Overtone.第54回 久石譲ベストアルバム「Songs of Hope: The Essential Joe Hisaishi Vol.2」を聴く

Posted on 2021/10/21

ふらいすとーんです。

久石譲キャリア初、世界同日リリースのベストアルバム『Dream Songs: The Essential Joe Hisaishi』は2020年2月に届けられました。世界共通盤(各国盤に対訳ライナーノーツ封入)、デジタル配信、収録曲と連動した新しいミュージックビデオの公開など。これまでの活動を集大成してお祝いしたいような永久保存盤の登場でした。

それから約1年半。ベクトルを同じくした第2弾ベストアルバム『Songs of Hope: The Essential Joe Hisaishi』が2021年8月にリリースされました。

 

 

久しぶりに一曲一曲ゆっくり聴きました。ファンにとっても節目のような心持ちで、初めて聴いたときのあの感動や、懐かしさ、新しく抱く感情もあったりしながら、久石譲音楽と共に歩んできた時間に思い馳せる、そんなベスト盤です。

コンサートでプログラムされるときを除いて、昔の曲について振り返ること、今感じること、今記すこと。いい機会だと思って、このベスト発売当時ツイッターに一曲ごとコメントしていきました。今回はそれをまとめたものです。一般的な楽曲解説にはなっていないので、ぜひオリジナル盤やベスト盤のライナーノーツなどで、詳しくは紐解いてもらえたらなと思います。

いちファンが語るその曲のこと(魅力・思い出・解説)です。あなたが思うその曲のこと(魅力・思い出・解説)と少しでも共感することがあったならうれしいです。ツイートしたそのままをご紹介します。

 

・・・・

という趣旨で第1弾ベストアルバムをOvertoneしました。

 

 

 

第2弾ベストアルバムでは、一口コメント大募集企画!全28曲から好きな1曲1ツイート「この曲好き!」その魅力・思い出を140文字で。よせがきのように集まったらいいなとTwitterで募集しました。

 

 

tendoさん(@tendo01)
ken*さん(@bellaortensia)
むーんさん(@HisaishiM)
yasu-da-joeさん(@yasu-da-joe)
スラスイさん(@sura_DTMer)
まーくさん(@masakzk)
森智香RRLRssさん(@tomo_ringring)
ふじかさん(@fujica_30k)

 

ご参加ありがとうございます!久石譲愛あふれる方たちばかりです。ぜひこの機会に勢いでもってFFつながったりして、ファンの共感できる場所が広がっていったらいいなと思います。

 

 

Songs of Hope: The Essential Joe Hisaishi Vol. 2

【Disc1】
01. ANGEL DOLL (映画『キッズ・リターン』より)
02. la pioggia (映画『時雨の記』より)
03. il porco rosso (映画『紅の豚』より)
04. Lost Sheep on the bed
05. FOR YOU (映画『水の旅人 侍KIDS』より)
06. White Night
07. DA-MA-SHI-E
08. Departures -memory- (映画『おくりびと』より)
09. TWO OF US (映画『ふたり』より)
10. Rain Garden
11. Friends (TOYOTA「クラウン マジェスタ」CMソング)
12. Summer (映画『菊次郎の夏』より)
13. Les Aventuriers
14. Kids Return (映画『キッズ・リターン』より) ※初収録

【Disc2】
01. Links
02. VIEW OF SILENCE
03. Nocturne
04. Silence (住友ゴム工業「デジタイヤ プレミアム VEURO」CMソング)
05. MKWAJU 1981-2009
06. Ashitaka and San (映画『もののけ姫』より)
07. The Rain (映画『菊次郎の夏』より)
08. DEAD for Strings, Perc., Harpe and Piano: 1. D.e.a.d
09. Tango X.T.C. (映画『はるか、ノスタルジィ』より)
10. The Little House (映画『小さいおうち』より)
11. HANA-BI (映画『HANA-BI』より) ※初収録
12. Silencio de Parc Güell
13. WAVE
14. World Dreams

 

 

 

Jump to the point
▽アルバム全体
▽DISC 1 収録曲
▽DISC 2 収録曲

 

全体

初めて見たものを親だと思うヒナのように、ある日僕らは運命的に久石譲音楽に出会った。『Songs of Hope: The Essential Joe Hisaishi Vol.2』このベストアルバムにはそんな出会いの瞬間が詰まっている。

