Overtone.第18回 「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2018」コンサート・レポート by ふじかさん

posted on 2018/08/31

ふらいすとーんです。

8月9日岩手を皮切りに国内9公演で開催された「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2018」コンサートツアー。各会場ともにスタンディングオベーションの大盛況!

今回ご紹介するのは、久石譲ファンの一人、ふじかさんのコンサート・レポートです。初日公演、まさに世界初演幕開けの瞬間、とても臨場感あふれる感想です。

 

 

久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2018

[公演期間]  
2018/08/09 – 2018/09/09

[公演回数]
10公演
8/9 岩手・岩手県民会館 A
8/10 東京・サントリーホール A
8/13 岡山・岡山シンフォニーホール B
8/14 香川・レクザムホール B
8/15 大阪・フェスティバルホール B
8/17 群馬・ベイシア文化ホール A
8/19 石川・石川県立音楽堂 A
8/20 東京・サントリーホール B
8/21 東京・すみだトリフォニーホール B
9/9 中国・深圳湾体育中心(Shenzhen Bay Sports Center) B

[編成]
指揮・ピアノ:久石譲
管弦楽:新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ

[曲目] 
【PROGRAM A】 All Music by Joe Hisaishi
[Minima_Rhythm]
Links
Encounter
DA・MA・SHI・絵

DEAD for Strings, Perc.,Harpe and Piano
1. D.e.a.d / 2. The Abyss ~深淵を臨く者は・・・・~ / 3. 死の巡礼 / 4. 復活 ~愛の歌~

—-intermission—-

[Melodies]
Dream More
The Path of the Wind 2018 *改訂初演
Kiki’s Delivery Service 2018 *改訂初演

Spirited Away Suite /「千と千尋の神隠し」組曲 *世界初演
Original Orchestration by Joe Hisaishi
Orchestration by Chad Cannon

—-encore—-
Oriental Wind 2018
World Dreams

 

【PROGRAM B】 All Music by Joe Hisaishi
[Minima_Rhythm]
Links
Encounter
DA・MA・SHI・絵

Symphonic Fantasy “The Tale of the Princess Kaguya” /交響幻想曲「かぐや姫の物語」

—-intermission—-

[Melodies]
Dream More
The Path of the Wind 2018 *改訂初演
Kiki’s Delivery Service 2018 *改訂初演

Spirited Away Suite /「千と千尋の神隠し」組曲 *世界初演
Original Orchestration by Joe Hisaishi
Orchestration by Chad Cannon

—-encore—-
Le Petit Poucet
World Dreams

 

 

WDO2018 盛岡公演の模様をレポートさせて頂きます。

2018年8月9日 岩手県民会館 19:00開演

久石さんの岩手県での公演は2010年の「ハートフルコンサート2010」以来、8年ぶりの公演となりました。

会場に入ると、ステージ上ではさっそく木管パートの演奏者の方が練習をしておりました。『Links』や『DA・MA・SHI・絵』のメロディがところどころ聞こえて本番へのわくわくが止まりません。指揮台の脇にはすでにピアノが設置されていて、前半から弾き振りが行われるのかな?と期待でいっぱいです。

開演時間と同時に他の楽団の皆様がステージに登壇し、チューニングがはじまると同時に会場の照明が落とされました。ほどなくして、久石さんが笑顔で登場。いよいよコンサートがはじまります。

 

『Links』
8分の15拍子という変拍子と、短くてもメロディアスな要素を様々な楽器で繋いていくこの楽曲は、このコンサートにふさわしい1曲目となりました。今回の演奏は『Minima_Rhythm』収録のものに比べてテンポが少しゆっくりな気がしました。よりはっきり聴こえる、それぞれの楽器の音色。そして曲が進むごとに増してゆくグルーブ感。最終パートへ向けての疾走感は生演奏で聞くと本当に病みつきになってしまいます。

 

『Encounter』
以前発表の弦楽四重奏曲第1番の1楽章を独立させた楽曲ということでしたが、今回初めて聴くことができました。ストリングオーケストラの編成に装いあらたに披露されています。カルテット編成のときは、より鋭く聴こえた音色が、ストリングの人数が増えるとことで柔らかみが増しました。コントラバスが新たに加わることによってより土台がはっきりとした印象を受けました。主題を提示→ピチカート変奏→音域を広げて演奏→弦楽8重奏→フィナーレパートと、同じメロディを執拗に繰り返し、発展させていく様子は迫力がありました。久石さんは指揮棒を持たず、手のみで指揮をしていて、細かいニュアンスを指示していたものと思われます。

