Disc. 久石譲 『銀河鉄道の夜 / NOKTO DE LA GALAKSIA FERVOJO』

久石譲 『銀河鉄道の夜』

1996年7月20日 CD発売 COCC-13556
2013年7月24日 CD発売 COCB-54072

 

久石譲が音楽でつづる宮沢賢治の世界
ピアノとシンセサイザーによる極上のヒーリング・ミュージック
ノンタイアップという企画作品ながら名曲たちが彩る

 

 

優しくも光が瞬くような (1) をはじめ「銀河鉄道の夜」の世界へ連れて行ってくれる。(3) でのヴァイオリンとピアノの美しく呼吸しあう旋律、(5) でのチェロとピアノの刻みあうリズミカルで弾ける音、(7) でのシンセサイザーをバックに響くピアノの神秘的なメロディー、どの曲もシンプルでいて美しい。ヴァイオリン、チェロ、オボーエなどとシンセサイザーの優しい音色が、満天の星空を映しだしてくれる。

サウンドトラックとは趣向が違うため、どの曲もひとつの作品としてメロディーが成立しているからかもしれない。それほどまでにリリカルな情緒的な佳曲がならぶ。これが映像作品とはまったく切り離された、音楽だけで作り上げられたコンセプトアルバムだけに贅沢な1枚である。

 

 

 

2013年7月24日 Blu-spec CD発売

宮沢賢治の没後80年(2013年時)を記念して、久石譲が「銀河鉄道の夜」を描いた1996年のオリジナル作品を再リリース。日本的情緒にあふれる癒しの音楽が、最新リマスタリング&Blu-spec CDで生まれ変わる。

 

 

久石譲 『銀河鉄道の夜』

1. 銀河鉄道の夜
2. 三人の漂流者
3. プリオシン海岸
4. 天気輪のワルツ
5. 鳥を捕る人
6. ジョバンニの風景
7. 北十字
8. サザンクロスの祈り ~New World~
9. カムパネルラ
10. 銀河鉄道の夜 (reprise)

except track8:「新世界より 第二楽章」/アントニン・ドヴォルザーク

Produced by 久石譲
All Songs Composed and Arranged by 久石譲

All Instruments Performed by 久石譲
except:原えつこ (Violin, Track 3&5) , 諸岡由美子 (Cello, Track 5)

イラストレーション:東逸子
原作:宮沢賢治

 

Disc. 久石譲 『Kids Return』

久石譲 『Kids Return』

1996年6月26日 CD発売 POCH-1576
2005年10月5日 CD発売 UPCY-9003
2021年11月27日 LP発売 PROS-7035

 

1996年公開 映画「Kids Return」
監督:北野武 音楽:久石譲 出演:安藤政信 金子賢 他

 

 

[あらすじ]

懐かしい顔をシンジ(安藤政信)は見つけた。高校時代の同級生マサル(金子賢)。あの頃ふたりが熱中していたのは自転車の曲乗りだ。シンジがハンドルに後ろ向きに乗ってペダルを漕ぎ、マサルが荷台に跨って舵を取る。コツは息をぴったり合わせること。そうやって校庭に描いた軌跡のように、ふたりの道のりはいつまでも途切れず続くと思っていた。

マサルはやりたいと思えばすぐに行動し、ダメと分かればすぐあきらめて次のことをやる。自分がやりたいことだけをやってシンジとつるんで楽しく生きている。なじみのサテンで一服し、看板娘のサチコ(大家由祐子)に色目をつかうヒロシ(柏谷享助)を茶化し、気分が乗れば学校へ向かう。ホーキで作った”先公人形”を屋上から吊るし、キザな若手教師の自慢の新車を焼け焦げにしたり…そんなふたりは、担任(森本レオ)の目には”落ちこぼれ”としか映らない。

