Info. 2014/07/08 [CDマガジン] 「クラシック プレミアム 14 ~バッハ2~」 久石譲コラム連載 発売

2014年7月8日 CDマガジン 「クラシック プレミアム 14 ~バッハ2~」(小学館)
隔週火曜日発売 本体1,200円+税

「久石譲の音楽的日乗」連載付き。クラシックの名曲とともにお届けするCDマガジン。久石による連載エッセイのほか、音楽評論家や研究者による解説など、クラシック音楽の奥深く魅力的な世界を紹介。

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Info. 2014/08/20 [楽譜] 久石譲 「ハウルの動く城」 フルスコア 発売予定 ※先行あり

新刊 久石譲『ハウルの動く城』フルスコア 先行発売のお知らせ

久石譲『ハウルの動く城』の楽譜が、この夏ショット・ミュージックから出版されます。8月20日の発売(予定)に先駆け、8月9日と10日に東京で行われる『久石譲&新日本ワールド・ドリーム・オーケストラ 2014』演奏会会場にて先行販売を行う予定です。

オーケストラ・フルスコア『ハウルの動く城』(SJH 004)は、スタジオジブリ制作、宮崎駿監督による同名長編アニメーション映画のために久石が作曲した音楽から、ノスタルジックなワルツによるオープニング・テーマ《シンフォニック・ヴァリエーション「メリーゴーランド」》と、伸びやかなトランペットが印象的な〈ケイヴ・オブ・マインド〉を〈メリーゴーランド〉に組み込んだ《ハウルの動く城》の2作品を収録しています。いずれも、久石が新たなオーケストラ・アレンジを手がけたオフィシャル・スコアです。

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Info. 2014/07/19 チケッチ発売延期 「久石譲×新日本フィルハーモニー交響楽団」 詳細

久石 譲 2014年夏2つの異なるコンサートに挑む

2014年10月12日(日) 16:00開演 15:30会場
ホクト文化ホール 大ホール(長野市若里)
久石譲指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団 特別公演

当初7月5日からチケット一般発売開始予定だったが、
7月19日へ発売延期へ。

以下詳細参照

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Blog. 「NHKプロフェッショナル 宮崎駿の仕事」 Blu-ray鑑賞 レビュー

Posted on 2014/07/03

先月発売されたブルーレイを鑑賞しました。

「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 特別編 映画監督 宮崎 駿の仕事 「風立ちぬ」1000日の記録/引退宣言 知られざる物語」

2013年8月と2013年11月にTV放送された2回分をBlu-ray / DVD にまとめたものです。もちろん放送当時も食い入るように見ました。8月分はそれこそ映画「風立ちぬ」公開直後の放送でしたし、11月分はそれこそ突然の宮崎駿監督引退会見直後の放送でした。

どのようにして「風立ちぬ」という作品が企画されたのか、どうしてファンタジーという得意技を封印してまでこの作品にこだわったのか、そのスタジオジブリの制作現場がぎっしりつまっています。

 

印象的だったシーン。「面倒くさい」「究極に面倒くさい」とブツブツ言いながら机に向かって絵コンテを描いている。そのとき宮崎駿監督は「面倒くさいっていう自分の気持ちとの戦いなんだよ」と一言。続けて「面倒くさかったら、やめればいいのに?」と言われれば「うるせえな」とか、そういうことになる。

そして核心の言葉へ。「世の中の大事なものは、たいてい面倒くさい」「面倒くさくないところで生きていると、面倒くさいのはうらやましいと思うんです。」もうちょっと関連めいたシーンを抜き出すと、こうも言っています。「やっているときはその意味なんてわからない。」「意味をわかってやっているわけではない。」

 

つまりは、日々の生活のなかの大切なことは、面倒くさいことが多く、そのなかには慈しむもの愛おしいものがたくさんつまっている。そして、そのときにはその意味なんてわからなくても、匙を投げることなく向き合っていくこと。面倒くさいことはかけがえのない幸せなこと。そうやって日々の面倒くさいことに濃厚に生きていく。その先にその意味がついてくる未来が待っている。

