Blog. 「久石譲 presents MUSIC FUTURE Vol.11」コンサート・レポート

Posted on 2024/07/28

7月25,26日開催「久石譲 presents MUSIC FUTURE Vol.11」コンサートです。今年は「JOE HISAISHI FUTURE ORCHESTRA CLASSICS Vol.7」(7/31-8/1)とのスペシャルウィークです。久石譲の3大コンサート(WDO,FOC,MF)のうち2つのコンサートがこの夏一挙開催です。

 

 

JOE HISAISHI presents MUSIC FUTURE Vol.11

[公演期間]  
2024/07/25,26

[公演回数]
2公演
東京・紀尾井ホール

[編成]
指揮:久石譲
管弦楽:Music Future Band

[曲目]
フィリップ・グラス / 久石譲:2 Pages Recomposed
フィリップ・グラス:弦楽四重奏曲 第5番

—-intermission—-

デヴィッド・ラング:Breathless
マックス・リヒター / 久石譲:On the Nature of Daylight
久石譲:The Chamber Symphony No.3 *世界初演

[参考作品]

久石譲 presents MUSIC FUTURE IV

 

 

まずは会場で配られたコンサート・パンフレットからご紹介します。

 

 

11回目を迎える今年のMUSIC FUTURE(MF)は僕のLarge Ensembleの新、旧作品を含めて木管、金管、ストリングカルテットの作品を配置したとても良いプログラムだと思っています。各楽器の特性を活かした現代の作品がカラフルに今日の世界を表現してくれます。またYoung Composer’s Competition(YCC)の作品も演奏します。今年はイタリアの若き作曲家が登場します。アートでエンターテインメントする!僕の最も好きな言葉です。楽しい一夜になることを期待しています。

久石譲

 

私の友人である久石譲氏が、今回のMUSIC FUTUREで私の作品を演奏すると聞いてとても嬉しく思っています。私は既に弦楽四重奏曲第4番という大変「シリアスな」カルテットを書いていましたが、「String Quartet No.5」(1991年)は、おそらくすべての中で最も重要なテーマである音楽性そのものについての作品でした。

MUSIC FUTUREでは、久石譲の編曲による「2 Pages」も演奏されます。この曲は、音楽の素材を大幅に削ぎ落としていた時期のものです。実際、この曲には5つの音しかありません。新しい表現言語を発展させていた頃の作品です。久石氏の編曲は、音楽に新たな命や新たな色彩を音楽にもたらします。それはもともと意図されていなかったものかもしれませんが、そうした色彩や彼のエネルギーを歓迎します。

フィリップ・グラス

 

私の作品である「Breathless」を演奏してくださる久石譲氏と素晴らしい奏者の皆さんに大変感謝いたします。

私にとって、木管五重奏はいつも非民主的なアンサンブルのように思われます。高音の楽器がメロディーを奏で、低音の楽器がそれを支えているからです。そこで、各楽器がより平等になる曲を作れないかと考えました。そべての楽器が常に演奏し、常に同じものを演奏し、そのそれぞれが、ほぼ同一の音楽的要素からほぼユニゾンの大きな全体が形成されていく連続的な流れに寄与するような曲を考案したのです。最後にすべての音符を数えてみると(誰がそんなことをしたがるかは分かりませんが)、各楽器がほぼ完全に同じ数の音符を演奏しているとわかるでしょう。この曲を書いたときに、私には自分の作品がジャン=リュック=ゴダールによる同名の素晴らしい映画(訳注:邦題『勝手にしやがれ』)と関連があると確信していたのですが、どんな関連性があると考えていたのか、今では思い出せません。

デヴィッド・ラング

 

 

The Chamber Symphony No.3
Joe Hisaishi

 2020年にピアニストの滑川真希さん、Philharmonie de Paris、Art Electronica Festivalからの共同委嘱で作曲を開始したが、Covid-19によりコンサートが2022年に延期されたため楽曲の仕上げも2022年の春となった。

 当初、Sonatineと題して3楽章の楽曲として完成したが、作曲が遅かったせいで初演は第3楽章のToccataのみとなった。誠に反省しているのだが、その時の真希さんのパフォーマンスはパリの観客を完全に魅了した。

 そして今年MUSIC FUTURE用に書き直せないか?と思いつき、1月より編曲を試みたが、実際原曲自体も修正して全く別の作品に仕上がった。そこでタイトルもThe Chamber Symphony No.3(室内交響曲第3番)とした。

 4月には完成したが、元々ピアノのソロという制約もあったので同時に多くの要素を入れることはできなかった。そのため2声部を基本に作曲したので(のちに3声部に変えたため作曲が大幅に遅れた)、それを活かせる方法として僕のSingle Track Musicという単旋律を基本としたオーケストレーションを導入した。その説明は省くが、その方法によりピアニスティックなパッセージとうまくマッチして立体的な楽曲に仕上がった。

