2014年8月19日 CDマガジン 「クラシック プレミアム 17 ~ベルリオーズ~」(小学館)
隔週火曜日発売 本体1,200円+税
「久石譲の音楽的日乗」エッセイ連載付き。クラシックの名曲とともにお届けするCDマガジン。久石による連載エッセイのほか、音楽評論家や研究者による解説など、クラシック音楽の奥深く魅力的な世界を紹介。
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2014年8月19日 CDマガジン 「クラシック プレミアム 17 ~ベルリオーズ~」(小学館)
隔週火曜日発売 本体1,200円+税
「久石譲の音楽的日乗」エッセイ連載付き。クラシックの名曲とともにお届けするCDマガジン。久石による連載エッセイのほか、音楽評論家や研究者による解説など、クラシック音楽の奥深く魅力的な世界を紹介。
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久石譲と新日本フィルハーモニー交響楽団によるプロジェクト「久石譲&新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ」が8月9、10日に約3年ぶりとなるコンサートを行った。
久石はこのコンサート開催前、「新日本フィルのメンバーともう一度活動を再開したいという熱い思いが互いに重なりました。世界を視野に入れたコンサートとして、オーケストラの魅力を広く伝えていきたい!」とコメントしていた。今回の公演では、スタジオジブリの映画「風立ちぬ」から第2組曲と、「魔女の宅急便」から「Kiki’s Delivery Service for Orchestra」が日本初演、さらに「かぐや姫の物語」と山田洋次監督の映画「小さいおうち」のテーマが世界初演となるなど、貴重な演奏が披露された。なお初日の東京・サントリーホール公演の模様は9月23日(火・祝)にWOWOWでオンエアされる。
8月9日にサントリーホールにて行われた公演初日の模様を18台のカメラによる迫力あふれる音楽でお届けします。そのほか、リハーサルでの様子や、久石によるインタビューなども盛り込まれる予定。
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Posted on 2014/08/14
久石譲ファンの方からこのサイト「久石譲ファンサイト 響きはじめの部屋」へメッセージをいただきました!ありがとうございます!思わずすぐにこちらもお礼の返事をしてしまいました。
最近このサイトを見つけていただいたようで、「同じファンレベルでの情報把握と、同じように久石譲をチェックされていて、うれしいです」とメッセージをいただきました。とてもご丁寧で久石譲へのファン度、玄人さが伝わる内容で、とてもうれしく拝見させてもらいました。おそらく管理人よりも玄人スペシャリストな方だとお見受けしました。
その方はブログへのコメント欄ではなく、コンタクトページからメッセージをいただきましたので、公開したい気持ち満々ですが、管理人の胸にそっとしまっておきます。
もちろんブログコメントも、みなさんお気軽にお願いします!
先日書いたBlog. 久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2014 演奏プログラム レポを受けてのメッセージでもあり、
本文中に
「風の谷のナウシカ」はおそらくフルオーケストラだと思うのですが。ピアノ・ソロ? フルオーケストラ?どちらだったんでしょうか。
と書いていたのですが、その方はWDOコンサートに実際行かれたようで、その情報も教えていただきました。
とのことです。ありがとうございます。そうなんですね。来年こそはコンサート行きたいですね。いただいた情報は、上記レポにも追記させていただきました。
さて、今日は、たまには管理人らしいことを書いていきたいと思います。
「久石譲ファンサイト 響きはじめの部屋」サイトを立ち上げてちょうど1年を過ぎたくらいです。久石譲も音楽活動30年以上になるかと思いますが、昔からのファンとしてずっとその音楽や情報は追っかけています。
昔はファンサイトのようなものがもっとたくさんあったのですが今では減ってしまいました。ファンの一人として、定期的にチェックしては、お世話になり楽しく見ていたサイトもいくつかあります。そして『今の久石譲』、最新の久石譲を追っかけているサイトが、減ってしまいました。
そこで自分のマニア心に火がついたというわけです。情報チェック、情報整理を自分がしたいがために、だったら自分でサイトを運営してしまえば一石二鳥だ!という安易な発想です。
オフィシャルサイトでは取り扱わない、取り扱えない、大小問わない久石譲関連情報をアップしていこうと始めました。オフィシャルサイトの情報だけだと、どうしてもすべてを網羅することは難しいんですね。
