Disc. 久石譲 『二ノ国 漆黒の魔導士 オリジナル・サウンドトラック』

二ノ国 漆黒の魔導師 オリジナル・サウンドトラック

2011年2月9日 CD発売 PKCF-1036

レベルファイブ×スタジオジブリ による任天堂DS用ゲームソフト「二ノ国 漆黒の魔導士」
音楽監督を担当、そのオリジナル・サウンドトラック。

 

 

コメント

『二ノ国』に参加するきっかけは、ジブリさんから「こういう仕事があるけれど、一緒にやらないか?」という話があったからです。実際に総監督の日野(晃博)さんにお会いしたら…「これはすごくいいものができそうな現場になるな」という予感がしました。

『二ノ国』の仕事は、比較的、壁にぶつからずにスムーズにできました。毎朝起きたときにラフスケッチ(ピアノだけでメロディと伴奏)を書くのですけれど、それが毎日、同じフレーズが出てくるのです。結果、それがエンディングテーマ曲になるのですが。

そこで、まず最初に中心になる楽曲がきちんと出てきた。だから、非常に全体の曲が組み立てやすかったということもあります。

そこから…最初に21曲を7日間で全部書きました。

こういうことは稀にあり、すごく調子のいい時の傾向です。もちろん、オーケストレーションで、大変な労力、時間はかかっています。ただ、「どっちに進めばいいかわからない!」ということではなくて、行く道は見えながら、その上で「良い音楽に到達するにはどうすればいいのか?」という状態でした。

結果…音楽的にすごく密度の濃い、完成度の高い作品が作れたと思います。

ゲームとしても、音楽も、アニメーションの部分も含めて、すごくレベルが高い。世界観もハッキリしているので、多くの人の期待に応えられていると思います。ぜひ、ゲームの世界を楽しんでみてください。

久石譲

(コメント ~CDライナーノーツより)

 

 

今回はいつもの作曲の時とは違う方法で作曲が進められている。通常なら最初の作曲段階でオーケストレーションをしながら曲をスケッチしていくが、今回は全曲をまずピアノ一本で楽曲として仕上げ、それからオーケストレーションを施すという方法がとられている。音のぶつかりや和声の組み方、また主旋律とその他の役割の音の絡みなどが鮮明に聴こえ、より一音一音にシビアになれるからだとか。

 

 

ジブリ作品に通じるファンタジーでもあり、そこにRPG・冒険という世界が加わり、バリエーションに富んだ音楽世界が楽しめる作品。

(1)のメインテーマに世界観が凝縮されている。(18) (19)では、メインテーマのモチーフとしてより力強い冒険が響きわたる。(3) (6) (9) (10) (11)などは、まさにファンタジー感満載、軽快かつコミカルな曲、冒険を進めていくなかでの、ステージ世界が色鮮やかに描かれている。

この作品において、エスニックな楽器も随所に登場していて、それが作品の世界観を広げ、冒険のフィールドを大きく羽ばたかせている。

(21)主題歌は、麻衣が担当。(8)では主題歌のオーケストラによるインストゥルメンタルを聴くことができる。

メインテーマ、主題歌とならんで、主要な曲となるのが、メロディアスな美しい旋律の(5) (20)。(5)ではピアノをメインにしっとりと、(21)ではエンディングにむかう高揚感とあわせて壮大なオーケストレーション。

ひとつの新しいジブリ作品を楽しめるような、ファンタジー音楽。ジブリ作品を連想させる似た曲というものではなく、それだけ完成された新しいファンタジー世界。

(2)では、ちょっぴり「天空の城ラピュタ」でのトランペットを手に持ったパズーとシータの朝や、「魔女の宅急便」でのキキが生活をはじめた街なみを思い馳せることができるのも、それはまたファンならではの聴き方・楽しみ方かもしれない。

久石譲本人もCDライナーノーツにてこう語っている。

「ファンタジーとしてきちんとした作品になりたい。アイルランドとか格調のある音楽、懐かしくてでも未来につながるそういう音の世界観。」

 

 