 

『DA・MA・SHI・絵』
生演奏で聞くのは2009年のミニマリズムツアー以来でした。様々な要素を繰り返し、増やし、音をずれさせ、発展させていくこの楽曲はまるで「音のおもちゃ箱」という感じを聴くたびに思います。途中のトランペットソロの音程が怪しくてちょっとハラハラするところもありましたが…(^_^;) これも生演奏の醍醐味ですよね!

 

『DEAD for Strings,Perc.,Harpe and Piano』
1. D.e.a.d / 2. The Abyss ~深淵を臨く者は・・・・~ / 3. 死の巡礼 / 4. 復活 ~愛の歌~
今回はこの楽曲を生で聴きたいが為に盛岡公演を選びました。

1楽章から始まる[レ・ミ・ラ・レ]の音型の提示。死への恐怖心を表すような1楽章は不協和音の要素もあり、とても迫力がありました。

2楽章ではWDO2015で『The End of the World』での3楽章の影響もあり。どうしてもカウンターテナーがほしくなってしまいました。途中で現れる4楽章のフレーズがとても美しいです。

3楽章の刻みのリズムの繰り返しはミニマルミュージックの醍醐味ですね!こちらでも後半で現れる4楽章のメロディが、リズムの刻みの中、突如として現れるので、4楽章への期待が高まります。

そして4楽章。久石さんが、指揮台から降りてピアノへ。イントロのソロから本当に美しかったです。同じ[レ・ミ・ラ・レ]の要素なのにここまで琴線に響くメロディに発展させてしまう久石さんは恐ろしいですね 笑 シンプルなのにとても切なく、美しい。ナウシカの『風の伝説』のソロメロディに通ずるものがあるような感じがします。

この組曲内でも久石さんは指揮棒を持たず指揮されてました。そして、初めて聴く方が多かったのか、楽章ごとに拍手も入りました。

 

ここで休憩です。
休憩中も木管パートの方が練習されてました。魔女の宅急便のメロディや千と千尋のメロディがちらちらと聴こえました。

 

『Dream More』
ここ数年のWDOでの定番曲となりつつありますね。華やかな楽曲ではありますが、郷愁を誘うメロディ、個々の楽器の音色の美しさを堪能できる楽曲でもありますよね。今回中間部で、チェロの副旋律が追加されているような気がしましたが、CDでは聴こえない音だったのでしょうか? 豊嶋さんのソロパートも堪能できました。

 

『The Path of the Wind 2018』
となりのトトロより『風のとおり道』ですが、今回は新たにアレンジが加わっていました。同日NHKで放送された「ジブリのうた」内でのアレンジが基調になっていて、豊嶋さんのソロヴァイオリンと久石さんのピアノ、それにオーケストラが全体をつつみこむようなアレンジに変更されていました。この曲では1曲まるまる久石さんもピアノ演奏で参加していて、とても贅沢な時間でした。

 

『Kiki’s Delivery Service 2018』
『WORKS Ⅳ』ではクラシカルな装いで披露された楽曲ですが、今回は新たに金管パートが追加されていたのと『メロディフォニー』でのパーカッションパートも継承されて、より華やかな進化をとげていました。後半のスパニッシュワルツの部分は、よりジャージーな要素も加わり、とてもお洒落な印象を受けました。

 

『Spirited Away Suite』
今回のコンサートの目玉。「千と千尋の神隠し」組曲です。まず、サントラの曲名で構成を報告します。「あの夏へ(弾き振り)→夜来る→神さま達→湯屋の朝→底なし穴→竜の少年→カオナシ→6番目の駅(弾き振り)→ふたたび(指揮のみ)→帰る家(弾き振り)→One Summer’s Dayの終結部」という構成でした。

