今年11月にニューヨークと東京で開催する
「Joe Hisaishi presents MUSIC FUTURE VOL.5」より
作曲家デヴィット・ラング氏のインタビュー動画をアップいたしました。
こちら>>>
久石譲YouTube公式チャンネル
(久石譲オフィシャルサイト より)
Joe Hisaishi presents MUSIC FUTURE Vol.5 – David Lang Interview 約6分半
Joe Hisaishi Official Youtube チャンネルより
日本に行くのを楽しみにしています。過去に行ったことはないですが、日本が好きでワクワクしています。また私の音楽がMusic Futureで演奏されるのを嬉しく思います。このコンサートが過去5年間にわたり開催されていて、そこで作品が演奏されたアメリカのコンポーザーが、ジョン・アダムズ、スティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラスと私のヒーローばかり、そこに入れていただくのが大変光栄です。また久石譲さんと同じステージに立てるのも作品の大ファンなので名誉です。
今回はコンサートのために新曲を書きました。「Prayers for Night and Sleep」というタイトルで、チェロのソロ、ソプラノのヴォーカル、そしてストリングアンサンブルがバックにある曲です。ある意味デュエットの後ろに反響する伴奏があるという感じです。この作品もとても気に入っています。この曲はNightとSleepの2つの楽章で成り立っています。Nightの方は、夜が来るときに人々がどんなこと期待するのか、そしてどんなことを恐れるのかを知りたかったので、”夜が来ると私は”という文章で検索してみました。”恋に落ちる”、”走りに行く”、”怖い”といった答えを集め当てはめたのです。雰囲気はとても美しく、でもちょっと気味が悪く、多少内向的で怖さもあります。Sleepの章に関しては、信心深いユダヤ人が寝る前に捧げる祈りの言葉を探し、それを完璧に書き出してみました。寝る前に捧げる祈りは基本的に夜と関係する心配ごとから守ってもらうためのものです。祈りはNightの恐れから守られるように捧げられます。この2つの組み合わせは美しく、面白い構成になるのではないかと思ったわけです。
「Prayers for Night and Sleep」ソロ奏者について
この楽曲にはソロがあり、2人のためのコンチェルトのバックに弦の伴奏が入った感じです。チェリストは私の古い友達で何回も一緒に演奏しているマヤ・バイザーです。友人とBang on a Canというグループをニューヨークで組んだのですが、マヤはこのアンサンブルの最初のチェリストでした。彼女はとてもエモーショナルで激しく、大きなサウンドで存在感のあるアーティストです。ソプラノ歌手は最近になって一緒に仕事を始めた人でアメリカ人のモリー・ネッターさんです。私が教えているイエール大学で数年前に彼女が生徒だった時に知り合い、私の作品を歌いました。クリアで美しいバロック的な声だと思ったのですが、彼女がその後プロとなりニューヨークに移住した後は、次々とソロやアンサンブルの色々な仕事をしています。彼女とも今回このプロジェクトで一緒に仕事ができることを嬉しく思っています。
「Increase」について
「Increase」はアメリカのアンサンブルAlarm Go Soundに書きました。彼らはとても評判になっており、スティーヴ・ライヒ、ジョン・アダムズともツアーやレコーディングで多くの素晴らしい仕事をしています。この曲は彼らの活動が始まったばかりの頃に書きました。私が彼らのために初めて曲を書いた作曲家だったのです。これはとても光栄で、かつ責任のあることでした。新しいアンサンブルに対しての素敵な贈り物になると良いなと思いました。若いアンサンブルにこれからIncrease(増進)し幸せになり、実りが多く、そして沢山素敵なことが起こると良いという気持ちが入っています。
日本の観客に向けたメッセージ
日本の皆さんこんにちは。作曲家のデイヴィッド・ラングです。Music Future Vol.5で私の作品が久石譲さんの指揮で演奏されることをとても楽しみにしています。またこのコンサートのために新しい作品も書きましたし、古い作品も一つ持っていくので、両方とも気に入っていただけると嬉しいです。ぜひコンサートに来てください。とても素晴らしいものになると思いますし、お会いできるのを楽しみにしています。
(インタビュー動画 日本語テロップ 書き起こし)
2018.10.11 追記
◆久石譲プレゼンツ ミュージック・フューチャー Vol.5
ついにニューヨークに進出!
“初来日”デヴィット・ラングと久石譲による夢の競演!
濃密な空間で体感する“現代の音楽”
ミニマル、ポストクラシカルなど最先端の“現代の音楽”を久石譲がセレクトするシリーズ
5回目となる今年はニューヨーク公演が実現する
デヴィット・ラングとの競演で書き下ろし曲も披露するスペシャルプログラム
<出演>
久石譲
デヴィット・ラング ほか
※当日トークセッションあり
<プログラム>
デヴィット・ラング:increase
デヴィット・ラング:Prayers for Night and Sleep(世界初演)
フィリップ・グラス / Recomposed by 久石 譲:Two Pages
久石譲:The Black Fireworks 2018 (改訂初演)
※曲目は変更になる可能性がありますのでご了承ください。
<ニューヨーク公演>
11月11日(日)ニューヨーク・カーネギーホール(ザンケルホール)
※ニューヨーク公演のチケット発売情報は後日発表します。
<東京公演日程>
11月21日(水)18:30 東京・よみうり大手町ホール
11月22日(木)18:30 東京・よみうり大手町ホール
※両日とも18:30-19:00までの間に「Young Composer’s Competition」の受賞作の講評と演奏を予定
公演詳細・チケット情報はコンサート公式サイトをご覧ください。
コンサート公式サイト
https://joehisaishi-concert.com/
全席指定:7,000円(税込)
※未就学児入場不可
お問い合わせ:【サンライズプロモーション東京】0570-00-3337(平日:10時~18時)
企画:ワンダーシティ
主催:日本テレビ / 読売新聞社 / イープラス / ローソンチケット / 第一通信社
制作:プロマックス
◆第2回 Young Composer’s Competition 開催
最先端の音楽を発信するコンサート「MUSIC FUTURE Vol.5」において若手作曲家の新作オリジナル作品を公募します。受賞作は「MUSIC FUTURE Vol.5」において世界初演します。
公式サイト:
第2回 Young Composer’s Competition
https://joehisaishi-concert.com/mf-2018-jp/comp2018-jp/