Disc. 『高畑勲、『かぐや姫の物語』をつくる。 ~ジブリ第7スタジオ、933日の伝説~』

2014年12月3日 DVD/Blu-ray発売 VWDZ-8210

 

ジブリ史上最大の野心作『かぐや姫の物語』の、933日に亘る制作過程から劇場公開されるまでを記録した貴重なドキュメンタリー。

アニメーション映画監督・高畑勲。その14年ぶりの新作『かぐや姫の物語』の制作現場に約2年半にわたって取材。その制作過程と高畑演出の現場を明らかにする。

2013年11月23日に公開された、高畑勲監督14年ぶりの最新作『かぐや姫の物語』。誰もが知る“かぐや姫”の筋書きはそのままに、誰も知ることのなかったその「心」を描くことで、日本最古の物語に隠された人間・かぐや姫の真実を描き出しました。

高畑監督が自身で「今日のひとつの到達点」と語る『かぐや姫の物語』は、画期的な映像表現に満ちています。背景とキャラクターが一体化し、まるで1枚の絵が動くかのようなアニメーション。アニメーションの作り手たちが一度は夢見る表現です。その実現に向けて、スタジオジブリに新たに第7スタジオが創設され、アニメーション表現の限界を超える試みが始まりました。

本作『高畑勲、『かぐや姫の物語』をつくる。~ジブリ第7スタジオ、933日の伝説~』は、『かぐや姫の物語』の劇場公開に合わせて製作され、2013年12月にWOWOWで前後編の2回にわたり放送されました。今回、映像を大幅に付け加えて再編集した新しい作品としてパッケージ。

(作品情報より)

 

 

WOWOW放送時にはあまり登場しなかった久石譲も、この映像作品では計40分以上特集されている。

 

 

【チャプター】

  • この映画は声から始まった
  • 十四年の理由
  • 天才と職人と演出家
  • 高畑勲という現場
  • 二〇一二年 十二月
  • 二〇一三年 一月
  • 主題歌、二階堂和美
  • プロデューサー、西村義明
  • 映画監督、宮崎駿
  • 音楽、久石譲
  • 二〇一三年 十月

 

Disc. 『夢と狂気の王国』

2014年5月21日 DVD/Blu-ray発売

 

2013年公開映画「夢と狂気の王国」
監督:砂田麻美

 

ジブリのドキュメンタリーと称する作品は数々あったが、ジブリを題材に映画を作る、そう考えた人はだれもいなかった。今回、そう目論んだのが、砂田麻美。『エンディングノート』で、一躍脚光を浴びた若き女性監督が描く光と影の物語。

2013年、東京・小金井。碧々とした緑に身を隠すようにして、国民的アニメーションスタジオの”スタジオジブリ”は存在する。宮崎駿、彼の先輩であり師匠である高畑勲、そしてふたりの間を猛獣使いのごとく奔走するプロデューサー、鈴木敏夫。観客のみならず、世界の映画関係者やアニメーションの担い手たちにも多大な影響を与え続けてきたジブリの功績は、この天才たちによって紡がれ続けている。彼らの平均年齢は71歳。「風の谷のナウシカ」制作よりはるか以前、今から約50年前に高畑と宮崎は出会い、鈴木が合流したのが30数年前。かくも長期に亘り苦楽を共にしてきた彼らの愛憎、そして創作の現場として日本に残された最後の桃源郷”スタジオジブリ”の夢と狂気に満ちた姿とは…。

「風立ちぬ」(宮崎駿監督)と「かぐや姫の物語」(高畑勲監督)を制作中のジブリに広がる光と影に満ちた日常を通じて、些細な表情までを捉え、スタジオの”今”を映し出した、砂田麻美監督。前作で数々の新人監督賞を受賞した彼女が伸びやかに描く、唯一無二のスタジオジブリの新たな物語。

(DVD/Blu-rayジャケット より)

 

 

映像特典中「宮崎さんと久石譲さん」チャプターに、久石譲が登場している。

スタジオで宮崎駿監督・鈴木敏夫プロデューサーと一緒に、映像を見ながら音楽打ち合わせをしている風景。ちょうど「二郎とカプローニの出会い」のシーンのところで、宮崎駿監督は『二郎のカプローニへの思いは、尊敬と友情です。時空を超えた。』『明るく、高揚感のある感じでもいいんじゃないかなー。』などと端的に会話をしている様子、隣に座る久石譲がそんな会話をキーワードとしてメモをとっているシーンが収められている。おそらく音楽制作の序盤にあたると時期だと推測される。

そして時間は経過し、その本編シーンのレコーディング風景も収録されている。「風立ちぬ サウンドトラック」3曲目「カプローニ(設計家の夢)」。二郎とカプローニがはじめて夢の中で出会うシーン。この音源がまるまる1曲、レコーディング風景として収録されている貴重な映像。

また久石譲が宮崎駿監督の誕生日(1月6日)にスタジオを訪問し、ケーキを囲むなごやかなシーンも数十秒という短いカットながら収録されている。

 

 

<本編>
約118分

<映像特典>
未公開映像集「ウシコは見た! “ちょっと”夢と狂気の王国」(約32分)
●ウシコからのご挨拶
●宮崎さんとラセターさん
●映画の為なら猫の手も
●宮崎さんと久石譲さん
●ライカリールの夜
●「かぐや姫の物語」プロデューサーの想い
●「風立ちぬ」ができるまで
●ずっと夢のなか
ダイジェストショートフィルム (約2分)
劇場予告編

<初回限定>
・スリーブケース/リーフレット付

DVD/Blu-ray収録内容同一

 

Disc. 久石譲 『Melodyphony メロディフォニー ~Best of JOE HISAISHI〜』

久石譲 『メロディフォニー』

2010年10月27日 CD発売
2CD+DVD(初回限定盤A)UMCK-9386
CD+DVD(初回限定盤B)UMCK-9387
CD(通常盤)UMCK-1369
2018年4月25日 LP発売 UMJK-9079/80

 

一般アンケートで上位に選ばれた楽曲を中心に 「誰もが知っている久石譲メロディー」 を久石譲の指揮・ピアノと世界最高峰のオーケストラ、ロンドン交響楽団の演奏で贈るベストアルバム。

 

 

Joe Hisaishi “Melodyphony” に寄せて

スピーカーからオープニングを飾る「Water Traveller」が流れ出してすぐに僕はその見事なオーケストレーションに唸らされた。以前から映画音楽からCM音楽、自身のアルバム、それにコンサート活動、イベント制作に至るまで驚くべき仕事量をどれも高いクオリティでこなしてきた久石譲は3年ほど前からさらにそのレベルを上げ、創作活動を拡大、かつ加速させている感があるが、聴き進めていくうちに『Melodyphony』と題されたこの新作には久石譲の音楽を創ることの喜びと自信がみなぎっているとはっきりと思った。

収録されているのは映画『水の旅人~侍KIDS』のメインテーマである「Water Traveller」から映画『となりのトトロ』のエンディング曲「My Neighbor TOTORO」まで全9曲。僕はこれまでにも幾度となく、久石譲の手になる曲がまるで魔法のように形を変え、新たな魅力を持った作品になってしまうのをコンサート会場で目撃、またCDでも耳にしてきたが、一般のファンからの投票も受けつけて選ばれた曲は、ロンドン交響楽団という世界最高峰と称賛されているオーケストラと久石譲の完璧ともいえるコラボレーションによって、時空を超えたマジカルな作品になっている。

同じロンドン交響楽団とロンドンのアビー・ロード・スタジオでレコーディングされた『ミニマリズム』が深い森のような、とても入り組んだ構造を持ち、神秘的ともいえる雰囲気を漂わせていたのに対し、この『Melodyphony』はこれまでに本当に多くの人に感動と夢を与えてきた久石メロディが大きな客船や帆船になり、大海原を航海しているような印象を受ける作品。完成したばかりのCDと一緒に手元に届けられたDVDにはロンドン交響楽団とのレコーディング風景とともにインタビューも収録されていたが、「2度目であるということもあって非常にいい協調する関係ができ、去年よりもお互いに理解しあえた。1回目より2回目、2回目より3回目とうまくいってれば、音楽の上でもすごくコミュニケーションがとれる。ほぼ去年と同じメンバーの人たちがマリンバとかすごく難しいところがあるとか、去年と同じとか、デジャ・ヴとか言ってけっこう楽しみながら演奏してたから自分が書いている音楽のスタイルが理解してもらえたっていうのがある」と満足気に話す久石譲のロンドン交響楽団についてのコメントは何故彼が多忙なスケジュールをさいてロンドンまで出かけ、ロンドン交響楽団と一緒にレコーディングするのかの解答にもなっていると思う。

そして「こういうセッションのレコーディングっていうのは、1曲1時間半ぐらいであげていかなきゃならないんですけど、それにしては音符の数とか難易度は非常に高い。でも、そのレベルをこなしてしまうというロンドン交響楽団の奥深さというか、弦はどんな高い所であってもヒリヒリはしてこないし、豊かで下まで響いている音を作ってくれる。それからホルンも含めて難しいものを難しいように演奏するのではなく、音楽的に表現する。やはりこの辺で世界最高峰のオケなんだなとすごく思いました。」というコメント。

このコメントはそのままメロディとシンフォニーという言葉の造語である『Melodyphony』というアルバムの魅力、聴きどころを言い当ててもいる。

「難しいものを難しいように演奏るのではなく、音楽的に表現する」という言葉は作曲家、編曲家、ピアニスト、プロデューサーという肩書きに数年前から指揮者という肩書も加わり、昨年にはクラシックの指揮者デビューまで果たしてしまった久石譲の作り出す作品全てに共通する魅力であり、久石譲がアルバムのレコーディング・エンジニアであるピーター・コービンも口にしていた通り”Special Musician”であることの大きなポイントでもあるが、音楽の構築力ということでは世界でも有数のアーティストではないだろうか。

軽い思いつきや簡単なひらめきなどから生まれた音楽とは全く次元が違う、十分に練り上げられ、精密な作業を続けた結果として高みに位置している久石譲の音楽。この『Melodyphony』制作の動機についても「昨年『ミニマリズム』ってアルバムを作って、長い間の夢だったミニマル・ミュージックが出来上がったんですが、同時に自分がやってきたメロディアスなオーケストラを録りたいと思っていたんです。ミニマリズムは出来たけれど、その作家性の部分と、メロディ・メイカーというか、メロディを作っていく自分というのを両方出したい。それを昨年ここでレコーディングが終わった時から思っていて、年が明けてこれはやはり両方あって自分ではないかという思いがどんどん強くなった。ミニマリズムっていうのはミニマルとリズムという言葉の合成語だったんだけど、今回はメロディとシンフォニックなオーケストラ、メロディとシンフォニー、これが合体することでメロディフォニーっていうアルバムを作る、これで全て自分が表現できる、そう思えた」と話しているが、その思い、発想は完璧かつ理想的な形で1枚のCDに結実している。

「昔の作品はもっと編成が小さかったので、それを今回用に直したりすることと、映像音楽として書いた曲はそのままになっていてコンサート・ピースとしては完成させていないものが多かったので、それを今回まとめて作品として聴けるようにすることを考えた。例えば『坂の上の雲』もものすごい量があるわけですよ。それを11~2分にきっちり作品としてまとめる。あるいは『魔女の宅急便』、個人的には1回もレコーディングしていない。武道館で演ったりはしたけれど、CDとしてはないので、今回きちんと弦とピアノでやるとか、そういうことで今、現在としてのメロディとシンフォニック・オーケストラが一番合体する方法、それを一番気をつけました。ただ選ぶ段階で、インターネットなどでみなさんに投票してもらって、何が聴きたいのか、それも参考にして上位に入っているものはほとんど網羅しましたね」という言葉はそれをはっきりと裏付けているし、今やオーケストラを自由自在に操る才能ということでは、かけがえのない音楽家になっているのではないだろうか。ピーター・コービンが口にしていた”Best musician in the World”という言葉もとても現実味をおびている。

だから、僕は出来る限りの音量でこの『Melodyphony』を聴いて欲しいと思う。20年以上の時を超えて、メロディがシンフォニー・オーケストラと合体した作品群が聴く者にもたらしてくれる高揚感は”良い音楽”の力と永遠性を実感させてくれるし、聴き慣れた曲がまるで魔法のように変化していく様は久石版”ファンタジア”と形容してもいいかも知れない。

