収録されている。

 

うたえ!ゆりかご会 LP 1

うたえ!ゆりかご会 LP 2

うたえ!ゆりかご会 LP 3

(LPジャケット / LP盤)

 

《A面》
1.「いとまきのうた」(唄:斉藤誠/作詞:香山美子/作曲・編曲:小森昭宏)
2.「おもちゃのチャチャチャ」(唄:中山祐子&泉香奈/作詞:野坂昭如&吉岡治/作曲・編曲:越部信義)
3.「北風小僧の寒太郎」(唄:青木君枝/作詞:井出隆夫/作曲・編曲:福田和禾子)
4.「からすの赤ちゃん」(唄:松本知子/作詞・作曲:海沼実/編曲:小森昭宏)
5.「みかんの花咲く丘」(唄:三宅幸子/作詞:加藤省吾/作曲:海沼実/編曲:若松正司)
6.「お猿のかごや」(唄:コロムビアゆりかご会/作詞:山上武夫/作曲:海沼実/編曲:越部信義)
7.「みてござる」(唄:高羽千尋/作詞:山上武夫/作曲:海沼実/編曲:越部信義)
8.「ちんから峠」(唄:高木真吾&大園智英子/作詞:細川雄太郎/作曲:海沼実/編曲:高原哲)
9.「生まれた兄弟11人」(唄:石井由美/作詞:山上武夫/作曲:海沼実/編曲:越部信義)
10.「パパとママのラブレター」(唄:丸山摩梨香/作詞:山上武夫/作曲:海沼実/編曲:越部信義)

《B面》
1.「シグナルさんのおめめ」(唄:福谷恭子/作詞:広瀬とし男/作曲:海沼実/編曲:久石譲)
2.「青い風」(唄:天谷研一/作詞:勝承夫/作曲:海沼実/編曲:岩河三郎)
3.「ワン・ツー・スリー・ゴー」(唄:コロムビアゆりかご会/作詞:高野博明&丘灯至夫/作曲:海沼実/編曲:貴峰啓之)
4.「夢のお馬車」(唄:高木真吾&天谷研一/作詞:斎藤信夫/作曲:海沼実/編曲:越部信義)
5.「夢のおそり」(唄:矢荻知佳/作詞:齋藤信夫/作曲:海沼実/編曲:越部信義)
6.「お花のホテル」(唄:丸山摩梨香/作詞:加藤省吾/作曲:海沼実/編曲:横山菁児)
7.「やさしいお母さま」(唄:松本知子/作詞:稲穂雅巳/作曲:海沼実/編曲:横山菁児)
8.「あの子はだあれ」(唄:青木君枝/作詞:細川雄太郎/作曲:海沼実/編曲:横山菁児)
9.「里の秋」(唄:三宅幸子/作詞:斎藤信夫/作曲:海沼実/編曲:若松正司)
10.「蛙の笛」(唄:大園智英子/作詞:斎藤信夫/作曲:海沼実/編曲:若松正司)
11.「さようなら」(唄:東千尋/作詞・作曲:倉品正二/編曲:横山菁児)

