Disc. 久石譲 『ZOIDS BATTLE MUSIC ゾイドバトルミュージック』

1987年 CT発売 ZAC-2039

 

ミュージック カセットテープ
ZAC-2039 STEREO
「ZOIDS Battle Music ゾイド バトルミュージック」 (ゾイド ヒストリーブック付属)

 

 

楽曲内容はほぼファミコンソフト「ゾイド 中央大陸の戦い」のアレンジ曲で構成されている。B面「ゲームミュージックメドレー」はファミコン音源が収録されている。

演奏:フェアライト・ワンダー・オーケストラ、つまりはフェアライトというシンセサイザーを使った多重チャンネルによるデジタル・サウンドであり、実質久石譲一人でプログラミングし演奏したということである。

 

 

(GAMEジャケット)

 

 

ゾイド・バトルミュージック 1

ゾイド・バトルミュージック 3

(カセット)

 

 

ゾイドバトルミュージック 久石譲

SIDE 1
1:愛する者のために (メインテーマ)
2:はるかなる道
3:さらば戦場
4:明日なき戦い
5:戦雲のかなたに

SIDE 2
6:別れのとき
7:愛機とともに (共和国のテーマ)
8:帰らざる日々 (帝国のテーマ)
9:勝利なき戦い (エンディングテーマ)
10:ゲームミュージックメドレー

音楽監督:久石譲
演奏:フェライト・ワンダー・オーケストラ

 

Disc. 黒坂正文 『夕張の子』

1982年 EP発売 JPR-5

 

久石譲がシンセサイザーで参加している。

 

このレコードは多くの音楽家、レコード関係者、市民の皆さんの協力によって制作されました。心よりお礼申し上げます。

1982年10月

【制作スタッフ】
黒坂正文(歌)、星ひさし(ギター コーラス)
安田雅司郎(ギター コーラス)、西条光四郎(ベース)
久石譲(シンセサイザー)

 

 

(EPジャケット / EP盤)

 

 

1.夕張の子
作詞・作曲:黒坂正文(夕張市紅葉山小学校5年詩集より)
2.大地の中へ子どもたち
作詞・作曲:黒坂正文

唄:黒坂正文

 

Disc. 久石譲 『冬の夢』 CM version *Unreleased

1987年 or 1988年 CM放送

 

Nestle Krematop(ネッスル クレマトップ)CM音楽

出演:藤谷美紀
音楽:久石譲「冬の夢」

 

「冬の夢」(MY LOST CITY)のメロディが使われている。笛の音が旋律を奏で、エスニックパーカッションとアコースティックギターのカッティング伴奏によるもの。シンセサイザーによるストリングスもバックで流れている。

夏のCMらしいアレンジで、CD版とはかなり印象が異なる。清涼感たっぷりなアレンジになっている貴重なレアバージョン。未音源化。

 

 

(CM映像より)

 

 

ちなみに、1992年放送の同CMでは「冬の夢」が再び使用されている。

出演:鈴木保奈美
音楽:久石譲「冬の夢」

 

こちらは同年発表アルバム「MY LOST CITY」からのバージョンである。チェリスト藤原真理による哀愁感漂う名曲。

 

(CM映像より)

 

Disc. 久石譲 『(SCOTCH EG/SCOTCH EGX)CM音楽』 *Unreleased

1987年 CM放送

 

住友スリーエム 『SCOTCHビデオカセットテープ』 (SCOTCH EG/SCOTCH EGX)

出演:後藤久美子
音楽:久石譲

 

同シリーズ(SCOTCH 1/SCOTCH2)は「MEBIUS LOVE」(α-BET-CITY収録)が使われているが、こちらは未音源化楽曲。曲名不明。

フェアライトの神秘的なメロディに、リズムパーカッション。変拍子による不思議な世界観を演出している。CDに収められていないのがもったいない楽曲。

 

(CM映像より)

 

Disc. 立花理佐 『初恋神話 ファースト・ラヴ』

1987年12月16日 CD発売 CT32-5073
2008年8月27日 CD発売 TOCT-26636

 

