Disc. 久石譲 『JOE HISAISHI CLASSICS 3 』

2011年8月3日 CD発売 WRCT-2003

 

「久石譲 クラシックス・シリーズ」第3弾

音楽家 久石譲が作曲家・演奏家としてではなく
指揮者として新しい視点とアプローチでクラシック音楽に挑んだ
選りすぐりのクラシック名曲集。

 

 

初めてでも聴きやすい、クラシク珠玉の名曲集!

2009年よりクラシックコンサートの指揮者として本格的な活動を開始した久石譲。このアルバムシリーズは、久石がクラシック指揮者として演奏したオーケストラのコンサートをライブ録音し、会場の感動をそのままに、アルバム化したものである。

久石が感じたクラシックの素晴らしさを、作曲家独自の解釈で、指揮者として表現することによって多くの人と共有したい。本アルバムには、そんな熱い想いが詰め込まれている。

クラシックに久石が新しい生命を吹き込み、聴く者を久石ワールドに連れ込むであろう。そして、作曲家だからこそわかる偉人達の作品の凄さを、クラシック愛好家にはもちろんのこと、クラシック初心者にもわかりやすく、豊富な経験と知識をもとに新鮮な感覚をもって、存分に魅力を届けてくれるコンセプチュアルなアルバムである。

 

 

寄稿

それまで僕が久石さんへ抱いていた印象は、どちらかというとクールで物静かなイメージだった。しかし2008年2月、僕らの楽曲『ワンダフルワールド』のレコーディングでフルオーケストラにタクトを振るその姿を間近で見て僕の心は一変する。演奏が始まる30分前、久石さんはスタジオの片隅で一人ストレッチを始めた。これから音楽を奏でるというよりは、何かの競技を始めるかの様に入念に。壇上に立ち演奏が始まった。オーケストラの音が響き渡る。それはまるで巨大な生命体のような音のうねりを、久石さんは時に激しく、時に静かに、一瞬の気を抜くことなくまとめあげていく。全身が震え、胸が熱くなった。コンサートでもないのに演奏が終わるとスタジオ中に拍手が巻き起こった。久石さんはそれこそ何かの競技が終わったかのように汗だくで、清々しい少年のような顔で微笑んでいた。綿密に構築され、しなやかに流れていく旋律の奥底にはいつも、久石さんの真摯な音楽に向き合う無骨な情熱を感じます。アルバムを聴きながら目を閉じると、あの日と同じように想いを込めてタクトを振る久石さんが浮かんできました。

北川悠仁(ゆず)

(寄稿 ~CDライナーノーツより)

 

 

【楽曲解説】

ロッシーニ/歌劇「ウィリアム・テル」序曲

ロッシーニは初期ロマン派に属する作曲家で、19世紀の前半を通じて全ヨーロッパのオペラ界の王者のような人気作曲家であった。彼がヨーロッパ各地にまき起こしたつむじ風は、ベートーヴェンの存在さえ影のうすいものにしたといわれている。ロッシーニの最後のオペラ作品「ウィリアム・テル」は、ゲーテと並んでドイツ最大の詩人とされているシルレルの劇にもとづいて、フランス人ド・ジュイがオペラ向きに脚色した台本に作曲したものである。オペラ全曲初演、1829年8月3日、パリ・オペラ座。

第1部「夜明け」アンダンテ、ホ短調、3/4拍子
チェロの5重奏を主体にして、チェロの残部とコントラバス、ティンパニのみで静かにアルプス山間の夜明けを画いたものである。始めはチェロの独奏で、間に他の4本のチェロが答えるように奏す。つづいてホ長調になり、コントラバス、チェロの残部のピトカートの伴奏にのり、やわらかな旋律を歌う。旋律のとぎれたところへ、ティンパニが次の嵐を思わせるかのようにきかせる。その後またもとのやわらかな旋律を奏しつづけて、始めのチェロ独奏のモティーフを変化しつつ第1部(夜明け)を終っていく。

第2部「嵐」アレグロ、2/2拍子
初めに弦楽器によって嵐の来襲を示す疾風の描写があり、やがて全管弦楽器により凄まじい暴風雨が到来する。この激しい嵐がしだいに遠ざかって、ティンパニの遠雷とフルートの名残の雨だれのような独奏にて次の第3部に移る。

第3部「牧歌」アンダンティーノ、ト長調、3/8拍子
嵐はやみアルプスの山々の頂に白く光る雪の峰は、晴れ渡った青空とともに平和で自由なスイスの前途を祝福しているかのようであり、この自由な牧歌が遠くの山々にこだまする。嵐の静まったあとに平和な牧歌が歌われる。田園に吹きならす牧笛の音がイングリッシュ・ホルンの独奏で、これにからむフルートの技巧的なオブリガードが全体に美しい効果をあげている。この主題を今一度、音をかえして奏し第2の主題に入る。

