Info. 2019/01/01 [TV] 「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2018」BS日テレ TV放送決定!!

2018年8月国内9都市と中国で開催された「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2018」コンサートツアー。いよいよTV放送決定です!

サントリーホール公演(Bプログラム)を収録!宮崎駿監督の楽曲を交響組曲にするプロジェクト第4弾「千と千尋の神隠し」など名曲を演奏! “Info. 2019/01/01 [TV] 「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2018」BS日テレ TV放送決定!!” の続きを読む

Blog. 「モーストリー・クラシック 2019年2月号 vol.261」久石譲 MF Vol.5 NY公演 記事

Posted on 2018/12/20

クラシック音楽情報誌「モーストリー・クラシック MOSTLY CLASSIC 2019年2月号 vol.261」(2018年12月20日発売)に 久石譲コンサートの記事が掲載されました。

2018年11月開催「久石譲 presents MUSIC FUTURE Vol.5」ニューヨーク公演です。毎号、海外の音楽情報を伝えるコーナーのひとつとしてカラーページで紹介されています。

 

 

World Music Scene
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New York | November 2018 | USA

文=依田謙一(日本テレビプロデューサー)

久石譲の「ミュージック・フューチャー」がカーネギーホールに進出
自作、ラングやグラスの作品を指揮し満員のニューヨークの聴衆を魅了

久石譲が現代の優れた音楽を届けるために2014年に始めたコンサートシリーズ「ミュージック・フューチャー」(MF)が今年、5回目にしてニューヨーク進出を果たした。

久石はそのキャリアにおいて、ルーツであるミニマル・ミュージックの作曲に重点を置いてきた。また久石は、やや形式的になってしまった”現代音楽”と、ミニマル、ポスト・クラシカルなどによって今を反映し続ける”現代の音楽”を明確に分けて考えており、多くの観客に届けることに強い使命感を持っている。こうした久石の”核”を形にしたのがMFであり、聴衆もそれに応えるように完売を続けてきた。

今年のMFは久石の盟友であるデヴィット・ラングとのコラボレーションが実現したことから、東京だけでなくニューヨーク・カーネギーホール(ザンケルホール)での公演を決意。ともに”現代の音楽”に向き合う2人によるコンサートは注目され、満員の客席が迎えた。

久石は全4曲を指揮。演奏はラングが共同創設者を務めるニューヨークを拠点とするアンサンブル「バング・オン・ア・カン」。前半は久石と親交があるフィリップ・グラスの「Two Pages」を室内オーケストラ用にリ・コンポーズ(再構成)し、シンプルなフレーズの世界を掘り下げた。グラスはリハーサルにも参加し、新しいアプローチを喜んでいたという。続く「増加」を意味するラングの「increase」は、久石の作曲家ならではの解釈で、よりタイトに仕上げた。

後半は2人の楽曲による競演にふさわしい対照的なプログラミング。トークセッションを経て演奏された久石の「The Black Fireworks 2018」は、東日本大震災で被災した少年が話した「白い花火の後に黒い花火が上がって白い花火をかき消している」という言葉から着想を得た曲で、マヤ・バイザーのチェロをフィーチャー。最近重視しているというシングル・トラック(本来は線路の単線という意味で、それぞれの楽器が単旋律のユニゾンを演奏すること)の技法を駆使し、単旋律の音が低音や高音に拡散することで、フーガのように別の旋律が聴こえてくる中、チェロが光と闇、消えゆく煙のように表情を変えていく。

最後に演奏したラングの「prayers for night and sleep」は祈りの根底にある恐れの感覚を表現した曲。ソプラノにモリー・ネッターを迎え、チェロのバイザーも引き続き参加した。あえて平易な言葉を連ねた詩を支えるのは、弦楽による哀れみ深さとグランカッサ(大太鼓)による不安が同居するスコアリング。アンサンブルを強く連係させ、連なった言葉を埋没させない解釈で観客の集中力を引き出した久石の指揮は、”現代の音楽”にエンターテイメント性さえもたらす奇跡的な一夜を作り出した。

同公演は11月21日、22日、東京・よみうり大手町ホールでも開催した。

(モーストリー・クラシック MOSTLY CLASSIC 2019年2月号 vol.261 より)

