Disc. ゆず 『WONDERFUL WORLD』

2008年4月16日 CD発売
CD+DVD(初回限定盤)SNCC-86917
CD(通常盤)SNCC-86918

 

ゆず通算8枚目のオリジナルアルバム

 

 

フルオーケストラをバックに歌っても、ゆずは「ゆずであった」

出会った時の第一印象は、二人とも非常に爽やかであったこと。今の若者の中にあって変なクセもなく、すごく前向きで純粋な、いい青年たちだなあと思いました。「ワンダフルワールド」の話をもらった当時の僕は、映画の仕事が立て込んでいて、少し違う世界のことをしてみたいなと思っていたところだったんです。そこに届いた曲が「ワンダフルワールド」でした。ギターと歌だけのデモテープは、おそらくこれまでのゆずとは違うであろう世界観があり、社会性も感じられました。

僕の曲で、「WORLD DREAMS」という、ある種、国歌のような朗々としたメロディが頭を過って書いた祝典序曲があるんですが、それを作っていた時は、9.11のテロの映像や、悲惨な状況下で逃げ惑うイラクの子供たちの映像が頭の中に浮かんできていました。実はこの「ワンダフルワールド」を聴いた時にも、同じ感じが過って、「あ、これは自分ならこうしたい」というイメージが湧いたんです。そんな話を、ゆずの二人との打ち合わせの場でもした記憶があります。

大きい世界観があったので、楽器編成はどうしてもオーケストラでやるのがいいと思いました。しかし、ある意味で西洋的な世界だけでは表現できないと思ったので、そこにエスニックパーカッションといったものを取り入れ、もっと第三世界の雰囲気を表現しました。そして最終的には「We are The World」のように皆が参加できるような、そういう世界観になったら良いなと思い、少しスケールの大きなアレンジを試みました。結果としては、自分でも非常に満足する出来です。

大人数のフルオーケストラをバックに歌っても、ゆずはゆずだった。「ゆずであった」というのはどういうことかと言うと、決してオケにも負けていないし、彼らの歌はオケと「対立」するのではなくて、むしろオケを「味方」にして、より歌がスケールアップしていたということです。そういうところが一緒にやっていてとてもエキサイティングだったし、楽しかったところです。

Blog. 「別冊カドカワ 総力特集 ゆず 2009」 久石譲インタビュー内容 より抜粋)

 

 

 

「ワンダフルワールド」にて、久石譲がプロデュースおよび指揮で参加している。初回盤DVDには同曲のミュージッククリップと、制作ドキュメントが収録されており、久石譲も登場する。

また、この楽曲がきっかけとなり、TV「NHK SONGS 第45回 ゆず」放送回にもゲスト出演している。ゆず×久石譲による「ワンダフルワールド」を披露しただけでなく、ゆず×久石譲の対談も実現した。

「ワンダフルワールド」は、70人編成のオーケストラによる壮大な楽曲。約30名の児童合唱団も参加していて、リズミカルなパーカッションの共演など聴きどころ満載な作品である。久石譲が作曲を担当しない曲で、編曲/プロデュース/指揮でという参加は極めて珍しい。

 

 

 

初回盤(CD+DVD)

通常版(CD)

1. WONDERFUL WORLD
作曲:北川悠仁 プロデュース:蔦谷好位置&ゆず
2. ストーリー
作詞・作曲:北川悠仁 プロデュース:寺岡呼人&ゆず
3. モンテ
作詞・作曲:北川悠仁 プロデュース:ゆず
4. おでかけサンバ
作詞・作曲:北川悠仁 プロデュース:寺岡呼人&ゆず
5. うまく言えない
作詞・作曲:北川悠仁 プロデュース:寺岡呼人&ゆず 編曲:亀田誠治
6. 黄昏散歩
作詞・作曲:岩沢厚治 プロデュース:ゆず
7. 凸凹
作詞・作曲:北川悠仁 プロデュース:蔦谷好位置&ゆず
8. 人間狂詩曲
作詞・作曲:岩沢厚治 プロデュース:寺岡呼人&ゆず
9. 春風
作詞・作曲:岩沢厚治 プロデュース:寺岡呼人&ゆず コラボレーション:葉加瀬太郎
10. 明日天気になぁれ
作詞・作曲:北川悠仁 プロデュース:寺岡呼人&ゆず
11. 行こっか
作詞・作曲:岩沢厚治 プロデュース:ゆず
12. 眼差し
作詞・作曲:北川悠仁 プロデュース:寺岡呼人&ゆず 編曲:亀田誠治
13. 君宛のメロディー
作詞・作曲:岩沢厚治 プロデュース:寺岡呼人&ゆず
14. つぶやき
作詞・作曲:岩沢厚治 プロデュース:寺岡呼人&ゆず
15. ワンダフルワールド
作詞・作曲:北川悠仁 プロデュース: 久石譲&ゆず