アビー・ロード・スタジオにてマスタリグ。Songs of …”HOPE”つながり?! ベスト1はどこだろう? 曲ごとの調整はもちろんハイレゾ音源にも対応した最高品質と職人エンジニア。僕のオーディオ装置と耳はハイスペックじゃないけれど。聴く心持ちはハイスペックでいたい。はい。

ひとつの音からたくさんを聴くピアノ曲。たくさんの音からひとつを聴くオーケストラ・アンサンブル曲。たっぷり入っています。全28曲なんと18枚のアルバムから贅沢セレクト&初収録2曲!たっぷり入っています。

このアーティストの次の作品が出たらとにかく買って聴かなくちゃ。その年月。がっかりしたこともあったけれど、また次を期待して楽しみに待たなくちゃ。その信頼。新譜出るたびにそのときの自分との距離感で測りながら一緒に歩んできた。その足跡。

「でもやっぱり自分で作ったプレイリストの方が最強ですね」結局それかい(ken*)

前アルバムにも今アルバムにも「坂の上の雲」や「人体」シリーズ、「ぴあの」などNHK関係のものが収録されてない?編集さん、NHKはお嫌い?それとも何か権利関係?個人的には「Stand Alone」(坂の上の雲)や「THE INNERS」(人体Ⅰ)を入れて欲しかったなぁ。(むーん)

1980年代から現在まで、振り返れば私の人生の殆どは久石さんの音楽と共に歩んでいる。何とも幸せな時期に生まれたんだろうとベストアルバムを聴くとしみじみ感じる。この先もずっと久石さんの音楽を聴いて歩んで生きたい。(むーん)

久石譲さんは僕の人生です。(スラスイ)

 

 

 

DISC 1

ANGEL DOLL

ミディアムテンポのKids Returnのメロディは、うまくコントロールできないパワーや感情をさとしてくれるよう。久石譲いわく「歌おうと思うと歌えないくらい、拒否しているメロディ」は青春の時間そのもののよう。

映画『キッズ・リターン』の前半部分で、喫茶店の少年が店員に手紙と一緒に手渡したのが天使の人形だ。 この曲では「Kids Return」のメインメロディーをギターが演奏する。なぜか夕日が映し出すイメージが描かれる曲だ。ドキドキしながらも、一方では寂しい、わからない感じ。(tendo)

The 久石さん的な和音の響きが堪らないですね……ミディアムテンポで進行する『Kids Return』のメロディは遣り切れなさと落ち着きが同時に存在しているかのように思う。(スラスイ)

 

la pioggia

イタリア語で”雨”。イントロはピアノの雨粒のよう。大人の恋物語を描いた映画主題曲。古都を舞台に日本情緒ある映像と旋律。だけどなんでか第一印象から門出の春のイメージが染みついている。最新ミュージックビデオ後半の桜色した映像うれしかった。ずっとこんな色してた。

イタリア語で”雨”。歌い出しのストリングスとやさしく合いの手入れるハープ。あるときマーラーの「アダージェット」につながった。映画『ヴェニスに死す』で印象的な美しい曲。久石譲のなかでは深いところでなにかつながっているのかもしれない、いないのかもしれない。

心が本当に楽になる曲だ。 弦楽器が暖かく包み込まれていて、温かい雰囲気を醸し出している。 個人的には近藤浩志さんのアルバム『ARCANTO』での音源が好きだ。この曲は少しゆっくり演奏するともっと感じが出る曲のようだ。(tendo)

『Rain Garden』が雨の陰鬱な表情を彩るのであれば,こちらは雨露の美しさ,雫の輝き,そして雨の優しい表情を彩っているように思う。雨粒のようなPianoと,それを優しく包み込む音色の温かみが深く沁みます。(スラスイ)

 

il porco rosso

はやく大人になりたい子どもと、いつまでもピュアでいたい大人のための曲。このバージョンは、ジャジーでエレガントな美しいセッション。「カッコイイとは、こういうことさ。」

すでにポピュラーになっていた大人も楽しめるジブリ映画。そこへ大人も楽しめるジブリ音楽を印象づけた曲かもしれない。決定打ともいえるかも。いつの時代にもどこの国にも国民的映画には素敵な音楽がある。「俺達は運命共同体ってわけだ」「パートナーってわけね」

「TWO OF US」がモチーフになった曲ではないかと思ったことがある。しかし、ジャズの香りが漂う全く違う曲になった。個人的にこの曲をピアノで演奏していて諦めたことがある。いつかまた挑戦して必ず素敵に演奏したい曲だ。(tendo)