二ノ国 漆黒の魔導師 オリジナル・サウンドトラック

1. ニノ国メインテーマ
2. 始まりの朝
3. ホットロイト
4. 事件発生
5. アリー~追憶~
6. シズク
7. 強大な魔法
8. フィールド
9. ネコ王国の城下町
10. 砂漠の王国の町
11. 帝国行進曲
12. 危機
13. 緊迫
14. バトル
15. 漆黒の魔導士ジャボー
16. イマージェン・バトル
17. 迷宮
18. 決戦へ
19. 最後の戦い
20. 奇跡~再会~
21. 心のかけら 歌:麻衣

指揮:久石譲
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

ピアノ:フェビアン レザ パネ
リュート:金子 浩
シタール:伊丹 雅博
ホイッスル:高桑 英世
タブラ・バヤ:梯 郁夫

レコーディング・ホール:横浜みなとみらいホール
ミキシング・スタジオ:Azabu-O Studio

オーケストレーション:
久石譲
宮野 幸子
足本 憲治
松波 千映子

 

Disc. 久石譲 『ラ・フォリア / パン種とタマゴ姫 サウンドトラック』

久石譲 『ラ・フォリア パン種とタマゴ姫 サウンドトラック』

2011年2月2日 CD発売 TKCA-73627
2021年11月27日 LP発売 TJJA-10044

 

2010年11月20日より、三鷹の森ジブリ美術館にて公開

三鷹の森ジブリ美術館 ジブリの森のえいが
『パン種とタマゴ姫』 上映時間 11分37秒
原作・脚本・監督:宮崎駿 音楽:久石譲

 

『ラ・フォリア』ヴィヴァルディ / 久石譲 編
指揮:久石譲
演奏:三浦ストリングス
コンサートマスター:三浦章宏

三鷹の森ジブリ美術館映画「パン種とタマゴ姫」のサウドトラック。宮崎監督がこの映画を製作している時にずっと聴いてたという、ヴィヴァルディの「ラ・フォリア」という曲を素材に、宮崎監督の映像が与えてくれるインパクトに沿う形で、古典曲を現代的なアプローチで再構築した作品。録音は2010年10月。

 

三鷹の森ジブリ美術館オリジナル短編アニメーション第8作「パン種とタマゴ姫」(2010年上映開始)のサントラ盤。本作のみ、美術館ショップ専売CDとは別に一般市販向けCDが制作された。ヴィヴァルディの「ラ・フォリア」を久石が現代的アプローチで再構築。

同美術館のショップ「マンマユート」でのみの販売されている同サントラ盤は、ジャケットだけでなく内容も一部異なっており、本盤は最終的に映画で使用された構成で収録されている。

 

 

『ラ・フォリア』を素材として、現代的に再構築した音楽 久石譲(音楽)

今回の音楽は、宮崎監督が『パン種とタマゴ姫』を制作している時にずっと聴いていたというヴィヴァルディの『ラ・フォリア』という曲を素材としています。宮崎監督の映像が与えてくれるインパクトに沿う形で、古典曲を現代的なアプローチで再構築してはどうかと考えました。

この映画の世界観は、宮崎監督がこの作品を作るきっかけになったというブリューゲルの絵の質感みたいなことをすごく大事にしていましたし、ヨーロッパの民謡のような印象をうけました。ヴィヴァルディが活躍した時代の”バロック音楽”(16世紀末から18世紀中ごろまでのヨーロッパ音楽)のシステマチックな部分に、僕の得意とするミニマル・ミュージックの手法を取り入れ、音の形を少しずつ変化させ反復し続けていくことで、古典的なニュアンスを保ちながらも現代のバロック曲として、この映画に合うものになるのではないかと思ったのです。宮崎監督にこうした意図をお話すると「面白い」ということになり、音楽の方向性は決まりました。

そうは言っても、最初は『ラ・フォリア』という曲が持つ暗さが、この映画に合うのだろうかと心配でもありました。でも曲を作り、僕が自分のコンサートツアーなどでいつもお願いしている弦楽合奏団、サックスとマリンバ奏者に演奏をしてもらい、映像に合わせて聞いてみると、キャラクターの持つ雰囲気と音楽のギャップが映画に深みを与え、とてもいい仕上がりになりました。