※楽曲「ワンダフルワールド」の印税の一部は、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に寄付し、世界中の難民キャンプでの植樹事業など「みどりを増やす」プロジェクトを推進していきます。

「ワンダフルワールド」
Produced by 久石譲&ゆず
Orchestrated & Conducted by 久石譲
Orchestra:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
Percussion:梯郁夫
Chorus:TOKYO FM 少年合唱団, すずかけ児童合唱団, WONDERFUL CHORUS
Recorded & Mixed at Bunkamura Studio
Recorded at Avano Creative Studio

 

初回限定盤DVD付
1.ワンダフルワールド (ミュージック・ビデオ)
2.WONDERFUL DAYS recording of ワンダフルワールド

 

Disc. 久石譲 『Piano Stories Best ’88-’08』

久石譲 『Piano Stories Best ’88-’08』

2008年4月16日 CD発売 UPCI-1080
2018年4月25日 LP発売 UMJK-9075/6

 

’88年に第一弾をリリースして以来 Piano Stories シリーズの4枚から、久石譲が自らセレクトした本格ベストアルバム。

映画、CM、ジブリ作品等に使われた名曲の数々がピアノ&ストリングスによるアレンジでより美しく輝きを放つ。久石譲の入門編としても親しみやすく、ファンの間でも名盤として評価の高い作品。

 

 

久石譲 『PIANO STORIES BEST ’88-’08』 に寄せて

この『Piano Stories Best ’88-’08』に収録された楽曲は、久石が折に触れて発表してきたソロ・アルバム・シリーズ『PIANO STORIES』全4枚の中からセレクションされた楽曲と、ピアノ・ソロとしては今回が初収録となる未発表音源「人生のメリーゴーランド」を加えた構成となっている。1枚目のアルバム『Piano Stories』が発表されたのが1988年だから、今年でちょうど20年。その20年という時間の流れの中で、久石という音楽家が歩んできた「Histories=歴史」つまり「His Story=彼(久石)の物語」が語られてきたのであり、また、彼の音楽に接し続けてきた我々自身の「歴史=物語」が語られてきたわけである。

このアルバムに収録されている楽曲の多くは、これまで久石が手がけてきた映像音楽(映画音楽やCM、テレビ音楽)の代表作を中心に、久石自身がソロ・アルバム用にアレンジし直した=ピアノで語り直したものである。だからといって、これが単なる久石の「映像音楽集」というかというと、実はそうではない。いささか逆説めいた言い方になるが、久石の音楽は映像音楽であって、映像音楽ではないのである。このことを、少し細かく見てみたい。

宮崎作品での方法論が典型なのだが、久石は具体的な映像を見る前から音楽的構想を組み立てていく作曲家である。誤解を恐れずに書けば、久石は特定の”映像”に音楽を付けているわけではない。「僕の映画音楽の作り方というのは、監督の作りたい世界を根底に置いて、そこからイメージを組み立てていく」という久石の言葉に端的に表れているように、あくまでも久石は映画やテレビ番組の”世界観”に音楽を付けているのである。だからこそ、作品の世界観を出発点として生まれた音楽を、繰り返しアレンジする自由も生まれてくる。

久石にとって、映像作品の完成は、即、音楽の完成とはならない。現代音楽の用語を用いれば、久石の映像音楽は常に”ワーク・イン・プログレス”なのである。ソロ・アルバム『PIANO STORIES』のシリーズは、ある映像の世界観をきっかけにして生まれた久石の音楽を「ピアノで語り直した物語」なのだ。