大学入試が近づき、授業もテクニック重視の実戦型に変わって、気ままなふたりの生活にも変化が訪れた。カツアゲた高校生の、助っ人ボクサーに叩きのめされたマサルはボクシングに励み、シンジも誘われるままジムに入門した。そんなある夜、いい気分で入ったラーメン屋でヤクザ(寺島進)に絡まれ、あわやのところを貫禄でさばいた若頭(石橋凌)にマサルは尊敬の眼差しを浮かべる。

数か月後、シンジは前座戦でデビューを飾り、やがて挑戦者の資格を得た。トレーナーがセンスを見抜き、コーチが口説いて、会長(山谷初男)以下ジムをあげてシンジをチャンピオン候補に育て上げてきたのだ。しかしジムにはマサルの姿はない。いつも後ろにつき従っていたシンジに、遊び半分のスパーリングで鮮やかなカウンターを食らって以来、マサルは姿を消したのだ……。

 

 

 

〈episode 3〉
特にこの作品のエンディングは、かなり印象的なシーンに仕上がりましたね。主人公の2人が「もう俺たち終ったのかな」「まだ始まってもいねぇよ」と言った瞬間にドーンとテーマ音楽とエンド・ロールが入ってくる。普通ロール・チャンスというと、映画の本編が終わり、ポツポツと立ち上がるお客さんに向けた”どうぞお帰り下さい”の合図みたいになりがちですが、でも「まだ始まってもいねぇよ」の台詞のあとにきわめて激しく飛び込んでくるこの作品の音楽は、ロール・チャンスをも作品の一部として取り込んでしまうほどの迫力があるし、それがあるから直前のシーンもより生きてくるという相乗効果をもたらしていると思うんです。メインテーマのキャッチーさでいえば、「菊次郎~」とともに、メロディメイカーとしての久石さんの力量を再認識させられます。

〈サウンドトラック制作進行ノート〉
1995年10月27日 調布にっかつ撮影所にて前半部のラッシュを見る。その後打ち合わせ。
1996年2月16日 にっかつ撮影所にてオールラッシュ。監督を交え最終打ち合わせ。
1996年2月29日 代々木にあるワンダーステーション2st.にて音楽制作開始。
1996年3月13日 音楽制作日程終了。

(「joe hisaishi meets kitano films」CDライナーノーツより)

 

 

「音楽的にいうと、僕は10代・20代の子が主人公だから、音楽は元気なものでやる必要性を感じていたんで、相当リズミックにしましたね。底辺のベースにあるのはユーロビート、もっというとディスコビートみたいなもの、その上に来るのが印象に非常に残るのに、歌おうと思うと歌えないくらい、拒否しているメロディなんですよ。北野さんもあのメロディをすごく気に入ってくれて、「いや~、メロディ残るなあ。いいよこれは」っておっしゃって、すごくうれしかったですね。特にラストシーンがね、「まだ始まっちゃいねえよ」って言った瞬間に、ピストルの音をサンプリングしたんですけど、ドヒューンといって、エンドロールになりますよね。もう「この効果狙ったね」って言われるくらいハマっちゃったんでね。あそこは北野さんも喜んじゃって「あのエンドロールのために映画があったなあ」なんてね。

あれはね、不思議な話、北野さんの事故後の復帰の映画であると同時に、僕にとっても復帰作だったんですよ、こんなこと話すのは初めてなんだけど。映画音楽から離れて、自分のソロアルバムをつくったり、他人のプロデュースをしたりしていて、1年半か2年のブランクがあった。そこへちょうど偶然にも、日本を代表する二人の監督に同時に頼まれたんで、「これはもう復帰しなきゃな」と。先にできたのが『キッズ・リターン』で、その次に『もののけ姫』の準備にかかった。そういう意味で『キッズ・リターン』は相当大事にしてつくった作品です。」

Blog. 「キネマ旬報増刊 1998年2月3日号 No.1247」北野武映画 久石譲インタビュー内容 より抜粋)

 

 

