Posted on 2018/12/11
2018年12月8、9日、久石譲シンフォニック・コンサートが台湾にて開催されました。当初2公演だった予定も1公演追加の2日間計3公演です。
音樂大師 久石讓
Joe Hisaishi Symphonic Concert
[公演期間]
2018/12/08,09
[公演回数]
3公演
12/8 19:30, 12/9 15:00 & 19:30
台北・國家音樂廳 国家音楽ホール National Concert Hall
[編成]
指揮:久石譲
管弦楽:ナショナル交響楽団(National Symphony Orchestra)
ピアノ:セルジオ・ティエンポ (Sergio Tiempo)
ナレーション:傅其慧 (FU, CHI-HUI)
[曲目]
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調 作品93
—-intermission—-
久石譲:TRI-AD for Large Orchestra
久石譲:オーケストラ ストーリーズ 「となりのトトロ」
—-encore—-
(12/8)
前半
久石譲:Summer
Chopin:24 preludes, op. 28 No16
Liszt:consolation no.3, s.172
Ravel:Pavane pour une infante dé funte
後半
久石譲:Merry-go-round
(12/9 15:00)
前半
久石譲:Summer
後半
久石譲:Merry-go-round
(12/9 19:30)
前半
久石譲:Summer
Piazzolla:La Muerte Del angel
Ravel:Pavane pour une infante dé funte
後半
久石譲:Merry-go-round
プログラムのとおり、前半クラシック音楽、後半久石譲作品となっています。セルジオ・ティエンポを迎えてのピアノ協奏曲、前半アンコール曲はすべてセルジオ・ティエンポによるピアノソロです。「Summer」も!
後半「オーケストラストーリーズ となりのトトロ」のピアノ奏者はオーケストラ団員によるもの。ナレーションを務めた傅其慧さんは、なんと映画『となりのトトロ』中国語版でサツキの声を担当した声優さんだそうです。サツキが案内する「となりのトトロ」の世界。
後半アンコール曲「Merry-go-round」も久石譲はピアノを弾いていません。オーケストラ団員によるもの。写真で確認するかぎりでは後半ステージ中央にピアノが設置されていないことからもわかります。「Merry-go-round」は2018年2月開催「ナガノ・チェンバー・オーケストラ(NCO) 第6回定期演奏会」のときに改訂版がアンコール披露されています。「人生のメリーゴーランド」冒頭からの久石譲ピアノはなく別ヴァージョンとなっています。おそらく本公演もこのヴァージョンだったのではと推察しています。
曲名も従来の「人生のメリーゴーランド」や「Symphonic Variation~」ではなく「”Merry-go-round”」と区別しているのではないかと思います。
指揮者久石譲に徹した本公演。それはピアノ・ソリストを迎えている演出もあるでしょう。またセルジオ・ティエンポのために準備されたピアノや調律などの調整、このことからも1台のピアノを久石譲と弾き分けるというのは難しいだろうということがわかりますね。
主催のMNA 牛耳藝術公式Facebookページでは、公演ダイジェスト動画(約40秒)が公開されています。
from MNA CLUB Facebook | JOE HISAISHI
共演したセルジオ・ティエンポさん、クラシックからピアソラまで。本公演アンコールで演奏した曲、別公演動画で見てもエネルギッシュ、かっこいいです。
今回のコンサートプログラムは「となりのトトロ公開30周年記念」というキャッチコピーもありました。同じタイミングで映画『となりのトトロ』中国初上映(2018年12月14日公開)、約6千ヵ所もの映画館でデジタルリマスター版公開されます。
デザイナーの黄海さんが手がけたビジュアルポスターも日本・中国で話題となっています。
”上空から俯瞰するような視点で、サツキとメイの姉妹が前後に並んで一面の深い草原の中を進んでいく様子が描かれている。よく見てみると、2人は実はトトロのお腹の上で遊んでいることが分かり、非常に巧妙なデザインになっている” (評)