Disc. 久石譲 『アニメージュ・ベストコレクション』

アニメージュ・ベストコレクション

1990年7月25日 CD発売 TKCA-30115
1990年7月25日 CT発売 TKTA-20053

 

スタジオジブリ作品 「風の谷のナウシカ」から「魔女の宅急便」まで
監督:宮崎駿 音楽:久石譲

主題歌やイメージソングを集めたソング・コレクション

 

 

アニメージュ・ベストコレクション

1. 晴れた日に
2. めぐる季節 (井上あずみ)
3. 魔法のぬくもり (井上あずみ)
4. はるかな地へ…
5. 風の谷のナウシカ (安田成美)
6. 遠い日々
7. 鳥の人
8. となりのトトロ (井上あずみ)
9. ねこバス (北原拓)
10. さんぽ (井上あずみ)
11. まいご (井上あずみ)
12. 空から降ってきた少女
13. 君をのせて (井上あずみ)

 

Disc. 中島啓江 『KEIKO NAKAJIMA』

1990年7月25日 CD発売 ALCA-57

 

オペラ歌手中島啓江のオリジナルアルバム。久石譲が作曲・編曲を手がけた楽曲が収録されている。

同日発売で「昼下がりのパーク・アベニュー/Walkin’」もシングルCDとして発売されている。

 

 

中島啓江 KEIKO NAKAJIMA

01. Walkin’
作詞:松本一起 作曲:羽田一郎 編曲:国本佳宏
02. Shining Day
作詞:松本一起 作曲:佐藤健 編曲:小林信吾
03. 昼下がりのパーク・アベニュー
作詞:松本一起 作曲・編曲:久石譲
04. 愛さずにはいられない
作詞:松本一起 作曲:佐藤健 編曲:山本光男
05. Blue Sailing
作詞:雄鹿美子 作曲:小野香代子 編曲:久石譲
06. Kの夢 たそがれからの序章
作詞:榎雄一郎 作曲・編曲:菅野よう子
07. Kの夢 ゆめのはじまりの第2章
作詞:榎雄一郎 作曲・編曲:菅野よう子
08. Kの夢 つらいさみしいの第3章
作詞:榎雄一郎 作曲・編曲:菅野よう子
09. Kの夢 おわりとはじまりの終章
作詞:榎雄一郎 作曲・編曲:菅野よう子
10. Tinkle A Bell -深い愛に包まれて-
作詞:霜月智恵子 作曲:アレキス C.ダミゴス 編曲:山本光男
11. マリア (ベニス協会録音)
作詞:不詳 作曲:ヤコブ・アルカデルト

「昼下がりのパーク・アベニュー」
「Blue Sailing」
Computer Programming, Synthesizer:Joe Hisaishi

 

Disc. 久石譲 『タスマニア物語 オリジナル・サウンドトラック』

久石譲 『タスマニア物語 オリジナル・サウンドトラック』

1990年7月21日 CD発売 PCCA-00095
1990年7月21日 CT発売 PCTA-00057

 

1990年公開 映画「タスマニア物語」
監督:降旗康男 音楽:久石譲 出演:田中邦衛 薬師丸ひろ子 他

 

 

これぞ、正統的な映画音楽の王道です。

いろいろと調べてみましたが、バリ島だったらガムラン、インドだったらシタールのように地域差を出すためのエスニックな楽器というものが、オーストラリアにも、タスマニアにもない。オーストラリア民謡ってないんですよ。この音を聞いたら、それだけで、オーストラリアのイメージがパッと浮かんでくるような音がなかったので、ひたすら広大な大陸を連想させる、スケールの大きなシンフォニー・サウンドに徹した方がいいと思いました。

今回の音楽は、とんでもなく手間暇をかけているんですよ。1曲が4分近くあって、長い。本当に画面と、どこまで密接して作るか考えて、洋画に近い作り方をしたなあという気がします。例えばセリフが一言あるとすると、そのセリフによって、音楽が反応する。コンピュータを駆使して、5秒間に14フレーム、ピシッと入れて、4分間連続して音楽が入る。それが全部で20数曲あるという。これ以上はないほど、正統的な映画音楽の王道をゆくものになったと思いますよ。今まで僕が手がけた映画音楽の中では最大規模でやらせてもらいました。