ジャジーな一曲。映画紅の豚も大好きで、2019年の久石譲&WDOのコンサートのアンコールでこの曲が流れ始めた瞬間大号泣しました。ピアノソロから始まり途中から楽器隊が入ってくるverが1番好き。この曲には生きる中で大切なことが詰まっているなぁと感じます。(森智香RRLRss)

優雅で大人の雰囲気漂うジャジーな楽曲。後半の即興演奏的な旋律も魅力的。ロマンチシズムに浸る夜。(スラスイ)

 

Lost Sheep on the bed

ゆっくりと力ぬいて身も心もあずけるベッド。メロディと和音はどっちもN極の磁石のよう付かずにそれる彷徨感あります。曲に惹かれすぎて耳が覚めないように。迷える羊もいつしか眠りにつきそうです。

1分5秒から雰囲気が一度変わるが、この部分が好きだ。夢の国へとゆっくり浸っていく感じがする。暖かい日差しの下で平和に眠った猫を見守るような感じの曲だ。(tendo)

微睡むような旋律が魅力的。思わず夢見心地に。昼寝前に聴ききたい楽曲。(スラスイ)

 

FOR YOU

愛と夢と希望と。もしも…「久石譲が音楽を担当したディズニー映画」そんな架空の話をしても、けっこう信じてしまうかもしれない。ハートウォーミングに素敵にまっすぐにオーケストラは歌う。

ハリウッドにはスピルバーグもディズニーもいた。ファンタジーな映像と音楽は等しかった。もしかしたら、日本には久石譲のファンタジー音楽にこたえる映像に恵まれなかったのかも。スタジオジブリ作品をのぞいては。そんな裏返しな必然性すら感じてしまう王道の名曲です。

この曲が私は大好き。特に後半3分過ぎぐらいからのストリングス。まるで大空を滑空するかのような響きを聴くと自然と背筋がゾクゾクして涙が出てくる。だから私は、この曲を車の運転中は聴かないように気を付けている(笑)(むーん)

『MELODY Blvd.』アルバムの一番目の曲である「I Believe In You」も僕にとって大きな力になる素敵な歌でしたが、「FOR YOU」の英文歌詞バージョンでした。「あなたになら…」の歌も日本語歌詞バージョンです。すべてのバージョンが素敵です。久石譲さんは知れば知るほど驚きますね!(tendo)

自然と涙が溢れてくるような,そのような感情を抱かせてくれる楽曲。雨が降り止み,次第に太陽の光が差し込んでくる情景が思い浮かぶ。水のように澄み渡ったオーケストレーションが魅力的。高音のStringsとHornの掛け合いに感極まる瞬間。Solo Violin&Piano ver.も素敵です。(スラスイ)

 

White Night

とってもあったかい。ピアノとストリングスとベルと。私にはとっておきのクリスマス・ソングあるんだ。それだけで久石譲ファンはほっこりしてる。そしてこう思ってる。たくさんの人に聴いてほしい、ちょっとした温かさをわけてあげられると思うよと。

ホワイトクリスマスが思い浮かぶ曲です。中盤部以降はベルも鳴っています。いろいろな冬の幸せだった思い出が、一つ二つ思い出させる曲ですね。久石譲の曲には、心をなでるあたたかい力があるようです。(tendo)

出会ったその日から,自分のクリスマスはこの楽曲と共にある。冬の“あたたかさ”を捉えた,和やかで優しい楽曲。一変して転調後は,賑やかに煌めく聖夜の街に目を輝かせているような,美しい情景が思い浮かんでくる。最後の鐘の響きと共に,26日を迎えています。(スラスイ)

 

DA・MA・SHI・絵

こちら起伏と弾力感に富んだロンドン交響楽団の演奏、風圧がたまらない。そこから約10年。引き締まったソリッドなWDOの演奏、対向配置の音響がたまらない。『Spirited Away Suite』CD収録のほうも聴いてみてほしい。だましかたも進化していますよ。きっと。

Disc1の真ん中のトラックにミニマル作品が挟まれていて異色だと感じました。オランダの画家エッシャーの作品をモチーフに作られた作品です。どの楽器に耳を傾けるかによって異なって聴こえる魅力的な曲です。私は特に金管楽器が好みですね!(tendo)