《C面》
1.「世界はひとつ(=It’s a Small World)」(唄:コロムビアゆりかご会/作詞・作曲:シャーマン兄弟/意訳:山口昇/編曲:冬木透)
2.「2001年のマーチ」(唄:三宅幸子/作詞曲:岩渕まこと/編曲:久石譲)
3.「スターズ・オン・アニメ(少女まんが編)」(唄:泉香奈&女性コ-ラス/編曲:石田かつのり)
●使用曲●キャンディキャンディ~ハロー・サンディベル~ハローララベル~花の子ルンルン~おしえて~はいからさんが通る~若草のシャルロット~ペリーヌものがたり~虹になりたい~裸足のフローネ~ラムのラブソング~Lはラブリ-~ワイワイワールド~あの子はあさりちゃん
●各作曲●渡辺岳夫~渡辺岳夫~いずみたく ~小林亜星~渡辺岳夫~関田昇介~ 鈴木宏昌 ~渡辺岳夫~坂田晃一~井上かつお~小林泉美~馬飼野康二~菊池俊輔~小林亜星
4.「めだかの兄妹」(唄:高羽千尋&石井由美&大園智英子/作詞:荒木とよひさ/作曲:三木たかし/編曲:たかしまあきひこ)
5.「手のひらを太陽に」(唄:コロムビアゆりかご会/作詞:やなせたかし/作曲:いずみたく/編曲:高原哲)
6.「サンサンサンメイト」(唄:泉香奈/作詞:山上武夫/作曲・編曲:越部信義)
7.「どんぐりころころ」(唄:矢荻知佳/作詞:青木存義/作曲:梁田貞/編曲:横山菁児)
8.「めだかの学校」(唄:長田幸子/作詞:茶木滋/作曲:中田喜直/編曲:前田憲男)
9.「こいぬのマーチ」(唄:鬼頭雅子&東千尋&矢荻知佳/作詞:久野静夫/作曲・編曲:越部信義)
10.「きいろいパレード」(唄:三宅幸子/作詞:関根栄一/作曲・編曲:福田和禾子)

《D面》
1.「かなりや」(唄:戸塚真琴/作詞:西條八十/作曲:成田為三/編曲:横山菁児)
2.「ゆりかごの歌」(唄:近藤光子/作詞:北原白秋/作曲:草川信/編曲:横山菁児)
3.「かわいいかくれんぼ」(唄:益田恵/作詞:サトウハチロー/作曲:中田喜直/編曲:岩河三郎)
4.「風船ぷわあ」(唄:益田恵&松本知子&天谷研一/作曲・編曲:小森昭宏)
5.「肩たたき」(唄:山上万智子/作詞:西條八十/作曲:中山晋平/編曲:岩河三郎)
6.「夕やけ小やけ」(唄:中井幹子/作詞:中村雨紅/作曲:草川信/編曲:若松正司)
7.「とんがり帽子」(唄:海沼実&高羽千尋/作詞:菊田一夫/作曲:古関裕而/編曲:久石譲)
8.「あの町この町」(唄:金子弓子/作詞:野口雨情/作曲:中山晋平/編曲:松山祐士)
9.「農家のみなさんこんばんは」(唄:コロムビアゆりかご会/作詞:山上武夫/作曲:海沼実/編曲:久石譲)
10.「たきび」(唄:長田幸子/作詞:巽聖歌/作曲:渡辺茂/作曲・編曲:小森昭宏)
11.「赤とんぼ」(唄:益田恵/作詞:三木露風/作曲:山田耕筰/編曲:松山祐士)
12.「月の砂漠」(唄:藤間啓子/作詞:加藤まさを/作曲:佐々木すぐる/編曲:横山菁児)

 

 

また収録曲のなかには、別途EP販売時に収録されているものも多数ある。

 

幼稚園・保育園
保育・行事レコード
「たんぽぽちゃん/2001年のマーチ」(1981)

1981年4月 EP発売 EK-692

(EPジャケット / EP盤)

 

1.たんぽぽちゃん
作詩:香山美子 作曲・編曲:小森昭宏 歌:大和田りつこ、コロムビアゆりかご会
2.2001年のマーチ
作詩・作曲:岩渕まこと 編曲:久石譲 歌:大倉正丈、三宅幸子、こおろぎ’73、コロムビアゆりかご会

 

 

Disc. ジャンケンポー 『ROCK TO THE MUSIC』

1983年 EP発売 SY-07-002

 

テクノ歌謡コンピにも収録された「スペース小町」で知られる3人組、JAN KEN POWの日本初のロック競作としてタケカワユキヒデ、PASSING LANE、藍ともこ、サーカス等と共にリリースした83年のシングル!! 作詞TONY BENDER、作曲タケカワユキヒデ、そしてアレンジが久石譲という超豪華シングル!!