基本的には、メインのワンテーマだけは前面に押し出して作りました。いい映画って、1曲だけで充分なんですよ。だって「ティファニーで朝食を」で、”ムーン・リバー”以外覚えていますか? 「E.T」で、あのメインテーマ以外に覚えてますか? この映画の参考のために、昔の映画を何本か見てみたんですが、みんな緻密に作ってあるんですよ。やはり、お金と時間をかけてキッチリと作っている。「E.T」にしても、あのメインテーマは、映画の3分の1以上進行しないと、出てこないんです。本当に少ない。最初に出てくるのは、自転車が空を飛ぶ場面ですからね。あのテーマは、あれだけみんな覚えているけど、そんなにひんぱんには出てこない。それほど大事に使っている。インパクトのある場面だけに、ちゃんと流すんですよ。メロディが一寸だけずつ流れる。メロディを全部キチンと流しているのは、そんなに多くない。ああいう音楽の設計の仕方、緻密さは最も大事なことです。あそこまでやらないと、映画音楽とはいえない。この映画でも、メインテーマは最初から出てこないんですよ。随所にモチーフが表れるんですが、メロディが有機的にだんだんと展開していく。それを初めて試みることができました。だから、ワンテーマで十分なんです。現在の日本の映画音楽は、みんなそうですが、メロディを4つか5つ用意すれば、3日か4日で映画音楽を作ることはできる。ワンテーマだと、よほど緻密に設計しないと飽きられちゃうんです。

画面を見ていると、これは非常に正統的な映画だと思います。田中邦衛さんの演技は、見ていても泣かせるし、全体的にも決して奇をてらっていない。特にそういう場面を用意することもなく、降旗監督は本当に大人の眼差しで、手堅く作られたという感じで、僕はすごく好きです。音楽も、それに合わせて正統的に、堂々とやりたかった。時間がなくて徹夜続きでしたが。

ただ僕自身のスタイルは全然変わらないし、監督が映画の中で何をやろうとしているのか、それに対して自分の考えを述べるのが、映画音楽のあり方でしょ。この映画の前に「ペエスケ・ガタピシ物語」をやったんですけど、あれは、わらべうたのような単純なメロディに、超アヴァンギャルド・サウンドを乗せました。それはそれで、映画へのひとつのメリハリのつけ方なんです。そういう意味では、今度はジャズ風にとか、ロック風にとか、クラシック風に作ろうとか、あんまり思わないんですよ。自分のスタイルを守りつつ、その中で、この映画だと、今回はベースドラムを入れて、ポップスっぽい扱いを全くするべきじゃない、スタイルとしては完全にフル・オーケストラで、最先端のサンプリング楽器を使って、どっちがどっちか分からないくらいに作るんです。その混ぜ具合が、作品ごとに違う。いいメロディさえ書けば、それで全て用が足りるかというと、それはそうなんですが、やっぱり同時に表現方法として、時代のテクノロジーがあるわけです。それに対して、新しい表現はどんどん出てくるわけですから、ただミュージシャンを大勢集めて、一斉に演奏してもらって、映画音楽を作るやり方には、あまり興味がありません。

Blog. 映画『タスマニア物語』(1990) 久石譲インタビュー 劇場用パンフレットより

 

 

「去年『タスマニア物語』をやった時に、一本の映画にはひとつのメロディしかないというのが正しいということにしたんです。たとえば、『ティファニーで朝食を』という映画には、当然いくつもの音楽が使われていたわけですけど、結局『ムーンリバー』しかないですよね。だったら、メインテーマですべてを押さえなければいけないということにして、それに徹したんです。実は、メロディをいくつか作っておいた方が楽なんです。メロディが一個だと、ものすごく、緻密に作らないと持たないし、本格的にそういう作り方をしようと思ったら、時間とお金が膨大に必要なんですよ。『タスマニア』ではじめてそれが出来たんです」

「だからプレッシャーもすごくあります。そこまで言いきって、予算も用意させて”なに、このくらいの音楽?”って言われたら、その瞬間が自分の終わりですから、そのためにはこちらも命をかけなきゃいけない」

Blog. 「CDジャーナル 1991年4月号」 久石譲インタビュー内容 より抜粋)

 

 

 