 

 

また本誌「新譜紹介コーナー」では、『MUSIC FUTURE III』(11月21日発売CD)も紹介されています。同コンサート・シリーズ Vol.4(2017年開催)より収録されたライヴ盤です。

 

「現代音楽」イヴェント MUSIC FUTURE からの第3弾

久石譲の主宰で、ミニマルの系譜上にある作品を採り上げる「現代音楽」MUSIC FUTUREからの第3弾。2017年10月によみうり大手町ホールで行われた録音のライヴ。ラング、ガブリエル・プロコフィエフ、久石自身の作品がフィーチャーされ、なかではプロコフィエフ作品が、パルス的な持続のなかで変形の度合いの大きな快作。緩急急の3楽章からなる久石作品も洒脱なノリの楽想が顕著だ。肩の凝らない現代作品。”

(モーストリー・クラシック MOSTLY CLASSIC 2019年2月号 vol.261 より)

 

 

Disc. 久石譲 『久石譲 presents MUSIC FUTURE III』

 

 

 

 

Disc. 『羊と鋼の森』豪華版

2018年12月19日 DVD/Blu-ray発売
DVD TDV28360D
Blu-ray TBR28359D

 

2018年公開映画『羊と鋼の森』
原作:宮下奈都『羊と鋼の森』(文春文庫刊)
監督:橋本光二郎
脚本:金子ありさ
音楽:世武裕子
エンディング・テーマ:「The Dream of the Lambs」久石 譲×辻井伸行
出演:山崎賢人、鈴木亮平、三浦友和 他

 

 

2018年、最も優しく、最も美しい映画。

「羊」の毛で作られたハンマーが、
「鋼」の弦をたたく。
ピアノの音が生まれる。
生み出された音は、
「森」の匂いがした────

《本屋大賞 受賞》ピアノの調律に魅せられた青年の、優しくて力強い成長物語

 

 

特典ディスクについて

DVD/Blu-ray 豪華版(各2枚組)に収録

□Making of『羊と鋼の森』 約40分
□調律~音の向こう側の世界へ~ 約10分
 山﨑賢人、鈴木亮平が調律という特殊な世界といかに向き合ったかを追う
□エンディング・テーマ「The Dream of the Lambs」ができるまで 約12分
 久石譲、辻井伸行のインタビュー映像と貴重なレコーディング風景
□スペシャル座談会(山﨑賢人、鈴木亮平、上白石萌音、上白石萌歌、司会:天野ひろゆき) 約18分
□イベント映像集 約47分
 (旭川市立春光台中学校卒業式サプライズイベント/完成披露試写会/森を感じる試写会/初日舞台挨拶)
□TVスポット集 約2分

 

 

□エンディング・テーマ「The Dream of the Lambs」ができるまで 約12分
 久石譲、辻井伸行のインタビュー映像と貴重なレコーディング風景

久石譲と辻井伸行によるインタビュー映像は、TV特番やニュースで取り上げられたもの(抜粋)、語られた内容は同じくWebニュースやCDライナーノーツなどに寄せたコメントとして記録されている。

レコーディング映像も一部はTV特番でピックアップされていたが、それよりも充実した内容になっている。最初に二人だけでピアノ演奏を合わせるシーン、コンサートホールでのピアノ+オーケストラ録音など。またオーケストラだけによる演奏風景もあり、久石譲指揮による細かい指示出しを見ることができる。「セカンド、ヴィオラ、チェロ、もうちょっと下げてクレッシェンドして」「リズムキープでいきましょう」「ヴィオラ、73から少し出し加減のほうがクロスするリズムがおもしろい」「ちょっとファースト(ヴァイオリン)がエモーショナルすぎるかもしれない」など、作曲家自らだからこその指示と修正が確認できる。ひとつの楽曲ができるまでのとても貴重な映像記録になっている。一曲まるまる録音演奏風景を収めたものではない。

推測ではあるけれど、おそらく録音はピアノとオーケストラが一緒に演奏する方法をとっていて、映像にあったオーケストラのみの音合わせは、ピアノと合わせる前か、レコーディング中の途中で調整のために行われたか、ではないかと思う。

 

 

 

 