言うまでもなく、ピアノは作曲家・久石譲のアイデンティティと密接に結びついている、きわめて特権的な楽器である。例えば『風の谷のナウシカ』のメインテーマとして知られる《風の伝説》、すなわち[04]「Fantasia (for NAUSICAÄ)」を聴いてみていただきたい。ここに収められたのはピアノ・ソロ・ヴァージョンによる演奏だが、映画本編のサウンドトラック盤の演奏でも、あるいは映画完成前に作られたイメージアルバムの演奏でも、《風の伝説》の主題は常にピアノで演奏されている。つまり、『ナウシカ』という作品の世界観-主人公ナウシカの凛とした面持ち、彼女の勇気ある姿勢など-の核心(ハート)を音楽で表現する時に、ピアノに自己を託す作曲家であることを意味する。ピアノという楽器は、久石自身の核心(ハート)でもあるのだ。

そのことを非常に象徴的に表した例として、もうひとつ、『ハウルの動く城』のメインテーマである[13]「人生のメリーゴーランド」を挙げてみよう。本編をご覧になったリスナーならご存知だと思うが、『ハウルの動く城』ではほぼ全編にわたり《人生のメリーゴーランド》の主題が繰り返し登場する(スコア全体が一種の変奏曲と言っても過言ではない)。本編の冒頭シーン、《人生のメリーゴーランド》は久石のピアノ・ソロで2回繰り返して演奏されるが、そのシーンの登場人物の会話から、我々観客はハウルが他人の心臓を取ってしまう魔法使いであること、すなわちハウルにとって心臓(ハート)が重要であることを知る。映画の中で最後にピアノ・ソロが登場するのは、ハウルが心臓(ハート)を取り戻す場面であり、そこで演奏される楽曲は本編冒頭の音楽と全く同じである(変奏曲の最後に主題が回帰する手法に似ている)。つまり《人生のメリーゴーランド》が流れる冒頭シーンは、物語的にも音楽的にも”主題提示部”の役割を果たしており、『ハウル』本編で展開される物語と音楽は、この主題を用いた”変奏曲”に他ならない。こうした作曲手法は、バッハやベートーヴェンがピアノ(鍵盤楽器)のために書いた変奏曲の方法論と、実は何ら変わるところがないのだ。さらに『ハウル』全体の音楽を注意深く聴いてみると、《人生のメリーゴーランド》の演奏にピアノが使用される箇所は、ヒロインのソフィーがハウルに抱く恋愛感情を表現した場面に限定されていることがわかる。《人生のメリーゴーランド》は、ピアノという楽器で演奏されることで”愛のテーマ”の役割も果たしているわけだ。ハウルがソフィーの恋愛感情によって心臓(ハート)を取り戻すこと。これこそが『ハウルの動く城』という作品の核心(ハート)的テーマに他ならない。その最も重要なテーマを、久石はピアノという楽器に託していたのである。

このような奇跡的な作曲を可能にしたのは、繰り返すまでもないが、ピアノという楽器が、久石のアイデンティティの根幹に関わる核心(ハート)的楽器だからである。そうしたことを頭の片隅に置きながら、この『Piano Stories Best ’88-’08』に耳を傾けていただきたい。久石譲という音楽家の核心(ハート)が、彼のピアノ演奏同様、いささかも曇ることのないタッチで、明確に語られていることに気づくはずだ。

2008年3月 前島秀国

(寄稿文 CDライナーノーツより)

 

 

【楽曲解説】

01. The Wind of Life
『PIANO STORIES II』に収録。ポップス・メロディの作曲家としても、久石が第一線の才能を有していることを示した好例である。

02. Ikaros -2008 Remix-
『PIANO STORIES 4』に収録。ブラームスのピアノ音楽に通じる重厚さと、躍動感溢れるミニマルのパルスの対比が絶妙である。2008年再ミックス音源。

03. HANA-BI
『PIANO STORIES III』に収録。北野武監督『HANA-BI』メインテーマ。ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞など、この作品と縁の深いイタリアで録音された演奏である。イタリアならではのストリングスの色合いが、楽曲の風格を高めることに貢献している。