例えば、毎号ごとにシリーズでレビューしている、CD付きマガジン「クラシックプレミアム」でのエッセイ連載内容などもそうですし、楽譜情報やコンサート情報(チケット情報含む)もそうかもしれません。あとは情報公開のタイミングもあるのですが。。
アンオフィシャルサイトなら、気兼ねなくいろいろな情報を公開していくことができます。もちろん公式ではなく非公式でこそあれ、そこは節度とモラル、責任をもって運営していく所存です。「かゆいところに手が届く」そんな質と量を満たした有益なファンサイトになっていけるよう育てていきたいと思っています。
今回の久石譲ファンの方からいただいたコンタクトですが、実は記念すべき第1号なんです!サイトの1周年記念として誕生日プレゼントをいただいた気分です。本当にありがとうございます。これからも有益な情報を追っかけられるようにがんばります。
まだまだ情報の整理が追いついていません。いろいろと追加していかないといけない情報(主に初期~中期)が。近年の最新活動情報は、追いついているのですが、過去のデータベースがまだ整理しきれていません。情報源が減ってしまっているのもあるのですが、なかなか時間がかかるものなので、これから少しずつ埋めていきたいと思います。
バイオグラフィー コンサート履歴 ディスコグラフィー 楽譜 など基本情報は最低限の掲載はできています。
ここで言っている過去のデータベースとは、細かい当時のインタビュー内容や、コンサート企画秘話、CM音楽一覧、未発売音源・未CD化(まだまだあるんです) 廃盤音源 etc…
CD作品にしてもコンサート活動にしても、活動当時のリアルな鮮度の高い情報や久石譲の言葉たちを。こういったものが過去のコンサートパンフレットには掲載されていたりするので、随時書き起こしてアップデートを。
またはWebを駆使して、いろいろな情報を収拾したりと。こちらが結構苦戦しそうなのですが。ウェブサイトも、管理者や発信元がサーバーから削除してしまえば、過去の情報は消えてしまいます。気づいた時や知りたいときには、すでに情報がなくなっている、なんてこともよくあります。
インターネットの世界も過去のすべてが蓄積されていくわけではなく、やはりタイミングを見て整理整頓されています。だから、早めに収拾していかないといけないのですが。。
ディスコグラフィーもまだまだCD作品ごとのレビューが一向に進んでいません。特集ページでも、いろんなきっかけで久石譲を知った方へ、その入門編や手引きなればと思って少しずつ追加していきます。
そのような感じで、「久石譲ファンサイト 響きはじめの部屋」はまだまだ発展段階です。これからももっともっと広く深く久石譲に迫っていきます。そして巨大な久石譲コミュニティに育てていきます。
これから増やしたいコンテンツやメニューもあります。鋭意勉強中です。
BBSや掲示板の設置予定は今のところありませんが、もう少し落ち着いたら、ファンの方同士がいろいろな情報交換ができるページも、追加できたらと思っています。
アンケート集計 みんなの演奏動画 オフ会案内 etc…
今日は純粋な管理人の言葉として、書きました。本当に見てくださる方がいるだけで、うれしく励まされます。そこにコメントやメッセージもいただけたら、もっともっとがんばります!? 笑
これからもどうぞよろしくお願いします。
そして、ぜひお気軽にブログへのコメントや、コンタクトページからのメッセージお待ちしています。
「その情報間違ってるよ」
「私のほうが詳しく知っているよ」
「もし知っていたら教えてほしい」 などなど
久石譲やファンの方への誹謗中傷以外でしたら、なんでもどしどしお待ちしています。
世界でも活躍している久石譲だけに、海外からのアクセスもあります。本当にうれしい限りです。だからこそ、久石譲の音楽を、久石譲の情報を、もっと多くの人に正しく詳しく知ってもらいたいと思っています。
そこには、管理人だけではなく、みなさんのご協力もいただければ心強いです。久石譲の音楽やあしあとを記録する一大絵巻のように。みんなで久石譲の音楽でつながって、広がって、そう、ここは『久石譲の音楽が響きはじめる部屋』にしたいんです。
そうなっていけたらいいなと思っています。
久石譲ファンサイト 響きはじめの部屋 管理人
Posted on 2014/08/12
2011年以来3年ぶりに復活を遂げた「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2014」。
そのコンサートが先日8月9日,10日に開催されました。行かれた方、会場で体感した方はうらやましい限りです。コンサートの演奏曲目&アンコールなどプログラム詳細が出回ってまいりましたので、整理して一挙に情報をお届けしたいと思います。
今後これからのお楽しみ特大情報もあります!