通常、映画音楽はシーンに合わせる形で何曲も作るのですが、今回は映画が12分ほどの短いものですから、音楽は変奏していく1つの楽曲という作りになっています。その意味では、音楽単独でも聴きやすいものになっていますので、映画をご覧になった後、興味のある方はCDなどで音楽そのものを楽しんで頂ければと思います。

(CDライナーノーツより)

 

 

ヴィヴァルディの『ラ・フォリア』という曲を素材に編曲されたもの。古典的なバロック音楽と現代的なミニマル・ミュージックの融合。演奏は弦楽、サックス、マリンバとシンプルな小編成。

バロック音楽で有名な、パッフェルベルのカノンに代表されるバロック音楽を象徴する楽器、チェンバロの音も奏でられている。短編映画のため計7曲で約12分。

 

 

2021.11 追記

liner notes フォリア(ラ・フォリア)とは?/ヴィヴァルディの原曲について/『パン種とタマゴ姫』のスコアについて/楽曲(主題と変奏)解説 (前島秀国)所収

 

 

 

久石譲 『ラ・フォリア パン種とタマゴ姫 サウンドトラック』

1. 主題
2. 第1変奏
3. 第2変奏
4. 第3変奏
5. 第4変奏
6. 第5変奏
7. 終曲

 

指揮:久石譲
演奏:三浦ストリングス
コンサートマスター:三浦章宏

レコディング・エンジニア:秋田裕之(ワンダーステーション)
レコーディングスタジオ:ビクタースタジオ・Bunkamuraスタジオ

 

Disc. 久石譲 『Prime of Youth』 *Unreleased

2010年11月5日~2011年1月16日開催「久石譲アジアツアー2010」にて初演。
(東京/大阪/韓国のみプログラム)

 

■Prime of Youth
2010年、大阪青年会議所のピース・カンファレンス・オブ・ユース事業のテーマソングとして書き下ろされた。ファンファーレのように高らかに鳴り響く冒頭と、それに続く8分の11拍子の変拍子のリズムから紡ぎだされるミニマル・ミュージックとシンフォニックな響きが特徴的な作品。

 

 

2015.11. 追記

2015年12月11日開催「久石譲 第九スペシャル 2015」にて、「Orbis ~混声合唱、オルガンとオーケストラのための~」の第3楽章に組み込まれる。合唱編成をともなう加筆と修正によって新たに改作されている。

Disc. 久石譲 『Orbis ~混声合唱、オルガンとオーケストラのための~ 新版』 *Unreleased

 

 

Disc. 久石譲 『海洋天堂 / Ocean Heaven』 *Unreleased

2010年公開 映画 「海洋天堂」
監督:シュエ・シャオルー 音楽:久石譲 出演:ジェット・リー ウェン・ジャン 他

日本公開2011年7月9日
2012年DVD化
サウンドトラック未発売 未CD化作品

 

父と子の絆を描く感動のヒューマンストーリー。また親子愛のみならず男女愛、隣人愛、友情までと様々な愛情を映し出す作品。

リアリティさと海や水中を描く映像のコントラストが美しい。そして映像に共鳴するかのような音楽の寄り添いもまた美しい。主張しすぎず、涙腺に訴えかけすぎない配慮のされた奥深い音楽。それはクラシックの印象派のような表現。

ピアノやハープの細かい音の粒が母なる生命=海を感じさせる。そしてそれはあらゆる生き物の力強い生命力や息吹までも感じることができる。

劇中音楽はさほど多いほうではないが、それが作品のリアリティさを増し、海や水中を表現しているシーンに、効果的にこのメインテーマが響いている。ピアノやハープが旋律を織りなし、いつしかストリングスに旋律が移るなか、ピアノの細かい粒たちは、そのバックグランドとして奏でつづける。フルートやオーボエなどの木管楽器も絡み合いながら、フルオーケストラの広がりと深み、あらゆる生命体が共鳴し光り輝くようである。