□イベント映像集
 完成披露試写会

辻井伸行による「The Dream of the Lams」ピアノソロ版が披露された模様がほぼフルサイズで収録されている(冒頭イントロのみカットされメロディー箇所からはじまる映像編集)。またこのピアノソロ版は、2018年6月15日TV音楽番組「ミュージック・ステーション」に出演した際に演奏されたバージョンと同じもので、約2分間にまとめられたピアノソロ版。

 

 

 

 

 

Blu-ray 豪華版(2枚組)

■DISC1(本編Blu-ray)
分数:本編134分+映像特典
画面サイズ:16:9 スコープサイズ
層数:2層(BD50G)
字幕:バリアフリー日本語字幕
音声: 1)日本語 5.1chドルビーTrueHD アドバンスド96kアップサンプリング
   2)日本語 2.0chドルビーTrueHD アドバンスド96kアップサンプリング
   3)バリアフリー日本語音声ガイド 2.0chドルビーデジタル
【収録内容】
・本編 ・予告編集

■DISC2(特典Blu-ray)
分数:128分
画面サイズ:16:9 ワイドスクリーン
層数:2層(BD50G)
音声:日本語 2.0ch ドルビーTrueHD
【収録内容】
□Making of『羊と鋼の森』 約40分
□調律~音の向こう側の世界へ~ 約10分
 山﨑賢人、鈴木亮平が調律という特殊な世界といかに向き合ったかを追う
□エンディング・テーマ「The Dream of the Lambs」ができるまで 約12分
 久石譲、辻井伸行のインタビュー映像と貴重なレコーディング風景
□スペシャル座談会(山﨑賢人、鈴木亮平、上白石萌音、上白石萌歌、司会:天野ひろゆき) 約18分
□イベント映像集 約47分
 (旭川市立春光台中学校卒業式サプライズイベント/完成披露試写会/森を感じる試写会/初日舞台挨拶)
□TVスポット集 約2分

<封入特典> 特製フォトブック 36ページ

 

DVD 豪華版(2枚組)

■DISC1(本編DVD)
分数:本編134分+映像特典
画面サイズ:16:9 LBスコープサイズ
層数:片面2層
字幕:バリアフリー日本語字幕
音声: 1)日本語5.1chドルビーデジタル
   2)日本語2.0chドルビーデジタル
   3)バリアフリー日本語音声ガイド 2.0ch ドルビーデジタル
【収録内容】
・本編 ・予告編集

■DISC2(特典DVD) *Blu-ray同一内容

 

DVD 通常版(1枚組)

■DISC1(本編DVD)
分数:本編134分+映像特典
画面サイズ:16:9 LBスコープサイズ
層数:片面2層
字幕:バリアフリー日本語字幕
音声: 1)日本語5.1chドルビーデジタル
   2)日本語2.0chドルビーデジタル
   3)バリアフリー日本語音声ガイド 2.0ch ドルビーデジタル
【収録内容】
・本編 ・予告編集

 

 

Disc. 久石譲 『ad Universum』 *Unreleased

2018年12月19日 公開

 

コニカミノルタプラネタリアTOKYO
オープニング記念作品
DOME2 プラネタリウムドームシアター作品
『To the Grand Universe 大宇宙へ music by 久石譲』

上映期間:2018年12月19日~2019年12月18日
上映時間:約40分
上映時刻:12時/14時/16時/18時/20時
音楽:久石譲
ナレーション:夏帆

 

コニカミノルタプラネタリウム“天空”in 東京スカイツリータウン
上映期間:2019年10月12日~ *

*台風のため10月12日は休館。初上映は10月13日 15時~の回より。

 

 

プラネタリウムの音楽を書き下ろすのはキャリア初、全編書き下ろし。自らタクトを振るい『宇宙』をテーマにオーケストラ編成による壮大なサウンドスケープ。本作は最新の立体音響システム「SOUND DOME®」に対応、まるで実際に目の前でオーケストラが演奏しているかのような、重厚かつ繊細な音響空間を構築。本作のテーマは、宇宙飛行士が体験した“本当の宇宙”。日本人宇宙飛行士の土井隆雄さん、山崎直子さん、大西卓哉さんの体験を元に、そこから見える宇宙の光景(すがた)を、コニカミノルタプラネタリウムの最新投映機「Cosmo Leap Σ(コスモリープ シグマ)」と全天周CG映像で再現。