久石譲 『タスマニア物語 オリジナル・サウンドトラック』

1.タスマニア物語 -オープニング-
2.直子との出会い
3.タスマニア島へ出発 ~メインテーマ~
4.父と子の再会
5.正一と実の友情
6.タスマニアの動物達
7.森の銃声~栄二の決断
8.草原の子供達
9.正一と実、森の奥へ
10.闇の中のタスマニアデビル
11.正一と実の別れ
12.タスマニアの虹
13.栄二の告白
14.直子の草笛
15.父と子のふれあい
16.旅立ち -タスマニアタイガーを求めて-
17.「僕は見たんだよ、父さんのタスマニアタイガー」
18.正一と栄二、それぞれの思い
19.エピローグ
20.タスマニア物語 ~メインテーマ~

 

Disc. V.A. 『うたってたいそう 春・夏・秋・冬』

1990年7月21日 CD発売 COCG-6506

 

幼児たいそうシリーズ うたってたいそう春夏秋冬

監修・解説
聖心女子大学講師 阿部直美

全10曲振りつき

年少児から年長児まで、四季のテーマに応じた、阿部直美・おざわたつゆきコンビによる幼児体操。

 

 

久石譲が編曲を担当した4楽曲「かいぞくたいそう」「七五三サンバ」「にんじゃでござる」「おいでおいでマーチ」が収録されている。CD盤は1990年発売だが、オリジナルはそれぞれ1980年代のEPおよびLPで発売されていたものである。久石譲1980年代初期の仕事である。

 

 

「かいぞくたいそう」 (1982)

1982年6月 EP発売 EK757

かいぞくたいそう EP 1

かいぞくたいそう EP 2

かいぞくたいそう EP 3

(EPジャケット / EP盤)

 

かいぞくたいそう
作詞:佐倉智子 作曲:おざわたつゆき 編曲:久石譲

 

 

「七五三サンバ/ポンポンたいそう」(1982)

1982年6月 EP発売 EK-758

(EPジャケット / EP盤)

 

1.七五三サンバ
作詩・作曲:阿部直美 編曲:久石譲 歌:こおろぎ’73、ザ・チャープス
2.ポンポンたいそう
作詩:佐倉智子 作曲:おざわたつゆき 編曲:たかしまあきひこ 歌:真理ヨシコ

 

 

 

うたってたいそう 春夏秋冬 sc

1.チューリップのコップ
作詩・作曲:阿部直美 編曲:たかしまあきひこ 歌:真理ヨシコ 振付:河内孝子
2.もりもりたいそう
作詩:佐倉智子・浅野ななみ 作曲:おざわたつゆき 編曲:若松正司 歌:真理ヨシコ 振付:中谷真弓
3.かいぞくたいそう
作詩:佐倉智子 作曲:おざわたつゆき 編曲:久石譲 歌:こおろぎ’73 振付:阿部直美
4.なつだよ プールだよ
作詩・作曲:佐倉智子 編曲:おざわたつゆき・たかしまあきひこ 歌:ザ・チャープス 振付:中谷真弓
5.七五三サンバ
作詩・作曲:阿部直美 編曲:久石譲 歌:こおろぎ’73、ザ・チャープス 振付:藤田良子
6.ポンポンたいそう
作詩:佐倉智子 作曲:おざわたつゆき 編曲:たかしまあきひこ 歌:真理ヨシコ 振付:浅野ななみ
7.にんじゃでござる
作詩:佐倉智子 作曲:おざわたつゆき 編曲:久石譲 歌:さとまさのり 振付:阿部直美
8.ポテトチップスたいそう
作詩・作曲:阿部直美 編曲:若松正司 歌:岡崎裕美 振付:浅野ななみ
9.おひさまにジャンプ
作詩:佐倉智子 作曲:おざわたつゆき 編曲:たかしまあきひこ 歌:松尾篤興 振付:河内孝子
10.おいでおいでマーチ
作詩:佐倉智子 作曲:おざわたつゆき 編曲:久石譲 歌:岡崎裕美 振付:藤田良子

 

Disc. V.A. 『魔女の宅急便 ヴォーカル編 カラオケ』

1990年6月25日 CD発売 TKCA-30099
1990年6月25日 CT発売 TKTA-20045

 

親子で歌えるヴォーカル・レッスン・カラオケ

 