第4部「スイス独立軍の行進」アレグロ・ビバーチェ、ホ長調、2/4拍子
スイスに平和をもたらした独立軍の行進と勝利の賛歌である。トランペットの勢いのよいファンファーレ的な独奏に導かれて、全管楽器の合奏が序奏を奏し終わると華やかできざむようなリズムで弦楽群、クラリネット、ファゴット、ホルンにて行進曲を歌いはじめる。終結部は全管弦楽器によりクライマックスをつくりながら前に出てきた主題を少しずつ変化させて民衆の限りない喜びを歌い、最高潮の興奮にわきこの序曲の最大のクライマックスに入る。GPのあと最終結までのところはまさに最高潮に達し興奮と歓喜にあふれる終結部で、まことにベルリオーズが「4つの部分による交響曲といってもふさわしい」と賞賛したいほどの壮麗で調子の高い序曲である。

 

チャイコフスキー/バレエ組曲「くるみ割り人形」作品71a

チャイコフスキーはロシア生まれの作曲家である。ドイツ系ロマン派、フランス系ロマン派、そしてロシアの音楽からそれぞれ影響を受けており、特にブラームスの時代まで相容れなかった二つのロマン派を融合させたような作風は、当時のドイツやフランスの作曲家には見られないものである。作品は実に多岐にわたるが、とりわけ後期の交響曲・バレエ音楽・協奏曲などが特に愛好されている。

《くるみ割り人形》はチャイコフスキーのバレエ音楽最後の作品になる。ドイツ・ロマン主義の作家ホフマンの『くるみ割り人形とねずみの王』が原拠だが、バレエの直接の原典はデュマのフランス語版『くるみ割り人形』をベースにし、プティパが台本をまとめている。当時、ロシア音楽協会から新作の演奏会を急に依頼されたが、新作を手掛ける時間もなく作曲中のバレエ「くるみ割り人形」から8曲を選んで、組曲「くるみ割り人形」作品71aとしてバレエより先に発表した。

組曲初演/1892年3月19日
ペテルブルグのロシア音楽協会演奏会
バレエ初演/1892年12月17日
サンクトペテルブルグ/マリンスキー劇場

バレエそのものは少女クララが見たクリスマス・イヴの夢。くるみ割り人形とお菓子の国、それにすてきなプリンスとのラブ・ロマンス。いたって楽しいおとぎバレエでもある。

1.小序曲 Overture Miniature
展開部を省いた小ソナタ形式。行進曲的だが、甘美な幻想的な輝きを持つ。弦楽器によるひそやかに弾むような主題で始まり、第2主題は弦のピチカートの上に流れるようなカンタービレが歌われる。この2つの主題が繰り返されて第1幕へ。

2.行進曲 March
第1幕で子供たちが入って来る音楽。無邪気な快活な主題がトランペットとホルンとクラリネットで奏され、弦に引きつがれ次第にいろいろな楽器で繰り広げられて行く。全曲の中でもきわめて有名な曲。

3.こんぺい糖の精の踊り Dance of the Sugar Plum Fairy
第2幕で城の女王の踊りである。彼女は物柔らかなチェレスタの響きを中心とする幻想的な音楽に乗って光りつつ踊る。チェレスタの輝かしい音色とバスクラリネットの低いフシが印象的である。終わり方が組曲版と全曲版では違っている。

※チェレスタは1886年にパリのミュステルが発明したものだが、チャイコフスキーは1891年の旅行の時パリでこれを見て早速ここに使った。しかしこの楽器がまだ普及していないので、楽譜にはピアノで奏してもよいと記してある。

4.ロシアの踊り(トレパーク) Russian Dance (Trepak)
夢のお城でチョコレートの精が踊る。モルトヴィヴァーチェという指定どおり非常に活気のる曲。力強いメロディが第1ヴァイオリンによって繰り返される。後半はテンポを上げ、嵐のようなアッチェレランドで一気に曲が終わる。

5.アラビアの踊り Arabian Dance
コーヒーの精の踊り。東洋風のキャラクターダンス。もとグルジアの子守唄。チェロとヴィオラがこの調の主音と属音とを重ねて全曲にわたる低属音を8分音符で単調に聞かせている。旋律はクラリネットからヴァイオリンへと進み、さらにバスーン、弦、クラリネット、フルート、弦と動いて間を縫うタンブリンの弱い響きが魅力を持つ。甘い、ものうい、モヤのような東洋的な曲である。

6.中国の踊り Chinese Dance
お茶の精の踊り。バスーンと弦のピッチカートとの単調なリズムに乗って、フルートが高い音で駈け廻りながら叫ぶ。弦楽器によるピッチカートが中国風の味を出している。