要領よく。スマートに。効率的に。最大効果で。傷つかずに。疲れずに。苦しむことなく。楽して。失敗せずに。損せずに。etc…

誰もが得てして望まない、出来れば避けたいことだけれど、でも、それを恐れてばかりいずに、進むしかない。面倒くさいことが愛おしい。面倒くさいことが生きている証。そういうことなのかなあと解釈しています。

 

最後の宮崎駿監督の言葉もまた勇気づけられます。

「堪る限りの力を尽くして生きる」「自分たちに与えられた、自分たちの範囲で、自分たちの時代に、堪る限りの力を尽くして生きなさい」

 

ジブリファンとしては、その制作現場を垣間見れてとても興味深いですし、それよりもなによりも、なにか「生きる」「働く」ということに対して、とても強いメッセージとエネルギーをもらうような、そんな内容です。

行き詰まったときや、落ち込んだとき、背中を押してほしいとき、これから幾度となくリピートして鑑賞するだろうな、そんなバイブルのような宝物です。

 

 

そして、本作品の封入特典:ブックレット「ディレクター・インタビュー」(16ページ)についてふれたいと思います。Blu-ray(DVDも同一)の封入特典として、「ディレクター・インタビュー」というブックレットが収められています。16ページにも及ぶこの小冊子には、宮崎 駿を7年間追い続けたディレクターが、「風立ちぬ」企画から製作、そして引退会見に至るまでの宮崎監督の姿を語っています。

まさに本編にはない裏側、密着したディレクターだからこそ見た、語れる、そんな蔵出しな内容でした。

  • 宮さんが企画書を書いている。荒川、来なくていいのか?
  • 宮崎駿がもっとも苦しみながら生み出したシーンは?
  • 関東大震災の絵コンテを描き上げた翌日、東日本大震災が起こった
  • 宮崎駿の老い。そして引退宣言──いつ宮崎は引退を決心したのか?
  • 宮崎駿を突き動かす創造の源な何か?

このようなセンテンスによってディレクターの視点で綴られています。この目次を見ただけでも、読み進めたくなる、興味をひかれる内容です。すべては紹介しきれませんので、一部抜粋してご紹介します。

 

「『風立ちぬ』で、宮崎さんがいちばん悩んでいたのは、僕が見ていた限りでは、絵コンテのBパートの終わり。映画中盤、カプローニが「殺戮の道具をつくる覚悟があるのか」と堀越二郎に問うシーンです。二郎はこの問いに「ぼくは美しい飛行機をつくりたいと思っています」と答える。」

~中略~

「宮崎さんが描くキャラクターは自らの内面が反映されています。だからこそ宮崎作品の登場人物はみな生き生きとした生身の人間として映画の世界に生きていると思うのですが、今回は宮崎さんの複雑な心情が絡まり合って、より苦悩も大きかったと思うんです。そんな宮崎さんにとって救いとなる存在がカプローニというキャラクターだったように思います。自分と重ね合わせた二郎をカプローニがいつも客観的に見ている。カプローニに自分の想いを代弁してもらったり、二郎を導く役目を担ってもらったりしている。「力を尽くしているかね」という二郎に問いかけるカプローニのセリフが心に残ります。」

 

 

毎日一番近くにいたディレクターだからこそ、観察できたこと、見えたこと、心情の変化など、何年にも及ぶ制作現場のちょっとした1日の出来事だけれど、とてもキーファクターな1日、そんな貴重なインタビュー内容でした。本編とブックレット、まさに合わせて二度おいしい、「宮崎駿の仕事」を鮮明に記録した本作品だなあ、と思います。

極論、変なビジネス書や自己啓発本を読むくらいなら、よっぽどこちらのほうが「生きる・働く」バイブルにもエネルギーにもなります!それだけ一流を極めたプロフェッショナルの言動の重みと凄み、相反する謙虚さ、慎ましさ、ひたむきさ、など、学ぶところがたくさんあります。

 

 

NHKプロフェッショナル 宮崎駿 ブルーレイ

 

Info. 2014/07/18 富士急ハイランド「富士飛行社」久石譲 音楽担当

富士山の大自然の魅力を体感できる日本初のフライトシュミレーションライド「富士飛行社」の音楽を久石が担当しました。四季折々の美しい富士山の映像と壮大な音楽が臨場感あふれるフライトの旅へ誘います。