メインテーマはまさに海を象徴しているものであり、同じく生命の尊さ、愛おしさを美しく表現した名曲。一度聴いただけではメロディーを覚えられそうにないところにこの楽曲の肝があり、主張しすぎない、印象派のような、1枚の絵画のように、楽曲全体として聴けば聴くほどに深く心に入ってくる。

作品全体をとおしても、悠々としたピアノやストリングスの旋律が美しく寄り添っている。緻密で繊細なオーケストレーションが、生命の愛おしさを感じさせてくれる。愛に溢れた音楽、ぜひともCD化してほしい作品である。

 

またメインテーマ曲に歌詞をつけたボーカルバージョンも存在する。
《海洋天堂 (「海洋天堂」电影插曲) 》
作词:许朔
作曲:久石让Joe Hisaishi
演唱:桂纶镁

原曲のイメージを崩していない、オーケストラによる伴奏だが、久石譲が編曲も担当したかどうかは不明。

 

 

海洋天堂 DVD

海洋天堂 ポスター

 

Disc. 麻衣 『麻衣』 

麻衣 『麻衣』

2010年12月15日 CD発売 VICL-63695

久石譲の愛娘、麻衣。4際の時に、映画『風の谷のナウシカ』の中で、ナウシカ幼少時の回想シーンで流れる「ラン ラン ララ~」のメロディーを歌っていたのは彼女。その後も久石譲作品やハリーポッター作品などの活動を経て、オリジナルアルバム。久石譲が作曲・編曲を手がけているのは、(3) (9) (10)。

本作には収録されていないが、2012年1月からの中部電力CMにて自身が作詞作曲した「Dreamland」という曲が使用されている。中部電力公式サイトにて、同曲フルバージョンをweb限定公開している。

 

2015.4 追記
「Dreamland」は、セカンドミニアルバム『空みあげて』(2015年4月8日発売)に収録された。

 

 

麻衣 『麻衣』

1. 光の朝
2. 大きな木 ~The Giving Tree~ (キョーリン製薬グループCMソング)
3. I will be (日産スカイラインCMソング)
4. きみを守りつづける
5. 永遠の地へ
6. きみにわらい きみになく
7. 大地のはじまり
8. 月と宇宙ひっくり返っても
9. ウルルの唄 (映画「ウルルの森の物語」主題歌)
10. 心のかけら (RPGゲーム「二ノ国」(DS/PS3)主題歌)
11. 空の奇跡
12. Lullaby

「I will be」
作詞:麻衣 作曲・編曲:久石譲

「ウルルの唄」
作詞:麻衣 作曲・編曲:久石譲

「心のかけら」
作詞:鈴木麻実子 作曲・編曲:久石譲

 

Disc. 久石譲 『Joe Hisaishi ANNIVERSARY』 ※非売品 *Unreleased

2010年11月26日 非売品

同日開催された「久石譲60歳誕生記念パーティー」にて参加者に贈られた贈答品2枚組記念CDである。

久石譲の音楽活動を総括する主要CD作品から1楽曲がセレクトされている。

 

ごあいさつ

本日はお忙しい中、
お越しいただきありがとうございました。

気がつけばもうすぐ60、
その歳までに交響曲を書くと決めていたのですが、
道半ば、来年には必ず実現するつもりです。
やっと音楽の中で少し自由になったとは思いますが、
なかなか総てがうまくいくというわけではありません。
2勝1敗の人生を目指して今後も頑張ります。

ここまで来られたのは皆様のご支援があってのこと、
心より感謝致します。
より一層の努力と精進が、
皆様のご支援にお応えできることと考えております。
どうぞ今後とも、よろしくお願い申し上げます。

末筆ながら、皆様のご健康とご多幸を
お祈り申し上げます。

平成22年11月 吉日
久石譲

(CD寄稿より)

 