コンサートデータとしては以下のとおりです。セットリストはネタバレになってしまいますが、すでに終了したコンサート企画(2公演のみ)です。ご愛嬌ということで。
久石譲&新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ 2014
[公演期間]
2014/8/9,10
[公演回数]
2公演(東京・サントリーホール / 東京・すみだトリフォニーホール)
[編成]
指揮・ピアノ:久石譲
管弦楽:新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ
[曲目]
久石譲:交響ファンタジー「かぐや姫の物語」 ※世界初演
【鎮魂の時】
ペンデレツキ:広島の犠牲者に捧げる哀歌
バッハ:G線上のアリア
久石 譲:ヴァイオリンとオーケストラのための「私は貝になりたい」
久石 譲:
バラライカ、バヤン、ギターと小オーケストラのための「風立ちぬ」第2組曲 ※日本初演
「小さいおうち」
【My Melodies】
「水の旅人」
「Kiki’s Delivery Service for Orchestra」 ※日本初演
「World Dreams」
—アンコール—-
One Summer’s Day
風の谷のナウシカ
かなり力の込もったコンサート企画だったことは、この演奏プログラムから見てもよくわかりますね。
演奏曲順に見ていきますと、
映画『かぐや姫の物語』の音楽も組曲のように、主要な曲たちをつないでリアレンジされたのではないかと。しかも「交響ファンタジー」。どんな仕上がりになっているのかすごく興味があります。
映画本編は小編成でのオーケストラ、シンプルな構成だっただけに「交響ファンタジー」と銘打っているということは、そこもフルオーケストラの大編成版にスケールアップしたということでしょうか。
ペンデレツキの現代音楽や、バッハの古典クラシックをはさんで、
ヴァイオリンがフィーチャーされた構成ということですよね。すごく叙情的な美しい旋律だけに、ヴァイオリンの音色がより涙腺を刺激してしまうのではないかと。
日本に先駆けて台湾で行われたコンサート(5月2日,3日)にて世界初演された「風立ちぬ」第2組曲です。23分にも及ぶ壮大な音楽絵巻になっているようで、そのあたりの第2組曲誕生秘話はこのように語られています。
こちら ⇒ Blog. 「クラシック プレミアム 9 ~ベートーヴェン2~」(CDマガジン) レビュー
山田洋次監督との映画『東京家族』に続く2回目のタッグとなった映画『小さいおうち』。こちらもコンサート初披露だと思います。そして「風立ちぬ」と「小さいおうち」では、映画『風立ちぬ』本編でもメインテーマのアルトバラライカを演奏していた、青山忠さんがコンサートでも参加されています。
昨年2013年12月に行われたコンサート「久石譲 第九スペシャル」でも「風立ちぬ 小組曲」にて演奏されています。そのときの「小組曲」15分版から、今回の「第2組曲」23分版。気になります!