映画『魔女の宅急便』の映画音楽に詩と歌をつけて収録したCD作品「魔女の宅急便 ヴォーカル・アルバム」の全9曲、そのカラオケ・バージョンである。

また同映画主題歌・挿入歌の「やさしさに包まれたなら」「ルージュの伝言」のカラオケ盤のみ本作品に追加収録されている。

 

 

 

 

魔女の宅急便 ヴォーカル編 カラオケ

1.ルージュの伝言
2.めぐる季節
3.何かをさがして
4.想い出がかけぬけてゆく
5.わたしのこころ
6.黄昏の迷い子たち
7.鳥になった私
8.好きなのに!
9.あこがれのまち
10.魔法のぬくもり
11.やさしさに包まれたなら

 

Disc. 久石譲 『ネットワーク・ベイビー』 *Unreleased

1990年5月1日 TV放送

 

NHKドラマ「ネットワーク・ベイビー」 (60分)

第17回放送文化基金賞奨励賞受賞作品。「純愛が時代のトレンドになる昨今、現代人は純な心に飢えている。金銭がらみのホンネとは異なり、もっと人間的に生きるための「純粋なもの」が、これほど必要とされている時代はない。このドラマは、純な心を取り戻すために、そして純な心を忘れないために、コンピューターを使った1人の母親の物語である。【この項、NHK広報資料より引用】」「ドラマに最先端のコンピュータ・テクノロジーを導入した新しいスタイルのドラマで新世代のファンタジーを鮮やかに描いている」(放送文化基金賞受賞理由より)。

 

演出:片岡敬司
原作:一色伸幸
脚本:一色伸幸
音楽:久石譲 (編曲: 片倉三起也)
制作:澁谷康生
主演:富田靖子

 

 

メインテーマふくめ、久石譲らしいメロディが聴かれるわけではない。どちらかというと実験的・前衛的な要素をくみとることができる。またこれは編曲が他者によるものからかもしれない。

本作品はVHS化され発売された(1991/2/21)が、サウンドトラック盤などは発売されておらず、また久石譲のどのCD作品にもリアレンジ含め収録されていない。

 

 

(VHS)

 

Disc. 久石譲 『となりのトトロ ハイテックシリーズ』

1990年1月25日 CD発売 TKCA-30014
1990年1月25日 CT発売 TKTA-20008
1996年11月21日 CD発売 TKCA-71029
2004年8月25日 CD発売 TKCA-72727

 

1988年公開 スタジオジブリ作品 映画「となりのトトロ」
監督:宮崎駿 音楽:久石譲

 

名サントラ音楽を新たな音楽アプローチで表現して来たアニメージュ・ハイテック。宮崎駿アニメ作品第4弾「となりのトトロ」。「ナウシカ」「ラピュタ」「魔女宅」と続いたシリーズの最終盤。

 

 

解説

アニメージュレーベル ハイテックシリーズ、宮崎駿監督作品第4作。「となりのトトロ」’88年春、劇場公開され、その年の日本映画賞を総ナメにした作品。これまでの作品とは違って日本を舞台とし、心暖まるふれあいを描いた田園ファンタジー。音楽の久石譲氏のサウンドものどかに暖かい仕上りとなっていた。

そのサントラの名曲を今、ワールドミュージックの発信地となっている、ヨーロッパエスノ、また、中近東、アジア、南米等の民族色を取り入れた(大きな意味でのエスノポップ)アプローチで試みたのが、このハイテックシリーズである。

この宮崎作品最終盤の「となりのトトロ」も、新たな響きで興味深く楽しめるものとなっている。

(解説 ~CDライナーノーツより)

 

 

久石譲 『となりのトトロ ハイテックシリーズ』

1. となりのトトロ
2. さんぽ
3. まいご
4. すすわたり
5. ネコバス
6. 風のとおり道
7. 五月の村
8. おかあさん
9. 小さな写真

Produced by HIROYUKI KAMII
Arranged by KAZUO NOBUTA
Engineered by SHOICHI HARA, SATOSHI IKEDA
Designed by HIKARU KEBUKAWA
Production Co-ordinat by KAZUO SUDO, TADASHI YOSHIDA
Superviser by TOSHIO SUZUKI, TAKASHI WATANABE
All Songs Comporsed by JOE HISAISHI
Special Thanks TOSHIHIRO NAKANISHI Violin, HIROSHI NARUMI Guitar

 