話題となったドラマ「毎度おさわがせしますIII」の主題歌で歌手デビューした立花理佐のセカンド・アルバム。スマッシュ・ヒットを記録した「キミはどんとくらい」や、久石譲が手がけた主演映画『ドン松五郎の大冒険』のサントラ音楽も収録。

 

1987年公開 映画「ドン松五郎の大冒険」
監督:後藤秀司 音楽:久石譲

主題歌「サヨナラを言わせないで」を歌っているのが主演の立花理佐である。その主題歌のインストゥルメンタル・バージョンであり、メインテーマ曲となっているのが「エリ子とジュニアのテーマ」である。シンセ・バンドサウンドともいうべきスピード感あるポップスサウンドに仕上がっている。

挿入歌「クレヨン’S HILLへつれてって」のインストゥルメンタル・バージョンであり、劇中音楽となっているのが「出発(たびだち)のテーマ」である。こちらもメロディはキャッチーにして、ファミリー映画らしいアットホームな温かい旋律となっている。メロディはストリングスを中心に、そしてバックサウンドは生ドラムなども編成した、ポップスオーケストラ風サウンドである。

「エリ子とジュニアのテーマ」「出発(たびだち)のテーマ」両楽曲ともに、映画本編からの音源のみを抽出したかたちとなり、ゆえに該当シーンのセリフ付きである。この時代のサウンドトラック盤では多く見られた傾向であるが、台詞+劇中音楽として切り抜かれ発売されている。よって音楽のみを純粋に聴くことはできない。時代的背景および当時代の映画音楽の立場を象徴している現れでもある。

 

 

なお、主題歌はシングルEP・シングルカセットとしても発売されている。

 

1987年12月5日 EP発売 RT07-2038
1987年12月5日 CT発売 ZX10-6105

(EPジャケット / EP盤)

 

1. サヨナラを言わせないで 作詩:真名杏樹 作・編曲:久石譲
2. クレヨン’S HILLへつれてって 作詩:真名杏樹 作・編曲:久石譲

※カセットはカラオケ付き

 

(カセットテープ)

 

 

また、久石譲が作曲・編曲を担当している「サヨナラを言わせないで」「おとぎの国は眠らない」は、別アルバム「理佐発見」(RT28-5194/ZT28-5194/CT32-5194)にも収録されている。

 

(CDジャケット)

 

 

初恋神話 立花理佐

01. おとぎの国は眠らない
作詩:森田由美 作・編曲:久石譲
02. 走りゆく明日
作詩:風見律子 作曲:佐藤健 編曲:中村哲
03. 薄紫のシンフォニー
作詩:野村義男 作曲:曽我泰久 編曲:奥慶一
04. キミはどんとくらい
作詩:真名杏樹 作・編曲:山川恵津子
05. よろしくね
作詩:FUMIKO 作曲:伊豆一彦 編曲:小林信吾
06. 心の温度計
作詩:風見律子 作曲:岸正之 編曲:中村哲
07. エリ子とジュニアのテーマ(「ドン松五郎の大冒険」より)
作・編曲:久石譲
08. 出発(たびだち)のテーマ(「ドン松五郎の大冒険」より)
作・編曲:久石譲
09. サヨナラを言わせないで
作詩:真名杏樹 作・編曲:久石譲
10. クレヨン’S HILLへつれてって
作詩:真名杏樹 作・編曲:久石譲
11. CHRISTMASを抱きしめて
作詩:森田由美 作・編曲:奈良部匠平

 

Disc. 中村雅俊 『Sincerely Yours』

1987年12月10日 CD発売 28CA-2070
1987年12月10日 LP発売 AB-7161
1987年12月10日 CT発売 CBY-1220

 

中村雅俊主演映画『この愛の物語』挿入歌「時間(とき)よ古い友達なら」をはじめ彼が出演しているおなじみのCMナンバーをフィーチャーしたアルバム。

 