僕はこの『Melodyphony』を聴くときに、久石譲がクラシックの指揮者デビューを果たした記念すべきアルバム「JOE HISAISHI CLASSICS 1 ドヴォルザーク 交響曲第9番 《新世界より》/シューベルト 交響曲第7番 《未完成》」のライヴ録音の際に語った「ドヴォルザークはチェコの偉大な作曲家だ。彼は今でいう最も優れたキャッチーな作曲家だろう。スコアを追っていくとよくわかるのだが、とても緻密に、色々なモチーフ(音型)を散りばめ、沢山構築している。ところが、幸か不幸か、あまりにもメロディがキャッチーすぎるため、我々はその裏側に隠された彼の緻密さになかなか気づくことができないのである」という言葉の”ドヴォルザーク”をそのまま”久石譲”に置きかえると、久石ワールドを聴き手に十分に堪能させながら新しいアプローチや様々な仕掛けをしているこのアルバムの”凄さ”がわかることをつけ加えておきたい。「シューベルトの一番わかりやすい天才的な部分は、ハーモニー感覚の凄さだ。普通は、ある調からある調に移るには正当な手続きを踏んで新たなキーに転調するように書くのだが、シューベルトはたった一音で次の調に自然に転調してしまう。これほどの天才は他に見たことがない」という言葉もそこにつながっていく。

そして、もしまだ久石譲の原点ともいえる「MKWAJU」から「自分の中のクラシック音楽に重点を置き、音楽的な意味での、例えば複合的なリズムの組み合わせであるとか、冒頭に出てくる四度、五度の要素をどこまで発展させて音楽的な建築物を作るか、ということを純粋に突き詰めていった。」…と本人が書いている「Sinfonia」、「The End of the World」といった魅力的な作品が収録された『ミニマリズム』をお持ちでない人がいたら、すぐ手に入れて、連続して聴いて欲しいと思う。僕はこの原稿を書くため、以前久石譲も出演してくれたことがある彫刻の森美術館でのコンサートの仕事をするべく箱根に向かう車の中で久しぶりに『ミニマリズム』を聴き、クラクラするくらいの魅惑的空間に連れていかれたが、ラストの「DA・MA・SHI・絵」が終わってすぐに流れ始めた「Water Traveller」を聴いた時に、この2枚のアルバムは完全に一対のものであることがよくわかった。

その音楽性の幅広さと完成度の高さ。僕は今回の『Melodyphony』を初めて聴いた時、一体この人はどこまで飛翔していくのだろうかと思わされたが、「サントリー 1万人の第九」の25周年記念序曲として2007年に作曲された「Orbis」はメロディとシンフォニー・オーケストラの合体に、さらに現代音楽の要素が大胆に盛り込まれた久石譲ならではの作品に仕上がっていることも最後につけ加えておきたい。

『ミニマリズム』にも参加していたロンドンでは由緒ある合唱団、London Voicesとパイプオルガンを加えて出来上がった華やかな祝典序曲。ラテン語の”Orbis”には”環”や”輪”などの意味もあり、本人は生命の起源となる水の小さな水泡が繋がって、やがて大きな環となるようなイメージで作ったようだが、それはミニマル・ミュージックに対する久石譲の思いそのものでもあり、もし図形で表すとすると、この曲が『ミニマリズム』をつなぐポイントになると思う。

久石譲自身が『Melodyphony』の核になっていると感じているというのも納得できる。DVDの中で久石譲は「ひとつひとつの仕事を区切りにしながら挑戦して解消し、次のことを考えていく…」という言葉も口にしていたが、『Melodyphony』はその姿勢が見事に反映したアルバムであり、これからもその歩みは決して止まることがないだろう。その歩みを追いかけることは今や僕の楽しみになっている。

2010年夏 箱根にて 立川直樹

(CDライナーノーツより 抜粋)

 

 

『ミニマリズム』 『メロディフォニー』 久石譲インタビュー内容(Web/DVD収録)

音楽業界では、世界で最高峰の機材を英国人たちが作っているんですよ。「ロード・オブ・ザ・リング」も「ハリー・ポッター」も、サウンド・トラックはロンドンで録音していますよね。ハリウッド映画だって、一番大事な音楽はほとんどロンドンで録ってるんですよ。すると、やはりここは世界で一番良い音楽環境ということになる。ロンドンでのレコーディングを続けていると、そのレベルを絶えず意識させられます。

ロンドン交響楽団とは、15年くらい前に、「水の旅人 -侍KIDS」という映画のテーマ音楽を録ったんですね。また昨年には、前作となる「ミニマリズム」の録音も行いました。日本以外で音楽を表現できる場として、ロンドンでの活動がまた復活したというのがうれしいですね。

私には、大きな夢が2つありました。一つは、芸術家としての自分が追い求める、ミニマル・ミュージックをテーマとしたアルバムを完成させること。この目標は、昨年の時点で「ミニマリズム」というアルバムを完成させることで実現しました。ただそれだけではなくてもう一つ、これもやはり自分が長年続けてきた映画音楽やテレビ・ドラマのサウンド・トラックに代表されるメロディアスな音楽を、オーケストラを使って録りたいと去年からずっと思っていたんですよ。つまり、作家としての自分と、メロディー・メーカーとしての自分の両方を生かしたいというか。去年の「ミニマリズム」の録音時に書いていたノートを引っくり返してみると、両方の種類の音楽についてのメモを残しているんですね。年が明けて考えてみて、やはりこれは両方あってこそ自分の姿ではないか、と強く思うようになって。「ミニマリズム」と「メロディフォニー」の2つを持って、自分をすべて表現できるという気持ちです。

レコーディングでこちらに来る直前まで編曲作業などを行っていたので、ピアノを触る時間が1日に1時間もなかったんですよ。ピアノは間違いなく練習量が比例してくる楽器ですから。通常だと1日7、8時間は練習するのに、今回は1時間くらいしかできなかった。

3日間にわたってオーケストラとのレコーディングがあり、その後に迎えたピアノ演奏の収録の日は、朝から別の録音作業を始めて、午後は50人くらいのコーラスを指揮して、疲労もピーク。それからピアノの演奏をするのは少し厳しいんじゃないかと思っていたんですが、その中でも実は起きていたんで。限界を超えているときは、変に休まない。確か夜中に4時間くらいぶっ通しでピアノを弾いてました。疲れているときは、ピークを超したらひたすら集中する。休まずにもうひたすらそこに向かったのが、良い結果になったのではないかと思いますね。

もっと完成されたものを考えたい、もっとレベルの高いものをという思いはいつも根底にはあるのですが、結局はディテールの積み重ねなんですよ。一つひとつの仕事を区切りにしながら、一個一個調整をしていく。指揮者としてもきちんとしたものができるようになりたい。もちろん作曲家としても。そういうようなことを僕は考えちゃいますね。

Blog. 久石譲 「ミニマリズム」「メロディフォニー」 Webインタビュー内容

 

 

 

【楽曲解説】

1. Water Traveller
1993年、大林宣彦監督の映画『水の旅人 ~侍KIDS』よりメインテーマ。身長約17センチの水の精霊と主人公の少年の交流を描いた末谷真澄原作の『雨の旅人』を映画化したSFXファンタジー映画。サウンドトラック収録も、ロンドン交響楽団の演奏で行った。当時のオリジナル楽譜のホルン6本の編成を甦らせ、壮大な世界観が見事再現されている。

2. Oriental Wind
2004年より放映中のサントリー緑茶・京都福寿園「伊右衛門」CM曲。今やお茶の間でお馴染みとなった美しい旋律は、黄河のようなアジアの大河の悠々とした流れをイメージしてつくられた。朗々とした格調高い優雅なメロディの裏では、繊細なリズムや激しいパッセージの複雑な内声部が繰り広げられ、より深い味わいを加えている。

3. Kiki’s Delivery Service
1989年、宮崎駿監督の映画『魔女の宅急便』より。「海の見える街」を本アルバムのために、ピアノとヴァイオリン、弦楽オーケストラを主体に書き下ろした楽曲。愛くるしさいっぱいの軽やかなリズムと可憐なメロディ、中間部の大人びたジャジーな曲調は、大人へと成長をとげる魔女の子・キキのように、様々な表情を魅せてくれる。

4. Saka No Ue No Kumo
NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』より。司馬遼太郎の同名長編小説をもとに映像化され、2009年より足掛け3年間にわたり放映。明治時代の過渡期を生きた人々を描く壮大なスケールの物語。重厚なオーケストレーションは日本の五音階と西洋のモダンな音階を融合させ、独自の世界観を引き出している。”凛として立つ”美しき姿をイメージしたというメインテーマ「Stand Alone」を含む、「時代の風」「蹉跌」「戦争の悲劇」の4つのテーマを組曲形式で再構築した。

5. Departures
2008年、米国アカデミー賞外国語映画賞に輝いた滝田洋二郎監督作品、映画『おくりびと』のサウンドトラックより、メインテーマを含む複数の主要テーマを組曲として書き直した。元チェリストの主人公が納棺師になる設定から、チェロをメインに据える楽曲の構想が練られた。楽器の特性を最大限に活かしたメロディは、時には優しく、時には激しく、時折コミカルさも覗かせながら、心の揺れ動きを表現している。

6. Summer
1999年に公開された北野武監督の映画『菊次郎の夏』より、メインテーマ「Summer」。軽快な弦のピッツィカートからはじまる冒頭部と、中間部の美しいピアノの旋律が印象的な楽曲は、ひと夏の冒険を描いた映画の世界を爽やかにうたいあげている。トヨタ「カローラ」のCMでも起用された楽曲。

7. Orbis
「サントリー 1万人の第九」の25周年記念委嘱曲として2007年制作。初演時には、大阪城ホールとサントリーホールとを衛星中継で同時演奏し話題を呼んだ。パイプオルガンとオーケストラ、1万人の合唱から成る華やかな祝典序曲を、フルオーケストラ用に書き直した。散文的なキーワードを組み込んだ歌詞を世界有数の合唱団London Voicesが歌う。生命の起源となる水の小さな水泡が繋がって、やがて大きな環となる…。Orbisとはラテン語で「環」「輪」などの意。

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「Orbis」 ~混声合唱、オルガンとオーケストラのための~
曲名はラテン語で”環”や”繋がり”を意味します。2007年の「サントリー1万人の第九」のために作曲した序曲で、サントリーホールのパイプオルガンと大阪城ホールを二元中継で”繋ぐ”という発想から生まれました。祝典序曲的な華やかな性格と、水面に落ちた水滴が波紋の”環”を広げていくようなイメージを意識しながら作曲しています。歌詞に関しては、ベートーヴェンの《第九》と同じように、いくつかのキーワードとなる言葉を配置し、その言葉の持つアクセントが音楽的要素として器楽の中でどこまで利用できるか、という点に比重を置きました。”声楽曲”のように歌詞の意味内容を深く追求していく音楽とは異なります。言葉として選んだ「レティーシア/歓喜」や「パラディウス/天国」といったラテン語は、結果的にベートーヴェンが《第九》のために選んだ歌詞と近い内容になっていますね。作曲の発想としては、音楽をフレーズごとに組み立てていくのではなく、拍が1拍ずつズレていくミニマル・ミュージックの手法を用いているので、演奏が大変難しい作品です。

「Orbis」ラテン語のキーワード

・Orbis = 環 ・Laetitia = 喜び ・Anima = 魂 ・Sonus, Sonitus =音 ・Paradisus = 天国
・Jubilatio = 歓喜 ・Sol = 太陽 ・Rosa = 薔薇 ・Aqua = 水 ・Caritas, Fraternitatis = 兄弟愛
・Mundus = 世界 ・Victoria = 勝利 ・Amicus = 友人

Blog. 「久石譲 第九スペシャル」 コンサート・プログラムより
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8. One Summer’s Day
2001年公開、宮崎駿監督の映画『千と千尋の神隠し』より「あの夏へ」。神々の住まう不思議な世界に迷い込んでしまった10歳の少女・千尋が、湯屋「油屋」で下働きしながら次第に生きる力を取り戻していく物語。郷愁をかきたてる美しいメロディと、ピアノをフィーチャーした繊細なオーケストレーションは秀逸。