 全3楽章、約22分の作品となった。

久石譲

(「久石譲 presents MUSIC FUTURE Vol.11 コンサート・パンフレット」より)

 

*全作品の楽曲解説は前島秀国氏によって本公演のために書き下ろされています。(久石譲作品は久石譲本人による)

 

 

 

ここからはレビューになります。

 

 

まだ出会ったことのない新しい音楽を体験するコンサート、それがMUSIC FUTUREコンサートです。今回もわからないけど面白いを存分に浴びてきました。

 

第5回 Young Composer’s Competition

開場18時から開演19時までの間に設けられました。18時半から司会進行の依田謙一さん、審査を務めた久石譲さん、足本憲治さんが登壇され講評が行われました。お話のなかで印象的だったのは、今年は国際色豊かに41作品の応募がありこれは他のコンペと比べても多いほうだということでした。

過去には、ミニマル系の作品が選ばれることが多かったですが、今回はもっと範囲を広げて募集要項にもある「聴衆と高いコミュニケーション能力をもつ作品」から不協和音の現代作品が受賞となったとありました。優秀作品および一次通過4作品の音源と講評は公式サイトにて公開されています(※音源は冒頭のみ)。

国立音楽大学の学生による弦楽四重奏で演奏されました。演奏者の一人が2日目高熱を患い、急遽代役を立て朝からみっちり練習して今から臨むことも紹介され、とても気合と熱量のこもった演奏をひりひりと感じることができました。

 

◆第5回Young Composer’s Competition優秀作品
「SOL D’Oriente Fantasia for string quartet」
作曲者:Fabio Luppi

公式サイト:第5回 Young Composerʼs Competition
https://joehisaishi-concert.com/comp2024-jp/

 

 

2 Pages Recomposed
Philip Glass / Joe Hisaishi

約15分の作品。弦楽器5、フルート、オーボエ、クラリネット、バスーン、ホルン、トランペット、トロンボーン、オルガン、マリンバ、パーカッション(※楽器編成はステージ目視による、以下同)。2018年開催「久石譲 presents MUSIC FUTURE Vol.5」にて初演されました。そのライヴ音源が『MUSIC FUTURE IV』(2019)に収録されています。久石譲の単旋律という手法によって再構成された作品です。

About “Single Track Music” ( written by 久石譲)

”スタイルは僕が提唱しているSingle Track Musicという手法で構成している。ここでは和音がなく、ただ単旋律が変容しながら続いていく。だが、ある音が高音に配置され、またある音が低音に配置されると3声のフーガの様に聴こえ、発音時は同じ音でもそれがエコーのように弾き伸ばされると和音的効果も生まれる。”

単旋律を解説したものです。久石譲は自作品のなかでこの手法を積極的に盛り込んでいて、それらは一つの作品一つの楽曲の中に語法のパーツとして使われていることも多いです。言葉を音楽でわかりやすく体感するのには、単旋律のみで構成された記念すべき第1作品目「Single Track Music 1」(サクソフォン四重奏と打楽器版・2015年/『Minima_Rhythm II』収録)や、この曲「2 Pages Recomposed」が理解を助けてくれます。脳と耳を総動員して、なるほどこんなことが起こっているんだ、とわかってくるとぐっと面白さが見えてきます。

 

 

String Quartet No.5
Philip Glass

約22分の作品。全5楽章は続けて演奏されます。冒頭からうっとりするような美しいハーモニー、そこから一気に快活になっていく華やかで気品をまとったミニマリズムです。同系色の弦楽器たちが色彩感豊かに次々に場面転換していくさまは、聴いているだけで楽しいどんどん惹き込まれていきます。とにかくこの作品は眉間にしわを寄せて難しい顔をしながら聴く音楽じゃありません。親しみやすくきっと百人百様なイメージができあがると思います。フィリップ・グラス本人も作品解説など全く言及していないようです。委嘱したクロノス・クァルテットの演奏も音源化されています。マイナー調のハーモニーが特徴的なフィリップ・グラスにこんな作品があったなんて、百聞は一見に如かずです。

 

 

Breathless
David Lang

約13分の作品。フルート、オーボエ、クラリネット、バスーン、ホルン。音楽的に難しいといいますか、今行われていることを掴み取ろうとすることが難しい作品でありました。ただ、すべての楽器が均等に共振している響きや、すべての楽器が十全に役割をまっとうしている様子は見てとることができます。デヴィッド・ラングのコメントは明確でわかりやすい。