Disc. 久石譲 『Sunny Shore』 *Unreleased

1990年 CM放送

 

日産 サニー CM音楽を久石譲が担当している。

音楽:久石譲「Sunny Shore」

 

1990年1月13日~
日産サニー B13サニー
「サニーの夢は、ひとつじゃない。」篇
「スモールの革命が、はじまった。」篇

Version.1
陣内孝則(出演)のアカペラではじまり、途中から小編成オーケストラによる伴奏が入る。前半は英語歌詞、後半はハミングである。

Version.2
陣内孝則(出演)ナレーションのバッグに、流れるようなしっとりとしたオーケストラバージョンとなっている。

Version.3
躍動的なオーケストラパーカッションに刻む弦楽、リズミカルに駆け抜けるなか、後半に壮大なメロディを奏でる。

 

全バージョンともに、ベースはシンセサイザー音源で作られている。

ちなみに、オリジナルアルバム『I am』に収録されている「Sunny Shore」と同一楽曲であるが、アレンジはすべてCMオリジナルバージョンになっている。

 

 

(CM映像より)

 

Disc. 久石譲 『(資生堂 不老林)CM音楽』 *Unreleased

1989年 CM放送

 

資生堂 「不老林シャンプー」

音楽:久石譲

 

オルガンの悠々とした旋律に、民族的な伴奏やシンセサイザーサウンド。神秘的な楽曲に仕上がっている。曲名不明。未音源化楽曲。

 

(CM映像より)

 

 

1989年 CM放送

資生堂「不老林ACTIVE」

音楽:久石譲

 

こちらは一転、ファンファーレやオープニングセレモニーのような高揚感ある楽曲。シンセサイザーによるブラスサウンドやドラムロールなどを聴くことができる。曲名不明。未音源化楽曲。

 

(CM映像より)

 

 

Disc. 久石譲 『釣りバカ日誌 ミュージック・ファイル Vol.1』

1994年12月21日 CD発売 VPCD-81079

 

1989年公開 映画「釣りバカ日誌 2」
監督:栗山富夫 音楽:久石譲 出演:西田敏行 三國連太郎 他

 

松竹創業100年記念
松竹映画サウンドメモリアル

人気シリーズの音楽がついにCDになった!
栗山富夫監督作品「釣りバカ日誌〈第1作〉」「釣りバカ日誌2」
音楽:三木敏悟 久石譲
全17タイトル39曲収録

 

 

本シリーズについて

弊社の「ミュージックファイルシリーズ」では、これまでにテレビドラマを核として作品の放映当時のオリジナル音源をCD化してまいりました。そしてこの度、松竹創業100年を記念して、松竹株式会社の御協力によって新たな柱となるシリーズがスタートします。その名も「松竹映画サウンドメモリアル」。松竹作品の膨大な音源の中から、名作や人気シリーズ、時には最新作を含めて、リリースする所存です。ミュージックファイルシリーズでは1作品をCD1枚で発売するというのが基本方針ですが、「松竹サウンドメモリアル」はジャンル別のオムニバスという形もあることを申し添えておきましょう。サントラというとどうしても洋画のヒット作にスポットが当たってしまうのが現状ですが、日本にも耳に心地良い素晴らしい映画音楽がたくさんあります。その数々を、特にアナログ時代を通じて、サントラ盤が発売されておらず長年待たせていたものを中心に御紹介していくと共に”邦画サントラの逆襲”となるシリーズを目指して取り組みます。ミュージックファイルシリーズの新企画を今まで同様、ご支援ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

(CDライナーノーツより)

 

 

ミュージックファイルシリーズについて

「ミュージックファイルシリーズ」をお買い上げ頂き誠にありがとうございます。このシリーズは、一部を除いてレコードやCDとして発売されることのなかった作品また、サントラがリリースされてもその盤には収録されてなかった、テレビ作品のオリジナルBGM(劇伴)を当時のマスターテープからCD化したものです。

この「ミュージックファイルシリーズ」も皆様の支持のおかげで「伝説のアクションドラマ音楽全集」から「思い出の青春ドラマ音楽全集」「懐かしのテレビまんがBGMコレクション」へさらに”遊戯シリーズ”等の劇場作品へと拡がり、発売タイトル数も40アイテムを数えました。