7.あし笛の踊り Dance of the Mirlitons
玩具の笛の踊り。低い弦のピッチカートの慌しいリズムの上にフルートの三重奏が跳ね廻るような旋律を出し、やがてトランペットが急ぎ足で華やかに行進曲風な感じを出し、再びフルート三重奏の跳ね廻る調べに入って終わる。

8.花のワルツ Waltz of the Flowers
全曲中もっとも華やかで有名な曲。あらゆる花が舞い出し玩具もお菓子も一緒に踊る。木管とホルンによる序奏に続いてハープのカデンツァ。これに続くワルツ主部はロンド形式になっている。

 

ストラヴィンスキー/バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)

ストラヴィンスキーはロシアの作曲家である。生涯に、原始主義、新古典主義、セリー主義と作風を次々に変え続けたことで知られ「カメレオン」というあだ名をつけられるほど創作の分野は多岐にわたった。さまざまな分野で多くの作品を残しているが、その中でも初期に作曲された3つのバレエ音楽(『火の鳥』、『ペトルーシュカ』、『春の祭典』)が名高く、特に原始主義時代の代表作『春の祭典』は、20世紀の最高傑作と言われている。また作曲家としてのみならず、指揮者、ピアニストとしても幅広く活動した。20世紀を代表する作曲家の1人として知られ、20世紀の芸術に広く影響を及ぼした音楽家の1人である。

オーケストラ作品ではリムスキー=コルサコフ仕込みの管弦楽法が遺憾なく発揮され、さらにそこから一歩踏み込んだ表現力を実現することに成功している。これらの作品によってベルリオーズやラヴェル、師のリムスキー=コルサコフなどと並び称される色彩派のオーケストレーションの巨匠としても知られるに至っている。

「火の鳥」はロシアの民話に基づく1幕2場のバレエ音楽およびそれに基づくバレエ作品。音楽はリムスキー=コルサコフに献呈された。オリジナルのバレエ音楽と3種類の組曲(1910年版・1919年版・1945年版)があり、オーケストレーションが大幅に異なる。組曲版では一部曲名が異なる部分もある。元々はディアギレフからリャードフに依頼されたのだが作曲がはかどらなかったために無名の新人ストラヴィンスキーに白羽の矢がたった。振付師ミハイル・フォーキンと台本を練り、1909年から1910年にかけて約半年で火の鳥の音楽を作曲した。1910年6月25日パリ・オペラ座にてガブリエル・ピエルネの指揮によって初演される。この初演は画期的な成功となり、一夜のうちに彼はスター作曲家として認知された。

バレエとしても人気があり、初演後も多くのバレエ団で再演が行われている。

組曲(1919年版)は、手ごろな管弦楽の編成と規模から実演では最も演奏機会の多い版である。「魔王カスチェイの凶悪な踊り」での有名なトロンボーンのグリッサンドはこのバージョンで導入された。一般的な二管編成になり、打楽器が減らされている。チェレスタは必須ではなく「子守歌」のピアノパートに「またはチェレスタ」の注釈が添えられている。

1.序奏 Introduction
不死の魔王カスチェイの庭園。大太鼓の弱いトレモロに乗って、弱音器をつけたチェロとコントラバスがゆっくりとした不気味な音形を弾き始める。物語があける前の夜の情景である。

2.火の鳥とその踊り The Firebird and Its Dance
幕が上がるとカスチェイの住む魔法の庭園、琥珀色に輝くリンゴの木が茂り、弦のトリルで鳥の羽音を模した音楽で美しい火の鳥が現れ「火の鳥とその踊り」が始まる。

3.火の鳥のヴァリアシオン Variation Of The Firebird
王子イワンは木陰に隠れてその様子を窺いやがて火の鳥を捕らえるが、火の鳥の命乞いに応じる。喜んだ火の鳥は不思議な力を持った自らの羽根を王子に送った。

4.王女たちのロンド (ホロヴォード) The Princesses’ Rondo
イワン王子の迷い込んだ庭園には、カスチェイに囚われた13人の乙女たちがとらえられていた。ハープの伴奏でオーボエで奏でられるロマンあふれる旋律は、ロシア民謡による乙女たちの踊りである。王子は彼女たちを助けようとするが、逆に捕らえられてしまう。しかし手に入れた火の鳥の羽のため、魔王の魔法はかからない。

5.魔王カスチェイの凶悪な踊り Infernal Dance Of King Kashchei
やがて火の鳥が現れ、王子に襲いかかろうとするカスチェイ一党を自らの魔法で強制的に踊らせ始める。凶暴で迫力に満ちたこの難曲は、魔王カスチェイの凶悪な踊りである。踊りはどんどんエスカレートしていき、一党は限界に達してバタバタとその場に倒れていく。