(メーカーインフォメーションより)

 

 

ROCK TO THE MUSIC

(EPジャケット)

 

1.ROCK TO THE MUSIC
作詞:トニー・ベンダー 作曲:タケカワユキヒデ 編曲:久石譲
2.ROCK TO THE MUSIC (英語ヴァージョン)
作詞:トニー・ベンダー 作曲:タケカワユキヒデ 編曲:ミッキー吉野

 

Disc. V.A. 『JAM TRIP さすがの猿飛』

1983年12月 LP発売 CX-7134
1983年12月 CT発売 CAY-649

 

Jam Trip Sasuga no Sarutobi

ジャズれば痛快、ジャズれば最高!
名手・猪俣猛のパーカッショナブル・サウンド!

編曲:飯吉馨
演奏:猪俣猛とサウンドリミテッド&パーカッションアンサンブル

 

TVアニメ「さすがの猿飛」
放送期間:1982年10月17日~1984年3月11日
放送時間:毎週日曜日19時00分~19時30分
放送局:フジテレビ系
放送話数:全69話
原作:細野不二彦 音楽:久石譲

 

 

本作品は下記TVアニメからのカバーアルバムである。

 

 

(LPジャケット / LP盤)

 

SIDE A
01 恋の呪文はスキトキメキトキス
02 哀愁のロマン
03 ハ・チャ・メ・チャ
04 Love & ハート
05 忍豚レゲエ

SIDE B
06 ワ・タ・テク・ロマンス 
07 004989-00893
08 ピンク・スパイナー
09 フレンズ
10 恋のB級アクション

Composers:
小林泉美 (01, 09, 10)
久石譲 (02~08)

Arranged by 飯吉馨

Performers:
Sound Limited
Percussion Ensemble
Takeshi Inomata

Drums: Takeshi Inomata
Piano: Kaoru Iiyoshi (飯吉馨)
Guitar: Sadanori Nakamure, Masatsugu Matsumoto
Bass: Kosho Akimoto
Keyboard: Naoki Nishi
Saxophone: Ichiro Mimori (三森一郎)
Trumpet: Kenji Yoshida
Trombone: Tadataka Nakazawa (中沢忠孝)
Percussion: Kenichi Kitano (北野謙一), Norikazu Ejiri
Vibraphone: Hitoshi Hamada

 

Disc. 平松混声合唱団 『演奏会用混声合唱曲集 海をだく』

1983 or 1984年 LP発売 EFO-2065

 

演奏会用混声合唱曲集
海をだく

合唱:平松混声合唱団
指揮:平松剛一

(同名楽譜集は音楽之友社より発売されています。)

 

 

曲目について

A-1 えをかく
この曲は、”ことば”そのもののニュアンスを音とリズムにした曲で、大変ユニークな、すばらしい曲だと思います。まずこの詩を正確な発音で、はっきり何回も読んでから練習に入ることです。言葉の表出により、この絵の世界が広がります。

A-2 勉強に疲れてちょっとひと休みのうた
シンコペーションや、付点8分音符のリズムがあまくならないよう注意。常に新鮮な心の躍動感を失わずに、中間部は少し声を変えて、動きをもった方が良い。明るいはりのある声で歌うことを心がけたい。

A-3 時は流れても
フレーズ感を大切に、流れの中に、Ten.(音符表記省略)等の表現、言葉、特に子音を立てることに注意し、ブスターベ[H]からは、希望を持って、力強く歌い上げ、声は決して固くならず、特に男声は、のどに力が入らぬように心がけたい。

A-4 青い麦
寺島先生の曲には、人の心や、自然への思いやりが、流れるようにこみあげてきます。意図的な変化、急激な高まりはありません。やさしくそよぐ風のように、自然な美しさがピアノと合唱のデュエットによって奏でられれば幸せです。

B-1 まっさらなノート
男声のメロディーが多いが、高音がフラットにならぬよう発声に注意。声を出して詩を読み、まっさらな心で歌うことが、この曲をより一層美しい響きにさせると思います。ただ[D]からの音色の変化に注意したい。