「水の旅人」はこれまでも多くのコンサートで演奏された定番にして名曲。コンサートの盛り上がりをピークへもっていく壮大な曲です。
「Kiki’s Delivery Service for Orchestra」、映画『魔女の宅急便』より「海の見える街」という曲ですが、これも今年1月に日本に先駆けて台北で開催されたコンサートで改訂初演としてお披露目されています。
おそらく2010年に発表されたCDアルバム「メロディフォニー」のアレンジをベースに、書きなおされていると思います。どのように変化、進化したのか、聴いてみたいです。
「WORLD DREAMS」は、久石譲&新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラを象徴する曲です。序曲のような格式高い名曲です。余談にはなりますが、「WORLD DREAMS」発足当時の、この企画にかける熱い想い。
こちら ⇒ Blog. 「World Dream Orchestra 2004」 コンサート・パンフレットより
そして気になるアンコールは、
というスタジオジブリ 宮崎駿監督作品から贅沢な2曲だったようです。
「One Summer’s Day」は映画『千と千尋の神隠し』より「あの夏へ」です。コンサートのアンコールでは、ピアノソロとして、演奏されることの多い「One Summer’s day」。ピアノ・ソロアルバムとして人気の高い「ENCORE」にバッチリ収録されていますが、最近では「メロディフォニー」というアルバムでピアノとオーケストラのためにリアレンジされていて、オーケストラ編成でのコンサートではこちらもよく披露されています。今回は久石譲のピアノ・ソロだったようです。
「風の谷のナウシカ」はおそらくフルオーケストラだと思うのですが。ピアノ・ソロ? フルオーケストラ?どちらだったんでしょうか。それにしてもナウシカで締めるとは!なんて至福なフルコース!
以上です。
演奏プログラムやアンコールに誤情報はないと思いますが、これからオフィシャルHPやスタッフブログなどでも、もっと詳細や舞台裏がわかってくるかもしれませんので、こまめにチェックしていきます。
特大情報1!!
この2公演のみという貴重なコンサート「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2014」だったわけですが、なんとWOWOWにて放送決定です。
9月23日(水) 午後5時20分~
番組時間が現時点でわからないので、どのくらい抜粋されるのか、縮小版での放送かはわかりません。コンサート全編が放送されることは、まずないかとは思いますが。それでもこのコンサートをナマで体感できなかった人も多いわけで、それがTVであっても鑑賞できるのはうれしい限りですよね。
そういえば、コンサートに行かれた方のレポートのなかにも、録画用TVカメラが入っていたとありましたので、そういうことだったのでしょう。評判が良ければブルーレイ/DVD化して発売していただけるとさらにうれしいんですけどね。
コンサートDVDの発売となれば、2008年に開催された奇跡の一大コンサート「久石譲 in 武道館 ~宮崎アニメと共に歩んだ25年間~」以来5年以上ぶりになります。
まずはWOWOWでの放送を期待して待ちましょう!
特大情報2!!
なんと今秋、久しぶりのニューアルバムが発売されます。
オリジナルアルバムとしては…実は2010年の「メロディフォニー」以来4年ぶりとなります。
それ以降も、
坂の上の雲 二ノ国 フェルメール 天地明察 奇跡のリンゴ
風立ちぬ かぐや姫の物語 etc…
サウンドトラックや企画ものはもちろんたくさん出されていますが。
こちら ⇒ ディスコグラフィー 2010年~
どんなコンセプトのオリジナル・アルバムなんでしょうか。
詳細不明ですが…
アルバムのタイトルは…
「WORKS IV」!!