「あれは本当に、最後の最後に録った。ピアノは、実際に弾いて入れた音はすごく少ないんですよ。でも、それが印象に残るぐらい、生の存在感ってあるんですよね。それはプレイヤーの質もあるけどね。でも、結果的にピアノが目立ってくれて、僕自身は本当にほっとしているし、嬉しく思いますね(笑)。」

「”ミニマル”っぽいやつね。あれは、すごく苦労しました。ヤマハのVP-1とVL-1に、いくつか音色をブレンドして、あの空気感が出るまでやってみたんです。だから、あれを聴いた人はなかなか打ち込みとは思わないと思う。」

Blog. 「KB SPECiAL キーボード・スペシャル 1996年8月号 No.139」久石譲インタビュー内容 より抜粋)

 

 

 

 

 

久石譲 『Kids Return』

1. MEET AGAIN
2. GRADUATION
3. ANGEL DOLL
4. ALONE
5. AS A RIVAL
6. PROMISE…FOR US
7. NEXT ROUND
8. DESTINY
9. I DON’T CARE
10. HIGH SPIRITS
11. DEFEAT
12. BREAK DOWN
13. NO WAY OUT
14. THE DAY AFTER
15. KIDS RETURN

All Composed & Arranged by Joe Hisaishi

プロデュース・作曲・編曲・演奏:久石譲

ゲスト・ミュージシャン
角田順(ギター)
梯郁夫(パーカッション)

レコーディング・スタジオ:ワンダーステーション
レコーディング・エンジニア:浜田純伸(ワンダーステーション)
アシスタント・エンジニア:石原裕也(ワンダーステーション)
シンセサイザー・オペレーター:山田友規(ワンダーステーション)

 

Disc. 甲斐よしひろ 『GUTS』

1996年1月24日 CD発売 TOCT-10968

 

甲斐よしひろの5枚目のオリジナル・アルバム。

2004年デジタル・リマスター盤CDが再リリースされている。

久石譲が1楽曲「スマイル」の編曲を担当している。

 

 

甲斐よしひろ GUTS

1. レディ・イヴ
作詞・作曲:甲斐よしひろ 編曲:鎌田ジョージ
2. 風吹く街角
作詞・作曲:甲斐よしひろ 編曲:鎌田ジョージ
3. レッド・シューター
作詞・作曲:甲斐よしひろ 編曲:鎌田ジョージ
4. スマイル
作詞・作曲:甲斐よしひろ 編曲:久石譲
5. 時の人
作詞・作曲:甲斐よしひろ 編曲:鎌田ジョージ
6. GUTS
作詞・作曲:甲斐よしひろ 編曲:鎌田ジョージ
7. Midnight Interval / GO-MEN
作詞・作曲:甲斐よしひろ 編曲:鎌田ジョージ
8. 放課後
作詞・作曲:甲斐よしひろ 編曲:鎌田ジョージ
9. メタモルフォーゼ (Album Version)
作詞・作曲:甲斐よしひろ 編曲:鎌田ジョージ
10. マイ・マイ・マイ
作詞・作曲:甲斐よしひろ 編曲:鎌田ジョージ

 

Disc. 久石譲 『(全日空 ANA B-777)CM音楽』 *Unreleased

1995年 CM放送

 

全日空 ANA B-777 キャンペーン「出かけよう、日本へ。」
全日空 ANA B-777 「就航・九州キャンペーン」

CM音楽:久石譲「(曲名不明)」

 

ザ・久石メロディを堪能できる楽曲。ピアノのメロディにリズムプログラミングとオーケストラサウンドによるもの、フルオーケストラサウンドを基調としたもの、複数のバージョンがある。いずれにおいても壮大な空のイメージを表現した隠れた名曲である。

CDには収録されていない、曲名不明の楽曲である。

 

 

Disc. 森公美子 『砂漠のバラ』 ※非売品 *Unreleased

1995年 CDS 非売品

 

ひろしま国体 平成8年(1996)開催
イメージソング「砂漠のバラ」

作詞:井野口慧子 補作:大林宣彦 作曲:久石譲 歌:森公美子

 