複数の旋律が積み重なり,変化していく様はまさにEscherのだまし絵。幾何学的なミニマル楽曲。対向配置での演奏もまた魅力的。炸裂する金管が非常にコンサート映えすると個人的に……何度聴いても飽きません。(スラスイ)

 

おくりびと ~memory~

言葉にならない想いを、言葉では言い尽くせない想いを、ピアノとチェロが語ってくれる。草原をなでる優しい風のように。いつまでも上書きされない思い出のまま。

試写会で映画を観て、エンドロールが終わったとき、自然と拍手があったのを覚えてます。この時点でまだサントラが未発売で、発売までしばらくサビのメロディを忘れないように、思い出しては頭の中で再生、思い出しては頭の中で再生を、繰り返しておりました。(ken*)

美しいメロディーを目を閉じて聴いていると、私たちを慰めてくれるような気もして、人生の楽しさを歌っているようでもある。映画のオリジナルサウンドトラックであるにもかかわらず、コンサートの演奏曲やソロアルバムの収録曲の間に挟まれても違和感がない。(tendo)

全てを包み込むような温かみのある音色で,情緒的に歌うCelloが非常に美しい。えも言われぬ幸福感に溢れる楽曲。人生に寄り添い,在りし日を偲ぶメロディ。(スラスイ)

 

TWO OF US

映画『ふたり』メインテーマ。いくつかのボーカル曲もある。胸がしめつけられる。そして涙腺の解放へ。僕は、このバージョンや近年のWDO[HOPE]ver.で、高ぶった演奏の終わりと拍手との一瞬の合間に、すすり泣きや涙でむせぶ観客席の余韻を耳にしなかったことはない。

人には原点というものがあると思うが、私の原点は名アルバム「My Lost City」であり、中でも最もお気に入りだったこの曲である。悲しい三重奏のこの曲を聴いた時、私は久石さんに魅入られてしまった。その日から30年、私は久石さんに実らぬ片想いを続けている。(むーん)

W.D.O.2017の韓国公演で僕の涙と鼻水をぬぐった曲です。弦楽器の非常に魅力的なものを感じましたね!ピアノに弦楽器の哀しい音色が加わると、ハマるしかない曲です。(tendo)

感傷的なメロディが涙を誘う楽曲。啜り泣くような弦の響に思わず胸がつかえる。(スラスイ)

 

Rain Garden

音楽で中間色の風合いを表現するのってむずかしいと思う。鮮やかでくっきりした久石譲曲の集まる『ピアノ・ストーリーズ』シリーズにこんな曲は欠かせない。輪郭線のはっきりしない濃淡ゆらぐ水彩音のよう。素敵な間奏曲のひととき。

Piano StoriesⅡで最後に好きになった曲。この曲が好きなった瞬間は、自分史上はじめて全曲好きなアルバムが誕生した瞬間。(ken*)

クラシックスタイルの曲だ。ピアノのみで構成された曲で、久石譲の演奏を心ゆくまで楽しむことができる。少し暗くて憂鬱な雰囲気の曲だが、雨の日に趣をもって聴くことができる曲だ。(tendo)

印象主義音楽を思わせるような,物憂げで湿度の高い,涼しげな楽曲。長2度の響きが心地よくてクセになる。梅雨の時期にこの楽曲を聴いて「雨の日も悪くないなぁ」と思ったり思わなかったり。しめやかに降る雨と共に,心落ち着く安らぎのひととき。ラヴェル好きは必聴。(スラスイ)

 

Friends
ベストアルバム全28曲うち6曲のライヴ音源が収録されている。1999年から2017年にわたる。そこにあるのは録音物というよりも出来事なんだと思った。二度と起こることのないその時だけの出来事。一期一会のフレンズ。かけがえのない時間。そして記憶のぬくもり。

ライブバージョンゆえ、鍵盤に顔を近づけ眉をハの字にして、情熱的にピアノを弾く姿が思い浮かびます。(ken*)

この曲もCM曲として始まった曲だ。上品で洗練された雰囲気の曲です。『PIANO STORIES II ~The Wind of Life~』のアルバムに収録されたオーケストラバージョンも良いと思う。子供の頃一緒に遊びまわった友達よりは、大人になってお酒を一杯飲む友達の感じがする、そんな曲。(tendo)

優しい旋律に思い出が溢れ出す。この曲を聴きながら,旧友と語らう日を楽しみに生きていく。(スラスイ)

 

