Blog. 久石譲 2013年 お仕事 まとめ

Posted on 2014/1/11

2013年は近年稀にみる「ジブリ・メモリアル・イヤー」でした。宮崎駿監督「風立ちぬ」公開、高畑勲監督「かぐや姫の物語」公開、そして宮崎駿監督の引退会見と。このジブリ一色に翻弄されそうな2013年ですが、久石譲ももちろん上の巨匠2作品に音楽をつけたわけです。そしてまたそれ以外にも精力的な音楽活動をしています。そんな久石譲の2013年のお仕事をまとめてみようと思います。

 

2013年1月

映画「東京家族」 監督:山田洋次 音楽:久石譲

山田洋次監督50周年記念作品にして久石譲との初タッグとなりました。
こちら ⇒ Disc. 久石譲 『東京家族 オリジナル・サウンドトラック』

同月には、国立音楽大学にてスペシャルトークセッションも開催されました。
こちら ⇒ Info. 2013/01/25 山田洋次監督×久石譲 スペシャルトークセッション

 

2013年3月

コンサート「クラブツーリズムスペシャルコンサート 久石譲オーケストラの世界」

クラシックや自身の楽曲を多数演奏しています。
こちら ⇒ Info. 2013/03/05 クラブツーリズムスペシャルコンサート 久石譲オーケストラの世界

 

2013年4月

TVドラマ「女信長」 監督:武内英樹 音楽:久石譲

かなり珍しくレアな、TVドラマへの音楽です。二夜連続放送のスペシャルドラマとして企画も音楽も力の入った作品でした。
こちら ⇒ Disc. 久石譲 『女信長 オリジナル・サウンドトラック』

コンサート「秋山和慶&佐山雅弘企画 オーケストラで楽しむ映画音楽 パート4」

秋山和慶指揮による、久石譲と佐山雅弘のピアノ競演。2台のピアノのために編曲された、久石譲コンサートでは定番の楽曲たち。どんなアレンジだったのか聴いてみたかったですね。伊右衛門 新旧テーマ音楽のアンコール付きと贅沢な内容です。

 

2013年6月

映画「奇跡のリンゴ」 監督:中村義洋 音楽:久石譲

実話と実在する主人公をテーマにしたベストセラー本の映画化です。シリアスになりすぎない、軽快な音楽タッチが大自然や愛情・夢を連想させてくれます。
こちら ⇒ Disc. 久石譲 『奇跡のリンゴ オリジナル・サウンドトラック』

映画「ラーメンより大切なもの」 監督:印南貴史 テーマ曲:久石譲

こちらはドキュメンタリー映画で、エンディングテーマ曲のみです。サウンドトラックは発売されていませんが、DVDなどでテーマ曲はじっくり堪能できます。
こちら ⇒ Disc. 久石譲 映画「ラーメンより大切なもの」 EDテーマ曲『ふるさとのメロディー』 *Unreleased

 

2013年7月

映画「風立ちぬ」 監督:宮崎駿 音楽:久石譲

スタジオジブリ作品 宮崎駿監督最新作にして最後の作品になるかもしれない映画「風立ちぬ」です。まさに夏からはジブリ一色だったわけですが、このサイトでもたくさんのことをアップしてきました。一言では語れませんので、気になるページをご覧いただければと思います。そのピックアップすらすべてではなく主要なもののみ選んでいます。
こちら ⇒ Disc. 久石譲 『風立ちぬ サウンドトラック』
こちら ⇒ Blog. スタジオジブリ 宮崎駿監督 x 久石譲 ディスコグラフィー紹介 まとめ

TV「NHKスペシャル 深海の巨大生物」 音楽:久石譲

久しぶりのNHK番組です。「驚異の小宇宙 人体」シリーズを思い出してしまいます。映画音楽なみのクオリティの高い音楽とその世界観でびっくりしたのを覚えています。イカ、サメ、とそれぞれBlu-ray&DVD化もされています。
こちら ⇒ Disc. 久石譲 『NHKスペシャル 深海の巨大生物 オリジナル・サウンドトラック』

 

2013年8月

公開録画「読響シンフォニックライブ」

この月の公開録画を経て、11月にはTV放送がありました。そしてなんと言ってもこのプログラムの目玉は映画「風立ちぬ」の初披露でした。
こちら ⇒ Blog. 久石譲 TV「読響シンフォニックライブ」 風立ちぬ初披露 レビュー

 