04. Fantasia (for NAUSICAÄ)
『Piano Stories』に収録。宮崎駿監督『風の谷のナウシカ』のメインテーマ《風の伝説》に基づく。

05. Oriental Wind -2008 Remix-
『PIANO STORIES 4』に収録。サントリー緑茶「伊右衛門」CMソング。”和”のテイストを基調としながら、久石自身のルーツであるミニマル的な要素や新ウィーン楽派風のストリングス・アレンジも顔を覗かせる。2008年再ミックス音源。

06. Innocent
『Piano Stories』に収録。宮崎駿監督『天空の城ラピュタ』のメインテーマ《空から降ってきた少女》のソロ・ピアノ・ヴァージョン。

07. Angel Springs
『PIANO STORIES II』に収録。サントリー「山崎」CMソング。冒頭のチェロとピアノの絡みが美しい。希望に満ち溢れた楽曲。

08. il porco rosso
『PIANO STORIES III』に収録。宮崎駿監督『紅の豚』メインテーマで、同映画のサウンドトラック盤に収録された《帰らざる日々》をさらにジャジーにアレンジしたもの。作品の舞台はアドリア海周辺という設定だったが、そのアドリア海に面したイタリアでの録音である。

09. The Wind Forest
『Piano Stories』に収録。宮崎駿監督『となりのトトロ』の《風のとおり道》が原曲。冒頭のミニマル風の音型が小さき生命の存在をユーモラスに表現し、東洋的なメロディが森の大らかな生命を謳い上げる。

10. Cinema Nostalgia
『PIANO STORIES III』に収録。日本テレビ系「金曜ロードショー」オープニングテーマ。久石の敬愛するニーノ・ロータにオマージュを捧げたような、クラシカルな佇まいが美しい。

11. Kids Return
『PIANO STORIES II』に収録。北野武監督『キッズ・リターン』メインテーマをピアノ+弦楽四重奏、すなわちピアノ五重奏曲の形で演奏したもの。

12. A Summer’s Day
『Piano Stories』に収録。ミニマル・ミュージックの先駆者的作曲家として知られる、エリック・サティの楽曲を彷彿とさせるピアノ曲。

13. 人生のメリーゴーランド -Piano Solo Ver.-
『PIANO STORIES 4』にオーケストラ伴奏のアレンジ版が収録されていたが、ここに聴かれるピアノ・ソロ・ヴァージョンはそれとは別に収録されたもので、本盤が初出となる。宮崎駿監督『ハウルの動く城』のメインテーマ。

text by 前島秀国

(楽曲解説 ~CDライナーノーツより)

 

 

 

「Piano Stories」 ・・ (4) (6) (9) (12)
「Piano Stories II ~The Wind of Life」 ・・ (1) (7) (11)
「NOSTALGIA ~PIANO STORIES III~」 ・・ (3) (8) (10)
「FREEDOM PIANO STORIES 4」 ・・ (2) (5)

 

 

 

2018年4月25日 LP発売 UMJK-9075/6
完全生産限定盤/重量盤レコード/初LP化

 

 

 

久石譲 『Piano Stories Best ’88-’08』

1. The Wind of Life
2. Ikaros -2008 Remix- (東ハト「キャラメルコーン」CMソング)
3. HANA-BI (映画『HANA-BI』より)
4. Fantasia (for NAUSICAÄ) (映画『風の谷のナウシカ』より)
5. Oriental Wind -2008 Remix- (サントリー緑茶「伊右衛門」CMソング)
6. Innocent (映画『天空の城ラピュタ』より)
7. Angel Springs (サントリー「山崎」CMソング)
8. il porco rosso (映画『紅の豚』より)
9. The Wind Forest (映画『となりのトトロ』より)
10. Cinema Nostalgia (日本テレビ系「金曜ロードショー」オープニングテーマ)
11. Kids Return (映画『キッズ・リターン』より)
12. A Summer’s Day
13. 人生のメリーゴーランド -Piano Solo Ver.- (映画『ハウルの動く城』より) ※未発表音源

All Music Composed , Arranged and Produced by Joe Hisaishi

Piano by Joe Hisaishi (except Track-08 Backing Piano by Masahiro Sayama)

