2014年5月21日 DVD/Blu-ray発売
2013年公開映画「夢と狂気の王国」
監督:砂田麻美
ジブリのドキュメンタリーと称する作品は数々あったが、ジブリを題材に映画を作る、そう考えた人はだれもいなかった。今回、そう目論んだのが、砂田麻美。『エンディングノート』で、一躍脚光を浴びた若き女性監督が描く光と影の物語。
2013年、東京・小金井。碧々とした緑に身を隠すようにして、国民的アニメーションスタジオの”スタジオジブリ”は存在する。宮崎駿、彼の先輩であり師匠である高畑勲、そしてふたりの間を猛獣使いのごとく奔走するプロデューサー、鈴木敏夫。観客のみならず、世界の映画関係者やアニメーションの担い手たちにも多大な影響を与え続けてきたジブリの功績は、この天才たちによって紡がれ続けている。彼らの平均年齢は71歳。「風の谷のナウシカ」制作よりはるか以前、今から約50年前に高畑と宮崎は出会い、鈴木が合流したのが30数年前。かくも長期に亘り苦楽を共にしてきた彼らの愛憎、そして創作の現場として日本に残された最後の桃源郷”スタジオジブリ”の夢と狂気に満ちた姿とは…。
「風立ちぬ」(宮崎駿監督)と「かぐや姫の物語」(高畑勲監督)を制作中のジブリに広がる光と影に満ちた日常を通じて、些細な表情までを捉え、スタジオの”今”を映し出した、砂田麻美監督。前作で数々の新人監督賞を受賞した彼女が伸びやかに描く、唯一無二のスタジオジブリの新たな物語。
(DVD/Blu-rayジャケット より)
映像特典中「宮崎さんと久石譲さん」チャプターに、久石譲が登場している。
スタジオで宮崎駿監督・鈴木敏夫プロデューサーと一緒に、映像を見ながら音楽打ち合わせをしている風景。ちょうど「二郎とカプローニの出会い」のシーンのところで、宮崎駿監督は『二郎のカプローニへの思いは、尊敬と友情です。時空を超えた。』『明るく、高揚感のある感じでもいいんじゃないかなー。』などと端的に会話をしている様子、隣に座る久石譲がそんな会話をキーワードとしてメモをとっているシーンが収められている。おそらく音楽制作の序盤にあたると時期だと推測される。
そして時間は経過し、その本編シーンのレコーディング風景も収録されている。「風立ちぬ サウンドトラック」3曲目「カプローニ(設計家の夢)」。二郎とカプローニがはじめて夢の中で出会うシーン。この音源がまるまる1曲、レコーディング風景として収録されている貴重な映像。
また久石譲が宮崎駿監督の誕生日(1月6日)にスタジオを訪問し、ケーキを囲むなごやかなシーンも数十秒という短いカットながら収録されている。
<本編>
約118分
<映像特典>
未公開映像集「ウシコは見た! “ちょっと”夢と狂気の王国」(約32分)
●ウシコからのご挨拶
●宮崎さんとラセターさん
●映画の為なら猫の手も
●宮崎さんと久石譲さん
●ライカリールの夜
●「かぐや姫の物語」プロデューサーの想い
●「風立ちぬ」ができるまで
●ずっと夢のなか
ダイジェストショートフィルム (約2分)
劇場予告編
<初回限定>
・スリーブケース/リーフレット付
DVD/Blu-ray収録内容同一