Info. 2025/03/13 「本籍はクラシック」の久石譲が考える、オーケストラとの良い関係(朝日新聞)

Posted on 2025/03/13

2025年3月13日(木)朝日新聞デジタルにインタビューが掲載されました

2025年3月13日(木)、朝日新聞デジタルに久石譲のインタビューが掲載されました。
3月1日に朝日新聞朝刊 大阪本社特集面に掲載されたインタビューの続編です。
下記リンクからご覧いただけます(有料版)。

「本籍はクラシック」の久石譲が考える、オーケストラとの良い関係
https://www.asahi.com/articles/AST3F1DT3T3FUCVL01DM.html

(久石譲オフィシャルサイト News より)

 

 

「本籍はクラシック」の久石譲が考える、オーケストラとの良い関係

 「いまは本籍をクラシックに置いている」。映画音楽などでヒット曲を生み出してきた作曲家の久石譲は、そう明言する。4月から大阪にある日本センチュリー交響楽団の音楽監督として、オーケストラを率いる。

 1950年生まれ。国立音楽大学に進んだ。ミニマル・ミュージックに興味を持ち、現代音楽の作曲家に。80年代から「風の谷のナウシカ」や「となりのトトロ」といった宮崎駿監督作品などの映画音楽を手がけ、国内外で知られるようになった。

 近年はクラシック界での活動が目立つ。名門レーベル「ドイツ・グラモフォン」で自身のアルバムをリリース。指揮者として、古典作品から現代音楽まで幅広い楽曲を国内外のオーケストラと演奏する。昨年、オーケストラなど海外の4団体から共同委嘱された「ハープ協奏曲」を発表。世界初演で指揮を担った。

 常設の楽団で音楽監督になるのは初めてだ。「自分の考えるオーケストラを実現できたらいいかなという思いもあります」。日本では演奏機会が少ない現代音楽を取り上げることにこだわり、来年度の定期演奏会では、プログラムに1950年以降に作曲された楽曲を採り入れる。

 音楽監督就任後に初めて指揮するのは、5月にある、大阪の四つのオーケストラが集う「大阪4オケ2025」公演(朝日新聞社など主催)。ストラビンスキーの「火の鳥」(1945年版)と、自身が作曲した「Adagio for 2 Harps and Strings」を演奏する。

 同楽団とは、2021年から首席客演指揮者として共演を重ねてきただけに「すごくいい状態になってきている」。ただ、プロフェッショナル同士、適切な距離感を保つことも必要だと考えている。

 例えば、団員や事務局とともに食事に行くことには、積極的ではない。「我々は音楽のために集まっているのだから、音楽をいかによくするかということに集中する。それで結果的に、皆が仲良くなる」。40年のつきあいのある宮崎監督とも、仕事のみを通じて関係を築いてきたという。

 「長くやるためには肩入れしないこと」と久石。冷たいわけではない。「このオケとも長く、きちんとやりたいから」

文化部:田部愛

 

 

 

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