Info. 2013/08/10 [TV]シューイチ×風立ちぬ特集 放送

情報番組「シューイチ」の特別版、『風立ちぬ』の特集が放送。『風立ちぬ』の魅力をたっぷり紹介する中で、久石譲の音楽収録の模様も取り上げる。

番組名:日本テレビ「シューイチ×風立ちぬ」宮崎駿最新作はこうして生まれた
放送日時:2013年8月10日(土)15:55~ “Info. 2013/08/10 [TV]シューイチ×風立ちぬ特集 放送” の続きを読む

Blog. 40年の時を超えたユーミン×スタジオジブリ 「ひこうき雲」

Posted on 2013/08/04

スタジオジブリ作品 宮崎駿監督 映画「風立ちぬ」音楽は久石譲ですが、主題歌に起用されたのが、「ひこうき雲 / 荒井由実」です。なんとこの曲、ユーミンこと松任谷由実の荒井由実時代、1973年11月20日に発売された ファースト・アルバム「ひこうき雲」に収録されていたんですね。40年の時を超えたユーミンとスタジオジブリの奇跡の出会いに特別企画盤として発売されたのがこれ。

 

映画『風立ちぬ』主題歌「ひこうき雲」収録
~宮崎 駿がユーミンに贈った18枚の絵~
LPサイズ絵本仕様

ひこうき雲 荒井由実

 

宮崎駿監督が送った18枚の絵は、映画「風立ちぬ」の世界から、風景や原画を切り取ったようなとてもきれいで美しい絵でした。この特別企画盤のジャケットに写っている飛行機も映画 「風立ちぬ」 に登場する 飛行機の絵です。

特典DVDには2つのコンテンツが収録されています。ひとつは、ミュージッククリップ。三鷹の森ジブリ美術館で撮影され、館内風景満載です。ユーミン(松任谷由実)が美術館を巡ります。そしてユーミン(荒井由実)の回想シーンも登場します。

もうひとつは、ミュージック+静止画による「ひこうき雲(RE-MIX) / 荒井由実×松任谷由実」どういう楽曲に仕上がってるんだろうと思ったら、40年の時を超えてふたつの時代のユーミンがコラボ。原曲の持ち味を生かしながら、目立ち過ぎない程度のストリングス・オーケストレーション(松任谷正隆)が加わっています。もちろんヴォーカルは荒井由実時代の歌声をそのままに、アディショナルヴォーカルとして松任谷由実によるサビのバックコーラスが加わっています。

映画「風立ちぬ」の影響というよりも、「ひこうき雲」という曲が昔から好きだったのもあるので、今回の荒井由実×松任谷由実 によるコラボレーションも、なにか感慨深いものがありました。当時の原曲よりも、大きく優しく包みこまれるような、そんなぬくもりのあるサウンドでした。色褪せない、変わらない名曲ながら、時を経て、今このときにしか表現できない彩りと響き。時代を超えて共鳴することって本当にあるんだなあと、名曲と名作のもつそれぞれの力に、ただただ感銘をうけます。

 

 

Info. 2013/08/02 スポーツ報知「スタジオジブリ特別号」 発売

スポーツ報知「スタジオジブリ特別号」

2013年8月2日 スポーツ報知「『風立ちぬ』公開記念 スタジオジブリ特別号」が主要コンビニ、駅売店、一部地域を除くYC(読売新聞販売店)、映画館で順次発売開始。久石譲の「風立ちぬ」インタビューも掲載。 “Info. 2013/08/02 スポーツ報知「スタジオジブリ特別号」 発売” の続きを読む

特集》 久石譲 夏に聴きたい曲 2013

久石譲 夏に聴きたい曲特集 2013

久石譲 夏に聴きたい曲特集 2013

 

久石譲 『ENCORE』
「Summer」
『ENCORE』 収録

 

北野武監督作品 映画「菊次郎の夏」メインテーマ曲であり、TOYOTA CM音楽としても使用された、夏を代表する名曲。ここではピアノソロ・ヴァージョンで。

 

久石譲 『銀河鉄道の夜』
「銀河鉄道の夜」
『銀河鉄道の夜』 収録

 

映画音楽などではないためあまり知られていない隠れた名曲。ピアノのゆったりとした調べが夏の夜空へ誘う。

 

久石譲 『もののけ姫 サウンドトラック』
「アシタカとサン」
『もののけ姫 サウンドトラック』 収録

 

映画「もののけ姫」のクライマックスで流れる透きとおるようなピアノとオーケストラ。生き生きとした緑や自然・生き物の尊さを感じられる曲。

 

久石譲 『となりのトトロ サウンドトラック集』
「風のとおり道」
『となりのトトロ サウンドトラック集』 収録

 

スタジオジブリ作品からはこちら。となりのトトロの劇中裏テーマ曲とも言えるこの曲。主題歌や「さんぽ」にもひけをとらない印象的な久石メロディー。

 