そう、「WORKS」シリーズの第4弾なんですね。
「WORKS」シリーズといえば、自身が手掛けたその時折の映画作品やCM音楽などを、オーケストラを主体とした音楽作品に再構築したものです。楽器編成やアレンジも手を加えられ、組曲のような大曲になることもあります。
過去の第1弾~第3弾までの収録ラインナップを見たら、そのベストアルバムのような豪華さは一目瞭然です。オーケストラベストとして発売されている「メロディフォニー」も、ベストとはいえ、全楽曲リアレンジされた新録音になりますので、「WORKS」シリーズの流れをくむものと捉えることもできます。
ということは、もしかしたら、もしかしますけれど、今回の「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2014」の演奏プログラムが大きなヒントになるのかもしれません。コンサートで世界初演、日本初演、改訂初演され、新しい息吹きを放った近年の名曲たちが、収録されるのかもしれませんね。
「風立ちぬ」に、「かぐや姫の物語」に、近年のシンフォニーとして書かれている、久石譲オリジナルの新作も収録されるのでしょうか?!「WORKS IV」10月8日発売予定 です。今後もこちらの情報が入りましたら、随時更新していきたいと思います。
長くなりましたが、
という内容でした。
追記:
ファンの方からメッセージ
ありがとうございます。
追記:
8月26日付 日本経済新聞 Web内での同コンサートレポートです。
こちら ⇒ 久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ2014 鎮魂奏でる旋律美 悲しみと安らぎ宿る
Posted on 2014/08/11
2014年9月29日に久石譲の最新コンサート久石譲プレゼンツ「ミュージック・フューチャー vol.1」が開催されます。
これまでの自身作品コンサートとも、クラシック企画コンサートとも一線を画した新しい試みの企画となっています。ズバリ、現代音楽中心の構成です。
現時点でのプレス情報です。
[公演期間]
2014/9/29
[公演回数]
1公演(東京・よみうり大手町ホール)
[編成]
指揮・ピアノ:久石譲
ヴァイオリン:近藤薫 / 森岡聡 ヴィオラ:中村洋乃理 チェロ:向井航
マリンバ:神谷百子 / 和田光世 他
[曲目] (予定)
久石譲:弦楽四重奏 第1番 “Escher” ※世界初演
久石譲:Shaking Anxiety and Dreamy Globe for 2Marimbas ※世界初演
アルヴォ・ペルト:鏡の中の鏡 (1978)
アルヴォ・ペルト:スンマ、弦楽四重奏のための (1977/1991)
ヘンリク・グレツキ:あるポーランド女性(ポルカ)のための小レクイエム (1993)
ニコ・ミューリー:Seeing is Believing (2007)
他
ミニマル、ポスト・クラシカルなど、最先端の現代の音楽を久石譲がセレクトし、“明日のために届けたい”音楽をナビゲートする、新たなコンサート・シリーズ〈久石譲プレゼンツ ミュージック・フューチャー Vol.1〉。クラシック音楽とテクノロジーを融合させた「ポストクラシカル」など、最先端の音楽を久石譲が選び、演奏していくコンサート。初演となる自身の曲をはじめ、エストニア出身の作曲家であるアルヴォ・ペルトや、アメリカの若手作曲家ニコ・ミューリーらの作品を演奏予定で、久石譲自らピアノと指揮をとり、濃密な空間で演奏することで“誰でも楽しめるコンサートにしたい!”とか。
聴いたことのない楽曲や作曲者が並んでいます。
また8月に入ってから、このコンサートに臨むインタビューが紹介されています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
現代音楽の今を伝えるコンサートを始める作曲家・久石譲
「現代音楽は難解というイメージが先行し、日本では演奏される機会が少ない。でも本当に難解なのか。最先端の作曲家の魅力的な作品を紹介することで、先入観を打ち破るきっかけにしたい」
9月29日によみうり大手町ホールで開く「ミュージック・フューチャー」はそんな思いから企画された。巨匠ヘンリク・グレツキから30代の俊英のニコ・ミューリーまで。アルヴォ・ペルトの「鏡の中の鏡」では、久石がピアノを演奏する。
「柱となっているのはミニマル音楽。現代音楽が生んだスタイルの中では、ポピュラーを含めその後の音楽に最も大きな影響を与えた。今回の演目で、そのことが雄弁に伝わるはずだ」
久石自身、国立音大在学中に、最小限の音型を繰り返すこの様式に感化された。宮崎駿監督作品をはじめ、オーケストラによる壮麗な映画音楽で成功してからも、折に触れミニマルの作品を生み出してきた。今回、その様式を踏襲した自作の弦楽四重奏第1番「Escher」を初演する。「一回限りの公演ではなく、現代音楽に触れられる場としてシリーズ化する」と語る。