9. My Neighbour TOTORO
1988年の宮崎駿監督作品、映画『となりのトトロ』より、エンディングテーマ曲「となりのトトロ」。父親とともに郊外に引っ越してきたサツキとメイの幼い姉妹が、森で不思議な生き物・トトロと出会う。心躍るファンタジーの要素をふんだんに取り入れたアレンジとシンプルなメロディは、久石譲の代表作の一つ。

(【楽曲解説】 ~CDライナーノーツより)

 

 

【補足】
DVD収録内容について

本作品より選ばれた楽曲のレコーディング映像を編集したものである。またドキュメンタリーなどとは違い、レコーディング映像中心で楽曲も省略されたり途中で終わることなく一曲通して聴くことができるのもありがたい。CDと同じように音楽だけが響いている。CD同様に楽曲を楽しみ、かつパートごとに映し出される楽器や奏者を映像で楽しむことによって、臨場感や緊張感が伝わりより深く作品を味わうことができる。

インタビューに関しては本作品ライナーノーツでの楽曲解説や久石譲インタビューと重複内容も多く、言葉として文章として参考にされたい。

また久石譲インタビューの前に、レコーディング・エンジニアであるピーター・コービンのインタビューも収められている。ここではその内容を一部抜粋して紹介する。海外からみた久石譲、世界屈指の一流音楽家たちからみた久石譲を垣間見ることができる貴重な証言である。

 

「彼は完成された音楽家です。作曲家としてももちろん尊敬していますし、オーケストラにとっては、実際に作曲する指揮者と共に演奏する事が最も幸せな事なのです。言語の違いはあるけれど、コミュニケーションも問題なく、オーケストラの中でも尊敬されています。自分の音楽を誰よりも把握しているし、具体的な指揮をしているからです。リズムとメロディーを通じて、明確な指揮をしていると感じます。」

「去年収録した『ミニマリズム』と今回のアルバムの違いは、前回はリズムが特徴的でしたが、今回のアルバムではメロディーが中心になっています。楽曲から映像が想像できる美しいメロディーが存在しています。映像的なメロディーは、彼の卓越した感性と技術から成るものです。メロディーとリズムを絶妙に組み合わせるのが上手いのです。」

(ピーター・コービン DVD収録インタビューより 書き起こし)

 

 

「つくり終わって大変満足しています。やっとこれでトータルな自分の音楽が完成したなと。なぜかと言うと去年『ミニマリズム』という作家性の強い作品をつくって。その制作中から今回のようなエンタテインメントのメロディー中心の曲をオーケストラで録りたいと思っていたんです。だから2年がかりでひとつのコンセプトが完成したという感じ。自分の持っている内生的な部分と外に向かって人を楽しませたいという部分。その両面をこれで表現できたなと思います。やはりどちらかだけではダメなんですよね。」

「それはですね、映像の仕事の場合、基本的には監督にインスパイアされて、すごく一所懸命曲を書くわけです。ところがやはり映像の制約というものもある。『このシーンは3分です』だとか。だから映像の中のドラマ性に合わせなくてはいけなくて。映像と音楽合わせて100パーセント、もしくは音楽がちょっと足りないくらいがいいときもある。そこから解放されて音楽自体で表現、音楽だけで100に。つまり本来曲がもっている力を音楽的にすべて表現できる。そこが今作なんです。」

Blog. 「週刊アスキー 2010年11月9日号」「メロディフォニー」久石譲インタビュー内容 より抜粋)

 

 

「サビの部分で日本のオーケストラは『トトロ…』と歌を知っているので楽譜の音符ではなく、言葉のリズムで弾くんですが、LSOは譜面に忠実に演奏するので、イントネーションが違ってきたんです」

Blog. 「モーストリー・クラシック 2010年12月号 vol.163」久石譲インタビュー内容 より抜粋)

 

 

「昨年、ストイックに現代音楽を追求した「ミニマリズム」という作品を作って長年の夢をかなえた。でも、実はその時から対になるメロディーを重視したアルバムを出したいという構想があったんだ。「ミニマリズム」に続いてロンドン交響楽団に演奏してもらったのは、「となりのトトロ」など、僕の曲をほとんど聴いたことがないであろうオーケストラが演奏するとどうなるか興味があったんだ。結果はとても面白いことになった。「トットロ トットーロ」というフレーズも、彼らは元の歌を知らないのであくまでシンフォニーを支えるモチーフの一つとして捉えて演奏していたんだ。」

Info. 2010/10/13 ベストアルバム「メロディフォニー」を発売 久石譲さんに聞く(読売新聞より) 抜粋)

 

 

 

久石譲が全曲を編曲、監修した作曲家自身によるオフィシャルスコア。久石の映画音楽の楽譜がオーケストラ・スコアの形で公表されることは、これまでほとんどありませんでした。久石サウンドの秘密を探る絶好の楽譜となっています。

 

 

 

2018年4月25日 LP発売 UMJK-9079/80
完全生産限定盤/重量盤レコード/初LP化

 

 

 

久石譲 『メロディフォニー』

1. Water Traveller (映画『水の旅人』メインテーマ)
2. Oriental Wind (サントリー緑茶「伊右衛門」CM)
3. Kiki’s Delivery Service (映画『魔女の宅急便』より「海の見える街」)
4. Saka No Ue No Kumo (NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』より)
5. Departures (映画『おくりびと』より)
6. Summer (映画『菊次郎の夏』メインテーマ / トヨタ・カローラCM)
7. Orbis (サントリー「1万人の第九」25回記念序曲 委嘱作品)
8. One Summer’s Day (映画『千と千尋の神隠し』より「あの夏へ」)
9. My Neighbor TOTORO (映画『となりのトトロ』より「となりのトトロ」)

指揮・ピアノ:久石譲
演奏:ロンドン交響楽団 London Symphony Orchestra
コーラス:ロンドン・ヴォイシズ London Voices 7.

録音:アビーロード・スタジオ(ロンドン・イギリス)

 

初回限定盤
レコーディング映像とインタビューを収録したDVD付豪華デジパック仕様

《初回限定盤DVD》 (メロディフォニー映像)
Melodyphony Recording Video
・Departures
・One Summer’s Day
・Kiki’s Delivery Service
・Interview

 

【初回限定盤A】
CD2+DVD
CD ~「Melodyphony」 / 「Minima_Rhythm」
DVD ~「Melodyphony映像」「Minima_Rhythm映像」
※「Minima_Rhythm」CDおよびDVD内容は同作品初回限定盤に同じ
スペシャル・ブックレット

【初回限定盤B】
CD+DVD
CD ~「Melodyphony」
DVD ~「Melodyphony映像」「Minima_Rhythm映像」
※「Minima_Rhythm」CDおよびDVD内容は同作品初回限定盤に同じ

【通常版】
CD
CD ~「Melodyphony」

 

Disc. 久石譲 『舞台 おくりびと』 *Unreleased

2010年5月29日 公演スタート

 

2008年公開 映画「おくりびと」
監督:滝田洋二郎 音楽:久石譲
出演:本木雅弘、広末涼子、山崎努 他

 

第81回アカデミー賞外国語映画賞や第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞など数々の賞を受賞した映画作。その7年後を描いた物語が舞台として2010年公演される。

舞台「おくりびと」
作・小山薫堂 演出:G2 音楽:久石譲
出演:中村勘太郎、田中麗奈、真野響子、榎本明 他

東京公演
2010年5月29日~6月6日 赤坂ACTシアター

大阪公演
2010年6月9日~6月13日 イオン化粧品シアター

名古屋公演
2010年6月16日~6月24日 御園座

音楽監督(編曲):山下康介

第1バイオリン:真部裕
第2バイオリン:柳原有弥
ビオラ:生野正樹
チェロ:多井智紀
チェロ:遠藤益民
クラリネット:中秀仁

 

2008年公開映画「おくりびと」(監督:滝田洋二郎 脚本:小山薫堂 音楽:久石譲)の7年後の物語。映画版の久石譲による音楽を余すことなく舞台でも使用。音楽監督は久石譲作品の編曲(演奏会用およびCD作品)を数多くてがけている山下康介。舞台公演では舞台上および舞台袖で物語の進行にあわせた生演奏による演出で、物語のテンポ感、呼吸とリアルに連動。オリジナル版の12人のチェロから上記6人編成用に再構成された楽曲たちが奏でられている。

 

 

「おくりびと」の舞台公式パンフレットより、久石譲および山下康介のインタビューなどをまじえてご紹介。

 

INTERVIEW

作曲家・久石譲

あの「おくりびと」が舞台化されるのは個人的にも大変喜ばしい出来事です。しかも内容が「その後のおくりびと」という、発想がすごい。さすが小山薫堂さんですね。映画の撮影現場で見た滝田洋二郎監督の集中力を僕は今でも覚えています。それが世界の檜舞台までこの映画を押し上げた。そして今度は、G2さんを始めとする素晴らしいキャスト・スタッフの皆さんによって、舞台ならではの「おくりびと」が誕生することが楽しみです。音楽も生で演奏しますので、臨場感もさらに増すと思います。この舞台が、たくさんの人に愛される公演となることを心から期待しています。

 

音楽監督・山下康介

映画を優しく、温かく彩った久石譲氏の音楽が、今回の舞台では生演奏で披露される。アレンジを手掛けた音楽監督の山下康介氏に聞いた。

-”歌のない音楽劇”という演出プラン通り、全編に音楽があふれた舞台になりそうですね。

山下:
はじめは、オリジナルスコアをこの舞台用にアレンジして、録音したものを使用するのかと思っていたんですよ。それが、最初にG2さんにお会いした時に生演奏という話が出て、さらには「映画で流れる楽曲を余すところなく、すべて使いたい」ということになりまして。どの場面でどの曲を使いたいというG2さんからの意向を受けて、それぞれの場面に合わせて新たにアレンジしていきました。

-アレンジにあたって、一番大切にされたことは何ですか?

山下:
オリジナルの楽曲が持つサウンドのテイストや意図を、できるだけそのまま表現しながらも、新しく舞台のための音楽に仕上げることです。もともとはチェロ12人編成だったり、ピアノやハープなども使用していた楽曲を今回は6人で演奏するので、多少なりとも印象が変わる部分はあると思います。でもそういう物理的な違いを超えて、楽曲の持つ”本質”を引き出すことを何より心がけました。

-バンドの編成について教えてください。

山下:
バイオリン2人+ビオラ+チェロという通常の弦楽カルテットに、木管楽器1人と、チェロをもう1人加えました。この作品で欠かせないのはもちろんチェロです。同じメロディーを演奏しても、楽器が変わると印象が変わります。例えば高い音を弾いた時の緊張感や芯の強さといったものは、バイオリンで同じ音を弾いても出ないんですよ。メインテーマ「おくりびと」のメロディーはとても魅力的ですが、あの風合いはチェロだからこそ。チェロが歌うべきメロディーはできる限りチェロでと思い、ソリストを入れました。

-メインテーマは劇中、何度か登場しますね。

山下:
サントラには、タイトルに「おくりびと」とつく曲が4種類収録されていますが、今回はそのうちの2曲をベースにして使います。まずは、映画では最後に流れるリズミカルな「おくりびと~ending」を、今回は幕開けで。G2さんのアイデアですが、物語の第2章が始まることを音楽で示唆しています。そして、よりしっとりとした「おくりびと~memory」は2幕、大悟と息子との絆が深まる場面と終盤の2カ所。終盤は、物語と音楽が密接に絡む演出になっているので、大きな見どころの一つだと思います。

-生演奏ならではの”聞きどころ”は?

