Posted on 2025/03/13
戦後80年の今年、久石譲が挑む特別コンサート “祈りのうた 2025” 開催
久石が2025年4月に音楽監督に就任する日本センチュリー交響楽団との特別コンサート開催決定! “Info. 2025/08/23-27 久石譲×日本センチュリー交響楽団「祈りのうた 2025」スペシャルツアー開催決定!【8/7 update!!】” の続きを読む
Posted on 2025/03/13
戦後80年の今年、久石譲が挑む特別コンサート “祈りのうた 2025” 開催
久石が2025年4月に音楽監督に就任する日本センチュリー交響楽団との特別コンサート開催決定! “Info. 2025/08/23-27 久石譲×日本センチュリー交響楽団「祈りのうた 2025」スペシャルツアー開催決定!【8/7 update!!】” の続きを読む
Posted on 2025/08/05
Joe Hisaishi presents MUSIC FUTURE with JCSO
~久石譲×日本センチュリー交響楽団の精鋭たちによる現代音楽への誘い~ “Info. 2025/09/30 「Joe Hisaishi presents MUSIC FUTURE with JCSO」開催決定!!” の続きを読む
Posted on 2025/08/05
2025年7月24,25日開催「久石譲&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 スペシャルツアー 2025 オーケストラ・コンサート」です。久石譲がComposer-in-Associationを務めるロイヤルフィルとの日本公演が実現です。ジブリフィルムコンサート・ツアーファイナルat東京ドーム、ソウル公演を経てツアー最終日まで熱く駆け抜けたこの夏へ。
今回ご紹介するのは、ジブリフィルムコンサートに続いてふじかさんです。とても熱のこもった音楽世界が広がっています。久石譲音楽の今を感じることができます。全てのプログラムともこれからの音源化が待ち遠しくなる、そんなレポートです。ぜひお楽しみください。
Joe Hisaishi Royal Philharmonic Orchestra Special Tour 2025
Orchestra Concert at Suntory Hall
[公演期間] 
2025/07/24,25
[公演回数]
2公演
東京・サントリーホール
[編成]
指揮:久石譲
管弦楽:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ハープ:エマニュエル・セイソン
[曲目]
久石譲:Metaphysica(交響曲第3番)
I. existence
II. where are we going?
III. substance
—-intermission—-
久石譲:Harp Concerto ※日本初演
Movement 1
Movement 2
Movement 3
—-Soloist Encore—-
ドビュッシー:月の光 (7/24)
久石譲:Symphonic Suite The Boy and the Heron for piano and orchestra
交響組曲「君たちはどう生きるか」 ※日本初演
—-Orchestra Encore—-
One Summer’s Day (for Piano and Harp) (7/25)
Merry-go-round (for Piano and Orchestra) (7/24,25)
[参考作品]

Joe Hisaishi Royal Philharmonic Special Tour 2025 Orchestra Concert at Suntory Hall コンサートレポート
2日目の7月25日公演の模様をレポートさせて頂きます。
2025年7月25日 サントリーホール 19:00開演
夏の豪華コンサートの一つ、サントリーホールでのオーケストラコンサート。こちらもジブリのスクリーンコンサートに引き続きチケット入手困難な公演となりました。