言っていることはわかっても音楽的な要素はつかめない。こういう時は潔く諦めて音楽に身を委ねてしまうのが一番です。ひとつポイントを絞って楽しみ方を見つけます。今回は木管五重奏かつ弱音で進む曲というのもあって、それぞれの楽器がとても溶け合って聴こえました。なので、隣同士のバスーンとホルンに注目して、音似てるけど今鳴ったフレーズはどっちだろう、と耳を鍛えたいゲームをしていました。この作品も音源はありますが耳だけで聴き分けることは超高難度です。生演奏だからこその贅沢な遊びです。

曲はだんだんクレッシェンドしていき、次第に強音へと変化していきます。その時に現れるのは、それぞれ楽器の性格がわかる音色です。もう目を閉じてもバスーンとホルンを聴き間違えることはありません。ずっと同じ旋律を繰り返しているだろうなか、はっきりと特色が浮き立ってきます。ともすると、この作品は社会的要素が潜んでいるのだろうか、平等・協調・個性、そんなことまでは考えないようにしながら力を抜いて身を委ねていました。

 

 

On the Nature of Daylight
Max Richter / Joe Hisaishi

約6分の作品。トランペット、ホルン2、バスーン、トロンボーン2、クラリネット。マックス・リヒターの代名詞的な楽曲です。作曲家は知らなくても曲は聴いたことある人も多いと思います。とても汎用性が高く、映画だけでも有名どころで7本以上の作品に使われています。もうここまでくるとクラシックです。個人的にもお気に入りのこの曲については、一曲たっぷり調べ書いたことがあります。

久石譲のアレンジは、原曲の骨格そのままに楽器を置き換えたものです。弦楽の響きとはまた異なる厳かな雰囲気に仕立てられていました。基調となる旋律を奏し続けるホルンは2奏者を立てて交互に受け渡すように演奏していたり、ヴァイオリン役のトランペットには補佐でクラリネットがユニゾンしていたり(立ち位置も補佐らしくトランペット後方に)、繊細な楽曲とその響きに配慮を尽くした久石譲版でした。

 

 

The Chamber Symphony No.3
Joe Hisaishi

約22分の作品。弦楽器5、フルート、オーボエ、クラリネット、バスーン、ホルン、トランペット、トロンボーン2(バストロンボーン)、パーカッション2、ピアノ。全3楽章からなる作品です。プログラムノートで「第3楽章 Toccata」、コンサート公式Xのリハーサル風景で「第1楽章 Symphonia」を知ることができますが、第2楽章のタイトルは現時点ではわかりません。

楽曲解説にあるとおり、「全3楽章からなるピアノソロ作品が元になっている」「2声部から3声部に変えた」「Single Track Music(単旋律)の手法を導入した」「ピアニスティックなパッセージとうまくマッチした」、このあたりのキーワードがこの作品を知る大きな手がかりになります。

第1楽章 Symphoniaは、主題となっているモチーフが変容していきます。1管編成16名のアンサンブルを活かしながらパンチの効いたパーカッション群も迫力があります。バロック音楽にバッハ「インヴェンションとシンフォニア」があります。インヴェンションは2声部のピアノ曲、シンフォニアは3声部のピアノ曲です。単旋律を導入しながらも、声部が多いためモチーフは対位法的に絡みあっています。

第2楽章は、聴きながら元となったピアノソロを一番想像しやすかったかもしれません。この楽章もモチーフが変容していきます。雰囲気的には、「The Black Fireworks II.Passing Away in the Sky」や「2 Dances II.Step to heaven」あるいは「2 Pieces II.Fisherman’s Wives and Golden Ratio」あたりを連想する場面もあります。これは音楽的アプローチや手法につながりがあり、そこからくる響きも影響していると思います。タイトルを考察するなら、3拍子を基調としていることからもScherzo(スケルツォ)とか、舞曲的側面もあるような気がしています。次の情報が待たれるところです。

第3楽章 Toccataは、強烈な最強音から始まります。スタジオジブリ音楽に馴染みがある人はすぐに「絶望」(映画『かぐや姫の物語』より)が頭を過るかもしれません。力強いパッセージが縦横無尽に飛び交っていきます。シンコペーションの効いたリズミックな旋律にワクワクします。ホルンの粒の細かい音型の繰り返しは「The Border Concerto for 3 Horns and Orchestra」(2020/『Minima_Rhythm IV ミニマリズム 4』収録)を連想する瞬間もあります。【トッカータ(伊: toccata)とは、主に鍵盤楽器による、速い走句(パッセージ)や細かな音形の変化などを伴った即興的な楽曲で、技巧的な表現が特徴。(Wikipediaより)】

近年の久石譲アンサンブル作品のなかでは「2 Dances」が最も激しい作品と思っていたなか、速さはともかく迫力は一歩抜け出すかもしれない、激しいけれどしっかり旋律的な動きもわかる、単旋律と3声部の見通しのよさのおかげか、、そんな「The Camber Symphony No.3」の世界初演を肌で感じれたことは好奇心が喜んでいます。いつかピアノソロ作品との差異も聴ける日を楽しみにしています。ピアノ版もきっとかなりかっこいい。