久石譲 『天空の城ラピュタ サウンドトラック』
「空から降ってきた少女」
『天空の城ラピュタ サウンドトラック 飛行石の謎』 収録

 

「天空の城ラピュタ」のオープニング曲。やっぱり夏はラピュタだな、となぜだか思ってしまう。青い空と白い雲、冒険心がそうさせるのかもしれない。

 

タスマニア物語
「タスマニア島へ出発~メインテーマ~」
『タスマニア物語 オリジナル・サウンドトラック』 収録

 

夏休みの大冒険、大自然の雄大さを感じさせる。子供のときにしか体験できない心躍る夏の思い出。シンセサイザーとオーケストラの組み合わせが絶妙。

 

久石譲 『この空の花 -長岡花火物語 オリジナル・サウンドトラック』
「この空の花」
『この空の花 -長岡花火物語 オリジナル・サウンドトラック』 収録

 

夏の名曲が「Summer」ならば、”夏の花火”の名曲はこの曲。故郷のよき夏を連想させるメロディー。ボレロのリズムが、夏夜の胸の鼓動と花火の震動を打つよう。

 

久石譲 『WOKKS1』
「SONATINE」
『WORKS・I 』 収録

 

北野武監督映画「ソナチネ」のメインテーマ曲。原曲とは趣が異なる、フルオーケストラ・サウンド。ダイナミックな熱い演奏に、より暑さを感じられる。

 

久石譲 『あの夏、いちばん静かな海。』
「Silent Love (Main Theme)」
『あの夏、いちばん静かな海。』 収録

 

女性ヴォーカルとヴァイオリンの切ないメロディー。儚くも美しい恋や、波のただよう夏の海。北野武監督がトトロの「風のとおり道」が好きだった、という逸話も。

 

久石譲 『CURVED MUSIC 2』
「Summer (Guitar Version)」
『CURVED MUSIC II 』 収録

 

実は、あの名曲「Summer」にはギター・ヴァージョンもある。CM音楽としてアレンジされたもので、ピアノよりも軽快になっている。アコースティックギターとパーカッションが絡み合う爽やかなサウンド。

 

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Info. 2013/08/02 [TV]金曜ロードショー 「天空の城ラピュタ」 放送

2013年 日本テレビ系 金曜ロードショー
《風立ちぬ 公開記念 2013 ジブリの夏!》
2013年8月2日(金) 21:00-23:34放送
4作品連続放送の最後を飾るのは「天空の城ラピュタ」
監督:宮崎駿 音楽:久石譲 コンビによる不朽の名作

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Blog. スタジオジブリ 宮崎駿監督 映画「風立ちぬ」 鑑賞 Part.2

風立ちぬポスター

Posted on 2013/7/21

7/20公開 スタジオジブリ作品 宮崎駿監督 映画『風立ちぬ』公開に先駆けて、ひと足お先に試写会にて鑑賞してきました。一言で言うと、大人な映画。あまりあらすじや感想は控えるとして。

1920-1930年代、世界恐慌による不景気、政治不信、関東大震災。2010年代、リーマンショックによる世界的不景気、各国での政治不信、東日本大震災。図らずもリンクしているんですね。時代が繰り返されているというか。そういう社会情勢のなか、「今、ファンタジーをつくる時期ではない」と近年言い続けてきたスタジオジブリだけに、すごくリアリズムな映画になっていました。

一人の青年の自伝的なストーリーをもとに時代背景や、そこから未来へ、そういったことをほんと真正面からまじめに描いた作品だと思います。飛行機づくりを通して戦争を美化するわけでも、かたや反対と言ってるわけでもなく、そんな表面的な社会的批判とは一線を画した、主人公の美しい夢を一貫して、その個人の生き方を清く表現している。そんな印象でした。

重くのしかかる鑑賞後の心境もありますが、個人的には「美しい映画」だなと思いました。夢も恋愛も挫折も、真正面から逃げずに対峙した主人公の姿が。この映画を、あの優等生で、子供に大人気で、ファンタジー感あるれる、スタジオジブリが、賛否両論受ける覚悟を決めて、今この時に世に送り出した作品、というところになにかしら尊厳を感じています。同様に夢や希望を与えている作品だとは思いますが、それも観る人次第、夢や希望は自らの意思、ということも痛感させられます。

「生きねば。」この映画のキャッチコピーです。決して、「生きてりゃなんとかなるさ」とは言っていない。なぜ生きねば? どんな未来に対して生きねば? そんなお題を突きつけられたような気がします。あまり触れないといいながら、所感が入りすぎました。それだけ、大人な映画である、と思います。

「あなたの人生や夢に、力を尽くしているか?」そう投げかけられたような気が個人的にはしています。未来へのエネルギーをたくさんもらった映画でした。

 

風立ちぬポスター