43.4ch音響。SOUND DOMEは、ドーム裏側に配置された43個のスピーカーと、壁背面の4個のウーファーで構成した立体音響システム。前後左右に加え上下や回転といった、きめ細かな音像移動を表現。オーケストラによる演奏や環境音を忠実に再現することで、リアルな体験を提供。

(作品案内より)

 

 

To the Grand Universe 大宇宙へ music by 久石譲 約30秒

(*公開終了)

コニカミノルタプラネタリウム Official チャンネル より

 

 

12月17日ラジオJ-WAVE「GOOD NEIGHBORS」に生出演した際には、本作品の音楽について語られ、エンディングに流れる「AD UNIVERSUM」(約3分)楽曲がオンエアされた。

 

「結果的に書いてよかったです。自分が書きたいミニマルベースな方法論で書けました。地面じゃない音楽っていう言い方は変かな、例えば深海シリーズとかディープオーシャン、ちょっと日常ではない世界、宇宙とかね、そういう音楽って意外に音楽の持っている力がけっこう発揮しやすい。そういう意味では、わりと書きたいように書かせていただいたし、この間試写を観たときにすごく「あっ、これはかなりいいねえ」と僕は思いました。」

「宇宙は実は一個問題があって、キューブリックの『2001年宇宙の旅』という映画があって、なぜか宇宙空間になると(あのワルツの)パターンができちゃってるんで、これを壊さなきゃいけないというのがちょっとありますよね。やっぱり僕はすごいと思う、あのアイデアはね。そういう方法をとらないで、ミニマルをベースにしたので大丈夫だったんですが、やっぱり宇宙だと一回ああいう衝撃的な音のつくり方をされると、これけっこうみんな残っちゃいますよね。」

「まだちゃんとしたミックスもしてなくて音質も悪いです。ただ一番レアなものだということで聴いていただけたらいいかなあと思います。タイトル言いましょうか。「To The Grand Universe」よりエンディングを聴いてください。」

(J-WAVE GOOD NEIGHBORS 出演トークより 一部書き起こし)

 

 

 

2019.1.8 追記

レビュー

久石譲のラジオインタビューにあるとおり、ミニマル手法をベースに全編音楽構成された作品。メインテーマがありオープニングやエンディングで流れ本編ではそのバリエーション(変奏・アレンジ)が流れるという構成ではなく、全編書き下ろされた楽曲になっているのも大きな特徴と言える。

主張するようなはっきりとした性格をもったメロディではないけれど、ミニマルという最小限のモチーフながら広がりや無限さを感じさせる巧みな音づくり。聴き飽きることのない音楽、ずっとループしていたいような音楽宇宙。アプローチとしては深海シリーズやディープオーシャンに通じる小編成オーケストラで、切れ味のよいソリッドな響き、リズミックな刻みが心地いい。ピアノ・マリンバ・ハープといった久石譲のミニマル・エッセンスに欠かせない楽器たちが絶妙なバランスでブレンドされている。

たとえば、プラネタリウムから連想するきれいで優しくてゆったりとした、楽器でいうとストリングスが悠々と流れシロフォンがキラキラと輝き。そんなイメージを打破してくれる久石譲のモダンでミニマルな音楽構成はとても新鮮で、新しい表現を提示してくれたこと、見事に映像と音楽で宇宙を描けていることは画期的とも言える。

ひとつだけ例をあげると、満点の星空がゆっくりと時間をかけて一周するシーンがある。久石譲のミニマル・ミュージックだけで約数分間静かに確かに推しきっている。そしてこれは星の動きが終わりなく永遠であること、ミニマルの調べもまた永遠であることと強く共鳴し印象的なシーン。

良い意味で映画のように制約が少ない音楽づくりは、とても久石譲がやりたいイメージで伸び伸びと発揮されているように思うし、映画ではここまでミニマル・ミュージックを貫けないだろうという点でも貴重な音楽作品。ナレーション付きだけれど、しっかりと音楽だけを聴かせる箇所も複数あり、効果音がうるさくぶつかることも少ない。まるでMusic Videoを観ているように久石譲音楽をたっぷりと聴くことができる。上映作品名に久石譲の名前がついているだけあって、音楽を大切につくられたプラネタリウム作品であることが伝わる。