「富士飛行社」は7月18日(金)オープンいたします。
ぜひ音楽とともにお楽しみください。

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Blog. 「クラシック プレミアム 11 ~チャイコフスキー2~」(CDマガジン) レビュー

クラシックプレミアム チャイコフスキー2

Posted on 2014/06/29

「クラシックプレミアム」第11巻は、チャイコフスキー2です。

第7巻のチャイコフスキー1では、3大バレエ《白鳥の湖》 《眠れる森の美女》 《くるみ割り人形》 特集でした。今回はいよいよ、あのヴァイオリン協奏曲も収録されています。

 

【収録曲】
ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ウィーン交響楽団
録音/1962年

ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
ロリン・マゼール指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音/1979年

 

チャイコフスキーがヴァイオリン協奏曲を作曲時に滞在した場所は、スイスのクラランという土地だそうです。知ってました?スイス・レマン湖の東岸、保養地として名高いモントルーの近くに位置する。周囲にはぶどう畑が広がり、対岸にはフランス・アルプスの山並みを望める場所で、そんなクラランの風景写真もカラーで掲載されています。

こんな場所で、あの曲を作曲したのかあ、と思い馳せながら聴くと、また違った新しい趣と味わいがあります。

 

スイス クララン

 

こちらも毎号楽しみにしている巻末の音楽史では、オペラとオペレッタが取り上げられていました。オペラとオペレッタがジャンルとして明確に違うということが、端的にわかりやすく解説されています。それをここで紹介しだすと文字数が膨大になりますので割愛します。

神聖さと娯楽さ、文学的な格調高さと喜劇、オーケストラの演奏難易度、舞台時間の長さ、舞台の豪華絢爛さと簡素さ、などなど、オペラとオペレッタの違いがわかりやすく紹介されています。

これらのことだけでなく、その上演する劇場の地理的場所(オペラ劇場は宮殿すぐ近くの街のシンボル的場所にある)や、建物自体の豪華絢爛さ、それに比べたオペレッタを「浅草」のような場所、と例えていたのが、とてもイメージしやすくわかりやすいですよね。

 

 

「久石譲の音楽的日乗」第11回は、音楽の原点について考える

今号では久石譲が尊敬しているという民族音楽学者の小泉文夫さんの話を織り交ぜながら、民族音楽という視点から、音楽の原点を掘り下げています。

とても新鮮で興味深い内容でしたので、一部抜粋してご紹介します。

 

「小泉文夫さんがスリランカのかなり奥地で原始的な生活をしている人たちを調べた。彼らの歌は高い音と低い音の二つだけ、勝手に別の曲を歌い、タイミングもバラバラなのだが、彼らが相手の顔を見ながら一生懸命に相手よりもっと強く歌おうとしているのを見て、小泉さんは「歌の原点を見た思いがする」と強く感動したと書いている。」

「このことは養老孟司先生との共著『耳で考える』でも取り上げたが、大変重要なことで、「人に何かを伝える」ということはへたでも一生懸命歌う、相手に伝えたいという強い思いがなければならない。譜面とか、備忘用楽譜はあくまでも手段であって、どんなに採譜をしたところで、そこにはスリランカの原始的な生活をしている人の歌った音程らしきものとリズムらしきものは書かれているが、小泉さんが感動した音楽の原点は書かれてはいない。つまり音楽を伝えると我々が思っているさまざまな行為(主に楽譜)では、最も大事なものを伝えきれていないのだ。そこから彼らの音楽を感じ取るには、我々にかなりのイマジネーションが必要だ。もしかしたら作曲するのと同じくらいの能力が必要かもしれない。」

 

 

そして今号でも久石譲の近況が少し触れられていました。おそらく4月中旬あたりに書かれたと思われる今号のエッセイ原稿ですが、ちょうど5月の台湾コンサートに向けて出発する前だったようです。