久石譲が音楽監督も務めた映画『この愛の物語』から、「時間よ古い友達なら…」(作詞:冬杜花代子 作曲・編曲:久石譲)が収録されている。

映画『この愛の物語』サウンドトラックに収録されている同曲は、ボーカルは久石譲である。時系列的には中村雅俊がカバーしたかたちになる。またサントラ盤(歌:久石譲)と本作盤(歌:中村雅俊)はアレンジが異なっている。デジタルサウンドやピアノを軸にしていた前者に比べ、こちらではアコースティックなバンドサウンド・ギターサウンドが前面に出ている。バック・コーラスの歌唱は久石譲である。

 

 

中村雅俊 Sincerely Yours LP 1 中村雅俊 Sincerely Yours LP 2 中村雅俊 Sincerely Yours LP 3

(LPジャケット / LP盤)

 

 

中村雅俊 Sincerely Yours カセット 1 中村雅俊 Sincerely Yours カセット 2 中村雅俊 Sincerely Yours カセット 3

(カセット)

 

 

中村雅俊 Sincerely Yours CD

01. 時間よ古い友達なら
作詞:冬杜花代子 作曲・編曲:久石譲
02. 想い出と呼ばないで
作詞:松本隆 作曲:織田哲郎 編曲:町支寛二
03. Sincerely(Day & Day)
作詞:売野雅勇 作曲:芹澤廣明 編曲:板倉文 コーラス・アレンジ:柴矢俊彦
04. さよならが言えなくて…
作詞・作曲:高見沢俊彦 編曲:佐藤準
05. 急がば笑え
作詞・作曲:高見沢俊彦 編曲:佐藤準
06. もう一度抱きたい
作詞:松本隆 作曲:中崎英也 編曲:佐藤準
07. 誰かが君を探してる
作詞:売野雅勇 作曲:織田哲郎 編曲:新川博 コーラス・アレンジ:大塚修司

 

Disc. 久石譲 『となりのトトロ イメージ・ソング集』

久石譲 『となりのトトロ イメージ・ソング集』

1987年11月25日 CD発売 32ATC-157
1987年11月25日 LP発売 25AGL-3053
1987年11月25日 CT発売 25AGC-2053
1996年11月21日 CD発売 TKCA-71025
2004年8月25日 CD発売 TKCA-72724
2018年11月3日 LP発売 TJJA-10014

 

1988年公開 スタジオジブリ作品 映画「となりのトトロ」
監督:宮崎駿 音楽:久石譲

 

「トトロ」は企画段階から”歌”が重視されており、すべてヴォーカル曲の心躍るイメージアルバムが生まれた。宮崎監督の希望で6曲の作詞を中川李枝子が担当。なお、久石は「小さな写真」でヴォーカルも披露している。LPとCDのジャケットは同一。

 

 

「となりのトトロ」イメージ・ソング集について

「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」などのアニメ映画で、アニメ界のみならず、日本映画界の屈指の演出家と評価された宮崎駿監督。氏の新作アニメ映画「となりのトトロ」が’88年春、東宝洋画系で公開される。物語の舞台は昭和30年代の自然と四季の美しい日本。とある田舎に越してきた、小学校6年のサツキと5歳のメイのふたりの女の子と、昔からそこに住むオバケ達(トトロ)との心暖まるふれあいが、日常のエピソードを積み重ねながら、のどかに描かれる。その企画当初より宮崎駿監督から音楽を重視したいとの提案があった。そこで、映画のサントラに先がけて制作されたのがこのイメージアルバムだ。

『この作品には二つの歌が必要です。オープニングにふさわしい快活でシンプルな歌と、口ずさめる歌の二つです。往々にして、アニメーションの主題歌はアイドルの売り出しに使われたりしていますが、流行したとしても、結局声が出ず音域の狭い今様の歌は、子供達の心をとらえていません。せいいっぱい口を開き、声を張りあげて唱える歌こそ、子供達が望んでいる歌です。快活に合唱できる歌こそ、この映画にふさわしいと思います。もうひとつの歌は、挿入歌です。淡い物語を彩る歌ですが、劇中で子供達が唱歌のように唱える歌にしたいと考えます』(宮崎駿氏の企画書より、原文のまま)