山下:
ミュージシャンが役者の皆さんと呼吸を合わせながら演奏しますので、その時々の掛け合いから、その場にしかない音楽が生まれると思います。G2さんの言う”歌のない音楽劇”には、そういう意味もあるのでしょう。それと、演奏する姿が見えるというのも大きいと思います。耳だけでなく、目でも音楽を感じられるのではと思っています。

(INTERVIEW ~舞台「おくりびと」公演パンフレット より)

 

 

なお、舞台「おくりびと」は舞台公演を完全収録したDVDが販売されている。舞台での生演奏という主旨もあり、サウンドトラック盤は発売されていない。

 

 

舞台 おくりびと P

 

Disc. 『崖の上のポニョ』(Blu-ray)

2009年12月8日 Blu-ray発売 VWBS-1076
2011年11月16日 Blu-ray発売 VWBS-1290

 

ジブリがいっぱいCOLLECTION
宮崎駿監督作品『崖の上のポニョ』

 

5歳の少年・宗介とさかなの子・ポニョの約束、それを見守る大人たちの織りなす物語が、宮崎駿監督の目指した「人間が手で描いた驚き」とともに幅広い世代に支持された『崖の上のポニョ』。2008年の興行収入No.1を記録した本作は、すでに世界60カ国以上で公開され、2009年8月14日には900スクリーン以上という日本映画としては破格の規模で北米公開されました。

『崖の上のポニョ』ブルーレイディスクは、本編映像をより高画質、より高音質に収録したのに加えて、ブルーレイディスクならではの容量を最大限に生かした、豪華映像特典の数々を収録しました。ケイト・ブランシェット、マット・デイモンら豪華声優陣を起用し、8月14日に全米公開された北米版を完全収録。

スタジオジブリ作品のDVDではお馴染みの絵コンテ映像はブルーレイディスクの特徴を生かした「ピクチャー・イン・ピクチャー」を採用。絵コンテ映像と本編映像を同時に楽しむことが出来ます。また、予告編、TVスポットはもちろん、メイキング映像や記者会見、初日舞台挨拶、そして宮崎駿監督、鈴木プロデューサーのインタビュー映像等々、作品資料としても貴重な映像の数々を一挙収録。大ヒットした「藤岡藤巻と大橋のぞみ」による主題歌のミュージックビデオと、本邦初となる韓国語版ミュージックビデオも特別収録するなど、ブルーレイディスクの容量を最大限に生かした映像特典の数々をお楽しみいただけます。

 

 

特典映像の「主題歌発表記者会見」にて久石譲も同席した様子や会見インタビューが収録されている。また、「日本テレビ NEWS ZERO スピンオフ『崖の上のポニョ』密着!5人の天才職人」にて、ホールでのレコーディング風景を垣間見ることができる。楽曲は「浦の間」「クミコちゃん」。同番組はテレビ放送特番(2008年8月)である。

※Blu-ray / 2011年版の特典映像をもとに

 

 

(Blu-ray / 2009)

 

(Blu-ray / 2011)新パッケージ

 

【商品仕様詳細】

<仕様>
BD50/1枚/ピクチャーディスク/MPEG-4AVC/複製不能、マクロビジョン

<画面サイズ>
16:9 1920×1080 FULL HD

<音声>
日本語(2.0chステレオ/リニアPCM)
日本語(6.1ch/DTS-HDマスターオーディオ(ロスレス))
フランス語/イタリア語/スペイン語/韓国語/北京語/広東語(2.0chサラウンド/ドルビーデジタル)

<字幕>
日本語/英語/フランス語/イタリア語/スペイン語/韓国語/中国語(繁体字・北京語)/中国語(繁体字・広東語)

<映像特典>
◯絵コンテ(本編映像とのピクチャー・イン・ピクチャー)
◯北米版 本編(音声:英語/字幕:日本語)
◯劇場予告編・2種
◯TVスポット・11種
◯タイアップTVスポット・3種
◯日テレちん・2種
◯ノンクレジット・エンディング(ロングバージョン)
◯主題歌発表記者会見
◯アフレコ収録風景
◯公開初日 舞台挨拶
◯宮崎駿監督インタビュー
◯対談 鈴木敏夫(スタジオジブリ・プロデューサー)☓ 土屋敏男(第2日本テレビ編集長)
◯日本テレビ NEWS ZERO スピンオフ『崖の上のポニョ』密着!5人の天才職人
◯資料映像 宮崎駿監督名言集
◯資料映像 ベネチア国際映画祭
◯主題歌ミュージックビデオ
◯韓国版主題歌ミュージックビデオ

※Blu-ray / 2011年版

 

Disc. 久石譲 『Minima_Rhythm ミニマリズム』

久石譲 『ミニマリズム』

2009年8月12日 CD発売
CD+DVD(初回限定盤)UMCK-9292
CD(通常盤)UMCK-1321
2018年4月25日 LP発売 UMJK-9077/8

 

久石譲の原点ともいえる「MKWAJU」から新作「Sinfonia」までをロンドン交響楽団の演奏で完全収録。コーラスにはロンドン・ヴォイシズも加わり、シンフォニックなミニマルミュージックの世界を存分に味わえる貴重な一枚!

 

 

【楽曲解説】

Minima_Rhythm

かつて僕が現代音楽の作曲家だった頃、ずっと書いていたのがミニマル・ミュージックだった。そのミニマル・ミュージックにもう一度向き合って、僕自身の中で作品という形にした。そんな思いからアルバムはスタートした。

「Minima_Rhythm」というタイトルは、ミニマル・ミュージックの「Minimal」という字と、リズムの「Rhythm」を合わせた造語だが、リズムを重視したミニマル・ミュージックの作品を作りたいという作家の思いからつけた。

僕の大学時代は、不協和音でスコアが真っ黒になるような(半音ずつぶつけたような)ものばかり書いていたのだが、その当時の現代音楽は、様々な特殊奏法を含めて、響きを重視することばかりに偏ってしまっていた。人間が聴いて理解する範囲を超えてしまう譜面で溢れてしまい、作曲家は自己満足のように、できるだけ緻密な曲を書くということに執着してしまっていた。僕もその一人だったが、何か違うと感じていて、この方法では表現しきれない、というより、これは自分のやりたいものではないと感じていた。そのときに出会ったのがミニマル・ミュージックだった。不協和音ばかりに偏重してしまった現代音楽の中でも、ミニマル・ミュージックには、調性もリズムもあった。現代音楽が忘れてしまったのがリズムだったとするならば、それをミニマル・ミュージックは持っていた。

その後30年近く、映画音楽やポップスのフィールドで仕事をしてきた。言うまでもなくポップスの基本はリズムであり、またメロディーにもある。そこで培ってきた現代的なリズム感やグルーヴ感、そういうものをきちんと取り入れて、両立させることで独自の曲ができるのではないか。もう一回、作品を書きたいという気持が強くなったとき、自分の原点であるミニマル・ミュージックから出発すること、同時に新しいリズムの構造を作ること、それが自分が辿るべき道であると確信した。それがごく自然なことだった。

 

Links
2007年のCoFesta(JAPAN国際コンテンツフェスティバル)からの委嘱作品。
実はこの「Links」を作る前に「Winter Garden」というヴァイオリンとピアノのための曲を書いたのだが、変拍子のリズムと、それでも違和感が無いメロディーが合体するヒントが掴めた。それと同じアプローチでオーケストラに発展させたものが「Links」だ。この「Links」を書いたことによって、徐々に自分の中でミニマル・ミュージックへ戻るウォーミング・アップが出来た。

今回は、レコーディング初日の1曲目に「Links」を録ったのだが、それが良かった。僕の書いた映画音楽はオーケストラの人もよく知っていて「”Spirited Away”(『千と千尋の神隠し』) is Fantastic!!」とか、ずいぶん声をかけてくれた。たぶん、その延長線上にあるレコーディングだと思っていたのかもしれない。が、「Links」を振りはじめた瞬間、ロンドン交響楽団の人たちの目つきが変わった。「これはチャレンジだ!新しいオーケストラ曲だ」と、コンサートマスターのカルミナは言った。だから、アルバムもこの「Links」でスタートするのが自然だった。

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JAPAN国際コンテンツフェスティバル(通称 CoFesta)のテーマ曲として2007年につくられた楽曲。ミニマル・ミュージックのスタイルを多分に踏襲した楽曲。冒頭に現れるリズミックで特徴的なフレーズを様々な形に発展、展開させていき、後半にいくにつれ、緊張感とともに盛り上がりをみせる。15拍子という変拍子であるが、グルーヴさえも感じさせる久石らしい、スピード感溢れる楽曲。
*(「久石譲 Asia Tour 2010」コンサート・プログラム 楽曲紹介 より)
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前述した「Winter Garden」や「Links」といった最近の僕の作品には、11拍子や17拍子といった特殊拍子が必ず出てくるのですが、そういう変拍子なのだけれどもグルーヴを感じさせるリズムの使い方が、現在の自分にとって気に入っているパターンです。
Blog. 久石譲「Orchetra Concert 2009 Minima_Rhythm tour」コンサート・パンフレットより
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Sinfonia  for Camber Orchestra
「Sinfonia」は、作品を書くと決めたときの出発点と言ったら良いのだろうか。逆に言うと、30年近い空白を埋めるための大事なプライベート作品ということになる。もちろん、今までもミニマル・ミュージックをベースにした曲は作ってきたのだが、やはりそれは、半分ポップス・フィールドに片足を残して一般の人に聴いてもらうために(もっと言うとCDセールスのために)妥協しなければならないことが多々あったのは事実だ。だから、完全に作品とは言い切れない部分を僕は認める。

だが、この「Sinfonia」に関しては、自分の中のクラシック音楽に重点を置き、音楽的な意味での、例えば複合的なリズムの組み合わせであるとか、冒頭に出てくる四度、五度の要素をどこまで発展させて音楽的な建築物を作るか、ということを純粋に突き詰めていった。もう一つ、副題として”クラシカル・ミニマル・シンフォニー”とつけたいくらいなのだが、それは、クラシック音楽が持っている三和音などの古典的な要素をきちんと取り入れてミニマル・ミュージックの作品にしたかった。

第一楽章の「Pulsation」という曲は、昔、現代音楽家として最後に書いた「パルゼーション」という曲の構造を発展させたものだ。リズムというよりも、機械的なパルスお組み合わせで、四分音符、八分音符、三連符、十六分音符のリズムが複合的に組み合わされ、五度ずつ上がっていく全部の調でそれが展開される。

第二楽章の「Fugue」は、雲のように霞がかったり消えたりするようなコード進行の部分と、いわゆるバッハなどの古典派的なフーガの部分とで構成されている。これも第一楽章と同じで五度ずつハーモニーが上昇し、全部の調で演奏されて終わる。

第三楽章の「Divertimento」は、直前のクラシックのコンサート(※2009年5月24日、久石譲Classics vol.1)で初演した曲。そのときは弦楽オーケストラだけだったが、今回は管楽器などを加えて書き直した。ティンパニやホルンなどが入ったおかげで、より一層古典派的なニュアンスが強調されて、初演の弦楽オーケストラとは一味違う曲になった。

 

MKWAJU 1891-2009
東アフリカの草原に、理由もなくポツンと生えているものすごく大きな木、それがムクワジュだ。素材にしたのは、東アフリカの民俗音楽。アフリカのリズムが持っている多重的な要素を取り入れて、その音型をもとに作品にした。

1981年に発表したときには、個人的なことだが、自身の技術力が追いついていなくて、素材を上手に使いきれていなかった。色々仕掛けをしていたはずなのだが、どこか幼稚さが残ってしまっていた。フレーズが半拍ずつズレていくところを、単にズレただけで、ちゃんと聴かせるだけの技術力がなかった。

今回新たに書き直すことによって、その当時は表現しきれなかったズレをしっかり聴かせられる作品に仕上がったと思う。

ミニマル・ミュージックのような繰り返しの音楽は、実はものすごく難しい。単に同じ素材を繰り返しているだけだと当然飽きてしまうから、微妙にアングルを変えていくように微細な変化をさせていかなければならない。聴いている人には単に繰り返しているように聴こえるが、徐々に川の流れのように変化している。いわばその変化を無意識の世界に訴えているわけだ。二つ目にもっと大事なことは、素材が良いこと。ミニマル・ミュージックが成立するかしないかは、この二点に係る。そういう意味では、この「MKWAJU」は本当に良い音型に出会えた。この♪タンタンタカタカタカタカタッタッというフレーズを、オーケストラの人たちがアールグレイの紅茶を片手に老化を歩きながら口ずさんでいるのを聞いたときには、ヤッタ!と思いましたね、ホント。

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アフリカの民族楽器を素材に、多重的なリズム要素の音型をもとに作品にした楽曲。「♪タンタンタカタカタカタカタッタッ」という心地よいリズムの音型が全編を通して微細に変化していく久石のミニマル・ミュージック作品の代表格。1981年に初出した小編成だったものを、2009年の「ミニマリズム」に収録する際に、オーケストラ曲として再構築した。
*(「久石譲 Asia Tour 2010」コンサート・プログラム 楽曲紹介 より)
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The End of the World
僕はどちらかと言うと、音楽は純粋に音楽で表現するべきだと捉えているのだが、この「The End of the World」は社会的なメッセージ性を込めた数少ない作品の一つだ。その一つに、1992年に作った『My Lost City』というアルバムがある。世界大恐慌が起こった1930年代に、狂乱の日々を送って破壊的な人生を歩んだ米国の作家F・スコット・フィッツジェラルドをテーマにしつつ、実は日本のバブルに対する警鐘の意味を込めていた。日本人、こんなに浮かれていたら大変なことになるぞ、と。案の定、バブルは崩壊して日本は本当に漂流を始めたわけだが。