B-2 ともしびを高くかかげて
とにかくこの曲は、明るい響きのある声で歌うことです。ただ明るく in Tempo で歌うというだけではなく、言葉のニュアンス、心の変化にも気をくばりたい。常に暖かい思いやりを忘れずに。

B-3 風に寄せて その1
立原道造の世界には、人間の魂の叫び、生きることの崇高さを感じさせてくれるものがあります。技術的には易しくありませんが、詩を心で受けとめ、歌い込むことにより、この曲の必然性が感じられると思います。限りない躍動感、自然で透明な美しさ、何とも表現しがたい深みがあります。

B-4 海をだく
12/8のリズム、特にタイの部分が流れないように、又それを意識しすぎて、言葉が切れぬように、全体に静かな、やさしい春の海を歌うことが大切です。中間部 Moderato のカノンの部分は、Marcato と legato をはっきり区別し、おおらかな支えのある声で表現するようにしたい。

B-5 新・こころの旅 竹田
ヴォカリーズでつつまれた、美しいメロディーを、ソフトな声でしみじみと歌いたい。あまり固くならずに、むしろ遊びのある歌い方の方が良いと思います。オブリガードとメロディーの人数のバランスを考慮することが必要です。

平松剛一

(LPライナーノーツ より)

 

 

海をだく 合唱 LP sc 1

海をだく 合唱 LP sc 2

(LPジャケット)

 

SIDE A
1.えをかく
作詞:谷川俊太郎 作曲:西村朗
2.勉強に疲れてちょっとひと休みのうた
作詞:新川和江 作曲:新実徳英
3.時は流れても
作詞:山上路夫 作曲:池辺晋一郎
4.青い麦
作詞:関根栄一 作曲:寺嶋尚彦

SIDE B
1.まっさらなノート
作詞:海野洋司 作曲:久石譲
2.ともしびを高くかかげて
作詞:岩谷時子 作曲:冨田勲
3.風に寄せて その1
作詞:立原道造 作曲:尾形敏幸
4.海をだく
作詞:鶴見正夫 作曲:荻久保和明
5.新・こころの旅 竹田
作詞:橋本淳 作曲:青島広志

演奏:平松混声合唱団
指揮:平松剛一
ピアノ:遊間郁子

録音:1983年9月21、22日 10月14日 大田区民センター

 

Disc. 今陽子 『ラハイナ ストリート』

1983年 LP発売 JAL-36

 

「黄昏の都会」久石譲が作詩・作曲を担当している。

 

ラハイナ ストリート 今陽子 LP 1

ラハイナ ストリート 今陽子 LP 2

ラハイナ ストリート 今陽子 LP 3

ラハイナ ストリート 今陽子 LP 4

ラハイナ ストリート 今陽子 LP 5

(LPジャケット / LP盤)

 

Side A
1.ハーバーライト・ブルー
2.真夏のミステリー
3.黄昏の都会
4.RAINY WOMAN
5.ルナパーク午後3時
Side B
1.あの胸にもう一度
2.STOP THE FALLING RAIN
3.ファンタジー・アイランド
4.LAST NIGHT DREAMIN’

「黄昏の都会」
作詩・作曲:久石譲 編曲:大村雅朗

 

Disc. 久石譲 『機甲創世記モスピーダ』

久石譲 機甲創世記モスピーダ

1983年12月5日 LP発売 JBX-25029
1983年12月5日 CT発売 VCK-6091
1994年2月23日 CD発売 VICL-23063
2021年8月25日 CD発売 NCS-10254

 

1983年 フジテレビ系アニメ放送 「機甲創世記モスピーダ」
音楽:久石譲

放送期間:1983年10月2日~1984年3月25日
放送時間:毎週日曜日9時30分~10時(関東地区)
放送局:フジテレビ系
放送話数:全25話

 

 

1983年5月10日 EP発売 KV-3045

機甲創世記モスピーダ LP 5

(EPジャケット)

 

オープニング・テーマ「失われた伝説を求めて」
エンディング・テーマ「ブルー・レイン」

 

 

「機甲創世記モスピーダ」

機甲創世記モスピーダ LP 10

(LPジャケット)

 

 

ビクター・アニメ・ミュージック”殿堂”シリーズ 7
モスピーダが変形する!
レイの、そしてスティックの勇姿が今、音楽と共に蘇る!!