Summer

「こんな曲が聴きたかったんだ私」日本人の夏心を射とめた曲。サントラはじめ、ピアノソロ、アンサンブル、オーケストラ、ギターまで。いろいろなバージョンは、いろいろな夏の風景をみせてくれる。私の夏の主旋律。

久石譲の音楽に本格的にはまるきっかけになった曲だと思う。この曲の魅力はあまりにも多く計り知れない。このアルバムに収録された曲は『Shoot The Violist』アルバムのバージョンで、マリンバの弾む魅力が存分に感じられる。(tendo)

夏の情感を見事に描いた,夏を代表する楽曲。蒸し暑い昼下がりも,この楽曲を聴けば忽ち“思い出の夏”の1ページに。様々なver.によって多様な表情を見せつつ,何気ない夏の日常にノスタルジックな感情を抱かせてくれるこの楽曲が大好きです。(スラスイ)

 

Les Aventuriers

魅惑の5拍子はノンストップに疾走する。狂熱的に聴き惚れたあとには『Symphonic Suite “Kikiʼs Delivery Service”』CD収録のほうも聴いてみてほしい。こんな改訂あったんだとコロンブスの卵です。弦楽は面舵いっぱい!取り舵いっぱい!冒険者たちの夢への航海。

コンサートでもよく演奏された曲ですね。独特のリズム感と休まない疾走で気分が急上昇します。緊張感とスリルが感じられる曲です。1967年のフランス映画『冒険者たち』にインスピレーションを受けて作曲したという。比較して聴いてみるのも面白いですね。(tendo)

活発な5拍子楽曲。Cello&Marimbaのリズムで身体を動かしたくなる衝動に襲われる。メロディもリズムもひたすらに格好良い![Woman] ver.での上行するViolaも魅力的。(スラスイ)

 

Kids Return

初収録!WDO2017ライヴ音源。ピアノとストリングスがぶつかり合うパッションと進化した律動に熱くなる。曲がフィニッシュしても湧き起こったエネルギーと高揚感をもてあます。ひたむきの青い春。

『Kids Return』は迷い挫折する2人の友達を通じて残酷な現実を描いた映画でしたが、最後のシーンのセリフでは「まだ始まってもいない」という希望を物語ります。青春の唐突さと自分の道を淡々と歩いていく勇気を感じられる曲です。(tendo)

痛い程に剥き出しの感情,迸る情熱と,それを如何に取り扱うべきか何処に持っていくべきか分からない,不器用で熱い青春を思い浮かべる楽曲。鬼気迫るStringsと力強いPiano……衝突し,迫ってくる両者に思わず圧倒されてしまいます。緩急とメロディの受け渡しが秀逸。(スラスイ)

 

 

 

 

 

DISC 2

Links

まさに雷に打たれたような衝撃だった。それまでに聴いてきたどの久石譲音楽とも違っていたから。戸惑ったファンもいれば歓喜したファンもいる。次のステージを宣言した瞬間だった。黄色い声援が崇高な拍手喝采へと変わる時代の転換点のように。

今振り返ってみれば『Minima_Rhythm』は装置的なアルバムだった。ファンに変化を求めたし新しい魅力を提示した。そんなきっかけや引き金になっていたと時間が証明する。15拍子の求心力は大きく広がっていく、つながっていく。ミニマリズムのモニュメント。

私は本当に好きな曲だ。ミニマル曲だが、街を歩く時にもよく口ずさんだりする。8分の15拍子で複雑な変拍子を持つ曲だが、そんな複雑な曲とは思えないほど聴きやすいし、リズム感のある曲だ。(tendo)

快速の15/8拍子。聴くだけでニヤニヤするミニマル楽曲。WDO2018での衝撃と感動は忘れません……(スラスイ)

 

VIEW OF SILENCE

羽生結弦選手「Hope&Legacy」のおかげで新たな生命とファンを獲得した幸福な曲。今も昔もピアノとストリングスという構成には強いこだわり。久石譲いわく”「内なる情熱」というようなエモーショナルな部分が引き出せたと思う”。至芸の弦音(つるおと)美しい。

ザ・久石譲と言ってもいい名曲。タイトルとは逆説的に、情熱をさらけ出すような演奏。おそらく「VIEW」は表向き、とか目に見える部分という意味で、そこはSilenceだけど、目に見えない部分があって、そこはViolenceかもしれねえぜ?って言ってるんだと思ってます。(ken*)