久石譲の室内交響曲第1番は「Chamber symphony for Electric Violin and Chamber Orchestra」(2015/『久石譲 presents MUSIC FUTURE 2015』収録)、室内交響曲第2番は「”The Black Fireworks” for Bandoneon and Chamber Orchestra」(2017/『久石譲 presents MUSIC FUTURE III』収録)です。

 

 

MUSIC FUTURE BANDは久石譲の呼び掛けのもとコンサートのために集結する変動型スタイルです。今年も顔なじみのコアメンバーを始め、錚々たる顔ぶれが一堂に会しています。MUSIC FUTURE初参加となる郷古廉さん(ヴァイオリン)は、映画『君たちはどう生きるか』の音楽収録でもFutune Orchestra Classicsのゲスト・コンサートマスターを務めていました。プログラムごとにステージ・セッティングも行われ、多彩な編成で観客の脳と耳をダイレクトに刺激してくれます。

Conductor久石譲

Violin1郷古廉、Violin2小林壱成、Viola中村洋乃理、Violoncello中実穂、Contrabass谷口拓史、Flute柳原佑介、Oboe坪池泉美、Clarinetマルコス・ペレス・ミランダ、Bassoon向後嵩雄、Horn福川伸陽,信末碩才、Trumpet辻本憲一、Trombone青木昴、Bass Trombone野々下興一、Percussion大場章裕,柴原誠、Piano/Organ鈴木慎嵩

 

 

今年は「JOE HISAISHI MUSIC FUTURE SPECIAL 2024」と題してMUSIC FUTURE(MF)とFUTURE ORCESTRA CLASSIC(FOC)が2週にわたって開催されるスペシャル・ウィークです。MF本公演から「On the Nature of Daylight」は当時イラク戦争へのプロテスト・ミュージックでもあります。「Breathless」は平等を音楽的アプローチから構築したものであり、そこからくる響きは前半は集団で融合し後半は個性をもって分離していくようにも感じました。次週のFOC公演はスティーヴ・ライヒも久石譲も核問題やテロをテーマにした作品が並びます。今年は、MFもFOCも戦争がテーマなのでしょうか。

そうしたときに、じゃあフィリップ・グラス「2 Pages」「弦楽四重奏曲第5番」はどうなんだとか、久石譲「The Chamber Symphony No.3」はどうなんだとか、こじつけつなげようとはせずにわからないものは今はそのまま置いておきます。次週のFOC公演も楽しみです。

会場のCD販売コーナーでは、『JOE HISAISHI IN VIENNA』購入者《先着50名限定サイン会》もありました。日本国内でサイン会が開かれるのはコロナ禍を経て約5年ぶりぐらいだと思います。事前告知も予告もありません。もしかしたら行ってわかるラッキーなチャンスこれからまたあるといいですね。

 

 

みんなのコンサート・レポート紹介

会場でもお会いしたファンつながりショーさんのコンサート・レポートです。会場の雰囲気からコンサートの細かいところまでたくさん伝わってきます。同じコンサートにいても見ているところや感じているところは一人ずつ全く違う、それもわかって読んでてとても楽しいです。ファン歴も長く過去数多くのコンサート・レポートが収められています。今となっては触れれるだけ貴重なページ、ぜひめくってみてくださいね。

JOE HISAISHI presents MUSIC FUTURE VOL.11(2024.7.26)
from Sho’s PROJECT OMOHASE BLOG 改 seconda

久石譲コンサート オーナーの鑑賞履歴
from Sho’s PROJECT OMOHASE BLOG 改 seconda

 

それから、国際色豊かに英文レポートです。コンサート一日のことが鮮明に記されています。作品ごとの聴く前と聴いた後のイメージの変化がよく伝わってきます。こういう感じ方もあるんだと学びながら楽しく読ませてもらいました。世界各地の映画音楽作曲家のコンサートに足を運びそのレポートがいっぱいです。今は日本を拠点とされているようです。ぜひWeb翻訳してお楽しみください。

Joe Hisaishi presents Music Future Vol. 11 (2024) – Soundtracks in Concert
from Soundtracks in Concert – Your one-stop source for soundtrack concert reports, reviews and more!

 

久石譲3大コンサートに久石譲指揮定期演奏会/特別演奏会にと足しげく参戦するふじかさんです。それうはもう聴きなれてる書きなれてるだけあって、そういう音楽なんだとイメージしやすい。ぜひお楽しみください。

 

 

Young Composer’s Competition 受賞作品の練習風景

from 久石譲公式X
https://x.com/official_joeh

 

 

リハーサル風景

from 久石譲コンサート@WDO/FOC/MF公式X
https://x.com/joehisaishi2019

 

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

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