この「The End of the World」では「After 9.11」をテーマに扱った。「9.11」を契機に、世界の価値観が完全におかしくなってしまった。どっちに向かえば良いかわからない、指針のない不安な時代を生き抜くのは容易なことではない。せめて自分自身をしっかり見つめて、自分を見失わないように生きるしかない。世界はもうよくはならない。この動乱の時代を生き抜くには一に体力、ニに気力、三、四がなくて五にすべてを受け入れること。まわりが自分をよくしれくれることはもうない。自らの手で自分自身を、そして、まわりを変えていく意思を持とう、というある意味ではポジティブなメッセージでもある。

オリジナルは12人のチェロ、ハープ、パーカッション、コントラバスとピアノの編成だったが、今回オーケストラ楽曲用に大幅に加筆し書き直し、数年前の構想段階で考えていたコーラスも復活させた。「世界は終わる」という意味のことばと、「悲しみと危機は愛によって去る」というラテン語の歌詞を当てはめたことによって、やっと完成した。ロンドン・ヴォイシズのコーラスを聴いたとき、この曲が本来行くべきところにやっと辿り着いた、という感動がこみ上げてきた。

 

mundus finis 世界は終わる

mundus finis 世界は終わる

homines precor 人々は祈る

tristitia et articulus licentia per amor 悲しみと危機は愛によって去る

「The End of the World ~ III. Beyond the World~」より

 

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第1楽章の「Collapse」は、グランド・ゼロに着想を得て作られた。冒頭から絶えず打ち鳴らされるピアノのリズムは、後の全楽章に通ずる主要動機となり、強烈なメッセージを投げかけ続ける。チェロやハープ、マリンバのアンサンブルが主要動機と複雑に絡み合い、焦点の定まらない危うさを醸し出している。

グランド・ゼロに程近いセント・ポール教会の名を称した、第2楽章「Grace of the St. Paul」は、人々の嘆きや祈り、悲しみを題材としている。チェロソロのイスラム的なメロディーとティンパニの主要動機による対話から始まる。一転してコントラバス、ピアノ、ヴィブラフォンによるジャジーなメロディーは、調性の定まらない浮遊感を漂わせる。

第3楽章「Beyond the World」は、人々の不安や悲哀が極限まで膨張する様を描くが、同時に人間の持つ混沌としたエネルギーに対する肯定的ない見も含まれている。8分の11拍子の複雑かつ緻密に関わり合うパッセージは、常に緊迫感を持ち大きな渦となって膨らみ続ける。我々の住む世界の”向こう側”には何があるのだろうか…。
オリジナル・アルバム『Another Piano Stories ~The End of the World~』 CDライナーノーツより
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「実は、直前まで決定するのに苦しんでいて、やっと「The End of the World」というタイトルに決まったんです。この「The End of the World」には同名のスタンダード曲も存在して、「あなたがいないと私の世界が終わる」というような意味のラブソングです。でも、この曲のあなたを複数形でとらえ、あなたたちが存在していなければ、世界は終わってしまうといった、もっと広い意味で捉えると、たぶん今、僕が考えている世界観にとても近いんじゃないかと感じて、敢えてこの同じタイトルを用いた理由です。楽曲は、1楽章は4分の6拍子から始まり、最終楽章が8分の11拍子という、大変難しい曲。おまけに、絶えずピアノが鳴らす基本リズムがあり、それに他の楽器が絡み合う、本当に”世界のカオス”、まさに”混沌”を表現するような、アンサンブル自体がカオスになってしまうんじゃないかというくらいの難曲になってしまいました。」
Blog. 「久石譲 ~Piano Stories 2008~」 コンサート・パンフレット より
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実は、僕はコーラス曲を書くのはあまり好きではなかった。というのも、言葉の問題と折り合いをつけることがどうしても難しかったからなのですが。でも、何年か前の「Orbis」(※2007年12月、サントリー1万人の第九の第25回記念序曲としての委嘱作品)でコーラスに取り組み、散文的な幾つかのキーワードを用いることで楽曲として成立させることが可能だとわかった。それからミュージカル『トゥーランドット』を経て、『崖の上のポニョ』でもコーラスを使っています。それと昨年の武道館コンサートでは200名のオーケストラと800名の混声合唱団で全開にしていますし、今では”オーケストラ+コーラス”は僕の定番みたいになっていますね(笑)。

今回の「Beyond the World」では、ロンドン・ヴォイシズからコーラス譜の書き方を誉められたんです。「ジョー、お前はどこで勉強してきたんだ?ジュリアードかパリのコンセルバトワールか?」「いや、ジャスト日本!」「アンビリーバブル!こんなに上手くコーラス譜を書ける奴はいないよ!」と。これはちょっと嬉しかったですね。
Blog. 久石譲「Orchetra Concert 2009 Minima_Rhythm tour」コンサート・パンフレットより
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DA・MA・SHI・絵
1985年の『α-BET-CITY』で発表した作品。その後も1996年にオーケストラに直しているがコンサートのみの演奏だったので、オーケストラ曲としては初の収録となる。

メイン音型と7つから成るフレーズの組み合わせを今回一新して(オリジナル音型は残したまま)組み替えたため、結局ゼロから作り直したようなまったく新しい世界が出来上がった。

ミニマル・ミュージックの基本音型というのは、組み合わせを一つでも変えると、全部作り直ししなければならなくなる。一部分だけ直すということはあり得ない。ある日、ここが違うな、と直しだすとそれ以降全部パターンが変わってしまう。要するに八割方できた気がしても、ちょっと直すとまたゼロからの作業になるというその繰り返し。普通、映画音楽などを作曲するときには、時間をかけて作った分だけ必ずレベルがアップして良くなっていく場合が多いのだが、ミニマル・ミュージックに関しては、完成に近づくまでの試行錯誤が大変だ。行きつ戻りつしながら、真っ暗闇の中で遠くに見える微かな灯りを目指すように、何かありそうだなと思って作り出すのだが、多くの絶望の時間の果てに、曲が本来求めている形に出会えた時の嬉しさといったらない。その幸せを味わうために僕は今日も、孤独な作業(作曲)を続けている。

2009年7月 久石 譲

(【楽曲解説】 ~CDライナーノーツより)

 

 

『ミニマリズム』 久石譲インタビュー内容

「クラシックのフィールドに立つと、“作品”を書かなくてはならない。それ自体が音楽として成立するような作品を絶えず書き続ける必要があります。でもポップスに身を移してからは、作品を一切書かなくなりました。もちろん、折々にアプローチはしてきました。ポップスのフィールドにありながらギリギリ許せる範囲でミニマルに寄った曲を作ってきました。でもそれはクラシック的な意味あいでの“作品を作る”ことではなかった」

「このごろ、よくクラシックの指揮をします。僕は大学時代、ほとんどいわゆる“クラシック”を勉強してこなかったんです。やりたい現代音楽に夢中だった。たとえばベートーヴェンの『運命』なんてのは、当然アナリーゼ(楽曲分析)の授業でやりましたけど、“ああ、クラシックね、はいはい”っていう意識しかなくて(笑)。でもいざ自分で振るとなるとまったく別なんですね。ひとつのシンフォニーを指揮するには、3カ月は譜読みをします。同じ曲なのに、大学時代とは違うものが見えます。 ある仕掛けが生み出す効果や、“なるほど”と思うことが非常に多くて。それで、僕は自分のなかのクラシックをもう一度見てみたいと思うようになったんです」

「だから今回は、今までの立ち位置ではなく、もう一度完全にクラシックに自分を戻して書いたんです。そういう意味では、これは僕の“作家宣言”といっていいでしょうね」

Blog. 「Web R25」 久石譲 ロングインタビュー (2009年)

 

 

久石は自分と藤澤守の関係についてこう語る。「人間って元に戻りますね。ぼくはやっぱり藤澤守なんですよ。去年『ミニマリズム』を作るときに作曲者名は全部、藤澤守でやろうと思った。エンターテイメントは久石でやっているけど、作品は藤澤だろうと。2日に一遍はそのことを考える。今度の曲は絶対藤澤守で出してやるぞと」

-でもそうしたら売れない?

「うん。いつか作曲・藤澤守、指揮・久石譲でやりたい。それが理想ですね、ぼくの」

久石は二人分の人生を生きているのだった。時間が足りないわけである。

Blog. 久石譲 雑誌「AERA」(2010.11.1号 No.48) インタビュー

 

 

2009 久石譲 in London
ABBEY ROAD STUDIOS &LONDON SYMPHONY ORCHESTRA

2009年6月、久石譲の新作アルバム「Minima_Rhythm」のレコーディングがロンドンで行われた。アビー・ロード・スタジオ、ロンドン交響楽団の演奏、このレコーディングには”或るストーリー”があった。

-アビー・ロード・スタジオへの想い

久石:
僕がロンドンに住んでいた頃、アビー・ロード・スタジオにマイク・ジャレットというとても親しいチーフエンジニアがいたんです。一緒にレコーディングをすることも多く、本当に信頼の置ける人物だったのですが、惜しいことに若くしてガンで亡くなってしまった。彼の最後のセッションが僕との仕事で、ロンドン交響楽団演奏による『水の旅人』のメイン・テーマのレコーディングだったんです。そのときはエアー・スタジオのリンドハース・ホールで録ったんですが。そしてマイクは亡くなり、僕はロンドンを引き払った。そのあたりのことは『パラダイス・ロスト』という本にかなり詳しく書いています。その後、ロンドンでのレコーディングは何度もしたんだけど、アビー・ロード・スタジオでのレコーディングは避けた。ちょっと行くのがきつかった……。

数年前、『ハウルの動く城』のとき、チェコ・フィルハーモニー交響楽団でレコーディングしたものを、アビー・ロード・スタジオでサイモン・ローズとMixしたんです。それが久しぶりでしたね。そのとき、このスタジオに戻ってきたなぁという感慨があって、スタジオの隅、地下のレストラン、どこもマイクの遺していった匂いのようなものが感じられた。イギリス人独特のユーモアや品の良さ、クリエイティブな匂いとでもいうのかな。

そして今回、僕としては最も大切なレコーディングになるので、それはアビー・ロード・スタジオ、そしてロンドン交響楽団しか考えられなかったのです。マイクの亡き後も、アビー・ロード・スタジオでは伝統がきちんと引き継がれています。マイクのアシスタントだったサイモンは、今はジョン・ウィリアムズ等を録る一流のエンジニアになっているし、今回のエンジニアのピーター・コビンは、マイクの抜けた穴を埋めるべく、オーストラリアのEMIからスカウトされた。高い水準を維持するために。

今回ついたアシスタントも非常に優秀で、何にも指示されなくても動けちゃうんですよ。たぶんまた5年後、10年後になると彼らが素晴らしいチーフエンジニアに成長していくんだろうと、そういう人や技術の継承をとってもても、やっぱりナンバーワンのスタジオですね。

Blog. 久石譲「Orchetra Concert 2009 Minima_Rhythm tour」コンサート・パンフレットより

 

 

-そういった古典音楽の手法が使われていながら、ミニマルの規則的に移り変わって行く音楽の特徴はそのままなので、演奏は至難では。

久石:
それもあって、名手ぞろいのロンドン交響楽団とアビーロード・スタジオで録音しました。アビーロード・スタジオのチーフエンジニアやコンサートマスターのカルミネ・ラウリが参加、最初は映画音楽の録音と思っていたようですが、事務局に曲のことを説明し、譜面も送っていたので、ロンドン響もクラシック音楽を演奏するときの陣容で録音に臨んでくれました。

曲のリハーサルをやっているうちに、ミニマル特有の音型を繰り返す音楽なので、縦の線を合わせるために、クリック(規則正しく繰り返される電子音)をつけてずれないように演奏し、録音もうまく行きました。