久石さんの分散和音から始まる『あの夏へ』。後半はあの世界へといざなうドライブのシーンもオーケストラで完全再現です。いままでコンサートで披露されてこなかった楽曲もふんだんに取り入れられていて、圧倒されました。『カオナシ』までもが完全再現で演奏されとは思いませんでした。大迫力です。これまでの交響組曲の中でも久石さんがピアノ演奏する場面もかなり多かったです。『6番目の駅』での不安を表すようなアルペジオと浮遊感のあるメロディ。とても繊細でした。『ふたたび』でフィナーレかな?と思ってましたが、まさか『帰る家』まで組まれているとは思いませんでした。『あの夏へ』と『帰る家』は同じメロディですが、映画を見ても思いますが、全然雰囲気が異なる印象を受けてしまいます。最初では不安とさみしさを感じさせるのですが、最後では思い出と希望を持ち帰る感じがします。それを今回の生演奏でも感じられて感無量でした。そして最終的に『One Summer’s Day』のアウトロに結びつきました。今回もかなりのクオリティの交響組曲に仕上がっていて、かなり感動しました。

 

拍手喝采のなか、アンコールへと進みます。

 

『Oriental Wind 2018』
事前のプログラムで変更されて、消えてしまった楽曲でしたが、まさかのアンコールでの初披露となりました。しかも2018年のCMでのアレンジが冒頭で2コーラス繰り返されて、いままでの『Oriental WInd』に繋がる構成になっていました。中間部はカットされ、そのまま最後の転調後の大サビへ。

 

『World Dreams』
そして最後は恒例のこの曲でコンサートは締めくくられます。この日の演奏はCDよりも少しテンポアップな印象。祝典序曲のような希望のメロディがこの日も高らかに唄われていましたよ!最後のチューブラーベルズの鐘の音でこの日の演奏はフィナーレを迎えました。

 

この後カーテンコールが何度か行われたあと、初日なのに関わらず会場はスタンディングオベーションへ!観客も大興奮でこのコンサートは終わりました。

 

以上で盛岡公演のレポは終わりです。

初めてのコンサートレポで読みにくい上に、誤字脱字もしていると思いますm(__)m

他公演の様子はどうでしたか?皆様で譲報共有していきたいです!

 

ふじか

 

後日談) by ふじかさん

いつもはコンサートに行ったきりになってしまってたので、今回はゆっくりと思い返す時間になり、よかったです(^^)

人それぞれ感じ方も違いますし、どこが特に良かったのか気になるので、僕もいろいろな人のコンサートレポは読みたいところです。

 

 

新日本フィルハーモニー交響楽団 公式Twitterより

【久石譲&WDO】マエストロもオーケストラも無事に盛岡に到着し、リハーサルを開始しました!本日の岩手公演は予定通り開催します。台風情報に注意してご来場ください。

https://twitter.com/newjapanphil/status/1027462651561955328(写真あり)

久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ初日、盛岡の熱いお客様のスタンディングオベーションで幕を閉じました!明日は東京に舞い戻りサントリーホールにてツアー2日目です。

https://twitter.com/newjapanphil/status/1027557951958016001(写真あり)

8月9日付

 

ツアー期間中、各会場のコンサート風景やリハーサル風景がリアルタイムに投稿されています。

 

 

「行った人の数だけ、感想があり感動がある」。やっぱりいいですよね、いろいろな人の感想がみれるのって。会場ごとにプログラムが違うことはもちろん、演奏や雰囲気だって違う。盛岡公演に行けたような得した気分です。

Twitterに放たれた無数のコンサート感想もランダムに集めさせてもらいました。その勢いには圧倒されますし、時をへて読み返したい久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラへのありがとうの寄せ書きです。同じように、もっとフォーカスして一人のファンとしてたしかに存在する具体的な声。こんな輪がもっと広がりますように。

 

 

 

ふじかさんとは今年7月にはじめた「久石譲ファンサイト 響きはじめの部屋」ツイッターでつながりました。一期一会の出会いに感謝です。いろんな出会いのきっかけがあって、全国各地の久石譲ファンとつながれて、これからも一緒に久石譲音楽を楽しんでいく。いい時代です。次はコンサート会場でリアルにお会いしたいですね!

 

 

reverb.
ツイッターってアカウントなくても見るだけOK♪ 毎日ファン同士のコミュニケーション飛び交ってるから、ついつい参加したくなりますよ!(^^)

 

 

*「Overtone」は直接的には久石譲情報ではないけれど、《関連する・つながる》かもしれない、もっと広い範囲のお話をしたいと、別部屋で掲載しています。Overtone [back number] 

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