2022年4月15日 発刊
久石譲のオフィシャル楽譜。作曲者本人が「世界中の人々が違いを言うのではなく、世界を一つの国として捉えるような曲、つまり国歌のような朗々としたメロディーの曲を作りたいと思った。」(序文より引用)と語る「World Dreams」を冒頭楽章に据えた、3曲からなる組曲のオーケストラ・スコアです。
(発行元インフォメーションより)
World Dreams Suite
組曲「World Dreams」
「World Dreams」は、2004年に新日本フィルハーモニー交響楽団と活動を始めたWORLD DREAM ORCHESTRA(W.D.O.)のために作曲した。
2001年に9.11(米同時多発テロ)が起きてから、世界はバラバラになり、今までの価値観ではもうやっていけなくなるという感覚が自分の中で強くあった。だからこそ、世界中の人々が違いを言うのではなく、世界を一つの国として捉えるような曲、つまり国歌のような朗々としたメロディーの曲を作りたいと思った。
作曲していた当時、頭を過っていた映像は、ビルに突っ込む飛行機、アフガンやイラクの逃げまどう一般の人々や子供たちだったが、2022年の現在、それはウクライナの人々に変わっただけで世界は何も変わっていなかった。世界はどこに行くのか? 絶望的な気持ちになるが、それでも僕は”世界の夢”(World Dreams)である平和な世界(もしそういうものがあるとしたら)がいつか訪れると信じたい。
その「World Dreams」の組曲を作りたいという構想はずっとあったが、2019年に、様々な仕事で書き溜めた楽曲をもとにした3管編成(約90人)の約13分の組曲として完成した。3曲からなり、上述の1.World Dreams、ミニマル的で軽快な曲となった2.Driving to Future、そして、3.Dairyはやはり国歌に通じる厳かな楽曲になった。
初演は、2019年のWORLD DREAM ORCHESTRA Tourで、作曲者本人の指揮で行った。
久石譲
(「World Dreams Suite」スコア より)
補足)
上記文章は、英文併記されています
編成表 収載
including INSTRUMENTATION
WORLD PREMIERE
August 1-12, 2019
“Joe Hisaishi & World Dream Orchestra 2019”
Joe Hisaishi, conductor
New Japan Philharmonic World Dream Orchestra
II. Driving to Future
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 50周年記念事業映像のためのメインテーマ
III. Diary
日本テレビ「皇室日記」テーマ曲
久石譲:組曲「World Dreams」
I. World Dreams / II. Driving to Future / III. Diary
演奏所要時間:約13分/パート譜はレンタル
出版社:全音楽譜出版社
スコア/菊倍判/64頁
ISBN: 978-4-11-899717-9
価格:3,520円(税込)
発売日:2022年04月15日
※レンタルパート譜の取り扱いは、全音までお問い合わせください。
全音 レンタル楽譜はこちら>>>
https://www.zen-on.co.jp/rent/flow/
◎音源は久石譲&新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ『Symphonic Suite “Kiki’s Delivery Service”』(UMCK-1665)に収録されています。