この困難な音楽作りをお願いできるのは、「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」で見事な音楽を生み出し、作品を支えてくれた久石譲さん以外考えられない。そんな宮崎監督の依頼に、久石さんは「全曲、ボーカル曲のイメージアルバムを作りましょう。」と大きな意気込みをもって答えてくれた。

作詞は、これも宮崎監督のたっての希望から、監督がかつて「目からウロコが落ちる」ような衝撃を得たという童話「いやいやえん」(福音館書店刊)を書いた児童文学者、中川李枝子さんにお願いすることになった。中川さんはトトロのために10本の詩を書いて下さり、それらはディスカッションの末6曲に昇華された。

そして「ラピュタ」の挿入歌、「君をのせて」でも作詞の才能を発揮してくれた、宮崎監督にも詩を書いてもらおうと言う、久石さんの提案から3曲の詩ができた。

歌い手には、「君をのせて」でその歌唱力を評価された井上あずみ。特撮番組や映画の主題歌、最近ではニュー・ミュージックのグループ「チューリップ」のサポートメンバーとしても活躍している北原拓。クラシックの素養を持ち、かつロックボーカリスト張りの迫力ある歌声の森公美子。そして杉並児童合唱団。と、いずれも実力本位での起用を行った。そしてアルバムの中の「小さな写真」で作曲家の久石さんが自ら歌っているのは、曲の検討用のテープで歌っている久石さんの声の良さを宮崎さんが耳に留め、歌うことをすすめたことによる。

サントラ制作の前に10曲の歌を作るという、かつてない企画のアルバムが完成した。このアルバムの本当の成果は、映画で実を結ぶことと思う。期待してほしい。

(渡辺)

(CDライナーノーツより)

 

 

久石譲 『となりのトトロ イメージ・ソング集』

1. となりのトトロ 作詞:宮崎駿 歌:井上あずみ
2. 風のとおり道 作詞:宮崎駿 歌:杉並児童合唱団
3. さんぽ 作詞:中川李枝子 歌:井上あずみ・杉並児童合唱団
4. まいご 作詞:中川李枝子 歌:井上あずみ
5. すすわたり 作詞:中川李枝子 歌:杉並児童合唱団
6. ねこバス 作詞:中川李枝子 歌:北原拓
7. ふしぎしりとりうた 作詞:中川李枝子 歌:森公美子
8. おかあさん 作詞:中川李枝子 歌:井上あずみ
9. 小さな写真 作詞:宮崎駿 歌:久石譲
10. ドンドコまつり 作詞:W.シティ制作部 歌:井上あずみ
11. 風のとおり道 (インストゥルメンタル)

全作曲・編曲:久石譲

プロデューサー:久石譲

スタジオ:ワンダーステーション、日活スタジオ

 

My Neighbor Totoro Image Song Collection

1.My Neighbor Totoro
2.The Path of the Wind
3.Hey Let’s Go
4.A Lost Child
5.The Dust Bunnies
6.Cat Bus
7.A Funny Word-Chain Song
8.Mother
9.A Small Photo
10.Festival of Fireworks
11.The Path of the Wind (Instrumental)

 

Disc. 甲斐よしひろ 『コンプリート リピート&フェイド』

1987年11月5日 CD発売 CT325022

 

コンプリート REPEAT & FADE(コンプリート・リピート・アンド・フェード)は、1987年にリリースされた甲斐バンドの12作目のオリジナル・アルバム『REPEAT & FADE』の甲斐よしひろプロデュースによるコンプリート盤。

甲斐バンドの12作目のオリジナル・アルバム『REPEAT & FADE』の各プロジェクトから選定した曲を、全て甲斐よしひろのボーカルテイク・ヴァージョンにしてリリースされた。

M-2とM-12はアルバム初収録となった。M-10『Weekend Lullaby』のみ新曲(竹本孝之への提供曲。提供時の表記は『週末(ウイークエンド)ララバイ』で、作詞は売野雅勇)。M-5は『メガロポリス・ノクターン』のインストゥルメンタル・ヴァージョン。

 