のびやかで晴れやかな楽曲。バンドサウンドで親しみやすいポップスに仕上がっている。カップリングは、バッキング・サウンドは1.と同じで、メロディをエレクトリック・ピアノに置き換えたもの。

CDにはメロディー譜別紙も収められている。

 

 

なお大会開催に合わせて「第51回 国民体育大会 開・閉会式 式典音楽使用曲集」も制作されている(非売品)。このCDアルバムに「行進曲 砂漠のバラ」が収録されている。久石譲作曲テーマ曲を行進曲用にアレンジしたものである。ただし編曲者は異なる。

 

第51回 国民体育大会 開・閉会式 式典音楽使用曲数 砂漠のバラ 1

第51回 国民体育大会 開・閉会式 式典音楽使用曲数 砂漠のバラ 2

 

 

また、式典を会場で実況録音した音楽集も記録として残されている。

 

 

 

 

砂漠のバラ 久石譲 sc

1. 砂漠のバラ
2. 砂漠のバラ (インストゥルメンタル)

 

Disc. 東京佼成ウインドオーケストラ 『混合アンサンブル - 展覧会の絵-』

1995年10月25日 CD発売 TOCZ-9260

 

『吹奏楽名曲コレクション 55 混合アンサンブル -展覧会の絵』

久石譲が編曲を手がけた2楽曲が収録されている。久石譲ではなく、藤沢守名義となっている。

本作品は92年録音、95年発売CDとなっているが、久石譲が編曲を手がけたのは1976年である。

 

 

【曲目解説】

◆10管楽器のための「ゴリウォーグのケークウォーク」 (C.ドビュッシー / 藤沢守)

この曲は、フランス印象派のドビュッシーのピアノ曲集「子供の領分」の第6曲で、陽気でおどけた感じを持つ小品として親しまれている。なお、ゴリウォーグとは黒人の人形、ケークウォークとはアメリカの黒人音楽に基づくダンスのことである。ここでは10の管楽器(Picc., Cla., A.Sax., Hn., Bn., 2Tp., 2Tb., Tub.)のために編曲されている。

 

◆10管楽器のための「イタリア協奏曲(BWV971)より第1楽章」 (J.S.バッハ / 藤沢守)

「イタリア協奏曲」は、バッハが1734年にクラヴィーアの独奏曲として作曲したもので、原題は「イタリア趣味による協奏曲 Concertonach Italienischen Gusto」となっている。当時イタリアで流行していた協奏曲の様式を取り入れた作品で、ひとつの楽器で総奏と独奏の効果を出すように書かれている。ここでは10の管楽器(Picc., Fl., Ob., Bn., Hn., 2Cornets., Bar., Bass., Tb.)のために編曲されている。

 

◆管楽六重奏のための主題と変奏 -黒人霊歌「誰も知らない私の悩み」による8つの変奏曲- (磯崎敦博)

当社「実践アンサンブル指導全集」のための委嘱により書き下ろした作品。黒人霊歌を素材として扱うのは、日本人として難しいものがあると正直にいわねばなるまい。長く苦しい虐げられた生活から生まれたこれらの曲を、差別や服従を強いられた経験のない、弱輩者の私が完全に理解することは、まず無理である。それらを承知の上で、敢えてこの曲をとりあげているのは、わたしの中にある彼ら黒人の歴史に対する憧憬や、自虐的趣味があるかもしれない。

 

◆9管楽器のためのコラールと変奏曲「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」 (J.S.バッハ / 中川良平)

この曲はバッハによるカンタータ140番「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」の、コラール第3節(第7曲:コラール)とコラール第2節(第4曲:コラール編曲)に基づいて、9の管楽器(Picc., Ob., E.H.,2Bn., 2Tr., 2Tb.)のために編曲されている。

 

◆薄暮の都市 -8人の奏者のために- (星出尚志)

