Disc. 久石譲 『釣りバカ日誌 ミュージック・ファイル Vol.1』

1994年12月21日 CD発売 VPCD-81079

 

1989年公開 映画「釣りバカ日誌 2」
監督:栗山富夫 音楽:久石譲 出演:西田敏行 三國連太郎 他

 

松竹創業100年記念
松竹映画サウンドメモリアル

人気シリーズの音楽がついにCDになった!
栗山富夫監督作品「釣りバカ日誌〈第1作〉」「釣りバカ日誌2」
音楽:三木敏悟 久石譲
全17タイトル39曲収録

 

 

本シリーズについて

弊社の「ミュージックファイルシリーズ」では、これまでにテレビドラマを核として作品の放映当時のオリジナル音源をCD化してまいりました。そしてこの度、松竹創業100年を記念して、松竹株式会社の御協力によって新たな柱となるシリーズがスタートします。その名も「松竹映画サウンドメモリアル」。松竹作品の膨大な音源の中から、名作や人気シリーズ、時には最新作を含めて、リリースする所存です。ミュージックファイルシリーズでは1作品をCD1枚で発売するというのが基本方針ですが、「松竹サウンドメモリアル」はジャンル別のオムニバスという形もあることを申し添えておきましょう。サントラというとどうしても洋画のヒット作にスポットが当たってしまうのが現状ですが、日本にも耳に心地良い素晴らしい映画音楽がたくさんあります。その数々を、特にアナログ時代を通じて、サントラ盤が発売されておらず長年待たせていたものを中心に御紹介していくと共に”邦画サントラの逆襲”となるシリーズを目指して取り組みます。ミュージックファイルシリーズの新企画を今まで同様、ご支援ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

(CDライナーノーツより)

 

 

ミュージックファイルシリーズについて

「ミュージックファイルシリーズ」をお買い上げ頂き誠にありがとうございます。このシリーズは、一部を除いてレコードやCDとして発売されることのなかった作品また、サントラがリリースされてもその盤には収録されてなかった、テレビ作品のオリジナルBGM(劇伴)を当時のマスターテープからCD化したものです。

この「ミュージックファイルシリーズ」も皆様の支持のおかげで「伝説のアクションドラマ音楽全集」から「思い出の青春ドラマ音楽全集」「懐かしのテレビまんがBGMコレクション」へさらに”遊戯シリーズ”等の劇場作品へと拡がり、発売タイトル数も40アイテムを数えました。

作品選択は、放映当時に主題歌しかリリースされなかったもの、また、サントラ・アルバムが作られてもその収録曲の殆どが”ヴォーカル曲”だった作品を中心にピックアップしました。このCDに収録されている楽曲の多くはもともとレコード化を目的としてつくられたものではない”TV用”の曲であるため、モノラル録音のものであったり、古い音源はあまり音質のよくないものもありますが、このオリジナル音楽こそ、それぞれの作品のファンである皆さんの感性に強く訴えるパワーが、作品本編同様にあると思います。

どの作品のBGMも、このような機会がなければきっとどこかの録音作業室や倉庫に眠ったまま埋もれていたかもしれませんし、テープそのものが破棄されてしまうこともあったでしょう。どの曲も埋もれたままではもったいない名曲ばかり。このシリーズを並べれば、日本のテレビ音楽史の一端を垣間見ることができる、貴重なライブラリーになりつつあると自負しております。

それぞれの作品をこよなく愛するファンの皆さんにとって、いつまでもこのCDが宝物であってくれるよう願ってやみません。最後になりましたが、このシリーズの趣旨をご理解頂き、音源の発掘、提供に御協力を頂きました関係者の皆様に感謝いたします。今後ともよろしくご支援をお願いいたします。

高島幹雄

(CDライナーノーツより)

 

 

解説

「釣りバカ日誌」
音楽はテナー奏者でもある三木敏悟。本編のプロローグを飾るスリリングな曲調のもの等、ジャズを基調にしたスイングする音楽が作品の世界をより豊かなものにしている。本CDでは映画のために三木敏悟が書き下ろしたオリジナル楽曲にバダジェフスカ作曲「乙女の祈り」をアレンジしたものも混じえて使用順に配列している。

「釣りバカ日誌2」
2作目の音楽を手懸けたのは久石譲。久石氏の持つ、幻想的かつ暖かいサウンドがハマちゃん、スーさんとその周辺の人々を包みこむように鳴り響いていく。本CDでは、映画本編での使用順に配列した形で構成した。音楽で綴る「釣りバカ日誌」の世界を御堪能頂きたい。

(解説 ~CDライナーノーツより)

 

 

 

 

映画「釣りバカ日誌」シリーズにおいて、久石譲が音楽担当したのは第2作目のみである。が、同企画CD「釣りバカ日誌 ミュージックファイル Vol.2」(3,4,Sの3作品)の収録楽曲のなかに、1曲だけ久石譲が手がけた楽曲が収録されている。「鈴木建設社歌」(作曲・編曲:久石譲)である。

シリーズ作品ごとに音楽担当の作曲家が異なる映画「釣りバカ日誌」において、シリーズをまたいで使用されている楽曲ということゆえだと思われる。

 

 

 

〈映画「釣りバカ日誌」 音楽:三木敏悟〉
1.プロローグ~「釣りバカ日誌」メインテーマ 1)リテークM1 2)M2
2.ハマちゃんとみち子さん〈「乙女の祈り」アレンジ〉 1)G-1 2)G-2
3.ハマちゃんのメモ~東京湾 1)M5 2)M6 3) M7
4.浜崎家の一夜 1)M8 2)G-3〈「乙女の祈り」アレンジ〉
5.スーさんの驚き 1)M9 2)M11
6.スーさん、キスを釣る~みち子さんとスーさん 1)M13 2)リテークM14 3)M15
7.スーさん、身分を明かす 1)リテークM16B 2)M17
8.Sometime Will Be Together(「釣りバカ日誌」エンディング) 1)M19

〈映画「釣りバカ日誌 2」 音楽:久石譲〉
9.プロローグ 1)M1 2)M2
10.「釣りバカ日誌2」メインテーマ 1)M2A
11.佐々木課長のテーマ~ハマちゃんの課長談義 1)M4 2)M5 3)M6
12.ハマちゃん家の夜 1)M8 2)M9 3)M10
13.スーさん一人旅~弥生との出会い 1)M11 2)M12 3)M13 4)M14
14.伊良湖岬のハマちゃんとスーさん~ハマちゃんが免職!? 1)M15 2)M16 3)M17
15.弥生とスーさんの再会~ハマちゃん不倫疑惑 1)M18T4 2)M19 3)M19A 4)M20
16.弥生との別れ 1)M21
17.大団円 1)M22

※曲タイトル横の記号は音楽のミュージックナンバーです

 

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