個人的には、この公演が一番の本命でした。最新交響曲、最新協奏曲、最新交響組曲と今の久石さんの最前線を聴く事、触れることのできる特別なプログラム。ジブリコンサートは、ある意味お祭りコンサート。本公演は、まだまだ進化し続ける久石さんの”今”が凝縮されたコンサートです。
この日は、先週の東京ドームコンサートの時は全く異なり、1日中晴天で、酷暑の厳しい夏の日でした。
チケットもぎりを通過し、中へ入ると、赤い絨毯に包まれたサントリーホールのホワイエへ。3月以来のサントリーホールです。ホール内へ入ると、ステージ上にぎっしりと並んだオーケストラ奏者の譜面台、椅子。奥には打楽器群。そして配信関係機材が所狭しと配置してありました。
公演開始時間間近になると、コンマスを除き奏者が全員集結。コンマス不在のまま、チューニングが始まり、チューニングが終わると共に、コンマスが登壇する流れでした。その後、久石さんが登場。
いよいよコンサートが始まります。
久石譲:Metaphysica(Symphony No.3)
生で演奏を聴くことができたのは、2021年のすみだトリフォニーホールでの世界初演のとき以来でした。その後、世界各地での演奏会でプログラム入りしており、4年経って再び生演奏で聴くことができました。
1楽章『existence』の冒頭の力強いホルンの導入から、一気にミニマルシンフォニックの世界へと連れて行かれます。導入で提示されたホルンのメロディ、モチーフが随所へ変容しながら受け継がれていく様子は、本作品以後に書かれた『Viola Saga』、このプログラムにも入った『Harp Concerto』にも随所に現れています。マーラーの『Symphony No.1』を意識して制作された経緯もあり、力強く響き渡る金管が耳に強く残り、次々と聴こえてくる打楽器も聴いていて楽しいです。木管の細かいパッセージや、弦楽の上昇下降を繰り返すフレーズ、そして何度も聴こえてくる冒頭のフレーズ。終盤に向けてどんどんと盛り上がっていく感じ、聴いていてとても楽しかったです。
演奏が終わって、指揮台の久石さんが少し拍手をしたことで会場にも連鎖する拍手の音。久石も少し会釈したのちに演奏が続きます。
一気に雰囲気の変わる2楽章の『where are going?』。この楽章だけは新日本フィルの公式youtubeでも今でも全編聴くことができます(2025年8月現在)。虚無感を感じさせるような弦楽の息の長いメロディ、多層的で緻密なロイヤルフィルの弦楽アンサンブルが、よりこの楽曲のクオリティを押し上げてくれている感じがします。初演時よりも落ち着いて演奏を聴くことができましたが、改めてこの曲は久石さん流の葬送行進曲な印象を持つことできました。重い足取りのように聴こえてくる弦楽の歩みに、時折遠くの方で聴こてくるコーラルのような金管の音色。2023年9月の新日本フィルでの定期演奏会でのマーラー『Symphony No.5』の1楽章を彷彿とさせる響きを感じました。
冒頭は重厚で足取りのゆっくりな感じで始まりますが、徐々にリズミックで、迫力も増しながら変奏していく様子は久石さんのミニマリスト作曲家としてのテクニックが光ります。中盤で聴こえてくる弦楽4重奏のみで演奏されるシーンから感情が爆発するような後半での金管の力強い音色まで、次々と畳み掛けてきました。
コーダ部では空からの光を感じさせるような荘厳な響きで静かに曲が終わります。
3楽章の『substance』はいかにも久石さんのミニマル曲を感じさせるような、力強い弦楽のうねりと金管と木管の次々と折り重なっていくパルスがとても心地よいです。演奏風景も弦楽が波を描いていくように弓が動いていくシーンも視覚的にもとても楽しい。中盤で盛り上がりがピークに達した後、ホルンが提示する力強いフレーズに裏拍が強調されるリズム伴奏が絶妙な引っ掛かり感があっていてこちらも心地よいです。終盤へ向かうにつれどんどんと増えていく打楽器、益々力強くなっていく金管セクション、複合的に構築されていく木管、弦楽のリズム。盛り上がりが頂点に達したところから一気に崩れ落ちるようにしてフィニッシュです。