その台湾コンサート準備と同時期に行われていたのが新作映画の音楽録音。2014年秋公開予定の映画『柘榴坂の仇討』です。映画公開の約半年前に音楽録音か、ということは作曲期間は当然ながらもっと前。今年に入ってからというよりは、おそらく昨年2013年から音楽制作をしていたということに。『風立ちぬ』や『かぐや姫の物語』が公開されたと思ったら、もう次の仕事へ。おそるべしです。

『風立ちぬ』や『かぐや姫の物語』が公開されて、《やっと映画本編が観れる!やっと久石譲音楽が聴ける!》と、それらに触れ感動していた頃には、もう作曲家久石譲はというと、次の映画音楽の準備に入っているという。

やはり映画音楽として携わるのには、上のようなスケジュールを見ても、1本あたり1年近くはかけているんですね。しかもおそらく1本に集中じゃなく、何本か、もしくは他の仕事と同時進行なのでしょうが。おそるべしです。

ということは、今(2014.6)音楽制作を仮にされているとしたら、それが私たち聴衆に向けて日の目を見るのは2015年?来年?ということでしょうか!?

 

作曲家の創作活動の時系列と、それが世の中に送り出される時間的尺度のズレ。これを想像するだけでもたまらないんですよね、マニア的発想ですが。。この曲が作られていたのは、あっあの頃なんだ、世間的にはあんな出来事が起こっていた時期か、自分はこんなことがあった時期、…

楽しみはつきません。

 

クラシックプレミアム チャイコフスキー2

 

Info. 2014/06/27 「プロフェッショナル 仕事の流儀 特別編 映画監督 宮崎駿の仕事」 Blu-ray DVD 発売

2014年6月27日 発売

プロフェッショナル 仕事の流儀 特別編 映画監督 宮崎 駿の仕事 「風立ちぬ」1000日の記録/引退宣言 知られざる物語

Disc:1枚 (収録時間120分)

プロフェッショナル 仕事の流儀 特別編
宮崎駿 「風立ちぬ」1000日の記録
5年ぶりとなる新作「風立ちぬ」を公開した映画監督・宮崎駿。その企画から映画誕生の瞬間まで、3年間にわたって密着取材した。宮崎は「前やってきたことをやりたいとは思っていない」と語り、実在の人物を初めて主人公にすえ、戦争という重いテーマと真正面から向き合った。だが、その制作は困難の連続となる。東日本大震災の発生、年齢による衰え、そして見えない結末…。希代のクリエイターの飽くなき闘いを濃密に描く。

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Info. 2014/06/25 映画「柘榴坂の仇討」 予告編公開

柘榴坂の仇討 予告編

9月20日から全国で公開される中井貴一の主演映画『柘榴坂の仇討』から予告編映像が公開された。

同作は、浅田次郎が2003年に発表した短編集『五郎治殿御始末』に収録された同名小説の映画版。安政7年に起きた「桜田門外の変」で水戸浪士たちに襲撃され、主君である井伊直弼を目の前で失った彦根藩士・志村金吾を主人公に、事件後、切腹も許されず仇を追い続けた金吾が、13年後の明治6年に最後の仇である佐橋十兵衛を探し出すが、2人が出会ったその日に新政府によって「仇討禁止令」が発布される、という物語になっている。

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Info. 2014/06/24 [CDマガジン] 「クラシック プレミアム 13 ~ブラームス1~」 久石譲コラム連載 発売

2014年6月24日 CDマガジン 「クラシック プレミアム 13 ~ブラームス1~」(小学館)
隔週火曜日発売 本体1,200円+税

「久石譲の音楽的日乗」連載付き。クラシックの名曲とともにお届けするCDマガジン。久石による連載エッセイのほか、音楽評論家や研究者による解説など、クラシック音楽の奥深く魅力的な世界を紹介。

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Info. 2014/09/03 「久石譲×京都市交響楽団」 コンサート決定

今年9月、初共演となる京都市交響楽団とのコンサート開催が決定。日本を代表する作曲家 久石譲と京都市交響楽団が贈る夢のステージ。久石が選ぶ珠玉の作品とドラマチィックなシンフォニー「悲愴」をお届けします。 “Info. 2014/09/03 「久石譲×京都市交響楽団」 コンサート決定” の続きを読む