 

『機甲創世記モスピーダ』

1994年2月23日 CD発売 VICL-23063

 

インタビュー/柿沼秀樹(メカニック・デザイン)

僕はこの作品にメカ・デザイン及び企画として参加しました。もともとの企画は、スポンサーでもある玩具メーカーから出たものですが、僕らは面白い仕掛けのあるメカニックをいっぱい出した冒険SFアクションを作ろうと思ったのです。

当時はちょうど『超時空要塞マクロス』が話題になっていた時期で、あっちが戦闘機だからこっちはオートバイでいこうということになりました。そして生まれたのがライドアーマーです。結局、戦闘機も出そうということになりましたけどね。メカの変形に関しては、やはり玩具で再現できるということが大きな前提としてありますので、何枚も図面を書いたり、モデルを作ったりといろいろ試行錯誤した覚えがあります。メカ・デザインは、味方側が荒牧くんで、僕は敵側を担当しました。敵側のデザインは曲線を主体として、生物的なイメージを持たせました。

作品の主眼としては、パーソナリティーのあるキャラがパーソナリティーのあるメカに乗るということがありました。当初はハードな軍隊ものになる予定だったんです。イメージとしては「ノルマンディー上陸作戦の宇宙版」という感じの。機能によって分類されたメカがたくさん出て、それが全部キャラ商品化される予定でした。ところが放映時間が日曜日の朝になったことやテレビシリーズということもあって、結果的にはややソフトな感じになってしまいましたね。いろいろなものを詰め込んでしまったために、ちょっと消化不良だったかな、というところもありました。

そうした反省も含めて、今この作品をリメイクしたら面白いなと思いますし、実際にやってみたいと思ってますよ。テレビシリーズは制約が多いので、ビデオで。もしリメイクするとしたら、主人公たちのチームがどこかへ誰かを助けに行くというようなシチュエーションでやりたいと思ってます。スピーディーなアクションに主眼を置いて。素材としてはとてもいいと思いますよ。

この作品の音楽は、すごくアップテンポでノリのいい音楽でしたね。今聴いても、きっと古びてないと思いますよ。当時のビクターさんて、ターゲットの年齢層をあまり考えないで自由な音楽作りをしていたと思いますね。そうした良さがこの作品の音楽にも表れているんじゃないでしょうか。

(1993年11月)

(インタビュー ~CDライナーノーツより)

 

 

解説

謎の敵インビットに占領された地球。それを奪還するために闘い、敵の本拠地を目指して旅する主人公たち。『機甲創世記モスピーダ』は、そうした魅力的な設定を持った作品だった。映画でいうならば、戦争超大作というよりも、アクションに充填を置いた爽快さ溢れる小気味のいい作品という感じである。『モスピーダ』といえばライドアーマーというくらい、この作品の主役メカ、ライドアーマーは大きな話題となった。乗っているバイクを装甲強化服として身につけてしまうという斬新なアイデアもさることながら、その仕掛を見事アクションに生かした映像、そして見事に再現してしまう玩具。いずれも当時のアニメが持っていた”ノリのよさ”というべきものであろう。

そうしたメカを乗りこなすには、キャラクター側にもそれ相応の個性が必要となる。当の主役チームは、リーダーこそ軍人であるものの、他はメカいじりの好きな少年あり、元暴走族の少女あり、結婚願望の強い少女あり、女装のアイドル歌手ありと、いずれも個性的なキャラばかりが揃っていた。メカもキャラもひとつの躍動感に満ちていた作品であったといえよう。

