Score. 久石譲 「The Border Concerto for 3 Horns and Orchestra」 [スコア]

2021年7月15日 発刊

久石譲による3本のホルンとオーケストラのための協奏曲のオフィシャル・スコア。

 

 

The Border
Concerto for 3 Horns and Orchestra
3本のホルンとオーケストラのための協奏曲

「The Border」はホルン奏者の福川伸陽氏から依頼されて作曲した。全3楽章、約24分の作品になった。

初演は2020年2月13日 東京オペラシティ コンサートホールで、ソロ・ホルン 福川伸陽、豊田実加、藤田麻理絵の諸氏とフューチャー・オーケストラ・クラシックス(FOC)によって演奏され、同時にレコーディングもされた。

I. Crossing Linesは、16分音符の3、5、7、11、13音毎にアクセントがあるリズムをベースに構成した。つまり支配しているのはすべてリズムであり、その構造が見えやすいように音の構造はシンプルなScale(音階)にした。

II. The Scalingは、G#-A-B-C#-D-E-F#の7音からなる音階を基本モチーフとして、ホルンの持つ表現力、可能性を引き出しつつ論理的な構造を維持するよう努めた。

III. The Circlesは、ロンド形式に近い構造を持っている。Tuttiの部分とホルンとの掛け合いが変化しながら楽曲はクライマックスを迎える。以前に書いた「エレクトリック・ヴァイオリンと室内オーケストラのための室内交響曲」の第3楽章をベースに再構成した。ホルンとオーケストラによってまるで別の作品になったことは望外の喜びである。

久石譲

(「The Border  Concerto for 3 Horns and Orchestra」スコア より)

 

補足)
上記文章は、英文併記されています

編成表 収載
including INSTRUMENTATION

 

 

初演:2020年2月13日、東京オペラシティ コンサートホール
演奏:久石 譲(指揮)、福川伸陽、豊田実加、藤田 麻理絵(ソロ・ホルン)、Future Orchestra Classics(管弦楽)

演奏所要時間:約24分/パート譜はレンタル

 

 

久石譲:3本のホルンとオーケストラのための協奏曲

Joe Hisaisi: The Border  Concerto for 3 Horns and Orchestra 
I. Crossing Lines, II. The Scaling, III. The Circles

出版社:全音楽譜出版社
スコア:菊倍判/136頁
ISBN:978-4-11-899714-8
定価:税込 4,180円 (本体3,800円+消費税10%)
発売日:2021年7月15日

 

※レンタルパート譜の取り扱いは、全音までお問い合わせください。
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◎音源は久石譲『Minima_Rhythm IV ミニマリズム 4』(UMCK-1682)に収録されています。

久石譲 ミニマリズム 4 ホルン協奏曲

 

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