一方、新日本フィルと組む「ワールド・ドリーム・オーケストラ」は、8月9日に赤坂のサントリーホール、10日に錦糸町のすみだトリフォニーホールで公演する。こちらは自作の映画音楽を中心に構成。鎮魂をテーマに叙情味豊かな音を聴かせる。さらに9月20日公開の映画「柘榴ざくろ坂の仇討あだうち」の音楽を手がけるなど、創作の時間は切れ目なく続く。
(読売新聞 参考)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
同じように、久石譲が連載コラムも担当している、CD付きマガジン「クラシックプレミアム」でもこのように語っています。
「ちょっと大げさだが、僕の考えでは、まずクラシック音楽は古典芸能であってはならない。過去から現代に繋がって、未来に続いていく形が望ましい。そのためにはオーケストラをはじめ演奏家は「現代の音楽」をもっと積極的に取り上げたほうがいい。作曲家兼指揮者は特にこの問題に対しては最前線にいるのだから、誰よりも積極的に取り組むべきだと考える。未来に繋がる曲を見つけ、育てることが必要だと僕は考える。」
「これらのような「現代音楽」ではなく「現代の音楽」をできるだけ多く聴衆に届ける必要がある。文化は慰みものではない。文化は聴き手に媚びるのではなく、聴き手一人一人にもある程度の努力と忍耐を要求する。しかし知識として音楽を聴くのではないイノセントな彼らは、おもしろいものであれば、あるいは新しい体験をしておもしろいと思えば、それを素直に受け入れてくれると僕は信じている。そしてその体験が音楽的日乗を育てることになる。」
どんな新しい音楽アプローチを体感することができるのか。
シリーズ化されるというVol.2以降も楽しみな企画です。
「One Summer’s Day」
『メロディフォニー』 収録
久石譲の表情豊かなピアノとロンドン交響楽団の繊細なオーケストラ。映画「千と千尋の神隠し」よりメインテーマ「あの夏へ」。大切な夏の一日。
「Kiki’s Delivery Service」
『メロディフォニー』 収録
久石譲のリリカルなピアノとロンドン交響楽団の跳ねるような音色。映画「魔女の宅急便」より「海の見える街」。鳥になったように空からたくさんの街を眺めたい。
「深海牧場」
『崖の上のポニョ サウンドトラック』 収録
印象派のような音楽世界と混声合唱が神秘の世界へ誘う。蒼く深い海はまさに生命の母体。ポニョの旋律も随所に登場、大小さまざまな海の生き物たちが踊る。
「NHKスペシャル深海 メインテーマ」
『NHKスペシャル 深海の巨大生物 オリジナル・サウンドトラック』 収録
深海の巨大生物 ダイオウイカ。未知の世界を同じく印象派の世界観と叙情的な旋律で。ハープを効果的に織り交ぜ、深海=宇宙の世界へ。
「星をのんだ少年」
『ハウルの動く城 サウンドトラック』 収録
息をのむほどの美しい旋律とトランペットの音色。クライマックスに向けてオーケストラの響きは壮大に。湖畔と花に一面囲まれた、秘密の花園。
「漂流教室のテーマ」
『漂流教室 オリジナル・サウンドトラック』 収録
子供の頃に憧れた夏の大冒険。これからはじまる冒険への期待と不安。そしてまたひとつ大きくなる。夏の思い出。
「釣りバカ日誌2 メインテーマ」
『釣りバカ日誌 ミュージック・ファイル 1』 収録
日本を代表する家族映画「釣りバカ日誌」。映画2作目のみ久石譲が音楽を担当している。コミカルなメロディーとシンセサイザーの響きが心地いい。
「KIDS RETURN」
『Kids Return』 収録
シンセサイザー全開の北野武監督、同名映画よりメインテーマ。疾走感がたまらない。青春の象徴、そこにはギラギラしたなにかが似合う。
「少年の国」
『NHKスペシャルドラマ 坂の上の雲 オリジナル・サウンドトラック 2 』 収録
壮大なオーケストレーションと高揚感ある展開。夢と希望に満ち溢れた日々。そこは少年の国。
「ニノ国メインテーマ」
『二ノ国 漆黒の魔導士 オリジナル・サウンドトラック』 収録
冒険の世界はファンタジー、夢の世界。果てしなく広がるフィールドと高鳴る鼓動。エスニックな楽器音色も散りばめられ異国の土地へ。
「旅路(夢中飛行)」
『風立ちぬ サウンドトラック』 収録
アルトバラライカ、マンドリン、バヤンが美しい旋律を奏でる。小編成の管弦楽が品格と表情豊かに。懐かしい日本の香りもするなか、イタリアの爽やかな風も吹いてくる。不思議な力をもった魔法の旋律。
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2014年8月8日 映画「小さいおうち」 監督:山田洋次 音楽:久石譲
DVD Blu-ray 3形態にて同時発売!