そうした躍動感が顕著に出た要素として、音楽性の重視ということが挙げられる。主役チームのひとりである女装のアイドル歌手イエローはそうした必要性から生まれたキャラでもあるが、そのミステリアスな魅力とともにライブシーンにおけるカッコよさも手伝って、人気の面でも大きな支持を得た。テレビシリーズ終了後にミュージックビデオがリリースされたという点でも、この作品の音楽性の高さがうかがい知れよう。ちなみに「襲撃のプレリュード」「老兵たちのポルカ」など、一部の例外はあるものの、サブタイトルが音楽のジャンルを表わす言葉で構成されていたのも印象深い。

この作品に企画時から参加していたアートミックは、その後さまざまな話題作を提供し、ファンの大きな人気を得ることになる。一連の作品のルーツを辿るならば、この『モスピーダ』に行き着くことになるだろう。

(解説 ~CDライナーノーツより)

 

 

”殿堂”シリーズの企画にあたって

名作と呼ばれる映画には、必ずそこに素晴らしい音楽があるものです。アニメにも同じことが言えます。誰でも、好きな作品の好きな音楽をひとつやふたつ心の奥底に刻みこんでいるのではないでしょうか。幸いなことに、アニメは他にも増して、そうした音楽がアルバムという形でリリースされることが盛んなジャンルです。ビクターエンタテインメントでは、これまでに数々のアニメアルバムを世に送ってきましたが、そこには話題作を彩ってきた素晴らしいサウンドが息づいています。

そうしたアルバムの中から特に厳選し、再リリースしたのが今回の”殿堂”シリーズです。いずれもファンの間で高い人気を誇った作品のアルバムで、当時の音源をそのまま復刻しました。中には初めてCD化されるアルバムもあり、ファンにとっては貴重なコレクションになるはずです。

作品のラインナップは、今から約10年ほど前の作品が多くなっています。オリジナル・ビデオ・アニメという新しいジャンルの登場と共に、アニメーションが大きな転機を迎えた頃。テレビシリーズ、劇場映画では、多くの名作が世に送り出され、アニメの音楽はこの時期を境に、よりポップなものへと変化してきました。そうしたサウンドを、10年という歳月をひとつの区切りとして見直そう、というのが、この”殿堂”シリーズなのです。初めて聴く人も、もう1回聴いてみたい人も、何か新しい発見があるかもしれません。どれから聴くかはあなた次第です。

(CDライナーノーツより)

 

 

機甲創世記モスピーダ CD

1. 失われた伝説(ゆめ)を求めて
2. ヴィーナス・オブ・ザ・スペース
3. エグゾーステッド・シティー
4. やっつけろ!
5. ダッシュ・アンド・ダッシュ
6. ヤング・スピリッツ
7. フーケのブルース
8. ふたりでいたい
9. 飛翔の儀式
10. インビット
11. DREAM EATERS
12. プリティー・キューピッド
13. 青春への手紙
14. 愛の小石
15. 伝説の河
16. ブルー・レイン

作詩:売野雅勇 (1,16) 阿佐茜 (4,8,11,14)
作曲:タケカワユキヒデ (1,16) 久石譲 (2~7,9,10,12~15) 小笠原寛 (8,11)
編曲:久石譲
歌:アンディ (1,16) 松本美音 (4,8,11,14,16)
演奏:WHILE ROCK BAND (2,3,5~7,9,10,12,13,15)

 

Genesis Climber Mospeada “Mospeada”

1.Ushinawareta Yume O Motomete
2.Venus Of The Space
3.Exhausted City
4.Yattshukero!
5.Dash and Dash
6.Young Spirits
7.Houquet No Blues
8.Futari De Itai
9.Hisho No Gishiki
10.Inbit
11.Dream Eaters
12.Pretty Cupid
13.Seishun E No Tegami
14.Ai No Koishi
15.Densetsu No Kawa
16.Blue Rain

 

Disc. たこ八郎 『たこでーす』

1983年11月 EP発売 10111-07

 

久石譲が作曲・編曲を担当している。

 

(EPジャケット / EP盤)

 

1.たこでーす
作詞:くのたかし 作曲・編曲:久石譲
2.オレが主役でいいのかなぁ~。
作詞:くのたかし 作曲・編曲:久石譲