2013年10月

ラジオ番組「UNBEATEN TRUCKS IN JAPAN ~イザベラ・バードの日本紀行」オリジナル楽曲

ラジオ番組「J-WAVE 25th Anniversary Special」企画・構成・演出・ナビゲーター:三谷幸喜 朗読:松たか子 音楽:久石譲 による全11回に及ぶ物語でした。ラジオでしか、そして今企画単発でしか聴けないのか?!と思うくらい、素晴らしい音楽でした。

 

特別展「京都 – 洛中洛外図と障壁画の美」 テーマソング:EXILE ATSUSHI & 久石譲 「懺悔」

特別展開催と世紀の異色コラボという話題性もあって、TV特番などでも特集されていました。入魂の1曲、日本の歴史や和の美しさを感じる、この秋リピードして聴き惚れた楽曲です。
こちら ⇒ Disc. EXILE ATSUSHI & 久石譲 『懺悔』

 

2013年11月

映画「かぐや姫の物語」 監督:高畑勲 音楽:久石譲

スタジオジブリ もうひとりの巨匠にして、約30年の付き合いで初タッグとなった、高畑勲監督 最新作 映画「かぐや姫の物語」です。この作品についてもたくさん書きました。とても内容濃く充実した制作過程が垣間見れます。
こちら ⇒ Disc. 久石譲 『かぐや姫の物語 サウンドトラック』
こちら ⇒ Blog. 「かぐや姫の物語」 わらべ唄 / 天女の歌 / いのちの記憶 歌詞紹介
こちら ⇒ Blog. 久石譲 「かぐや姫の物語」 インタビュー ロマンアルバムより
こちら ⇒ Blog. 久石譲 「かぐや姫の物語」 インタビュー キネマ旬報より
こちら ⇒ Blog. 久石譲 「かぐや姫の物語」 インタビュー ビジュアルガイドより
こちら ⇒ Blog. 久石譲 「かぐや姫の物語」 インタビュー 熱風より

コンサート「久石譲スペシャルオーケストラコンサート with 群馬交響楽団」

公演後、公式に演奏プラグラム詳細はアップされていませんが、大枠ではこういったプログラムだったようです。

 

TVドラマ「長谷川町子物語 ~サザエさんが生まれた日~」 監督:加藤義人 テーマ音楽:久石譲

事前に何の情報もなく、これは不意打ちでびっくりしました。スペシャルドラマとはいえ、ただでさえ珍しいTVドラマの音楽を2013年は2本も手がけたことになります。

 

2013年12月

コンサート「久石譲 第九スペシャル」 東京・大阪

2013年の締めくくりは、久石譲が初めてベートーヴェンの「第九」を指揮するコンサート。「第九」に捧げる序曲として書かれた自身の「Orbis」にはじまり、2013年を象徴する「風立ちぬ」「かぐや姫の物語」の楽曲もこのコンサート用に組曲、そしてフルオーケストラ編成用にアレンジされた貴重なコンサートです。

 

さて、簡潔にまとめただけでも、2013年はこのような1年でした。

日本映画音楽の巨匠としての認知も一般的になってきましたが、実際に日本映画界の名監督・巨匠である、山田洋次・宮崎駿・高畑勲など、これが1年間のなかに詰まっているわけですから、本当にすごいです。

そこにTV音楽や企画イベント、コンサート活動もあるわけで、同じ365日、24時間、時間は平等なのか?!と思ってしまうほど、さすが密度の濃い時間、創作活動をされているなあとただただ脱帽するばかりです。そして、2013年に発表したどの作品も、それぞれの世界観とカラーがあり、安住という言葉とは無縁な、無限の創造性と挑戦しつづける姿勢を感じます。

 

世に送り出した、発表したのが2013年という1年間のなかにこれだけあって、それを制作過程などを考慮すると、おそらく2年近く費やしているのだと思います。それぞれの作品ごとに。

今年2014年は、どんな久石譲のお仕事が見れるのか、聴けるのか楽しみです。コンサートも全国各地ツアー的なものを久々に開催してほしいですね。ここ数年は1会場のみ、1公演のみ、といった貴重さが増してしまっていますので。

新年早々には「箱根駅伝」のテーマ曲「Runner of the Spirit」で幕を明けたわけですが、この新テーマ曲は2009年の第85回箱根駅伝からですので、今年で5年目です。

 

2014年、最初のお仕事は、今月1月25日より公開の、山田洋次監督との「東京家族」につづく2作目のタッグ、映画「小さいおうち」です。

そして音楽マガジンへのコラム連載もはじまりました。

そのあたりは、こちらで随時紹介、更新しています。
こちら ⇒ 今後の作品予定 ダイジェスト版

 

2014年の新しい音楽を楽しみにしながら、まだまだ新しい2013年の音楽たちもゆっくりじっくり堪能していこうと思います。

 

久石譲 2013 まとめ

 

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