久石譲 アニバーサリー 60 1

DISC 1
1. MKWAJU / 『MKWAJU』 1981/08
2. WONDERCITY / 『INFORMATION』 1982/10
3. DA・MA・SHI・絵 / 『α-BET-CITY』 1985/06
4. 794BDH (マツダ「ファミリア」CFソング) / 『CURVED MUSIC』 1986/09
5. The Wind Forest (映画「となりのトトロ」より) / 『Piano Stories』 1988/07
6. 冬の旅人 (東海テレビ「華の別れ」主題歌」) / 『illusion』 1988/12
7. VIEW OF SILENCE / 『PRETENDER』 1989/09
8. Tasmania Story (映画「タスマニア物語」より) / 『I am』 1991/02
9. TANGO X.T.C. (映画「はるかノスタルジィ」より) / 『My Lost City』 1992/02
10. PROLOGUE ~ DRIFTING IN THE SKY / 『Symphonic Best Selection』 1992/09
11. ぴあの (English Version) (NHK連続テレビ小説「ぴあの」より) / 『地上の楽園』 1994/07
12. I Believe In you / 『Melody Blvd.』 1995/01
13. The Wind of Life / 『PIANO STORIES II ~The Wind of Life~』 1996/10
14. MADNESS / 『WORKS I』 1997/10

久石譲 Joe Hisaishi ANNIVERSARY D1

DISC 2
1. HANA-BI (映画「HANA-BI」より) / 『NOSTALGIA ~ PIANO STORIES III ~』 1998/10
2. Asian Dream Song (長野パラリンピック冬季競技大会テーマソング) / 『WORKS II』 1999/09
3. KIDS RETURN (映画「KIDS RETURN」より) / 『Shoot The Violist ~ヴィオリストを撃て~』 2000/05
4. Summer (映画「菊次郎の夏」より) / 『ENCORE』 2002/03
5. Quartet Main Theme (映画「Quartet」より) / 『SUPER ORCHESTRA NIGHT 2001』 2002/07
6. Silence (Short Version) (ダンロップ「VEURO」CFソング) / 『CURVED MUSIC II』 2003/01
7. 夢の星空 (日本テレビ「未来創造堂」オープニングソング) / 『ETUDE ~a Wish to the Moon~』 2003/03
8. Musée imaginaire (Orchestra Ver.) (NHK「世界美術館紀行」テーマソング) / 『空想美術館 ~2003 LIVE BEST~』 2003/10
9. Oriental Wind (サントリー緑茶「伊右衛門」CFソング) / 『FREEDOM ~ PIANO STORIES 4~』 2005/01
10. Keaton’s 「THE GENERAL」 01. Movement 1 (映画「バスターキートンの大列車強盗」より / 『WORKS III』 2005/07
11. Welcome to Dongmakgol (韓国映画「トンマッコルへようこそ」主題曲) / 『Asian X.T.C.』 2006/10
12. Innocent (映画「天空の城ラピュタ」より) / 『Piano Stories Best ’88-’08』 2008/04
13. Theme of Departures (映画「おくりびと」より) / 『Another Piano Stories ~The End of the World~』 2009/02
14. The End of the World III.Beyond The World / 『Minima_Rhythm』 2009/08
15. One Summer’s Day (映画「千と千尋の神隠し」より) / 『Melodyphony』 2010/10

久石譲 Joe Hisaishi ANNIEVERSARY D2

 

Disc. 久石譲 『パン種とタマゴ姫 サウンドトラック』

2010年11月20日 CD発売 MDG-R-00007

三鷹の森ジブリ美術館 ジブリの森のえいが
『パン種とタマゴ姫』 上映時間 11分37秒
原作・脚本・監督:宮崎駿 音楽:久石譲

 

『ラ・フォリア』ヴィヴァルディ / 久石譲 編
指揮:久石譲
演奏:三浦ストリングス
コンサートマスター:三浦章宏

 

同美術館のショップ「マンマユート」でのみの販売されている本作サントラ盤は、ジャケットだけでなく内容も一部異なっており、本盤は最終的に映画で使用された構成で収録されている。録音は2010年10月。