薄紫色の夕焼けを背に、イルミネーションを纏って林立した摩天楼が黒く浮かび上がっている。その夕暮れの街を上空から俯瞰してゆく感じで曲は進行していく。場所はニューヨークでも香港でも東京でも、はたまた仮想の未来都市でも構わないが、個人としては、かなりアメリカの匂いが強いと思っている。

 

◆組曲「展覧会の絵」-金管八重奏と3打楽器奏者のための- (P.M.ムソルグスキー / 平石博一)

原曲はムソルグスキーが、急死した天才的な建築家ヴィクトル・ハルトマンの遺した絵からインスピレーションを得て、1874年に完成させたピアノ独奏のための組曲である。作曲当時はなかなかその真価を認められることはなく、完成後しばらくの間、埋もれたままに近い状態に置かれていたが、その後オーケストレーションの達人として定評のあるラヴェルの見事な編曲によって、管弦楽曲として世界中に知れ渡ることになる。

 

(曲目解説 ~CDライナーノーツより)

 

 

1. 10管楽器のための「ゴリウォーグのケークウォーク」 (C.ドビュッシー / 藤沢守)
2. 10管楽器のための「イタリア協奏曲(BWV971)」より第1楽章 (J.S.バッハ / 藤沢守)

管楽六重奏のための主題と変奏 -黒人霊歌「誰も知らない私の悩み」による8つの変奏曲- (磯崎敦博)
3. テーマ
4. 第1変奏
5. 第2変奏
6. 第3変奏
7. 第4変奏
8. 第5変奏
9. 第6変奏
10. 第7変奏
11. 第8変奏

9管楽器のためのコラールと変奏曲「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」 (J.S.バッハ / 中川良平)
12. コラール
13. 変奏曲

14. 薄暮の都市 -8人の奏者のために- (星出尚志)

組曲「展覧会の絵」-金管八重奏と3打楽器奏者のための- (P.M.ムソルグスキー / 平石博一)
15. プロムナード
16. 小人
17. プロムナード
18. 古城
19. プロムナード
20. テュイルリー
21. ブイロド
22. プロムナード
23. 卵の殻をつけたひなどりのバレエ
24. サムエル・ゴールデンベルクとシュムイル
25. リモージュの市場
26. カタコンブ(ローマ時代の墓)
27. 死せる言葉による死者への語り
28. にわとりの足の上に建っている小屋
29. キエフの大きな門

演奏:東京佼成ウインドオーケストラ
指揮:国分誠

録音:1992年1月29~30日 IMAホール(東京都)

 

Disc. 池田聡 『Saturday,11:30a.m.』

池田聡 Saturday

1995年10月21日 CD発売 COCA-13007

 

「長距離電話」(作曲・編曲:久石譲)を提供している。この曲がのちにインストゥルメンタル版「White Night」となる。

 

 

池田聡 Saturday

1. 悪女
2. 誰も恋を止められない
3. ハーブな女
4. 突然の風
5. 名画座の街
6. 運命
7. 長距離電話
8. 醜聞
9. 遠雷
10. わらべうた
11. 幸福(11:30 a.m. mix)

「長距離電話」
作詞:有賀啓雄 作曲・編曲:久石譲
piano & conduct:久石譲
programming:山田友規
guitars:角田順
bass:高水健司
strings:小池弘之グループ

 

Disc. 純名里沙 『Propose』

純名里沙 propose

1995年9月21日 CD発売 MRCA-10034

 

久石譲 作曲 プロデュース 作品

 

 

同アルバムからの先行シングルも発売されている。

 

1995年9月6日 CDS発売 MRDA-00055

プロポーズ 純名里沙 シングル

1. プロポーズ
2. 青い鳥
3. プロポーズ (オリジナル・カラオケ)

 

 