6.子守歌 Lullaby
踊り疲れたカスチェイ一党に火の鳥は、ファゴットで歌われる「子守歌」で彼らを眠らせてしまう。やがてカスチェイは目を覚ますが、イワン王子は魔王の魂入りのたまごを見つけて破壊し、魔王及びその一党を消し去った。

7.終曲 Finale
弦のトレモロに乗ってホルンが主題を吹く。魔法の庭園に平和が戻り、乙女たちは自由の身になり、王子は改めて王女に求婚。2人は火の鳥や乙女たちから祝福を受ける。火の鳥は幸福そうな人々をその場に残し、いずこもなく飛び去って行く。

 

ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ

ラヴェルは「管弦楽の魔術師」、「オーケストレーションの天才」という異名を持つほど管弦楽法にとても優れた作曲家である。彼は若くして自分のスタイルを確立した作曲家であり、パリ音楽院在学中から個性的な作品を次々に発表した。

「亡き王女のためのパヴァーヌ」は、「グロテスクなセレナード」、「古風なメヌエット」に続いて3番目に出版されたピアノ作品で、パリ音楽院在学中に作曲した初期を代表する傑作であり、彼の代表作の1つと言える。1899年にピアノ曲として作曲し、1910年に自身が管弦楽曲に編曲した。この曲は出版されるやフランス中で大人気となり、一躍ラヴェルは人気作曲家の仲間入りを果たした。ルーヴル美術館を訪ねた時にあった、17世紀スペインの宮殿画家ディエゴ・ベラスケスが描いたマルガリータ王女の肖像画からインスピレーションを得て作曲したとされる。ラヴェルによるとこの題名は、「亡くなった王女の葬送の哀歌」ではなく、「昔、スペインの宮殿で小さな王女が踊ったようなパヴァーヌ」だとしている。パヴァーヌとは、16世紀から17世紀にかけてヨーロッパの宮廷で普及していた舞踏のこと。歴史上の特定の王女に捧げて作られたものではなく、スペインにおける風習や情緒に対するノスタルジアを表現したものであり、こうした表現はラヴェルによる他の作品(例えば『スペイン狂詩曲』や『ボレロ』)、あるいはドビュッシーやアルベニスといった同年代の作曲家の作品にも見られる。

初期のラヴェルは他の作曲家の影響が明確である場合が多く、この作品はその典型である。ラヴェルはサティを尊敬しており、またシャブリエも好んでいた。後にラヴェル自らこの曲に対し、「シャブリエの影響があまりにも明らかであるし、形式もかなり貧弱である」という評価を下している。

ラヴェルは和音はかなり独創的なことをしていたにも関わらず、なぜか形式はきちっとしている。この曲はとてもわかりやすいロンド形式を取った明確なト長調である。当時は音楽がまだシンプルであり、その絶妙な和音の中にもすごくわかりやすい旋律を持っている。

それが今でもなお絶大な人気を博す理由の1つであろう。特に若い女声に人気を博し、100年経った今も女性受けの良い曲とされている。

晩年、記憶障害に悩まされたラヴェルはこの曲を聴いて、「とても美しい曲だ。しかしいったい誰が作ったのだろう。」と語っていたそうである。これこそ作曲者自身がこの曲に下した真の評価ということではないだろうか。

(楽曲解説 ~CDライナーノーツより)

 

 

 

久石譲 『JOE HISAISHI CLASSICS 3 』

Rossini William Tell Overture
1.ロッシーニ / 歌劇 『ウィリアム・テル』 序曲
Tchaikovsky The Nutcracker, op.71a
チャイコフスキー / バレエ組曲 『くるみ割り人形』 作品71a
2.Overture Miniature 小序曲
3.March 行進曲
4.Dance of the Sugar Plum Fairy こんぺい糖の精の踊り
5.Russian Dance (Trepak) ロシア舞曲(トレパーク)
6.Arabian Dance アラビアの踊り
7.Chinese Dance 中国の踊り
8.Dance of the Mirlitons あし笛の踊り
9.Waltz of the Flowers 花のワルツ
Stravinsky The Fire Bird (1919 Version)
ストラヴィンスキー / バレエ組曲 『火の鳥』 1919年版
10.Introduction 序奏
11.The Firebird and Its Dance 火の鳥とその踊り
Variation Of The Firebird 火の鳥のヴァリアシオン
12.The Princesses’ Rondo 王女たちのロンド(ホロヴォード)
13.Infernal Dance Of King Kashchei 魔王カスチェイの凶暴な踊り
14.Lullaby 子守歌
15.Finale 終曲
Ravel Pavane for a Dead Princess
16.ラヴェル / 亡き王女のためのパヴァーヌ

指揮:久石譲
演奏:新日本フィルフィルハーモニー交響楽団
録音:
2010年1月7日 東京・サントリーホール
2010年1月9日 東京・オーチャードホール
2010年8月7日 東京・すみだトリフォニーホール

 

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