本作のみ、美術館ショップ専売CDとは別に一般市販向けCDが制作された。ヴィヴァルディの「ラ・フォリア」を久石が現代的アプローチで再構築。

Disc. 久石譲 『ラ・フォリア / パン種とタマゴ姫 サウンドトラック』

 

 

パン種とタマゴ姫 サウンドトラック sc

1. 主題~第1変奏
2. 第2変奏
3. 第3変奏
4. 第4変奏
5. 第5変奏
6. 終曲

レコーディングスタジオ:ビクタースタジオ , Bunkamuraスタジオ

 

La Folía – Mr. Dough and the Egg Princess Soundtrack

1.Theme
2.Variation 1
3.Variation 2
4.Variation 3
5.Variation 4
6.Variation 5
7.Coda

 

Disc. 久石譲 『NHKスペシャルドラマ 坂の上の雲 オリジナル・サウンドトラック 2 』

久石譲 『坂の上の雲 オリジナル・サウンドトラック 2 』

2010年11月17日 CD発売 TOCT-27010

2009年から2011年まで足掛け3年にわたって放送されたNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」

原作は司馬遼太郎の同名小説「坂の上の雲」
2009年第1部 2010年第2部 2011年第3部 全13回

その3年間にわたって放送された全3部の音楽を担当。

 

 

司馬遼太郎の長編小説を原作とするスペシャルドラマ「坂の上の雲」。日本のテレビ史上これまでにないスケールを目指しNHKが総力を挙げて取り組んでいるスペシャルドラマである。音楽を手掛けるのは日本を代表するコンポーザー久石譲。

本作は「ドラマ第1部」使用曲より第1弾サントラ未収録曲と「ドラマ第2部」のために録音された新曲をまとめて一挙収録した豪華盤。視聴者の皆様からの多くのお問い合わせ・リクエストを頂いた「少年の国」などの楽曲も収録。

壮大なスケール感。希望に満ちた旋律。坂の上の雲に向かってひたすらに歩み続けた明治人の世界が鮮やかによみがえるオリジナル・サウンドトラック。

 

 

生みの苦しみ、生みの喜び

スペシャルドラマ「坂の上の雲」は3年間におよぶ撮影、そして3年に亘る放送と、これまでの規格に収まらない番組だ。この文章を書いている時点で、この番組のプロジェクトを立ち上げてからすでに8年になる。プロジェクトを進行させてゆく面白さと裏腹に、継続させてゆくつらさも常に付きまとう。新しいことに挑戦してゆくときのある種の熱気のようなものをバネに「エイヤッ」と走り出しても、ゴールは遥か先で到底視界には入らず、そして途中棄権も許されないマラソンを走っている感じだ。しかし、短距離走よりマラソンの利点も多く、それだけ準備も撮影も周到にできる。番組をご覧いただいた方には、その質の高さを実感いただけたのではないかと自負している。

このマラソンを走る「面白さ」と「つらさ」を感じているのは私だけではなく、この番組に携わっている全てのスタッフや出演者が感じているのではないかと思う。ご本人に直接聞いたことはないが、音楽を担当していただいている久石譲さんも、同じ感覚を持っているのではないか、と勝手に想像している。

ドラマの第1部はいわば「青春編」だった。日本が国際社会という舞台に初めて立ち、主人公たちがそれぞれの道を歩き始めるというストーリーだった。第2部は「友情編」である。ロシアとの関係が緊張を増し、ついに開戦となるなか、秋山真之の二人の親友、正岡子規と広瀬武夫が壮絶な最期を遂げる。兄の好古はロシアや清国の、本来は対決するはずの人々と親交を結んでゆく。子規や広瀬の死は音楽的にも大きなテーマだし、ロシアを音楽でどう表現するのかなど、久石さんのマラソンコースの上で、難所だったに違いない。

そしてメインテーマだ。ドラマは3部構成であり、しかも3年に亘って放送する。物語は激しく展開し、時代は変わり、見ている人たちも作っている私たちも変わってゆく。ならばメインテーマも変わっていったらどうだろうか。そう思っていたのは私だけではなく、久石さんも同じだったようだ。しかし、英国の歌姫のイメージを踏襲しながら、違和感なく新しいヴァージョンを創り出すのはかなりの難産だった。けれど、森麻季さんの歌声と久石さんの手腕で素晴しい曲に仕上がった。