彼らはジョン・アダムズなどのミニマルの作曲家の作品も手がけていることもあって、とてもふくよかで豊かな演奏になっています。それに、録音後のマスタリングでも、ポピュラーや映画音楽などはCDのプレイボタンを押すとすぐ音楽が始まるように設定しているんですが、別にこちらからオーダーしたわけではないのですが、クラシック音楽のように、音が出るまで時間をあけてくれたんです。作品を聴いて、彼らがそう感じてくれたのは嬉しかったですね。

Blog. 「モーストリー・クラシック 2009年10月号」 久石譲インタビュー内容

 

 

このシンフォニアというのは全3楽章から出来ていて、1楽章目が「パルゼーション」。これは「パルス」ですね。四分音符のタン・タン・タン・タン、八分音符のタン・タン・タン・タン、三連符のタタタ・タタタ、十六分音符のタタタタ・タタタタ。そういう色々なものがただ組み合わされて、パーツで見ると何をしているか非常に明解な曲なんですね。それから2曲目の「フーガ」というのは、朝礼で使われる「ドミナントコード」というのがあるのですが、この和音ばかりを繋げて出来ています。普通ドミナントいうのは必ず解決しますが、これは解決しないまま次々と行ってしまうんですね。3曲目の「ディヴェルティメント」は、「ミニマル・ミュージック」と「古典」の音楽を融合させています。テーマは単純に第九のモティーフと一緒です。これを使って出来るだけシンプルに構成する。僕がやっているミニマル・ミュージックというのはあくまでもリズムがベースになるんですね。それを徹底してやろうと思いました。

Blog. 「読響シンフォニックライブ 2012年8月15日」 放送内容 より一部抜粋)

 

 

DVD収録内容について

本作品より選ばれた楽曲のレコーディング映像を編集したものである。またドキュメンタリーなどとは違い、レコーディング映像中心で楽曲も省略されたり途中で終わることなく一曲通して聴くことができるのもありがたい。CDと同じように音楽だけが響いている。CD同様に楽曲を楽しみ、かつパートごとに映し出される楽器や奏者を映像で楽しむことによって、臨場感や緊張感が伝わりより深く作品を味わうことができる。

インタビューに関しては本作品ライナーノーツでの楽曲解説や久石譲インタビューと重複内容も多く、言葉として文章として参考にされたい。

 

ロンドン交響楽団:弦14型3管編成
ロンドン・ヴォイシズ:50名

 

 

2018年4月25日 LP発売 UMJK-9077/8
完全生産限定盤/重量盤レコード/初LP化

 

 

久石譲 『ミニマリズム』

1.Links (CoFesta Japan国際コンテンツフェスティバル テーマ曲)
2.Sinfonia for Chamber Orchestra I.Pulsation
3.Sinfonia for Chamber Orchestra II.Fugue
4.Sinfonia for Chamber Orchestra III.Divertimento
5.MKWAJU 1981-2009
6.The End of the World I.Collapse
7.The End of the World II.Grace Of St. Paul
8.The End of the World III.Beyond The World
9. DA・MA・SHI・絵

指揮・ピアノ:久石譲
演奏:ロンドン交響楽団
コーラス:ロンドン・ヴォイシズ 8.

録音:アビーロード・スタジオ (ロンドン・イギリス)

 

初回限定盤
レコーディング映像とインタビューを収録したDVD付豪華デジパック仕様

《初回限定盤DVD》
Minima_Rhythm Recording Video
・MKWAJU 1981-2009
・The End of the World  III. Beyond the World
・Interview

 

Score. 久石譲 「ミニマリズム -オリジナル・スコア-」 [スコア]
現代音楽作曲家・久石譲のオーケストラ作品を集めたスタディ・スコアです。収められている全5作品は、作曲家自身が原点と述べる「ミニマル・ミュージック」に立ち返って作曲、あるいは過去の自作を編曲したもので、久石最初期の作品を全面的に改稿した《ムクワジュ 1981–2009》《Da・Ma・Shi・絵》、今世紀に入って作曲された近作《リンクス》《ジ・エンド・オヴ・ザ・ワールド》《シンフォニア》の5曲が収められています。

 

Minima_Rhythm

1.Links
2.Sinfonia for Chamber Orchestra – I. Pulsation
3.Sinfonia for Chamber Orchestra – II. Fugue
4.Sinfonia for Chamber Orchestra – III. Divertimento
5.MKWAJU 1981-2009
6.The End of the World – I. Collapse
7.The End of the World – II. Grace Of St. Paul
8.The End of the World – III. Beyond The World
9. DA-MA-SHI-E

 

Disc. 久石譲 『久石譲 in 武道館 ~宮崎アニメと共に歩んだ25年間~』

久石譲 in 武道館 ~宮崎アニメと共に歩んだ25年間~ DVD

2009年7月3日 DVD/Blu-ray発売
DVD VWDZ-8130
BD VWBS-1078

 

~ナウシカからポニョまで 宮崎アニメと共に歩んだ25年間~
久石譲×宮崎駿 25年の軌跡のコンサート
『久石譲 in 武道館 ~宮崎アニメと共に歩んだ25年間~』

 

 

2008年8月4日,5日 日本武道館

作曲・指揮・ピアノ:久石譲
管弦楽:新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ
合唱:栗友会合唱団、東京少年少女合唱隊、一般公募コーラス隊
マーチングバンド:京華女子中学高等学校マーチングバンド部、中央区立日本橋中学校吹奏楽部、川崎市立橘高等学校吹奏楽部、川崎市立高津高等学校吹奏楽部
ゲストヴォーカリスト:藤岡藤巻と大橋のぞみ、林正子、平原綾香、麻衣

 

2008年夏、日本武道館で開催されたコンサート「久石譲 in 武道館」を全曲収録。久石譲が音楽を手がけた、宮崎駿監督作品『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『紅の豚』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『崖の上のポニョ』の名曲30曲余りを、アンコールまで含めて全曲収録。

200名の大オーケストラ、800人の大合唱団、160人のマーチングバンド、そして素晴らしいゲストヴォーカリストと、総勢1160人もの超大規模編成による演奏と、巨大スクリーンに映し出される宮崎アニメが織りなすスペクタクルな世界を完全収録。

(メーカーインフォメーションより)

 

 

 

「武道館公演ではいろんなバランスについて悩みました。まずは『風の谷のナウシカ』から『崖の上のポニョ』まで、9作品もあるので、それをどうやって構成しようかということ。『ナウシカ』で始まって、『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』というふうに年代順というのが一番単純で安心感もあるんだろうけど、その通りにやっていたら、『もののけ姫』くらいのときに、”今、中ごろだな”って観客が予想できちゃうじゃないですか。そうではなく、観客の予測を裏切っていくために必要なのが”構成”です。映画を一本撮るのと同じように、構成することで感動が残るんですよ。映画の魅力って”サスペンデッド”なんです。”宙づり”っていう意味ですけど、観客を”どうなるの?”って引っ張っていくドキドキ感が必要だと思うんです。あとは映像と音楽のバランス。スクリーンが大き過ぎても駄目なんです。人間って映像の印象を強く受けるから、映像に音楽がくっついてるっていう感じになるんだったら、コンサートをやる意味がないんですよね。かといって、小さ過ぎると映像がオマケになっちゃうからそれも駄目。88メートル×約162メートル、巨大ですけどちょうどバランスのいい大きさのスクリーンだったと思いますよ」

「通常、僕のコンサートは、サントリーホールとかで行うときには一般的なクラシックコンサートと同じように年齢制限を設けているんですけど、今回は子ども連れ、赤ちゃん連れでも来てもらえるようにしました。今までやったことにない大規模なコンサートだし、その場に居合わせたことで、この体験がどこかに残ったりしたらいいなって思ったんです。このコンサートがきっかけで音楽をもっと好きになってくれる人がいたり、将来音楽家になりたいって思う人がいたらうれしいですからね。音楽っていいなって思ってくれただけでも、このコンサートを開催した意味があったと思うんです。出演者の中に、公募で選んだ合唱の人たちがいるんですけど、皆さん喜んでくれたみたいです。一般公募の合唱隊が参加することは、僕が”どうしても入れたい”ってこだわったことだったんですよ。終わった後、彼らが寄せ書きした冊子をもらったんですけど、それがうれしくてね。いやぁ、このコンサートをやってホントに良かったです」

Blog. 「別冊カドカワ 総力特集 崖の上のポニョ featuring スタジオジブリ」(2008) 久石譲インタビュー内容 より抜粋)

 

 

2008年夏、1200人を超える出演者(オーケストラ、コーラス、マーチングバンド、歌手)を率い武道館3回公演を満席、大成功に収めたコンサートの話です。中でも印象的なマーチングバンドのシーンですが、これを2時間の合間に入れたことに関して、実は災い転じて福となった「ワザテン」パターンのひとつとのこと。アイディアの根底は企画当初からありましたが、鼓笛隊だけでやろうと構想していたそうです。でも鼓笛隊だけだと5、6分くらいしか場がもちそうもないと思い、プログラム構成もほぼ固まってきた頃、諸事情からオーケストラのために20分休憩が欲しいという話が急浮上しました。でも、武道館規模の会場で休憩時間を挟むとなると20分では自席に戻れないお客さんが出てきてしまう問題が伴います。しかしオーケストラは休ませなければならない…。それをどうまとめるか、というときに、久石はアイディアを膨らませて、吹奏楽のマーチングバンドだったら1コーナー15分程度をもたせることができる。そこに前後を付ければ20分!という発想に至り、この中間部が決まったそうです。コンサート終了後もこの「天空の城ラピュタ」のコーナーには沢山の方が感動し涙したとう声を聞いています。背景にこんな逸話があったとは。感動の「ワザテン」です。

Info. 2009/10/25 金沢工業大学「工大祭」公開講座 第83回創造学「JOE HISAISHI TALKS」開催 より抜粋)

 

 

 

 

 

2008年8月2日&3日、幕張メッセ展示ホールにてリハーサルが行われている。総勢1200名が一同に会してリハーサルできるスペースとして選ばれ、本番さながらのステージを組み、コンサートのために特注で作られた88m x 約162m の巨大スクリーンも用意されている。約6時間x2日間におよぶリハーサルが行われた。

このコンサートのために大規模な編成用に新たにスコアを書き、6管編成・弦24型という大編成オーケストラである。「風の谷のナウシカ」の冒頭ティンパニも2奏者によるダブル・ティンパニとなるなど、パーカッションも多彩な楽器(和太鼓・締め太鼓・チャンチキ等も)含め大所帯である。

開演前に会場BGMとして流れていた楽曲は、三鷹の森ジブリ美術館BGMとして使用されている「Musica del Museo」「Birthday 15+」「La neve è rimossa」の3曲。宮崎駿監督の誕生日にプレゼントされている楽曲で美術館オリジナルBGM、CD化などはされていない。

「帰らざる日々」(紅の豚)は、久石譲ピアノとサックス、トロンボーン、チューバというJazzyな編成。

「Cave of Mind」(ハウルの動く城)は、1階スタンド最前列からトロンボーンとトランペットのバンダによる演出。

 

 

2025.02 update

 

 

 

久石譲 in 武道館 ~宮崎アニメと共に歩んだ25年間~ DVD

 

曲目

『風の谷のナウシカ』
オープニング「風の伝説」
ナウシカ・レクイエム
メーヴェとコルベットの戦い
ナウシカ・レクイエム(遠い日々)
鳥の人

『もののけ姫』
アシタカせっ記
タタリ神
もののけ姫

『魔女の宅急便』
海の見える街
傷心のキキ
かあさんのホウキ

『崖の上のポニョ』
深海牧場
海のおかあさん
波の魚のポニョ
フジモトのテーマ
ひまわりの家の輪舞曲(ロンド)
母の愛
いもうと達の活躍〜母と海の讃歌
崖の上のポニョ

『天空の城ラピュタ』
ハトと少年
君をのせて
大樹

『紅の豚』
帰らざる日々

『ハウルの動く城』
Symphonic Variation “Merry-go-round”(交響変奏曲「人生のメリーゴーランド」)
Cave of Mind
“Merry-go-round” (人生のメリーゴーランド)

『千と千尋の神隠し』
あの夏へ vocal version 「いのちの名前」
ふたたび

『となりのトトロ』
風のとおり道
さんぽ
となりのトトロ

—–アンコール—–
Madness (「紅の豚」より)
アシタカとサン (「もののけ姫」より)

 