映画サウンドトラックよりも、久石譲の明確なアプローチやコンセプトをもった、オリジナルアルバムに近い位置づけとできる音楽たち。上映時間約40分中、音楽は2/3以上配置されている。ぜひミニアルバムなどのCD化を強く願っている。また「Deep Ocean組曲」のように演奏会用音楽作品としても再構築され、コンサートで演奏されることも期待したい。それほどまでに現在進行形の久石譲が凝縮された最先端の音楽が届けられたとうれしさ満点。

エンドロールがとても駆け足で音楽関連情報をほとんど把握することができなかった。演奏はオーケストラ団体名はなく、Violin誰々というように全楽器奏者の個人名がクレジットされていた。おそらく約40人規模ぐらいの編成だったのではないかと思う。もうひとつ取り上げたいのが、公式PVで映像がはさまれていたレコーディング風景の1コマ2コマ、奏者の服装に半袖や腕をまくった人が多かったこと。この時は、秋にかけてレコーディングしたのかなと推察していた。そしてエンドロールのクレジットを組み合わせる。オーケストラ団体名ではなかったのは、今回のレコーディングメンバーは、ナガノ・チェンバー・オーケストラのメンバーがベースとなっているのではないだろうか。時期的にも「第九」公演にて完結した2018年夏からまもなくであり、久石譲の現代的アプローチを見事に表現できる室内オーケストラ、3年間久石譲と互いに磨きあげた信頼関係と演奏技術。まったくの勝手な推測の域を出ないけれど、この作品の音楽の”音”を思い出すたびにそんな気がしてくる。いつか演奏者や合唱団についての詳細が明らかになるとうれしい。

 

久石譲が紡ぎあげる宇宙空間。こんなにも贅沢な非日常イマジネーション豊かな音楽を、飽きのこない広がりある心地よい無重力ミニマル・ミュージックを、日常生活のなかでいつも包まれ聴きたい。

 

プラネタリアTOKYOオープニング作品(期間限定)、再上映予定なし、未CD化作品。

 

 

 

2019.8.14 追記

2019年8月1日「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ」にて組曲化、世界初演。

 

ad Universum
1.Voyage
2.Beyond the Air
3.Milky Way
4.Spacewalk
5.Darkness
6.Faraway
7.Night’s Globe
8.ad Terra

 

ーAプロでは次の曲が「ad Universum」です。

久石:
今年オープンしたプラネタリウム(コニカミノルタ プラネタリウム)のために書いた曲を組曲として構成し直しました。宇宙がテーマだったので、ミニマル・ミュージックでありながら聴きやすさを大事にして作った曲です。つまり相反する要素を一つの曲の中で表現している。そういう意味ではBプロで演奏する深海をテーマにした「Deep Ocean」の続編としての側面もあります。

(久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2019 コンサート・パンフレットより 抜粋)

 

 

ad Universum 【A】
コニカミノルタプラネタリアTOKYO『To the Grand Universe 大宇宙へ music by 久石譲』のために書き下ろされた曲たちが『ad Universum』というタイトルで組曲化されました。この作品についてはとても曖昧な印象、な話になってしまいます。現在もロングラン上映中かつ未CD化のオリジナル楽曲たちだからです。

おそらくほとんどの曲が組曲化で盛り込まれているような気はします。小さい編成のオーケストラ+シンセサイザーで組み立てられたオリジナル版は、ミニマル手法を貫いた楽曲たちです。コンサートの印象では、やや編成を大きくし、アクセントやパンチの効いたダイナミックなオーケストレーションも施され、あくまでも管弦楽をベースとして必要最小限のキーボードによる電子音使用、まさに演奏会用の音楽作品に再構成されているんだろうと思います。静かな曲での電子音はエッセンスとしてとても効果的で、オーケストラも厚すぎず、散りばめられた星たちが適度な距離感でまたたくように、音たちもそれぞれの距離感で奏であい、、やっぱり曖昧な印象になってしまう。