純名里沙 propose

1.プロポーズ
作詞:秋元康 作曲・編曲:久石譲
2.春の人
作詞:工藤順子 作曲・編曲:久石譲
3.素敵ひとつ
作詞:まさごろ 作曲・編曲:久石譲
4.こころ
作詞:芹口希理子 作曲・編曲:久石譲
5.見つめてみたい
作詞:渡辺なつみ 作曲・編曲:久石譲
6.愛の果て
作詞:芹口希理子 作曲:久石譲 編曲:旭純
7.めぐる季節
作詞:吉元由美 作曲:久石譲 編曲:片倉三起也(ALI PROJECT)
8.さよならの未来図
作詞:及川眠子 作曲・編曲:久石譲
9.青い鳥
作詞:工藤順子 作曲・編曲:久石譲

Produced by Joe Hisaishi

All Composed by Joe Hisaishi

All Arranged by Joe Hisaishi (except 6. 7.)

 

Disc. V.A. 『アイドル・ザ・ムービー サウンドトラックコレクション』

1995年8月2日 CD発売 VPCD-81103

 

松竹映画サウンドメモリアル

アイドルの輝きに極上の音楽を……
「アイドルを探せ」「Let’s 豪徳寺!」ほか ’85年から’95年までに松竹が製作、配給した”アイドル映画”の背景音楽を集大成!

全9作品総収録曲数38曲

(CD帯より)

 

 

アイドルの微笑は音楽とともに──。

松竹百年を記念したサウンドトラックシリーズ ”松竹映画サウンドメモリアル”。小津安二郎、山田洋次、野村芳太郎、奥山和由等の個人作品集。江戸川乱歩原作ものや、「宇宙大怪獣ギララ」などのSF作品、さらに「必殺シリーズ」といったラインナップが並ぶ中で異色ともいえる企画がこの「アイドル・ザ・ムービー サウンドトラックコレクション」です。

’85年公開の早見優主演「キッズ」から’95年春に封切られた高橋由美子・山本耕史主演「時の輝き」までの9作品をセレクト。主題歌は各アーティストのCDですでに聴いていることでしょう。このアルバムでは映画公開当時にサントラ盤が未発売だったことによって聴きたいと思っても聴くことができなかったインストゥルメンタル楽曲を中心に構成しました。いずれも各場面や印象に残るセリフ等のバックに流れて、演出効果を高めた傑作ばかりです。

オムニバス盤であるが故に1作品あたりの曲数も限られており、各々のアイドルのファンの方全てが量的に満足いくものではないかもしれませんが、ここに集めた一曲一曲によって心のスクリーンにアイドル達の微笑ときらめきを映し出せることができれば企画者として嬉しく思います。

‘95.6.7 高島幹雄

(CDライナーノーツより)

 

 

この愛の物語

<収録曲解説>
(12) M-8 村雨との別れを大介の回想の形で描くシーンの曲。また、立花と村雨の友情のテーマ的な使われ方も。

(13) M-24 大介を想う時子が、彼のマンションを訪ねるシーンの曲。

(14) M-25 大介がスタントの特訓を行う場面の曲。

(15) M-28 大道寺監督の名セリフ「プロなら死ぬなよ!」の直後に流れる楽曲。

(16) M-32 日米大作スペクタクル・アクション映画の決死のスタントを描写した曲。

(17) M-34 ウタント大成功を讃えるように流れる曲。

(収録楽曲解説 ~CDライナーノーツより)

※CDライナーノーツには全作品このように楽曲と使われた映画シーンの解説が掲載されている

 

 

1987年公開 映画「この愛の物語」
監督:舛田利雄 音楽:久石譲 出演:中村雅俊 他

このオムニバスCDには、久石譲が音楽を担当した映画「この愛の物語」の本編BGMのいくつかが収録されている。久石譲名義サウンドトラック盤「この愛の物語 オリジナル・サウンドトラック」も出ているが、歌曲を中心に構成されている。

久石譲 『この愛の物語 オリジナル・サウンドトラック』

 