構成・演出:久石譲

except アレンジ:
長生 淳 (「天空の城ラピュタ」「ふたたび」)
山下康介 (「崖の上のポニョ」)
宮野幸子 (「魔女の宅急便」)

作詞:
「あの夏へ」 覚和歌子
「ふたたび」 鈴木麻実子
「アシタカとサン」 麻衣

 

【特典映像】
●メイキング
コンサートの舞台裏にカメラが密着。リハーサル風景などを久石譲ほかのインタビューを交えて綴る。

●スクリーン・アニメ
武道館の巨大スクリーンに映し出された宮崎アニメの名シーン。その”スクリーン・アニメ”のうち5作品7曲分をコンサートの演奏に合わせてそのまま収録。

風の谷のナウシカ・・・メーヴェとコルベットの戦い~ナウシカ・レクイエム(遠い日々)
もののけ姫・・・タタリ神
魔女の宅急便・・・傷心のキキ~かあさんのホウキ
紅の豚・・・帰らざる日々
ハウルの動く城・・・Cave of Mind

 

制作:NHKエンタープライズ

 

Disc. 『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ 九十九の言葉』

2009年6月10日 DVD発売 VWDZ-8122

 

絵のないDVD
― 見えないからこそ届く言葉がある。
≪ジブリがいっぱいCOLLECTIONスペシャル≫
『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ 九十九の言葉』

「みんな自分のことばかり考えていますよね。
人のことを考えないと
自分のことなんて解決できないのにね。」
鈴木敏夫

 

スタジオジブリ・プロデューサーの人気ラジオ番組の音源を再編集し、「DVD」にまとめた究極の1枚。

メガヒット作品を生み出し続ける、日本映画界屈指のプロデューサーの一人、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーがメインパーソナリティとして贈る「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」。TOKYO FMをキーステーションに、JFN系列全国38局ネットで2007年10月から放送されているラジオ番組です。鈴木プロデューサーの隠れ家であり、室内の壁面がレンガで造られている通称、「れんが屋」で主な収録を行うという、従来のラジオ番組とは一線を画した手法で制作され、毎回迎える豪華ゲストの本音を、独特の“鈴木節”に巻き込みながら聞き出しています。

収録される絢爛たる豪華ゲストは、総勢49名(予定)。鈴木プロデューサーと交わした言葉の数々を集めた音声収録時間は、なんと 40時間以上。番組ではオンエアできなかった会話も収録されています。映像部分は、背景を静止画のみで構成・演出しています。静止画として使用される「レンガ」の画像は、人々の集う「れんが屋」をイメージさせ、実際にそこで共に話を聞いているかのような感覚を呼び起こします。“99の言葉”は、鈴木プロデューサー自身が書いた文字が表示され、“声の響き”とともにその意味を理解する助けとなります。

絢爛たる豪華ゲストを収録!
行定 勲、太田光代、中村正人 他(順不同/敬称略)

阿川佐和子/浅尾 克巳/浅岡 揺/浅川 遥/安保有希子/荒川 格/石川 元/伊勢伸平/板谷愼一/市川 南/井上一夫/伊平容子/石上和敬/内野友美/浦沢直樹/太田光代/大塚康生/大西健丞/大橋のぞみ/小川洋之/奥田誠治/押井 守/落合博満/柏木吉一郎/叶井俊太郎/亀渕昭信/川人献一/岸本 卓/きたやまおさむ/國田博史/小松季弘/齋藤優一郎/佐久間俊治/佐多美保/佐藤直樹/宍倉幸雄/渋谷陽一/しまおまほ/ジョージ・ルーカス/鈴木知津子/スティーヴン・ソダーバーグ/関 晃範/関 慎太郎/関 正顕/田居 因/高草木 恵/高橋 望/高柳義人/田家秀樹/谷島正之/谷山浩子/種田陽平/CHAGE/塚越隆行/手嶌 葵/内藤 究/中沢新一/永見弥映子/中村正人/橋口亮輔/濱野 茂 /林 正子/柊 瑠美/久石 譲/藤岡藤巻/藤巻直哉/古川典子/星野康二/細川朋子/堀田百合子/水木雄太/村上 隆/矢野顕子/矢部 勝/行定 勲/吉岡秀隆/依田謙一/リリー・フランキー/渡邊隆史 (※五十音順)

※このDVDは音声を長時間収録した作品です。画像は静止画のみで構成され、出演者の映像や写真等は収録されておりません。

(メーカーインフォメーションより)

 

 

鈴木敏夫のジブリ汗まみれ DVD

 

Disc. 久石譲 『Another Piano Stories ~The End of the World~』

久石譲 『Another Piano Stories』

2009年2月18日 CD発売
CD+DVD(初回限定盤)UMCK-9260
CD(通常盤)UMCK-1294

 

あのPiano Storiesから新たな物語が生まれる。話題の楽曲から新曲までを全新録にて収録。久石譲のピアノはもとより、12名のチェリスト、2台のハープ、コントラバス、マリンバ、パーカッション編成で魅了したコンサートツアーを元に新たにレコーディングされたアルバム。

 

 

【楽曲解説】

1. Woman
婦人服ブランド「レリアン」のCMテーマ曲として作曲。今作品はヨーロピアンテイストをそのままに新たな作品に仕上げた。マリンバの軽快なリズムや、ピアノとハープの織り成す旋律によってますます華やかさと洗練された都会のイメージをまとい、凛とした力強さが加わった。”欧州の街並みを背に、颯爽と歩く現代の女性像”を想起させる楽曲である。

補足)
CMに使用されたオリジナルバージョンは、オリジナル・アルバム『Asian X.T.C.』(2008)のボーナストラックとして収録されている。オリジナル版「Woman ~Next Stage~」では旋律をバンドネオンが奏でている。

 

2. Love Theme of Taewangsashingi
韓国ドラマ『太王四神記』より、スジニのテーマを書き直した。若き聡明な王が真の王へと成長する一大叙事詩の愛のモティーフとして描かれている。前世の夫であった王に恋心を抱くスジニの切ない想いをのせ、恋の行方を暗示するがごとく、哀しくも美しいメロディーが印象的である。

補足)
同作品オリジナル・サウンドトラック(2007)では、フルオーケストラ・バージョンやピアノ・ソロ、そしてシンセサイザーを絡めた神秘的なバージョンまで、多彩なアレンジにてひたることができる。それだけこのドラマ作品において重要な役割を果たしている楽曲であることがわかる。

 

3. Les Aventuriers
男女3人の愛と友情の物語、アラン・ドロン出演の仏映画『冒険者たち』(1967年)にインスピレーションを受けて作られた楽曲。冒険ならではの昴揚感と緊張感を味わえるこの曲は、久石のお気に入りでもある。5拍子が生み出す攻撃的なビートと、メロディアスな主題が交錯しながらエンディングへとなだれ込む、スリル満載な楽曲。

補足)
オリジナル版は『Piano Stories II』(1996)に収録されている。サクソフォンによる旋律、隠し味としてシンセサイザーも効果的に使われている。ノンタイアップの楽曲にもかかわらずオリジナルから13年を経てリメイクされるという稀な楽曲。楽曲解説中の「久石譲お気に入り」というのもうなずける。

 

4-6. Departures
2008年秋に公開され、モントリオール世界映画祭グランプリにも輝いた映画『おくりびと』のサウンドトラックから複数のモティーフを抜粋し、約14分の組曲に再構築。元チェリストが主人公であるこの映画と、チェロ楽曲の構想を温めていた久石が運命的に出会った。チェロの音域の広さと表現力の豊かさを最大限に活かし、主人公の心の揺れ動くままに、激しく、やさしく、時にコミカルに様々な表情を見せる。ソロチェリストとしてサウンドトラック同様、東京都交響楽団首席チェロ奏者の古川展生氏が優しくも力強く奏でている。

 

7. Ponyo on the Cliff by the Sea
2008年、日本全国に”ポニョ旋風”を巻き起こした映画『崖の上のポニョ』より、弦楽器のピッチカートが特徴的な小品。”ポニョ”のテーマが次々と様相を変えて引き継がれていく。各々の楽器の特性を知り尽くした久石ならではの手法によって、可愛らしくも爽やかな余韻をもたらしてくれる。

 

8. Destiny of Us (from Musical Turandot)
祝祭音楽劇『トゥーランドット』から、二重唱「運命は遠い日の約束」をインストゥルメンタル作品へと書きかえた。トゥーランドットとカラフが愛を交わし合う場面で、物語のクライマックスを盛り上げる。本作品にはアコースティック・ギターが参加し、他トラックとは一味違う趣向を楽しめる。

補足)
同作品は舞台上演でのみ聴くことができた、サウンドトラックも発売されていない作品である。よってここに収録されたアレンジ版でこそあれ、貴重な収録となっている。舞台を収めたDVDは発売されている。

 

9-12. The End of the World
2007年秋、ニューヨークを訪れた久石が見たものは、グランド・ゼロに向けられた人々の悲しみと祈りであった。

全4楽章から成るこの組曲は、当初「After 9.11」と名付けられていた。アメリカ同時多発テロを契機に世界の秩序の崩壊と価値観の変遷に危惧を抱いた久石が、今の時代にこそ遺さねばならない作品として書き上げた渾身の一作。世界に拡がる不安と混沌をテーマに描いた、ミニマル作曲家・久石譲の真骨頂が味わえる。

第1楽章の「Collapse」は、グランド・ゼロに着想を得て作られた。冒頭から絶えず打ち鳴らされるピアノのリズムは、後の全楽章に通ずる主要動機となり、強烈なメッセージを投げかけ続ける。チェロやハープ、マリンバのアンサンブルが主要動機と複雑に絡み合い、焦点の定まらない危うさを醸し出している。

グランド・ゼロに程近いセント・ポール教会の名を称した、第2楽章「Grace of the St. Paul」は、人々の嘆きや祈り、悲しみを題材としている。チェロソロのイスラム的なメロディーとティンパニの主要動機による対話から始まる。一転してコントラバス、ピアノ、ヴィブラフォンによるジャジーなメロディーは、調性の定まらない浮遊感を漂わせる。

第3楽章「Beyond the World」は、人々の不安や悲哀が極限まで膨張する様を描くが、同時に人間の持つ混沌としたエネルギーに対する肯定的ない見も含まれている。8分の11拍子の複雑かつ緻密に関わり合うパッセージは、常に緊迫感を持ち大きな渦となって膨らみ続ける。我々の住む世界の”向こう側”には何があるのだろうか…。コンサートツアーの後に、第4楽章「The End of The World」が付け加えられ組曲として完結。ジュリー・ロンドンの歌ったスタンダードナンバー「The end of the world」に深く感銘を受けた久石が、”あなたがいなければ世界は終わる”と歌ったラブソングを甦らせた。原詞の”you”を複数形の”あなたたち”と捉え、現代社会に強いメッセージを投げかけている。

人々の悲哀や嘆きを表しつつも、混沌とした世界の中で、力強く生きなければならない、と未来へ向けての祈りと明るいメッセージが込められている。

補足)
第4楽章にて同名スタンダードナンバーのボーカルは久石譲本人である。

この作品は間をおかずして、約半年後オリジナル・アルバム『ミニマリズム』(2009)にも収録されている。そこではオリジナルのアコースティック編成では表現できなかったと言わんばかりに、爆発するほどに解き放たけたフルオーケストラサウンドとして昇華されている。第1-3楽章までが再構築されている。ミニマルシンフォニーの大作であり、現代音楽家久石譲の芸術作品として少なくない部分を占めるエポック的作品である。

 

13. I’d rather be a Shellfish
映画『私は貝になりたい』のメインテーマ。戦争に翻弄される家族の悲劇を、ワルツの使用によって、格調高く荘厳さを持ち合わせた楽曲へと昇華させた。ドラマの壮絶な人生と絶望的な結末に相反して、音楽は人間的な優しさや愛に溢れた世界観を表現している。本作品唯一のピアノソロ。

 

14. I will be
日産スカイラインのCMテーマ曲「I will be」が、満を持して登場。娘である麻衣が作詞と歌唱で参加。その透き通った歌声は、明らかに独自の世界観を示している。16ビートによる心地よいグルーヴ感に、突如現れる8分の11拍子が絶妙な緊張感をもたらす。ミニマル作曲家久石ならではのポップスチューンだ。

(Wonder City : 本多哲子)

(【楽曲解説】 ~CDライナーノーツより)

 