ピアノとString Orchestraが本当によく似合う素敵な曲だ。ありがたいことに韓国公演前に日本のフィギュアスケート羽生結弦選手の曲選定でこの曲が再注目され、W.D.O.2017でプログラムされ素晴らしい演奏を直接聴くことができた。(tendo)

力強い打鍵,情熱的なメロディの交差する熱い楽曲。緊迫感と熱情を秘めて駆け抜ける旋律に鳥肌が立つ。(スラスイ)

 

Nocturne

ノンタイアップなオリジナル楽曲だから輝く曲というのがある。もし映像にあわせてしまったらメロウにすぎるかもしれない。いつまでもそのままでいてほしい。純度の高い夜想曲は微かに照らしまどろむ。

単曲買いする習慣だったなら再会しないような曲かもしれない。でも、わからなかったものがわかる、いや、うまくつかめなかったものがしっくりくる。そんな時はきっと訪れる。うれしい再会の機会はとっておきたい。だから作品はいつも全曲買い。

『NOSTALGIA ~PIANO STORIES III~』のために作曲されたピアノソロ曲で、C♯minorからなる曲だ。ショパンのNocturne No.20と比べて聴いてみると面白い。寂しく悲劇的な雰囲気の曲のようだが、久石譲ならではの明るく希望に満ちたメロディーがあちこちに隠れている。(tendo)

美しさと優しさを秘めた夜想曲。時に切なく,時にあたたかく。この曲と共に,心ゆくまで夜を堪能したい。(スラスイ)

 

Silence

曲名なぞって小さく弱く弾いてはいけない曲。水を打ったような静けさには、ぴんと糸の張った緊張感がある。そのエネルギーがピアノのパッションになる。音楽だけに耳を傾けるためのサイレンス、なのかもしれない。

この曲はダンロップVEUROのCM曲として作曲された。これと同時に久石譲のオリジナルアルバム『ETUDE』の1曲目である。 2分34秒からの部分は圧巻だ。15秒で勝負するCM曲から始まったというのが信じられない完成度とクールな曲だ。(tendo)

内声和音とオクターブのエチュード。静かに夜を語る曲想,かと思いきや情熱を秘めたオクターブの旋律が美しく響く……月光に照らされながら聴きたい楽曲。(スラスイ)

 

MKWAJU 1981-2009

このオーケストラ版を聴くたびに「ムクワジュ組曲」残り3曲と交響作品になったならと夢をみる。「ASIAN SYMPHONY」のように。とてもエキゾチックな作品になる。エスニック、アジア、そして日本をまたにかけたシンフォニーたちに。躍動する久石譲ミニマルの原点。

久石譲の原点と呼ばれるにふさわしい曲だ。2つのマリンバ、アフリカ太鼓などの楽器が加わって久石譲の弾ける独特の魅力がぷんぷん感じられるミニマル曲だ。(tendo)

エスニックな雰囲気漂うミニマル楽曲。緻密に計算された“ズレ”の美を堪能することが出来る。思わず身体もノリノリに……(スラスイ)

 

アシタカとサン

久石さんの曲は最短距離で人の心に届いてしまう。

『もののけ姫』の最後のシーンで流れる曲だ。久石譲の定番アンコール曲だ。久石譲がアンコール曲でこの曲のピアノソロバージョンを演奏してくれたことを思い出す。個人的にピアノでよく演奏していた曲だったから、さらに感慨深かった。(tendo)

まさにEvergreenな楽曲。オーケストラver.はもちろん,ピアノソロver.も美しい。様々なver.がありますが,どれも大好き。(スラスイ)

 

The Rain

雨に洗われた風景は光っている。曲の後半に「Summer」の旋律が聴こえてくる。太陽のまぶしい夏だから、雨で潤った風景は反射してさらにまぶしく輝くことをおしえてくれる。

ヴァイオリンとピアノ、そしてチェロとピアノのハーモニーが印象的な曲だ。温かいメロディー。そして、後半部に聴きき馴染んだ「Summer」のメロディーがヴァイオリンで演奏される時、全身に戦慄が走った。(tendo)

雨の中,一人そこに立っているような情景が思い浮かぶ。終結部の『Summer』の旋律で,次第に光芒が差し,夏の暑い太陽が見える。久石さんは“雨”の表現が本当に豊か。美しい……(スラスイ)

 

1.D.e.a.d

ミニマルでストイックな構造。レミラレ(DEAD)にこだわった。弦楽オーケストラにこだわった。不協和音は美しい音楽をつくるために必要なものなんだ。危うさと狂気はときに美しく、のみ込まれそうになる。

久石譲も方向性に悩んだ時期があったようだ。自分が追求していたミニマル作品を出し、ひいては交響曲を作曲したかったのではないか。クラシック、現代音楽の世界に再び戻ってきた重要な位置の作品だと思う。(tendo)

レミラレ(D,E,A,D)の旋律が支配する,狂気と美の共存する楽曲。そのメロディは深淵を知っているかのよう。(スラスイ)

 

Tango X.T.C.