1.オープニングテーマ / 久石譲
作曲・編曲:久石譲
2.レイン / 甲斐よしひろ
作詩・作曲:甲斐よしひろ 編曲:椎名和夫
3.Born To Be A Runner / 三浦秀美
作詩:Jim 作曲・編曲:久石譲
4.Take Me To The Party / 黒住憲五
作詩:Jim 作曲・編曲:久石譲
5.Flying High / SYOKO
作詩:SYOKO 作曲・編曲:久石譲
6.時間(とき)よ古い友達なら / 久石譲
作詩:冬杜花代子 作曲・編曲:久石譲
7.鳥のように / 和田加奈子
作詩:和田加奈子 作曲・編曲:久石譲
8.黒のラプソディ / BOOWY
作詩:氷室京介、松井五郎 作曲:氷室京介 編曲:布袋寅泰
9.Bitter Luck Lovers / 伊東真由美
作詩:冬杜花代子 作曲・編曲:久石譲
10.All Night / 高中正義
作詩:Daryl Canada 作曲・編曲:高中正義
11.眼差し / 黒住憲五
作詩:Show 作曲・編曲:久石譲
12.心戦場 / 大和美恵子
作詩:つかこうへい 補作詩:Show 作曲・編曲:久石譲

 

 

上記「この愛の物語 オリジナル・サウンドトラック」の収録曲と、オムニバスCDに収録されたBGM楽曲を照らし合わせると次のとおり。

 

12. M-8 (1:26)
「眼差し」インストゥルメンタル・バージョン。カラオケに近い音構成になっていて、メロディラインを器楽が奏でているが、バックミュージックはボーカル版と同じ編成による。イントロからAメロまでの構成になっている。

13. M-24 (1:34)
「鳥のように」インストゥルメンタル・バージョン。ボーカル版のリズムパートを抜いたしっとりとした構成。1コーラス流れる。

14. M-25 (0:51)
「Flying High」インストゥルメンタル・バージョン。こちらはほぼカラオケに近い。ボーカルのみを抜いたもの。

15. M-28 (0:45)
BGM専用楽曲。シンセサイザーによるもの。

16. M-32 (1:42)
BGM専用楽曲。シンセサイザーによるもの。

17. M-34 (1:00)
「心戦場」インストゥルメンタル・バージョン。ボーカル版はしっとりとした構成になっているが、こちらは壮大なシンセサイザーアレンジになっている。クライマックス的・エンディング的な本編盛り上がりシーンに使われたのかもしれない。

 

 

 

 

キッズ(’85) 音楽:ミッキー吉野
1. 「キッズ」(’85) M-10
2. 「キッズ」(’85) M-18 b type
3. 「キッズ」(’85) M-19 a type
アイドルを探せ(’87) 音楽:新川博
4. 「アイドルを探せ」(’87) M-1
5. 「アイドルを探せ」(’87) M-6
6. 「アイドルを探せ」(’87) M-8
7. 「アイドルを探せ」(’87) M-11・15
8. 「アイドルを探せ」(’87) M-24(「アイドルを探せ」アレンジ曲 作曲:林哲司)
Let’s 豪徳寺!(’87) 音楽:ミッキー吉野
9. 「Let’s 豪徳寺!」(’87) M-7’
10. 「Let’s 豪徳寺!」(’87) M-2
11. 「Let’s 豪徳寺!」(’87) M-15
この愛の物語(’87) 音楽:久石譲
12. 「この愛の物語」(’87) M-8
13. 「この愛の物語」(’87) M-24
14. 「この愛の物語」(’87) M-25
15. 「この愛の物語」(’87) M-28
16. 「この愛の物語」(’87) M-32
17. 「この愛の物語」(’87) M-34
東京上京いらっしゃいませ(’89) 音楽:松本治
18. 「東京上空いらっしゃいませ」(’89) M-3T3
19. 「東京上空いらっしゃいませ」(’89) 帰れない二人(JAZZ VERSION) 作詞・作曲:井上陽水・忌野清志郎/歌:小笠原みゆき
20. 「東京上空いらっしゃいませ」(’89) M-7T2
真夏の地球(’91) 音楽:平部やよい
21. 「真夏の地球」(’91) M-1T3
22. 「真夏の地球」(’91) M-1aT3
23. 「真夏の地球」(’91) M-33
満月 MR.MOONLIGHT(’91) 音楽:笹路正徳
24. 「満月 MR.MOONLIGHT」(’91) M-10
25. 「満月 MR.MOONLIGHT」(’91) M-28A
26. 「満月 MR.MOONLIGHT」(’91) M-33
27. 「満月 MR.MOONLIGHT」(’91) M-35
28. 「満月 MR.MOONLIGHT」(’91) M-36 (「Mr.Moonlight」アレンジ曲 作曲:Roy Lee Johnson)
29. 「満月 MR.MOONLIGHT」(’91) M-37
シュート!(’94) 音楽:土方隆行
30. 「シュート!」(’94) M-1-A
31. 「シュート!」(’94) M-1-B
32. 「シュート!」(’94) M-15
33. 「シュート!」(’94) M-32
34. 「シュート!」(’94) M-25
35. 「シュート!」(’94) M-33
36. 「シュート!」(’94) M-40
37. 「シュート!」(’94) M-44
時の輝き(’95) 作曲:西村由紀江 編曲:中村暢之
38. 「時の輝き」(’95) 時の輝き