 

Piano Stories Best ’88-’08

1.The Wind of Life
2.Ikaros -2008 Remix- 
3.HANA-BI
4.Fantasia (for NAUSICAÄ)
5.Oriental Wind -2008 Remix-
6.Innocent
7.Angel Springs
8.il porco rosso
9.The Wind Forest
10.Cinema Nostalgia
11.Kids Return
12.A Summer’s Day
13.Merry-Go-Round (Piano Solo Version)

 

Info. 2008/03/09 [ラジオ] TBSラジオ「伊集院光の日曜日の秘密基地」生出演

[ラジオ番組]
・TBSラジオ「伊集院光の日曜日の秘密基地」
2008年3月9日(日) 14:00~15:00生出演
(番組=13:00~17:00)

「伊集院光の日曜日の秘密基地」<秘密基地VIPルーム>コーナーに、
久石譲のゲスト出演が決定!久々の生放送です!
どうぞお聞き逃しなく!!

(久石譲オフィシャルサイト より)

 

Disc. 久石譲 『崖の上のポニョ イメージアルバム』

久石譲 『崖の上のポニョ イメージアルバム』

2008年3月5日 CD発売 TKCA-73309
2021年4月24日 LP発売 TJJA-10031

 

2008年公開 スタジオジブリ作品 映画「崖の上のポニョ」
監督:宮崎駿 音楽:久石譲

 

宮崎駿監督からのメッセージをもとに久石譲が録り下ろしたヴォーカル6曲を含むイメージアルバム。

宮崎・久石の組み合わせはこの作品でついに9作目となった。麻衣の歌う「ひまわりの家の輪舞曲」等、宮崎監督の音楽メモを歌詞とする歌が3曲収録されており、主題歌「崖の上のポニョ」、藤岡藤巻の作詞・歌唱による歌も2曲収録されている。

 

 

書籍「折り返し点 1997~2008」/宮崎駿・著に、『久石譲さんへの音楽メモ』、作品についての説明とあわせて「ポニョ来る」「子守歌」「さんご塔」「ひまわりの家のロンド」「水魚」「発光信号」「いもうと達」といった詩やメモが収載されている。これは監督から久石譲へ作品イメージを伝えるために書いたもの。イメージアルバムの曲および曲名・歌詞として生かされている。

 

 

 

 

あと、「ひまわりの家の輪舞曲」という曲も、生と死を考えさせられる曲です。もともとは宮崎駿監督のお母さまがご病気になられたときに、ずっと「お料理したい、お洗濯をしたい」とおっしゃられていたそうで、そんな想いを歌詞に込められたそうなんです。「♪おむかえはまだこないから その間に一寸だけ歩かせて」という歌詞があるんですが、この「おむかえ」はお出かけしていてのお迎えとかではなく、天からのお迎えという意味なんですね。ただ、私がこの曲を初めて歌ったのはおそらく14~15年前だったかと思うんですけど、当時は今よりも若かったので、そういう私が歌うと「おむかえ」があんまり暗くならずに、幼稚園のお迎えとかそういう感じに聴こえたようなんですね。今、お聴きになるとどうなるか分からないですけど。そもそもこの歌詞は、曲を作る際にもかなり議論があったところで、「おむかえ」という表現が具体的すぎるんじゃないか、その時はまだ来ないから、とかオブラートに包んだ方がいいんじゃないか、と論争があったんですね。でも私が歌うことで、印象が明るくなったから「おむかえ」で行きましょう、となった部分だったんです。「おむかえ」は人間であれば誰しもが通らなくてはならないこと。そこに向き合いながらも、ポジティブにとらえられるこの曲は、改めていい曲だなと感じました。

出典:【インタビュー】麻衣 with リトルキャロル Beautiful Harmony|クラシックのチケット ローチケ[ローソンチケット] より一部抜粋 2023.04.06
https://l-tike.com/classic/mevent/?mid=687602

 

 

なおこのアルバム全曲をとおして、ピアノ演奏は久石譲ではなく、フェビアン・レザ・パネである。久石譲の音楽制作において時おりクレジットされている奏者。

 