補足)は追記するかたちで併記させてもらった。

 

 

 

「今回のツアーのように12人いる場合、弦4部と捉えて4パートに分けると1パートが3人ずつ。でも、この3人というのが鬼門で、8つの和音を各パートに2音ずつ振り分けると、どうしても1人ずつ余ってしまうんです。この通常の書き方が通用せずに、やはり難しくて、どうしよう!困った!……と(笑)。これでは、あまりにも難しい書き方になってしまうので、悩んだ挙句、自分の解決策として、4人1組のチェロ”カルテット”が3組あるという考え方に辿り着いたんです。要するに、第1カルテット、第2カルテット、第3カルテットという発想で書くことによって、全く違う動きをもたせることが出来るようになった。その上で、一人一人の奏者が更に独立したり共同したりという様々な動きを見せることによって、タペストリーのように非常に細かい動きを出していこうと思ったんです。」

「やはり、前回よりも更に進化している必要がありますよね。普通、大規模なオーケストラでないとハープ2台は使わないと思うんですが、そこを敢えてこの小さい編成で取り入れ、マリンバ、ティンパニまで入ったパーカッションが2人と、そしてコントラバスを付け加え、全く新しい編成で、世界にもないスタイルでの挑戦です。」

「この曲(「The End of the World」)は、もう本当に一言で表わせば、「After 9.11」ということなんです。「9.11(アメリカ同時多発テロ)」以降の世界の価値観の変遷と、その中で、政治も経済もそこで生きている人々も、今の時代は、どこを向いてどう頑張っていけばいいのか分からなくなってしまっているんじゃないかと、最近とみに考えるようになって。今年はたくさんの作品や映画音楽を書かせていただき、監督たちとコラボレーションすることで自分を発見する楽しい作業に数多く恵まれましたが、それとは対極の、ミニマル作曲家である本来の人という立場から、自身を見つめる時期も必要であると。そして、今回の限られたわずかな時間しかない中でも、どうしてもつくらなければならないと、個人的な使命感にも似た感覚を強く感じて、書いた作品なんです。」

「実は、直前まで決定するのに苦しんでいて、やっと「The End of the World」というタイトルに決まったんです。この「The End of the World」には同名のスタンダード曲も存在して、「あなたがいないと私の世界が終わる」というような意味のラブソングです。でも、この曲のあなたを複数形でとらえ、あなたたちが存在していなければ、世界は終わってしまうといった、もっと広い意味で捉えると、たぶん今、僕が考えている世界観にとても近いんじゃないかと感じて、敢えてこの同じタイトルを用いた理由です。楽曲は、1楽章は4分の6拍子から始まり、最終楽章が8分の11拍子という、大変難しい曲。おまけに、絶えずピアノが鳴らす基本リズムがあり、それに他の楽器が絡み合う、本当に”世界のカオス”、まさに”混沌”を表現するような、アンサンブル自体がカオスになってしまうんじゃないかというくらいの難曲になってしまいました。」

「これは(「Departures」)、映画「おくりびと」のために書いた楽曲を、今回、約14分の組曲風に仕立て上げました。どちらかというとこちらの新作は、精神的な癒し、あるいは究極の安らぎをテーマにした楽曲でもあるんです。」

Blog. 「久石譲 ~Piano Stories 2008~」 コンサート・パンフレット より

 

 

「このアルバムは、どちらかというと、自分のために作った。プロなので商業的視点も必要なんだが、ヒット作だけでまとめるのは苦痛を伴う」と久石。「『ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド』を入れようと決心した時から、この作品は『アナザー(別物)』にしようと思った」

「『おくりびと』はもとより『ポニョ』も、実は死を描いているんですよ。『死』は僕にとっても最も大きなテーマ。人間にとっても最大の問題だと思う。そこを見つめないと、生きるってことがわからない」

Info. 2009/03/09 久石譲:アルバム「アナザー・ピアノ・ストーリーズ」発表 (毎日jpより) 抜粋)

 

 

 

 

本作品に先駆けて開催されたコンサート・ツアー『Joe Hisaishi Concert Tour ~Piano Stories 2008~』にて収録作品が多数披露されている。同コンサートから半年後にCD発売されたのが本作品である。コンサートとCDともに楽器編成も同じ。

同コンサート・ツアー期間中の空き日2008年10月21日、22日に東京の第一生命ホールにてレコーディングの一部が行われている。この時には「The End of The World」「Departures」「Woman」「Les Aventuriers」等が録音されている。また12月に追加レコーディング、ツアーでは演奏していなかった楽曲の録音が行われている。

本作品化に先駆けて行われたコンサートツアーのパンフレットにて、本作品を紐解く久石譲インタビューが収められている。なおその内容は、初回盤限定DVDに収録された久石譲インタビュー内容とも大きく関連している。

 

 

日産スカイランCM曲「I will be」については、本作収録バージョンよりも前の、2006年版がある。

 

 

 

 

久石譲 『Anoter Piano Stories』

1.Woman (「レリアン」CMソング~)
2.Love Theme of Taewangsashingi (韓国ドラマ「太王四神記」より)
3.Les Aventuriers

Departures (映画「おくりびと」より)
4.Prologue~Theme
5.Prayer
6.Theme of Departures

7.Ponyo on the Cliff by the Sea (映画「崖の上のポニョ」より)
8.Destiny of Us (from Musical Turandot) (舞台「祝典音楽劇 トゥーランドット」より)

The End of the World
9. I.Collapse
10. II.Grace of the St.Paul
11. III.Beyond the World
12. IV.The End of the World

Bonus Tracks
13.I’d rather be a Shellfish (映画「私は貝になりたい」より)
14.I will be (日産「スカイライン」CMソング)

All Music Composed, Arranged and Produced by Joe Hisaishi
Piano by Joe Hisaishi

(M-12 Music Arranged and Produced by Joe Hisaishi)

Performed by
12 Special Violoncello / Contrabass / Marimba / Percussion / 2 Harp / A.Guitar

Recorded at
DAI-ICHI SEIMEI HALL , Victor Studio , Wonder Station

Mixed at ON AIR AZABU STUDIO

「I will be」
Vocal:Mai Piano:Joe Hisaishi
Lyrics:Mai

 

≪DVD≫ ※初回限定盤
Another Piano Stories ~The End of the World~
レコーディング風景
【収録曲】
・The End of the World ~I. Collapes~
・Woman
・Departures ~Theme of Departures~
・Ponyo on the Cliff by the Sea
・Oriental Wind  ※DVDのみ収録

・久石譲 Interview

 

 

The End of the World
Vocal: Joe Hisaishi
M-12 Music Arranged and Produced by Joe Hisaishi,
Words by Sylvia Dee, Music by Arthur Kent

I will be

Vocal: Mai Piano: Joe Hisaishi
Lyrics: Mai
Drums: Yuichi Tokashiki E.Bass: Yoshinobu Takeshita E.Guitar: Nozomi Furukawa
Piano: Ichiro Nagata Latin Percussion: Motoya Hamaguchi
A.Saxophone: Takahiro Nishio, Kazuyuki Hayashida Strings: Kimata Group

12 Special Violoncello

Ludovit Kanta (Solo Concertmaster)
Nobuo Furukawa (Departures Solo)
Yumiko Morooka (12 Vc Inspector)
Akina Karasawa
Mikio Unno
Eiichiro Nakada
Yutaka Hayashi (M-2, M-8)
Robin Dupuy
Mikiko Mimori
Shigeo Horiuchi
Eiko Onuki
Takayoshi Sakurai
Keiko Daito

Contrabass

Igor Spallati
Jun Saito (M-2, M-8)

Marimba, Percussion

Momoko Kamiya
Reiko Komatsu

Harp

Yuko Taguchi
Micol Picchioni

A. Guitar

Masayuki Chiyo (M-8)

All Music Composed, Arranged and Produced by Joe Hisaishi
Piano by Joe Hisaishi (M-12 Music Arranged and Produced by Joe Hisaishi)

Directors:
Masayoshi Okawa (Bic-River)
Suminobu Hamada (Wonder Station)

Recording & Mixing Engineers:
Suminobu Hamada (Wonder Station)
Hiroyuki Akita (Wonder Station)
Recorded at
DAI-ICHI SEIMEI HALL,
Victor Studio, Wonder Station
Mixed at ON AIR AZABU STUDIO
Manipulator: Yasuhiro Maeda (Wonder City, Inc.)
Assistant Engineers:
Masashi Okada (SCI)
Takahiro Okubo (Victor Studio)
Masahito Komori (Bunkamura Studio)
Toshiyuki Takahashi, Akihiro Tabuchi (Wonder Station)
Hitomi Joko, Mari Shinohara (ON AIR AZABU STUDIO)
Mastering Engineer: Hiroyuki Hosaka (H2 Mastering)

 

Disc. 『太王四神記 PREMIUM EVENT 2008 IN JAPAN』

2008年11月28日 DVD発売 AVBF-29010

 

韓国テレビドラマ「太王四神記」
監督:キム・ジョンハク 音楽:久石譲 出演:ペ・ヨンジュン 他
放送期間:2008年4月5日~2008年9月27日 (全24回) NHS総合
(韓国では2007年9~12月放送)

 

 

独占映像満載の約5時間を収録!

2008年6月1日、京セラドーム大阪で行われ、チケットが即日完売となった幻のイベントが遂にDVD化!1時間におよぶ「ペ・ヨンジュン マルチアングル」含む本編・リハーサル・舞台裏・素顔がみえるオフショットやインタビュー映像などを余すところなく収録したプレミアムDVD!!

 

 

イベント前半にて音楽を担当した久石譲による特別コンサートが行われた。DVDにも完全収録されている。

[編成]
指揮・ピアノ:久石譲
管弦楽:大阪センチュリー交響楽団

[曲目]
「太王四神記 組曲」
タムドクのテーマ ~メインテーマ~
スジニのテーマ
団結
勝利へ
運命

 

「組曲」とはなっているが、各楽曲抜粋ではなく、いずれもオリジナル版フルコーラス演奏されている。オリジナル・サウンドトラックにも収録されているフルオーケストラでの編成そのままに、忠実に再現されている。

なお指揮を全曲担当しているが、「スジニのテーマ」のみピアノ演奏も兼ねた”弾き振り”を披露している。この楽曲のみサウンドトラックにはない、本イベントのためのスペシャル・ヴァージョンとなっている。

これとは別にイベントでは、「スジニのテーマ」を歌曲化しドラマの重要な挿入歌となっていた「ゆるして」(歌:ジュンソ)も、本人歌唱により披露されている。こちらもサウンドトラック盤とは異なり、サビから始まる構成となっており(アレンジは同一)、これは本国シングル盤なのかもしれない。

 

「太王四神記」作品は、久石譲コンサートでも演奏機会が少なく、唯一「久石譲 ジルベスターコンサート 2007」において、「太王四神記 組曲」(全4楽章)として披露されている。その公演においては、上記演目の「団結」を除いた4楽曲である。

 

 

本作品は初回限定盤DVD/通常版DVDの2種によって発売されたが、DVD本編内容は同一である。封入特典の違いのみである。

 

 

太王四神記 プレミアムイベント 2008

■商品情報 (初回限定生産版)
「太王四神記 PREMIUM EVENT 2008 IN JAPAN -SPECIAL LIMITED EDITION-」

【収録内容】
Disc1: 本編1(136分)
・オープニング/トークコーナー/太王四神記組曲 ほか
※一部「ペ・ヨンジュン マルチアングル」収録
Disc2: 本編2(65分)+特典映像(84分)
・場内パレード/グランドフィナーレ ほか
※一部「ペ・ヨンジュン マルチアングル」収録
特典映像
・Making of 5.31(来日の模様/リハーサル ほか)
・Making of 6.1(本番当日の舞台裏 ほか)
・出演者インタビュー
・ペ・ヨンジュン メッセージ

封入特典: ポストカードブック(全16ページ)
仕様:2枚組デジパック+三方背スリーブ ピクチャーレーベル

 

 

太王四神記 プレミアムイベント 2008 久石譲

AVBF-29012

■商品情報 (通常版)
「太王四神記 PREMIUM EVENT 2008 IN JAPAN -SPECIAL EDITION-」

【収録内容】
LIMITED EDITION 同内容(Disc1-2)

初回限定封入特典: ポストカード(全3枚)
永続仕様:2枚組アマレーケース ピクチャーレーベル