Info. 2023/07/04 久石譲「A Symphonic Celebration」インタビュー動画公開 【7/5 update!!】

Posted on 2023/07/06

久石譲、ドイツ・グラモフォン(DG)初アルバム『a Symphonic Celebration』(6月30日発売)は世界同日リリースです。フィジカルは世界共通盤をベースに各国流通仕様(各国解説付き)、そしてデジタルもダウンロード/ストリーミングと広く開かれています。

このたび久石譲インタビューが到着しました。ぜひご覧ください。

 

Joe Hisaishi – A Symphonic Celebration Interview (約7分半)

from Joe Hisaishi Official YouTube

 

 

JOE HISAISHI

COMPOSER OF THE AWARD
WINNING STUDIO GHIBLI FILMS

JOE TALKS THROUGH RECORDING
HIS NEW ALBUM
‘A SYMPHONIC CELEBRATION’

そうですね、最初はまあできるだけオリジナルに近いサウンドトラックと近いサウンドを変えないようにしつつ、コンサートの3管編成約96人ぐらいの大きな編成に直すという作業です。ですから、基本はオリジナル・サウンドトラックを活かしながらコンサート用の編成に直した、ということです。

ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団はとても名門なオーケストラで、バッハ・クワイアもCDなどで聴いてとてもいいコーラスだったので。

日本と外国を合体するとかそういう発想はあまりなくて。つまり、宮崎さんの表現したあれは非常にヨーロピアンな「魔女の宅急便」は、すごくヨーロピアンな世界観だったので、それに自分に合う音楽を作ったということなので。だけどもちろん自分は日本人でもあるし、頭でこうこうこう、だからこうした、というものではないところで作った気はしますね。

そうですね、特に「ハウル」の時なんかは、ヨーロピアンな雰囲気がすごくした映画なので、それも東ヨーロッパのような世界観をすごく感じたので、だからっていう理由かはわかんないんだけど、これはワルツでいきたい、まず決めたんですね、テーマを、ハウルは。でワルツを書こう。そのワルツを何曲か書いたものを宮崎さんに聴いてもらって、それでその中で一番これがなるといいなあと思う曲を、三つ書いたんだけど二番目の曲を二番目にそれを聴かせたら、案の定これが一番気に入ってくれて。だからこの曲に決まったことはとてもうれしかったです。

曲って、この曲の後だからこの曲の意味があるみたいなので、曲順によってそれぞれの楽曲の意味が変わってくるんですよね。そういう意味で言うと、一番最初は「ナウシカ」はやっぱり自分が一番最初に宮崎さんと記念すべき作品なので一番頭にする。これを決めて、その後できるだけ前半をシンフォニックに、オーケストラとコーラスの素晴らしさというものを徹底的に表現する。もちろんそのなかで交響曲のように第1楽章、第2楽章、第3楽章、第4楽章のように順番を決めていきます。後半はむしろ「Porco Rosso」だったり、ヴォーカルとピアノだけの「Spirited Away」だったりとか、あるいは「オーケストラストーリーズ となりのトトロ」のように各楽器の紹介をするような、とてもこう通常のオーケストラ・コンサートとは違うスタイルをとりながらまとめていく。たぶんそんなようなことを考えて、オーダー(順番)を決めました。

イエロー・レーベルのドイツ・グラモフォンと初めてコラボレーションというかそこで制作したものになるから、逆にこのあとそのクオリティの高さ、それから世界中に出した、いろんな人に聴いてみるところとか、同じ作曲でもやり方が変わったら世界が変わるから、それがどうなるかとても楽しみにしています。

僕はミニマルの作曲家、コンテンポラリーな作曲家なので、そういう意味で言うとやっぱりテリー・ライリーさんとかフィリップ・グラスさんからの影響はとても強かったですよね。それで、今は基本的には現代音楽というかそういうコンテンポラリーな作品をずっと書いてますから、そういうところの人たちからの作品からの影響は受けたりしています。

いつもゼロベースで、何もないとこから作りあげていくから。例えば、前は宮崎さんの作品というのは四年に一遍だったんですね。四年に一回公開する。ですから、宮崎さんの作品終わるとへとへとになって疲れてますが、二年間は音沙汰がなくなります。だけど、絵コンテを書き出してしばらくすると連絡がきて、それからほとんど二年間いろんな意味で宮崎さんの次の作品にかかって。だから、自分は宮崎さんの作品が終わるその二年間に次の新しい自分を発見しなきゃいけない、あるいは新しい自分を作らなきゃいけない。そして宮崎さんの作品がくる、それから二年間どういう世界をつくるかっていうことでずっとやってきたから、とてもあのそういう意味で言うと、自分の映画音楽の作曲という時は必ず宮崎さんの作品を中心に組んで自分の人生をつくってきた気がします。

(Joe Hisaishi – A Symphonic Celebration Interview より書き起こし)

 

 

 

2023.07.05 update
韓国字幕版も動画公開されました。

 

[인터뷰(Interview)] ‘지브리 사운드’의 창시자 히사이시 조! ‘심포닉 셀레브레이션’에 대해 말하다

from Universal Music Classics

(up to here, updated on 2023.07.05)

 

 

 

ニューアルバム情報はこちら

 

 

 

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