『リピート&フェイド』のレコーディングと同時期にレコーディングされていた未発表曲「Weekend Lullaby」の編曲を久石譲が担当している。

そのほか、「ALL DOWN THE LINE―25時の追跡」「オクトーバー・ムーン」「25時の追跡(インストゥルメンタル)」でも編曲を担当している。

 

 

 

甲斐よしひろ コンプリート リピート&フェイド REPEAT&FADE

1. ALL DOWN THE LINE―25時の追跡
作詩:甲斐よしひろ 作曲:大森信和 編曲:久石譲
2. レイニー・ドライヴ
作詩:松尾清憲 作曲:松藤英男 編曲:新川博
3. O’l Night Long Cruising
作詩:辻仁成 作曲:松藤英男 編曲:大村憲司
4. Funky New Year
作詩:ちあき哲也 作曲:田中一郎 編曲:大村雅朗
5. ノスタルジア(インストゥルメンタル)
作曲・編曲:松藤英男
6. ジェシー
作詩:ちあき哲也 作曲:田中一郎 編曲:チト河内
7. ハート
作詩・作曲:甲斐よしひろ 編曲:椎名和夫
8. Run To Zero
作詩:トシ・スミカワ 作曲:田中一郎 編曲:チト河内
9. オクトーバー・ムーン
作詩・作曲:甲斐よしひろ 編曲:久石譲
10. Weekend Lullaby
作詩:売野雅勇 作曲:甲斐よしひろ 編曲:久石譲
11. 25時の追跡(インストゥルメンタル)
作曲:大森信和 編曲:久石譲
12. メガロポリス・ノクターン
作詩:松本隆 作曲:松藤英男 編曲:大村憲司

 

Disc. 鈴木雄大 『STREET OF ECHOES』

1987年10月26日 LP発売 28FB-2119
1987年10月26日 CD発売 32FD-1079

 

鈴木雄大の5枚目オリジナル・アルバム。

久石譲が編曲を手がけた4楽曲が収録されている。そのうちの「SOMETHING NEVER CHANGE」(1987.10.26)と「ONLY ONE」(1988.2.1)は、それぞれシングル(EP)も発売されている。

 

 

鈴木雄大 STREET OF ECHOES LP 1

鈴木雄大 STREET OF ECHOES LP 2

(LPジャケット)

 

 

(EPジャケット / EP盤)

 

 

鈴木雄大 STREET OF ECHOES CD sc

1. SOMETHING NEVER CHANGE
作詞・作曲:鈴木雄大 編曲:久石譲
2. INNOCENT
作詞・作曲:鈴木雄大 編曲:久石譲
3. 白日夢の街~TEEN AGE DAY DREAM~
作詞・作曲:鈴木雄大 編曲:椎名和夫
4. AFTER 5のメインストリート
作詞・作曲:鈴木雄大 編曲:椎名和夫
5. 優しいだけのC-BOY
作詞・作曲:鈴木雄大 編曲:久石譲
6. ONLY ONE
作詞・作曲:鈴木雄大 編曲:久石譲
7. ボーダーラインを歩け
作詞・作曲:鈴木雄大 編曲:くりはらまさき
8. A MIDSUMMER NIGHT DREAM
作詞・作曲:鈴木雄大 編曲:椎名和夫
9. 君のためにサヨナラを
作詞:森浩美 作曲:鈴木雄大 編曲:くりはらまさき
10. クロスビーのささやき
作詞:森浩美 作曲:鈴木雄大 編曲:椎名和夫

 

Disc. 久石譲 『この愛の物語 オリジナル・サウンドトラック』

久石譲 『この愛の物語 オリジナル・サウンドトラック』

1987年10月5日 CD発売 CT32-5001
1987年10月5日 LP発売 RT28-5001
1987年10月5日 CT発売 ZT28-5001

 

1987年公開 映画「この愛の物語」
監督:舛田利雄 音楽:久石譲 出演:中村雅俊 他

 

 

