1993年8月4日 CD発売 KICS-335
1993年公開 映画「水の旅人」
監督:大林宣彦 音楽:久石譲 出演:山崎努 他
「あなたになら…」 中山美穂
1993年7月7日 CDS発売 KIDS-141
1. あなたになら… 作詞:中山美穂 作曲・編曲:久石譲
2. Holiday 作詞:田久保真見 作曲:尾関昌也 編曲:URAN
3. あなたになら… (オリジナル・カラオケ)
先行シングルとして主題歌が発売されている。オリジナル・サウンドトラック盤では短縮バージョンとなっているが、こちらではフル・バージョンとしてリリースされた。
音楽=久石譲インタビュー
「水の旅人」 音と映像のアンサンブル
-今回の『水の旅人』の映画音楽づくりは、どんなところから始められたんですか?
久石:
今回はまずふたつのポイントがありましてね。ひとつは『タスマニア物語』に続いて手掛けるフジテレビの大作ということで、その風格というか、そういう感覚、スタンスがまずある。もうひとつは、大林さんの映画の音楽をずっとやってきているということ。ここには、はっきりとした大林宣彦の世界があるわけです。フジテレビに大林さん、両方とも自分が関わってきて、それがここで一緒になっちゃったわけですよね。ですから、大作としての風格と大林作品が持っているヒューマンな部分とが、全部生かされるような音楽を一番意図したわけです。
-結果としてはいかがでしたか?
久石:
まずメインテーマですが、これはロンドン・シンフォニーオーケストラ85人を使って実に壮大なシンフォニーを作りました。
-ロンドン・シンフォニーというと『スター・ウォーズ』などを手掛けたジョン・ウィリアムズもよく使うところですね。
久石:
そうです。ですからメインテーマは男性的なメロディというか、力強いテーマですね。圧倒するぞって感じです(笑)。ロンドン・シンフォニーのメンバーも興奮してたし、喜んでましたよ。ただこうしたスケール感の大きいメロディに対して、やはりみんな久石メロディといったものを望むでしょうから、主題歌のヴォーカルの方は極力心の優しさといったものを出したつもりです。
-主題歌は今回中山美穂さんですね。
久石:
ええ。ヴォーカルのレコーディングもロンドンでやりました。これは映画の最後のエンディングロールで流れるんですが、メインテーマと主題歌と、共に映画音楽の顔に当たる曲を自分なりにかなりの完成度で、思い通りに仕上げることができて僕自身は非常に満足しています。
(Blog. 映画『水の旅人 -侍KIDS』(1993) 久石譲インタビュー 劇場用パンフレットより 抜粋)
1. 水の旅人~プロローグ~
2. 悟と家族
3. カルチャーワルツ
4. 悟と少名彦
5. 公園の散歩道
6. カラスとの決闘
7. 夢を叶えて
8. ダムに沈む村
9. 水車小屋
10. レクイエム
11. 父の宝物
12. 武士道
13. 少名彦の願い
14. ウォーターシュート
15. 悟の願い
16. 水の旅人~メイン・テーマ~
17. あなたになら…~オリジナル・サントラ・ヴァージョン (歌:中山美穂)
Produced by JOE HISAISHI
All Songs composed and arranged by JOE HISAISHI
Recorded and Mixed by
MIKE JARRATT (for Abbey Road Studios)
Steve “Barney” Chase (for THE TOWNHOUSE)
SUMINOBU HAMADA (for Wonder Station)
TORU OKITSU (for Wonde Station)
Recorded and Mixed at
Abbey Road Studios , Air Studios , Lyndhurst Hall , Wonder Station
Avaco Creative Studios , Kawaguchiko Studio
Performed by
London Symphony Orchestra [1,7,16]
Dedicated to memory of MIKE JARRATT