映画『はるか、ノスタルジィ』メインテーマ。久石譲いわく「過去に対面して行くサスペンス」をイメージしたという。オーケストラ・バージョンは、とりわけその振り幅をのぞかせる。そして久石譲のタンゴはいたく官能的だ。

最後にシンバルが一緒に演奏する部分が一番好きだ。振り返ってみると、この曲は私の人生で久石譲の曲を通じて慰めと安定を得るきっかけになった曲だ。久石譲×Tangoはいつも素晴らしい。(tendo)

美しく官能的な旋律は,聴く人を忘我の境地へと至らせる。金管の和音が非常に美しい。(スラスイ)

 

小さいおうち

元来、久石メロディは4拍子だった。いつしか久石メロディは3拍子までも手中に収めてしまった。同じ山田洋次監督の『東京家族』も3拍子、『家族はつらいよ3』はシリーズ主題曲が3拍子へ変化した。そして巨匠のタッグは昭和がほのかに香る。懐かしくて温かい佇まい。

白状するとこのベストで聴くまでこんなにも魅力的な曲であったとは気づかなかった。改めて新鮮な気持ちで聴いたこの曲は、哀愁と切なさが全体に漂う、なんとも不思議な魅力が放ってた。唄えるメロディーに魅力を添えるコードとリズム。久石譲の魅力が凝縮された楽曲だ。(yasu-da-joe)

映画『小さいおうち』の主人公「たきのテーマ」ともいえる運命のテーマから「とき子のワルツ」へとスムーズにつながる。『MY LOST CITY』アルバムと『紅の豚』のように、『小さいおうち』と『風立ちぬ』も久石譲の音楽観で出会い接点をなしているのは興味深い。(tendo)

あたたかさに包まれた楽曲。弦楽器の響きが心に沁みる。後半のワルツも穏やかで少し切なく,ノスタルジックであたたかい。(スラスイ)

 

HANA-BI

初収録!WDO2017ライヴ音源。ピアノとストリングスで彩られた【mládí】コーナーは北野武監督作品3曲からなる。海外公演でも熱望必至のプログラム。そしてコンサートで聴いたものと同じ演奏は、いつまでも感動の余韻にひたることができる、ようになった。

2003年に久石譲がピアノソロで演奏した映像がW.D.O.2017で目の前に再現された。夢のような瞬間だった。さらに、この演奏をアルバム音源で聴けるなんて嬉しい。2分23秒からの部分が本当に好きだ。(tendo)

美しく闇を秘めた楽曲。どこかイタリアの雰囲気。美しいのだけど,決して明るいわけではない。そこが複合的な感情を表しているかのようで魅力的です。(スラスイ)

 

Silencio de Parc Güell

シンプルゆえに繊細に訴えかけてくる。音の余白からいろいろな想いが溢れだしそうになる。インティメイトなピアノの調べは心を無防備にする。灯(ともしび)を見つめる。

タイトルの”Parc Güell”はスペインの有名な建築家ガウディ作品の”グエル公園”を意味する。生前に行ってみたい場所の一つである。この曲も平和で柔らかい感じの曲だ。天才建築家と天才音楽家の出会いが、このようなのだろうか?(tendo)

ゆったりとした雰囲気が魅力的な楽曲。その穏やさには,創造性が秘められている。そのような気がします。(スラスイ)

 

WAVE

寄せては返す波のように心地のよいエモーショナル。走馬灯のような心の揺らぎ。まるでフィルムの1コマ1コマをつないで流れていくように16分音符のピアノ織りなす調べ。日常のいろいろな場面や感情に寄り添ってくれる音楽。聴く人色に染まってくれる曲。

2011年韓国での公演で初めて聴いた曲だ。久石譲がピアノに腰を下ろしてアンコール演奏を始めたが、私は初めて聴いた曲にしばらく戸惑っていた記憶がある。しかし今では、私はこの曲の魅力にとらわれてしまってたまにピアノで演奏している。(tendo)