作品選択は、放映当時に主題歌しかリリースされなかったもの、また、サントラ・アルバムが作られてもその収録曲の殆どが”ヴォーカル曲”だった作品を中心にピックアップしました。このCDに収録されている楽曲の多くはもともとレコード化を目的としてつくられたものではない”TV用”の曲であるため、モノラル録音のものであったり、古い音源はあまり音質のよくないものもありますが、このオリジナル音楽こそ、それぞれの作品のファンである皆さんの感性に強く訴えるパワーが、作品本編同様にあると思います。

どの作品のBGMも、このような機会がなければきっとどこかの録音作業室や倉庫に眠ったまま埋もれていたかもしれませんし、テープそのものが破棄されてしまうこともあったでしょう。どの曲も埋もれたままではもったいない名曲ばかり。このシリーズを並べれば、日本のテレビ音楽史の一端を垣間見ることができる、貴重なライブラリーになりつつあると自負しております。

それぞれの作品をこよなく愛するファンの皆さんにとって、いつまでもこのCDが宝物であってくれるよう願ってやみません。最後になりましたが、このシリーズの趣旨をご理解頂き、音源の発掘、提供に御協力を頂きました関係者の皆様に感謝いたします。今後ともよろしくご支援をお願いいたします。

高島幹雄

(CDライナーノーツより)

 

 

解説

「釣りバカ日誌」
音楽はテナー奏者でもある三木敏悟。本編のプロローグを飾るスリリングな曲調のもの等、ジャズを基調にしたスイングする音楽が作品の世界をより豊かなものにしている。本CDでは映画のために三木敏悟が書き下ろしたオリジナル楽曲にバダジェフスカ作曲「乙女の祈り」をアレンジしたものも混じえて使用順に配列している。

「釣りバカ日誌2」
2作目の音楽を手懸けたのは久石譲。久石氏の持つ、幻想的かつ暖かいサウンドがハマちゃん、スーさんとその周辺の人々を包みこむように鳴り響いていく。本CDでは、映画本編での使用順に配列した形で構成した。音楽で綴る「釣りバカ日誌」の世界を御堪能頂きたい。

(解説 ~CDライナーノーツより)

 

 

 

 

映画「釣りバカ日誌」シリーズにおいて、久石譲が音楽担当したのは第2作目のみである。が、同企画CD「釣りバカ日誌 ミュージックファイル Vol.2」(3,4,Sの3作品)の収録楽曲のなかに、1曲だけ久石譲が手がけた楽曲が収録されている。「鈴木建設社歌」(作曲・編曲:久石譲)である。

シリーズ作品ごとに音楽担当の作曲家が異なる映画「釣りバカ日誌」において、シリーズをまたいで使用されている楽曲ということゆえだと思われる。

 

 

 

〈映画「釣りバカ日誌」 音楽:三木敏悟〉
1.プロローグ~「釣りバカ日誌」メインテーマ 1)リテークM1 2)M2
2.ハマちゃんとみち子さん〈「乙女の祈り」アレンジ〉 1)G-1 2)G-2
3.ハマちゃんのメモ~東京湾 1)M5 2)M6 3) M7
4.浜崎家の一夜 1)M8 2)G-3〈「乙女の祈り」アレンジ〉
5.スーさんの驚き 1)M9 2)M11
6.スーさん、キスを釣る~みち子さんとスーさん 1)M13 2)リテークM14 3)M15
7.スーさん、身分を明かす 1)リテークM16B 2)M17
8.Sometime Will Be Together(「釣りバカ日誌」エンディング) 1)M19

〈映画「釣りバカ日誌 2」 音楽:久石譲〉
9.プロローグ 1)M1 2)M2
10.「釣りバカ日誌2」メインテーマ 1)M2A
11.佐々木課長のテーマ~ハマちゃんの課長談義 1)M4 2)M5 3)M6
12.ハマちゃん家の夜 1)M8 2)M9 3)M10
13.スーさん一人旅~弥生との出会い 1)M11 2)M12 3)M13 4)M14
14.伊良湖岬のハマちゃんとスーさん~ハマちゃんが免職!? 1)M15 2)M16 3)M17
15.弥生とスーさんの再会~ハマちゃん不倫疑惑 1)M18T4 2)M19 3)M19A 4)M20
16.弥生との別れ 1)M21
17.大団円 1)M22

※曲タイトル横の記号は音楽のミュージックナンバーです