Posted on 2022/05/06 – 05/10
5月4日~8日「HISAISHI SYMPHONIQUE」久石譲コンサートがフランスのストラスブールとパリで開催されました。オール久石譲プログラムです。共演はストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団。また、これらの公演は2020年9月12,13日(当初予定)の延期公演もふくまれます。
チケットは全公演SOLD OUT!5月7日公演はパリからライブ配信されました。日本時間の午前3時半スタートにファンは時計をあわせ、一週間のアーカイブ配信もされました。
久石譲は4月28日から始まったチェコ公演から一連のヨーロッパツアーを敢行しました。チェコ公演はクラシックプログラム、フランス公演は久石譲プログラムと、3都市6公演になります。
アーカイブ配信URL:
https://www.arte.tv/de/videos/108927-000-A/joe-hisaishi-symphonic-concert/
https://www.arte.tv/en/videos/108927-000-A/joe-hisaishi-in-concert/
無料視聴期間は一週間
The concert is only available for viewing from Sunday to Monday
久石譲コメント動画 (約3分半)
https://www.facebook.com/orchestre.philharmonique.strasbourg/posts/573848724099153
from ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団公式Facebook
*第2回ミシェル・ルグラン賞受賞のトピックス・演奏動画については頁末にあります
HISAISHI SYMPHONIQUE
[公演期間]
2022/05/04,06,07,08
[公演回数]
4公演
5/4 ストラスブール・パレドゥラムジークエデコングレ
5/6-8 パリ・フィルハーモニー・ド・パリ
[編成]
指揮・ピアノ:久石譲
管弦楽:ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団
ソプラノ:アレクサンドラ・ マルソリエ
[曲目]
久石譲:交響曲 第2番
—-intermission—-
久石譲:[Woman] for Piano, Harp, Percussion and Strings
Woman
Ponyo on the Cliff by the Sea
Les Aventuriers
久石譲:Symphonic Suite “Princess Mononoke” 2021 / 交響組曲「もののけ姫」2021
—-encore—-
One Summer’s Day (Pf.solo)
World Dreams
[参考作品]
About ”week-end Joe Hisaishi”
2020年開催予定から順延された「久石譲ウィークエンド」です。2022年5月6日~8日期間中、久石譲コンサートはもちろん、久石譲作品をプログラムした多彩なコンサートが開催されました。
「QUATUOR ARDEO Hisaishi, Adams, Pärt」(5月7日)では、「久石譲:弦楽四重奏曲 第1番」ほか、ジョン・アダムズやアルヴォ・ペルトの室内楽作品をプログラムしています。
「MAKI NAMEKAWA Glass, Hisaishi, Jarrett」(5月7日)では、「久石譲:Toccata(世界初演)」ほか、キース・ジャレットやフィリップ・グラスなどをプログラムしています。滑川真希さんピアノリサイタルです。
また、5月7日19:00には、前回2019年訪仏時と同じくホールにオーディエンスを招いた久石譲カンファレンス(公開トークイベント/約30分)も実施されました。
公式サイト:Philharmonie de Paris|WEEK-END JOE HISAISHI
https://philharmoniedeparis.fr/fr/agenda?weekend_
About ”Joe Hisaishi:Toccata”
約9分のピアノソロ作品。作曲時期は2020-2022年。
久石譲、映画音楽と交響曲の出会い [特集記事]
公式サイト:Joe Hisaishi, la rencontre de la musique de film et de la forme symphonique | Philharmonie de Paris
https://philharmoniedeparis.fr/fr/magazine/actus/joe-hisaishi-la-rencontre-de-la-musique-de-film-et-de-la-forme-symphonique
プログラムノート(PDF)
久石譲コンサート
https://deneb.philharmoniedeparis.fr/uploads/documents/NPGS-06-07-08-mai-Hisaishi-web.pdf?_ga=2.258583178.1483086164.1651799761-1484548797.1651799761
アルデオカルテットコンサート
https://deneb.philharmoniedeparis.fr/uploads/documents/NPA-7-05-15h00-Quatuor-Ardeo.pdf?_ga=2.170518115.272580101.1651799864-817044842.1651799864
滑川真希コンサート
https://deneb.philharmoniedeparis.fr/uploads/documents/NPSC-07-05-17h30-Maki-Namekawa-Web.pdf?_ga=2.72176721.339296213.1651799888-576495970.1651799888
メモのようなもの。
まさに久石譲づくしの週末inフランスになりました。オール久石譲プログラムのなかでも「交響曲第2番」「交響組曲もののけ姫」はWDO2021で世界初演されたばかり。アンコール「One Summer’s Day」「World Dreams」までとWDOを彷彿とさせる公演です。
スペシャルなライブ配信は、日本にいながら無料で視聴できる、アーカイブ配信も楽しめる、カメラも音質も贅沢を極めていました。マイクの拾い方や音の聴こえかたも一期一会、うれしい発見がたくさんありました。
「交響曲第2番」はとても久石譲らしい日本的な旋律と、これまた久石譲らしいミニマル手法とリズム重視の構成、さらには久石譲が推し進める単旋律(Single Track Music)の手法を盛り込んだ作品です。もともとは2020年同じくパリ公演で世界初演のはずだったものです。日本的交響曲を海外オーケストラで聴けるだけでも楽しいのに、海外で誕生の産声をあげるはずだったなんて度肝抜かれます。WDO2021よりも音の粒立ちの細かい(短い音価)限りなくソリッドなアプローチを貫いていたことにびっくりしました。