 

久石譲 『崖の上のポニョ イメージアルバム』

1. 崖の上のポニョ
歌:藤岡藤巻と大橋のぞみ/作詞:近藤勝也/補作詞:宮崎駿/作・編曲:久石譲
2. サンゴ塔
作・編曲:久石譲
3. ポニョ来る
作・編曲:久石譲
4. 海のおかあさん
Vn.Solo:豊嶋泰嗣/作・編曲:久石譲
5. いもうと達
歌:Little Carol/作詞:宮崎駿/作・編曲:久石譲
6. フジモトのテーマ
歌:藤岡藤巻/作詞:藤岡藤巻/作・編曲:久石譲
7. 発光信号
作・編曲:久石譲
8. ポニョの子守唄
歌:大橋のぞみ/作詞:宮崎駿/作・編曲:久石譲
9. 本当の気持ち
歌:藤岡藤巻/作詞:藤岡藤巻/作・編曲:久石譲
10. ひまわりの家の輪舞曲(ロンド)
歌:麻衣/作詞:宮崎駿/作・編曲:久石譲

作曲・編曲・プロデュース 久石譲

レコーディング&ミキシングスタジオ:
ON AIR 麻布スタジオ
音響ハウス
サウンド・シティ
スタジオジブリ
ビクタースタジオ
Bunkamuraスタジオ
ワーナーミュージック・レコーディングスタジオ

 

Ponyo on the Cliff by the Sea Image Album

1.Ponyo on the Cliff by the Sea
2.The Coral Tower
3.Ponyo Comes
4.Mother Sea
5.Ponyo’s Sisters
6.Fujimoto’s Theme
7.The Light Signal
8.Ponyo’s Lullaby
9.Real Feelings
10.Rondo of the House of Sunflowers

 

Disc. 『太王四神記 プロローグDVD』

2008年2月27日 DVD発売  AVBF26633

 

韓国テレビドラマ「太王四神記」
監督:キム・ジョンハク 音楽:久石譲 出演:ペ・ヨンジュン 他
放送期間:2008年4月5日~2008年9月27日 (全24回) NHS総合
(韓国では2007年9~12月放送)

 

韓国で番組放送スタート直前にオンエアされた話題のスペシャル番組が待望のDVD化!ついにペ・ヨンジュン自身がタムドクを語る独占インタビューほか、最新メイキング映像も収録した、プロローグDVD!

 

 

本作品で聴かれる音楽は、実際に本編およびサウンド・トラック盤に収録されている楽曲が中心である。

ただし、その中でもシンセサイザーによるデモ音源や、本編およびサウンド・トラックには収録されていない別バージョンが収録されている。実際にオーケストラとレコーディングした音源、かつ、未使用バージョンである。

本作品ではチェロ独奏によるメインテーマや、「ヒョンゴのテーマ」のピッチカート・バージョン(オリジナルは木管アンサンブル)が要所要所にて使用されている。

この傾向と未使用楽曲に関しては「太王四神記 ナビゲートDVD」と同じである。

 

 

太王四神記 プロローグDVD

DVD収録内容

Disc 1
・太王四神記スペシャル番組
・太王四神記韓国版予告編

本編67分

Disc 2
・太王四神記の主人公たち ~人物紹介&最新インタビュー~
タムドクの紹介(ペ・ヨンジュン)、キハの紹介(ムン・ソリ)、スジニの紹介(イ・ジア)、ホゲの紹介(ユン・テヨン)
・太王四神記 ~主要人物関係~
タムドクとキハ、タムドクとスジニ、スジニとキハ、ホゲとキハ、タムドクとホゲ
・冷めない情熱 ~キム・ジョンハク監督~
・ファンへのひと言

本編71分

 

Info. 2008/02/20 [TV] テレビ朝日「スーパーモーニング」

・テレビ朝日「スーパーモーニング」
2009年2月20日(金) 朝8:30~9:00くらいの間

18日に新譜を発表した久石、これまでの活動の軌跡やインタビューなどが取り上げられる予定です。

※報道番組のため、変更になる恐れがあるそうですが、皆様チェックしてみてください♪

(久石譲オフィシャルサイト より)