※MONO→1~11・18・20~29
※STEREO→12~17・19・30~38

※このCDは、映画で使用されたオリジナルBGM(フィルムに収録する前のセリフ、効果音が入っていない元の純粋な音楽)を作品制作当時の音源で収録したものです。曲によっては音質が良くないものもありますが、古いマスターテープに起因するものです。オリジナル音源をそのままCD化するという制作意図により、そのような楽曲もあえて収録いたしました。ご了承下さい。また、作品タイトルの下にある記号はBGMのミュージックナンバーです。

 

 

Disc. 久石譲 『天空に夢輝き ~手塚治虫の夏休み~』 *Unreleased

1995年8月2日 TV放送

 

NHK大阪開局70周年記念ハイビジョンドラマとして制作された作品。マンガ界の巨人・故手塚治虫氏の少年時代のひと夏の出来事を鮮やかに描く。学業を理由に父により絵を描くことを禁止されてしまった手塚少年は、風来坊の時計修理士・中田と出会う。彼に虫取りを教わる手塚少年はやがて、昆虫の世界に引き込まれていく。数々の賞を受賞し、手塚治虫氏の少年時代の思い出を綴った青春ドラマ。

 

国際ワイドスクリーンフェスティバル「ル・ノンブルドール賞」 ベストサウンド賞受賞作品

第10回ハイビジョン国際映像祭 グランプリ・アストロラビウム賞/ユネスコ賞受賞作品

 

1995年8月2日 NHK BS-hi ハイビジョン版
1995年8月19日 21:00-22:30 NHK総合
NHKハイビジョンドラマ「天空に夢輝く~手塚治虫の夏休み」

<キャスト>
三浦友和、田中邦衛、松原千明、吉澤拓真、杜けあき、 塩見三省

<スタッフ>
作:下川博
音楽:久石譲
演出:大森青児

制作:NHK大阪放送局

 

 

メインテーマ曲をはじめ、本編BGMとして数曲書き下ろされている。メインテーマは、なんとも幻想的で神秘的な楽曲である。手塚治虫の少年期を題材にした作品であるが、曲の核になっているのは、手塚治虫が描く世界観を表現したようである。それは例えば、「火の鳥」の作品に曲をつけたなら、というほど久石譲らしい旋律ながらも、いつもの久石譲音楽とは違う趣ものぞかせる。これが幻の作品となるには非常にもったいない楽曲である。

本編BGMはメインテーマをモチーフにしたものもふくめ、各場面に聴くことができる。全体的にはシンセサイザーを貴重としたサウンドではあるが、リズムプログラミングなどもおさえて、シンプルな作風となっている。

 

ぜひなにかの節目に蔵出ししてほしい名曲である。

2008年11月3日待望のDVD化となったが、久石譲作品としては未音源化作品である。