エンディングに流れる曲はオリジナル版では合唱編成あり、この楽曲だけラジオO.A.音源として聴くことができます。コーラスの厚みが金管楽器などに置き換わっていました。さすが演奏会用に昇華されたダイナミックなエンディング曲です。ということで、、プラネタリウム鑑賞時のレビューのほうが各楽曲について細かく記しているかもしれません。

Blog. 「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2019」コンサート・レポート より抜粋)

 

 

ad Universum
プラネタリウムの為に書き下ろされた楽曲達が再構成されて、コンサートで披露されました。ミニマルミュージックを軸に構成されており、反復で表現されていく様子はまさしく音のプラネタリウムでした。8曲から構成され、プラネタリウムで使用された楽曲はほとんど使用されていたのはないでしょうか? 絶え間なく演奏され、1曲ずつの感想は書けませんが、印象に残ったことを書いていきます。

冒頭(1.Voyage)では、ゆったりとしたストリングの調べから、突如マリンバのソロが入ります。そこから繰り広げられていくミニマルの刻み。『D.E.A.D』組曲の三楽章『死の巡礼』のように迫りくるリズムが続きます。

2.Beyond the Airでは『The East Land Symphony』の二楽章『Air』のような浮遊する雰囲気を感じられます。全体としてメロディの要素は少ないですが、途中で現れる「ラレド♯ー」のような特徴的なメロディの欠片からは流れ星の煌めきを連想させます。低音から高音へ、波の揺らぎのような部分からは『Deep Ocean』のような雰囲気も。

終盤(8.ad Terra)からは大迫力のミニマルワールド。ひたすら繰り返されるリズムの刻みに終始圧倒されました。大迫力のフィナーレのあと、マリンバのソロで静かに終わるのが印象的でした。

Overtone.第24回 「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2019」コンサート・レポート by ふじかさん より抜粋)

 

 

 

 

 

Info. 2018/12/17 [ラジオ] J-WAVE「GOOD NEIGHBORS」久石譲 生出演 【12/17 Update!!】

12月17日、ラジオ J-WAVE「GOOD NEIGHBORS」に久石譲が生出演します。楽曲を書き下ろした「コニカミノルタプラネタリア TOKYO」のオープニング作品について、という番組案内になっています。期待しましょう! “Info. 2018/12/17 [ラジオ] J-WAVE「GOOD NEIGHBORS」久石譲 生出演 【12/17 Update!!】” の続きを読む

Info. 2018/12/19 映画『羊と鋼の森』Blu-ray&DVD発売決定 【12/15 Update!!】

Posted on 2018/09/21

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Info. 2019/01/04,11 [TV] 金曜ロードSHOW! 冬もジブリ「風の谷のナウシカ」「耳をすませば」放送決定

2019年新春の「金曜ロードSHOW!」は「冬もジブリ」。「ナウシカ」と「耳をすませば」を放送します!

2019年、年明け最初の「金曜ロードSHOW!」で、ジブリ作品2作の放送が決定しました。おせち番組も楽しいと思いますが、じっくりとコタツで映画はいかがですか?データ放送では特別企画「クイズdeジブリ」を実施。SNSでも盛り上がろう! “Info. 2019/01/04,11 [TV] 金曜ロードSHOW! 冬もジブリ「風の谷のナウシカ」「耳をすませば」放送決定” の続きを読む

Info. 2018/12/19 プラネタリアTOKYO 『To the Grand Universe 大宇宙へ music by 久石譲』決定!! 【12/11 Update!!】

「コニカミノルタプラネタリア TOKYO」 2018年12月19日グランドオープン!

『久石譲』が全曲書き下ろし!オープニング作品の上映が決定!!

プラネタリア TOKYOのもう一つのオープニング作品には、世界的作曲家・久石譲が全編にわたり楽曲を提供。久石譲がプラネタリウムの音楽を書き下ろすのはキャリア初となります。自らタクトを振るい、『宇宙』をテーマにオーケストラ編成による壮大なサウンドスケープを完成させました。さらに、本作は最新の立体音響システム「SOUND DOME®」に対応しており、まるで実際に目の前でオーケストラが演奏しているかのような、重厚かつ繊細な音響空間を構築します。 “Info. 2018/12/19 プラネタリアTOKYO 『To the Grand Universe 大宇宙へ music by 久石譲』決定!! 【12/11 Update!!】” の続きを読む