これがマラソンの面白さかな、と思っている。

2010年11月

NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」
チーフ・プロデューサー 藤澤浩一

(CDライナーノーツより)

 

 

この「オリジナル・サウンドトラック 2 」は第1部未収録楽曲となる(1)~(12)と第2部新録音楽曲となる(14)~(24)で構成されている。(13)は「オリジナル・サウンドトラック 1」(以下 サントラ1)にも収録されているため、Bonus track となっている。

主題歌でありメインテーマの『Stand Alone』は、「サントラ1」の4ヴァージョンとは別に、(5)にて、ヴァイオリンとチェロの掛け合いにハープの上品な伴奏という悠々な1曲となっている。

第2部で主題歌を歌っているのは、森麻季(24)。オーケストラアレンジは、第1部で歌ったサラ・ブライトマンのそれと同じだが、歌声が変わるだけで、また違った印象と息吹を与えてくれる佳曲。

第1部の未収録楽曲からは、(1) (2) (12)が、若者たちの青春を象徴した、希望に満ちた、豪快かつ軽快な楽曲。(3)は「サントラ1」の『(3)旅立ち』をモチーフにした吹奏楽アレンジになっていたり、(4)は「サントラ1」の『(5)青春』をモチーフにコミカルなタッチになっている。(6)は全3部で随所に聴くことができる、いわば「坂の上の雲」作品におけるレクイエムのよう。トランペットの優しくも高揚な音色が、明治という時代の様々な出来事や人々の感情を、何も語らずも一気に飲み込んでしまう、包みこんでしまう、そういう楽曲。

この曲以後、後半の第1部未収録楽曲からは、戦争や国際社会といった時代の渦に流されていく重厚な楽曲たちが並ぶ。

第2部の新録音楽曲からは、(17) (18) (19)など、この時代の混沌さを重厚に表現している。一方では(15) (16) (21)など、人々の感情を叙情的に美しくも儚く表現している。第2部はいわば「友情編」となっていて(制作サイド)、主人公たちのそれぞれの道や親友の死、またロシアや清とった国際社会が舞台になっていることからも垣間見える。それは(14)や(22)からも象徴され伝わってくる一貫した緊張感が凝縮されている。

「第1部」 「オリジナル・サウンドトラック 1 」とは、また別の世界観を堪能できる1枚。

 

 

久石譲 『坂の上の雲 オリジナル・サウンドトラック 2 』

第1部:未収録楽曲より
1. 少年の国
2. ガキ大将!真之
3. 奇跡の時
4. 悪ガキ行進曲
5. Stand Alone for Violin & Violoncello
6. 疵 (キズ)
7. 偵察
8. 狼煙 (ノロシ)
9. 破局の始まり
10. 終の住処 (ツイノスミカ)
11. 少年の国 for Woodwinds & Strings
12. 広瀬 ~快活な人物~
13. Stand Alone with Piano / サラ・ブライトマン×久石 譲 Bonus track
第2部:新録音楽曲より
14. 若き精鋭たち
15. 真之と季子
16. 律 ~愛と悲しみ~
17. 強国ロシア
18. アリアズナ
19. 列強と日本
20. 奸計 (カンケイ)
21. 慕情
22. 開戦への決意
23. 広瀬の最期
24. Stand Alone 歌/森麻季(ソプラノ)

音楽/久石譲
指揮/久石譲 演奏/東京ニューシティ管弦楽団
指揮/外山雄三 演奏/NHK交響楽団 (M-24)

All Music Composed, Arranged and Produced by Joe Hisaishi

Piano by 久石譲 (M13,M24)

Recorded at NHK CR-506, CR-509, Nemo Studios (M13)
Mixed at NHK CP-604, CR-506, NHK出版宇田川スタジオ (M24), Nemo Studios (M13)

 