「これはビジネスにからんでくることなんです。アメリカ映画が『フラッシュダンス』以降、ミュージック映画として何曲かどんどん曲を入れて、そこからヒット曲を出しましたよね。それがきっかけで、映画の内容に関係なく、映画に使ってほしいと持ち込んで、一本の作品に何人もの作曲家が参加して、いくつものレコード会社が合乗りでやっていますね。そういう新しいマーケットが出来たことに、日本映画も注目すべきなんですよ。『この愛の物語』でその先兵をやってみたかった。現在、サントラ盤というものはまったく売れていないんです。ところが、映画音楽の製作費は、映画の製作費ではまかなえないんです。ですから、レコード会社に製作費を出させて、サントラ盤を出すというパッケージしか組めないんです。でも、サントラ盤は売れない。そうなると、誰かがサントラ盤は売れるんだ!ということをやってみせなければ、もっと悲惨な状態になってしまう。僕としては、ここでどうしてもサントラ盤を売るということをやって見せたかった。そのため、トータルなコーディネートを目ざしたんです。あの映画の中には11曲、そのうち8曲は映画のためのオリジナルです。台本の段階でそのシーンのイメージに近い曲を既製の楽曲から集める。それを監督に聞いてもらう。撮影中もその曲を流してもらった。次にそのシーンに合う曲を作り、歌詞を発注する。アレンジされた曲をもとに、もう一度、歌手、歌手選びと歌詞をやり直す。音楽が自然に流れていたはずです。血のにじむ努力ですね、あれは。3ヵ月、レコーディング時間はトータル350時間を超えましたからね」

Blog. 「キネマ旬報 1987年12月上旬号 No.963」 久石譲 インタビュー内容 より抜粋)

 

 

映画「この愛の物語」挿入歌である「時間(とき)よ古い友達なら」は、本サントラ盤では久石譲がボーカルを務めている。映画に出演していた中村雅俊が後に自身のオリジナルアルバム「Sincerely Yours」にてカバーもしている。

サントラ盤(歌:久石譲)がデジタルサウンドやピアノに軸を置いていたのに対し、中村雅俊カバーでは、シンプルなバンドサウンド、ギターサウンドが基調となっており、同じ楽曲でもアレンジが異なっている。どちらも編曲は久石譲である。また後者のほうでも久石譲はバック・コーラスとして参加もしている。

 

 

 

「鳥のように」は、本作品後に劇場版アニメ「きまぐれオレンジ☆ロード あの日にかりたい」(1988)で挿入歌として使用されている。同アニメのいくつかの関連CD作品に収録されている。

CD「きまぐれオレンジ☆ロード あの日にかえりたい」
CD「きまぐれオレンジ☆ロード Loving Heart」

 

 

なお、下記オムニバス盤はサントラ盤未収録のBGMがいくつか収録されている。ボーカル曲のインストゥルメンタル・バージョンや、本編BGMが収録されている貴重な音源集。

 

 

 

久石譲 『この愛の物語 オリジナル・サウンドトラック』

1.オープニングテーマ / 久石譲
作曲・編曲:久石譲
2.レイン / 甲斐よしひろ
作詩・作曲:甲斐よしひろ 編曲:椎名和夫
3.Born To Be A Runner / 三浦秀美
作詩:Jim 作曲・編曲:久石譲
4.Take Me To The Party / 黒住憲五
作詩:Jim 作曲・編曲:久石譲
5.Flying High / SYOKO
作詩:SYOKO 作曲・編曲:久石譲
6.時間(とき)よ古い友達なら / 久石譲
作詩:冬杜花代子 作曲・編曲:久石譲
7.鳥のように / 和田加奈子
作詩:和田加奈子 作曲・編曲:久石譲
8.黒のラプソディ / BOOWY
作詩:氷室京介、松井五郎 作曲:氷室京介 編曲:布袋寅泰
9.Bitter Luck Lovers / 伊東真由美
作詩:冬杜花代子 作曲・編曲:久石譲
10.All Night / 高中正義
作詩:Daryl Canada 作曲・編曲:高中正義
11.眼差し / 黒住憲五
作詩:Show 作曲・編曲:久石譲
12.心戦場 / 大和美恵子
作詩:つかこうへい 補作詩:Show 作曲・編曲:久石譲