人生初の久石さんのコンサート『ミニマリズムツアー2009』でのアンコール、ステージのスポットライトを浴びたピアノで演奏されてる姿がいまでも印象に残ってる。ミニマルの波形に乗る現れては消える単音のメロディ。音源が出るのをずっと待ってた名曲。(ふじか)

その名の通り,波のように揺れ動く旋律が魅力的なミニマル楽曲。街中に溶け込むような,何処かでこの曲が流れていてほしいなと思える雰囲気をもっている。(スラスイ)

 

World Dreams

WDOテーマ曲。久石譲いわく「国歌のような格調あるメロディ」は、今や久石譲ファンのアンセムになっている。合唱版や組曲版にも進化したこの曲は、常に時代を映した鏡といえる。時間の架け橋となってこれからも一緒に歩んでいく曲。音はふくらむ。夢はふくらむ。

夢と希望と未来を表現した曲だ。チューブラベルが本当に印象的だ。この曲をコンサート会場で実際に聴いた時は本当に嬉しかったし、情熱的な指揮と演奏がとても素晴らしかった。(tendo)

互いに手を取り合うように,様々な楽器がユニゾンで歌う格調高い楽曲。希望を抱いて鳴る打楽器,ファンファーレのような金管,世界に響かせるかのようなベル,優しく歌う木管,それらを包み込む弦楽器。この楽曲は,希望の未来を奏でている。(スラスイ)

 

 

 

いかがでしたか?

たくさんの素敵なコメントありがとうございます。

 

 

──言葉がとまる。

なんだか詩集をゆっくり丁寧に味わいながら読んでいるような気分になります。そして、それぞれの詩にその人が投影されている。思い出のときを一緒に見つめかえしているような気分にさせてくれます。そこに自然と立ち上がってくる曲たちに包まれて。

 

 

全曲プレイしながらゆっくり読んでみる。好きな曲を選んで、ほかの人はこの曲をどんなふうに思っているのか見てみる。ファンによるライナーノーツのように『Songs of Hope: The Essential Joe Hisaishi Vol. 2』を聴くときには思い出してめくってみてほしい。そんなとっておきのOvertoneになればいいなと思っています。

 

 

 

久石譲ベストアルバム『Songs of Hope: The Essential Joe Hisaishi Vol.2』発売にあわせて、新たに制作されたMusic Videoたちです。

 

Joe Hisaishi – HANA-BI

 

Joe Hisaishi – la pioggia

from Joe Hisaishi Official YouTube

 

 

むすび。(もツイートそのまま)

映画について語られるとき、いつの頃からだろう、音楽の話題で盛りあがるの珍しいことじゃなくなった。登場人物たちと同じように惹きつけられ魅了され尽きない花が咲く。もし、久石譲がいなかったら、映画音楽界は今あるものとは結構違ったものになっていたんじゃないかな。

ジョン・ウィリアムズはたくさんの映画音楽ベスト盤がある。実は交響曲や協奏曲の自作品も発表してるの知ってる? この久石譲ベスト盤は映画音楽+ミニマル・ミュージックを軸とした自作品も収録。それが世界中で広く聴かれるようになる。ワールドベストとしてこの違いは計り知れない。

《DEAD組曲》からもメロディの「愛の歌」じゃなくてミニマルの「D.e.a.d」を選ぶあたり、大衆性・商業性 ≦ 芸術性・作家性を世界中に聴かせたいという戦略野心すら感じてCool!!です。ベスト1よりもリスナーライクじゃない、ぐっと重心とバランスのとれた久石譲音楽を集成しています。

久石譲ふたつのベスト『Dream Songs: The Essential Joe Hisaishi』『Songs of Hope: Vol.2』 同曲異編はこの6曲「Summer」「il porco rosso」「Departures」「Kids Return」「HANA-BI」「Ashitaka and San」。ピアノ、アンサンブル、オーケストラほか。聴きわけるほどに味わい奥深い。

 

 

それではまた。

 

reverb.
それぞれの一口コメント。同じものは一つもない。ここ音楽の魅力!たまらない(^^)♪

 

 

*「Overtone」は直接的には久石譲情報ではないけれど、《関連する・つながる》かもしれない、もっと広い範囲のお話をしたいと、別部屋で掲載しています。Overtone [back number] 

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