“Info. 2014/08/08 映画「小さいおうち」 監督:山田洋次 音楽:久石譲 DVD&Blu-ray 3形態 発売” の続きを読む
2014年8月6日 発売
1979年公開 映画「ルパン三世 カリオストロの城」
監督:宮崎駿 原作:モンキー・パンチ 声:山田康雄 他
既発のBD/DVDとは異なり
最新HDマスターを使用したデジタルリマスター版にて登場。
Blu-ray / DVD それぞれにて発売。 ※特典映像内容は異なる
“Info. 2014/08/06 ジブリがいっぱいCOLLECTION 「ルパン三世 カリオストロの城」 Blu-ray DVD 発売” の続きを読む
2014年8月5日 CDマガジン 「クラシック プレミアム 16 ~オペラの時代1 アリア集~」(小学館)
隔週火曜日発売 本体1,200円+税
「久石譲の音楽的日乗」エッセイ連載付き。クラシックの名曲とともにお届けするCDマガジン。久石による連載エッセイのほか、音楽評論家や研究者による解説など、クラシック音楽の奥深く魅力的な世界を紹介。
“Info. 2014/08/05 [CDマガジン] 「クラシック プレミアム 16 ~オペラの時代1 アリア集~」 久石譲コラム連載 発売” の続きを読む
Posted on 2014/08/02
富士急ハイランドの新アトラクション「富士飛行社」。富士山の大自然の魅力を体感できる日本初のフライトシュミレーションライドです。四季折々の美しい富士山の映像と壮大な音楽が臨場感あふれるフライトの旅へ。「富士飛行社」は7月18日(金)オープンしています。
世界遺産にも登録された富士山の絶景、そしてそのアトラクションの音楽を担当しているのが久石譲です。もちろん未CD化、富士急ハイランドに行って、この富士飛行社に搭乗しないと聴くことができないという。
指をくわえていたわけですが…なんとオフィシャルの動画紹介にて一部動画&音楽を視聴することができました!そこには「富士飛行社」の紹介やたくさんの写真がたくさん。音楽は久石譲さんのオリジナル曲「Mt.Fuji」とも紹介されています。
そしてその紹介動画がこちらです。
公式サイトYouTubeより
2分弱の動画ですが、結構堪能できます。ダイジェストではありますが小さい画面で見てもその映像は大迫力。
久石譲の壮大で美しいフルオーケストラの音楽もナレーションなども入らずに、見事にその音楽だけを味わうことができます。音楽を聴けただけでも大満足なのですが、やはりそこは抜粋、ここまでくると1曲まるまる『Mt.Fuji』を聴きたくなってしまいます。
JALテーマ曲 『明日の翼』や日清カップヌードルCM曲 『Adventure of Dreams』のような格式高い、序曲のような高揚感あるサウンドでした。2曲とも、どちらも未CD化ではありますが…。
このあたりの曲もあわせて、ただいま未CD化でたまっている名曲たちをいつの日かCD化してほしいものです!
ちなみに近年の未発売/未CD化作品たちは、こちらにまとめています。
こちら ⇒ 久石譲 ディスコグラフィー Unreleased
なにはともあれ、この動画が見れただけで、聴けただけで、ちょっと夏休み気分を味わえました!
参考サイト〉五感で世界遺産・富士山を体感!富士急ハイランド「富士飛行社」を探る!
公式サイト:富士急ハイランド
Related page:
Info. 2014/07/18 富士急ハイランド 「富士飛行社」 久石譲 音楽担当