「交響組曲もののけ姫」世界ツアーver.では「もののけ姫」(日本語)「アシタカとサン」(英語)で歌われていたものが、遂に交響組曲ではすべて日本語歌唱となりました。海外公演においても現地ソリストを迎えてもです。これはとても大きな意味をもっていると思います。
I. THE LEGEND OF ASHITAKA
II. TA-TA-RI GAMI (THE DEMON GOD)
III. THE JOURNEY TO THE WEST
IV. PRINCESS MONONOKE
V. THE FOREST OF THE DEER GOD
VI. REQUIEM – THE DEMON POWER
VII. THE WORLD OF THE DEAD – ADAGIO OF LIFE AND DEATH
VIII. ASHITAKA AND SAN
from Live Video Subtitles
テロップ表記されていたものからです。最後のほうは表示不具合があったと思われVIIはミスVIIIはありませんでした。ここは任意でそうだろうと書かせてもらい、「交響組曲もののけ姫」は8つのパートから成っているだろうことがわかりました。
「III. THE JOURNEY TO THE WEST」は【旅立ち -西へ-/コダマ達/呪われた力/神の森】(サントラ曲名)まで一気に含まれていました。
「V. THE FOREST OF THE DEER GOD」は【黄泉の世界】(サントラ曲名)にあたります。物語の進行にあわせてシシ神の森へ向かう終盤パートです。
「VI. REQUIEM – THE DEMON POWER」は【黄泉の世界 II】(サントラ曲名)にあたります。ここも同じく物語の流れに即したタイトルへと変わっているようです。
「交響組曲もののけ姫」の構成楽曲については、WDO2021のときに記しています。
<構成楽曲>
1.アシタカせっ記 (交響組曲 第一章 アシタカせっ記)
2.タタリ神
3.旅立ち -西へ-
7.コダマ達
4.呪われた力 *
8.神の森 (交響組曲 第五章 シシ神の森)
20.もののけ姫 ヴォーカル (交響組曲 第四章 もののけ姫)
28.黄泉の世界 *
29.黄泉の世界 II *
30.死と生のアダージョ II *
31.アシタカとサン (交響組曲 第八章 アシタカとサン)
ナンバー/曲名『もののけ姫 サウンドトラック』に準ずる
(曲名『交響組曲 もののけ姫 CD版』に準ずる)
*新規追加楽曲
「One Summer’s Day」イントロ弾きはじめの会場のどよめきは鳥肌ものです。日本では親しみ多いゆえ起こりにくい会場リアクション。数年に一度の待ちわびた海外公演だからこその決定的瞬間は、日本からのライブ配信を通しても鳥肌ものでした。久石さんのピアノも味わって歌ってプレミアムでした。
「World Dreams」WDO海外公演での演奏はありますが、海外オーケストラが演奏するのは初めてだと思います。もちろんその演奏の違いを味わいたい醍醐味もあります。けれど、まさに今だからこその最終曲。久石譲が今、フランスの人たちと手をとったときに、こんな演奏を聴かせてくれた。もっともっと世界で海外コンサートで響かせてほしい曲です。
全公演とも大盛況のスタンディング・オベーションでした。日本でもスタンディング・オベーション復活できる日は近づいているでしょうか。体中から溢れんばかりの感動をあらわしたい。
久石譲 in ストラスブール
from 久石譲本人公式インスタグラム
ストラスブールは、フランスアルザス地方です。久石譲は映画『ハウルの動く城』の音楽制作(イメージアルバム)のときに訪問しています。
リハーサル風景(ストラスブール)
from Web News in Japan
公演風景(ストラスブール)
ほか
from ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団公式Facebook/Instagram
https://www.facebook.com/orchestre.philharmonique.strasbourg
https://www.instagram.com/ops_strasbourg/
from Alexandra Marcellier公式Instagram
https://www.instagram.com/alexandramarcellier/
from SNS
バックステージ(ストラスブール)
from 久石譲本人公式インスタグラム
リハーサル風景(パリ)
from フィルハーモニー・ド・パリ公式Instagram
https://www.instagram.com/philharmoniedeparis/
リハーサル動画(約45秒)
https://www.facebook.com/orchestre.philharmonique.strasbourg/posts/571085817708777
from ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団公式Facebook
公演風景(パリ)
from ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団公式Facebook
from SNS
from 久石譲本人公式インスタグラム
バックステージ(パリ)
ほか
from 久石譲本人公式インスタグラム
アレクサンドル・デスプラ(作曲家)さんやラン・ラン(ピアニスト)さんらと。
Joe Hisaishi , qui reçoit aujourd’hui le Prix Michel Legrand d’honneur joue sur le piano du compositeur @official_joeh pic.twitter.com/oSno3dsOFl
— Laurent Valière (@LaurentValiere) May 8, 2022
このたびミシェル・ルグラン賞を受賞した久石譲が、彼の家で彼のピアノで「シェルブールの雨傘」のワンフレーズをピアノで聴かせてくれた動画です。
Joe Hisaishi recoit hier le Prix D’honneur Michel Legrand. @official_joeh pic.twitter.com/yy4lGGT6rq
— Laurent Valière (@LaurentValiere) May 9, 2022
第2回ミシェル・ルグラン賞を受賞した久石譲です!授賞式で「One Summer’s Day」ピアノソロ in パリ
from SNS
from 久石譲本人公式インスタグラム
久石譲公式ツイッター
https://twitter.com/official_joeh
久石譲本人公式インスタグラム
https://www.instagram.com/joehisaishi_composer/
久石譲公式フェイスブック
https://www.facebook.com/JoeHisaishi.official