Disc. リトルキャロル 『クリスマスコレクション』

2010年11月10日 CD発売 WRCT-1012

親子で楽しむクリスマスソング!
リトルキャロル セカンド・アルバム

 

 

久石譲楽曲が二曲収録されている。どちらもカバーとしてセレクトされたもの。

 

 

 

 

Christmas Collection
Little Carol

1.O Come O Come Emmanuel
John Mason Neale/Traditional/arr. 松波千映子
2.Carol of the bells
Traditional/arr. 南安雄
3.Angels we have heard on high~Hark! The Herald angels sing
Charles Wesley & Felix Mendelssohn/Japanese by 由木康/arr. 松波千映子
4.We wish you a Merry Christmas
Traditional/arr. Connor Burrows
5.Gaudete!
Traditional/arr. 藤沢麻衣
6.O Little Town of Bethlehem
Phillips Brooks/Traditional/Japanese by 矢崎節夫/arr. David Willcocks
7.Come Oh Jesus
Traditional
8.Oh Holy Night
海野洋司/Adolphe Adam/arr. 南安雄
9.Deck the hall
Traditional/arr. 南安雄
10.Gabriel’s message
Traditional/arr. 藤沢麻衣
11.God rest ye merry gentlemen
Traditional/arr. 松波千映子
12.Sing Joy!
Traditional/Georg Friedrich Händel/arr. 鵜飼侑起子
13.Sing Noel
Jay Althouse/Georges Bizet/arr. 鵜飼侑起子
14.まきびとひつじを
Traditional/arr. 松波千映子
15.プチパパノエル
藤沢麻衣&河野清香(Little Carol)/Raymond Vinci/arr. よこやまじゅんこ
16.聖フランシスの祈りのうた
Sebastian Temple/arr. よこやまじゅんこ
17.Girl
藤沢麻衣/久石譲/arr. 足本憲治
18.ホワイトナイト
河野清香&小池光子(Little Carol)/久石譲/arr. 松波千映子

 

All Performed & Produced by Little Carol

Recorded at Saitama Arts Theatre Concert Hall
Recording & Mixing Engineer: Toshiyuki Takahashi [Wonder Station]
Assistant Engineer: Atsuo Fujita [F]
Mixed at Wonder Station
Mastering Engineer: Atsuo Fujita [F]

Illustration: Chie Hitotsuyama
Design: Ai Hayashi

Piano: Go Nakajima (M-3,6,7,8,12,13,15,16,17,18)

Production Management: Mai Fujisawa, You Kobayashi, Akiko Suzawa [Wonder City Inc.]

Director: Mai Fujisawa

Technical Derector: Daisuke Mogi [Principal Oboe, NHK SYMPHONY ORCHESTRA]
(M-1,2,3,4,5,9,12,14,16)

Executive Advisor: Joe Hisaishi

Executive Producer: Ayame Fujisawa [Wonder City Inc.]

Thanks to Nobumasa Koyama, Emiko Koyama, all our families and friends

 

Disc. 森高千里 『ペコちゃんの歌』

2010年10月29日 CD発売 TGCS-6408 数量限定

不二家創業100周年記念ソング
作詞:麻衣 作曲・編曲:久石譲 歌:森高千里

テンポの良いリズムで、子供から大人まで口ずさんでしまう元気なかわいい曲。ウクレレやストリングスに加えて、バンジョー、パーカッション、クイーカが使われている。クイーカという楽器は、ゴン太くんの声を表現していることで有名。

CDでは、1曲目:ボーカル 森高千里 2曲目:カラオケバージョンを不二家公式サイトでは、子供たちによる合唱バーションを聴くことができる。

 

このCDは一般のCD販売店での販売はなく、不二家洋菓子店舗、不二家ネットショップ「ファミリータウン」、2010年銀座ペコちゃんミュージアムで数量限定販売された。

 

不二家 ペコちゃんの歌 1

不二家 ペコちゃんの歌 2

不二家 ペコちゃんの歌 3

不二家 ペコちゃんの歌 4

不二家 ペコちゃんの歌 5