Disc. 久石譲 『ぴあの オリジナル・サウンドトラック Volume 1』

1994年6月25日 CD発売 PICL-1082

 

1994年放送 NHK連続テレビ小説「ぴあの」
音楽:久石譲 出演:純名里沙 他

 

 

「(映画などの)メイン・テーマやNHKのドキュメンタリー番組「人体」とか、作品として残る仕事以外は断っていたので、テレビの劇伴は10年ぶりなんです。ずっと映画だけやってきているから、テーマをもとに適当にセレクトしてやればいいところを、映画のようにきちんと合わせて作っちゃった(笑)。NHK側が思いっきり恐縮していましたけど(笑)。15分番組だと約5曲入れてるから、週に6本で30曲でしょ? 10週書くと300曲。もちろん決まったテーマはあるから全部新しいわけじゃないけれども、途中でハッと気づいたら、とんでもない量を作ってたんです(笑)。『オリジナル・サウンドトラック ぴあの Vol.2』(8月発売予定)と合わせてもその中の抜粋でしかなくて、5枚ぐらい出せるんじゃないかっていう(笑)。でも、しかたがないですね。流れ作業的なテレビのやり方が、僕はあまり好きじゃないから。」

「ええ。テレビのスタイルに合わせて小編成にしたんですが、基本的にシンセサイザーが中心で、最後に全部まとめて録った生と混ぜてます。全体的なことで言えば、今回は半年間、毎朝流れるので何度聴いても飽きがこないように配慮してました。」

Blog. 「KB SPECiAL キーボード・スペシャル 1994年9月号 No.116」 久石譲インタビュー内容 より抜粋)

 

 

「たとえば『ぴあの』なんかは、3ヵ月ぐらいそれで悩んだ。アルバムを作る時はそれぞれ条件があるんですよね。『ぴあの』に関していうと、これはあくまで1日3回で月~土の半年間、膨大な量がテレビで流れるわけですよ。そんな時に飽きないメロディ、シングル・ヒットをねらうだけなら簡単だけど、そうじゃなくて日本のスタンダード曲になるくらいに、飽きないメロディを書こうというのが前提にあるでしょ。その条件の中で作ろうとするから、すごく時間がかかりましたね。」

「日本語の歌詞でも確か「Dream」だったよね。けっきょく言えるのは、僕のメロディには英語がすごく乗りやすいこと。音数がそれほど多くなくて動きがあるから、英語のように単語で入ってくる言葉のほうがいいんだよね。「I love you」でも音が3つあれば言えてしまうんだけど、日本語だと「わたし」しかいかないじゃない?(笑)」

Blog. 「キーボードスペシャル 1995年3月号」 久石譲インタビュー内容 より抜粋)

 

 

 

1994年4月4日-1994年10月1日まで放送された同作品の前期オープニング主題歌は『ぴあの/JOE’S PROJECT』としてシングル盤発売されている。その2曲目「ぴあの スタンダード」は歌唱もコーラスも異なり、よりアコースティックなバンドサウンドとなっている。間奏パートも異なり、曲想としてはアメリカン・オールド・アットホーム的な印象を受ける。サントラ盤Volume 2をふくめてアルバム未収録の貴重なヴァージョンである。

ちなみに、後期オープニング主題歌は主演を務めた純名里沙による歌唱となっている。『ぴあの』/ 純名里沙 & JOE’S PROJECTとしてシングル盤が発売され、同サントラ盤Volume2にも収録されている。

 

 

 

1. ぴあの (JOE’S PROJECT)
2. Ripply Mind ~さざめく心
3. Run to Me
4. Gleam ~輝く瞬間
5. The Bonds of Love ~愛情の絆
6. Fortepiano ~心の機微
7. Suspicious
8. ぴあの ~かけがえのない妹
9. From Pianissimo ~小さな決心
10. Path to the Lights ~希望への道
11. White Lie ~罪のない嘘
12. Closed Fist ~閉じられた手
13. Twitter ~姉妹の喜び
14. Forenoon ~夜明け
15. Behind Backs ~ひそかな裏切り
16. Instrumental ~ぴあの

Produced by Joe Hisaishi

Musicians
Keboards:Joe Hisaishi
Additional Keyboards:Haruki Mino
Drums:Yasushi Ichihara
Bass:Chiharu Mikuzuki , Makoto Saito
Guitar:Jun Sumida , Shuji Nakamura
Accoustic Guitar:Hironori Miyano
Strings:Shinozaki Group

 

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