拍手喝采の中、久石さんが何度からお辞儀をしたのち金管を労うように紹介をします。途中拍手が途切れそうになり、久石さんが拍手を煽りますが、うまく伝わらず手拍子になってしまうような場面も。これには久石さんの「しまった!」というような照れ笑いをされていました。
ー休憩ー
休憩中に次の演奏曲へ向けてステージ上では大きな舞台転換が行われていました。ステージ中央に設置された赤いハープが印象的でとても目を引きます。
久石譲:Harp Concerto
久石さんの最新協奏曲の日本初演がいよいよ始まります。昨年のロサンゼルス初演から始まり世界各地で披露されてきた本楽曲が満を持して日本で演奏されました。オーケストラのチューニング後、久石さんとハープのエマニュエルさんが笑顔でステージへ登場しました。
1楽章
冒頭ソロハープの駆け上がりに続き、力強い全体での一打があり、十六分音符の刻みとハープが細かく交錯し合いながら、緊迫した雰囲気で一気に駆け抜けていきます。ソロハープの動きがとても目を引きますが、オーケストラ奏者のハープも緻密な動きでソロハープの演奏を裏で支えている印象です。一瞬のブレイクののちに、スネアソロ、それに続き雪崩れ込んでくるハープとオーケストラの音色と、今までに無い久石さんの協奏曲の展開に圧倒されてしまいます。冒頭から提示されているハープの旋律が細かく変奏を重ねながら展開されていく様子は、前半で演奏された『Symphony No.3』の流れを汲んでいる印象を受けました。癒しの音色の側面が強いハープですが、こんなにもスリリングで圧倒的な力強さの一面を引き出した久石さんの作曲技術はまだまだ進化し続けていくものだと改めて思いました。コーダ部は冒頭の提示部を再現して力強くフィニッシュです。
1楽章の力強さに圧倒された為か、会場からも楽曲の途中ですが拍手が入ります。ハープの短いチューニングののちに2楽章へ続きます。
2楽章
ソロハープとチェロ、ピアノのみの静かなスタートです。
ハープの「ラファミー、レミシ♭ソー」と続く旋律はなんとも日本的な音階でまるで琴が演奏しているような音色に聴こえてきます。すぐにフルートがその旋律をなぞり、ハープが後ろから追いかけてくるような展開になります。ちなみにこの旋律、自宅にある電子オルガンで琴の音色で演奏してもピタリハマるくらい美しい日本的な旋律なんです。その後に続く、「レードレミファミファレー」という旋律もとても美しく、そのメロディをハープが奏し、ヴァイオリンソロへと続きます。ヴァイオリンソロが奏でている時はまるで“人体シリーズ”のサントラの1曲のような雰囲気も感じました。徐々に曲調が明るくなりハープと木管が絡み合いながら光差し込む森の奥深くに進んでいくように。二ノ国2のサントラ『神秘の森』のような印象も受けました。終盤は冒頭の旋律が再度提示されますが、ハープに続き、オーケストラが折り重なるようにして旋律が次々と紡がれていきました。
そしてハープソロのカデンツァへ。弦にドライバーを当てるような特殊奏法から始まり、高音から低音まで幅広い音域を使って駆け下りたり、一気に昇っていったり。弦を掌で叩いたり、ミュートをあてて、ミニマル的なフレーズを爪弾いたり。ミニマル的なフレーズは“KIDS RETURN”のサントラより『I Don’t Care』のような軽めのサウンドを感じました。
徐々に3楽章のフレーズが聴こえてきて、それに応えていくようにオケが反応していくとそのまま3楽章へ突入です。
3楽章
アップテンポで、明るい雰囲気の3楽章。『DA・MA・SHI・絵』や『Tri-AD』『sinfonìa』の2楽章のようなリズミックで楽しいサウンドがどんどん広がっていきます。ミニマル特有の短くてキレの良いリズムとメロディがソロハープから聴こえてくるとそれに続いて、木管、金管、打楽器、弦楽と次々とフレーズが重なり万華鏡のような変容していくような広がりを見せていきます。コーダ部は冒頭1楽章のようなスリリングなハープとオーケストラの掛け合いを聴かせた後に、ダダン!!という力強いフィニッシュ。様々な音色を魅せてくれたハープコンチェルトの終結部です。
日本初演ということで、まだまだ聴き馴染みのない楽曲でしたが、ハープのエマニュエルさんの表現力、オーケストラの力強さに圧倒されたのか、会場は割れるような大きな拍手に包まれました。
エマニュエルさん、久石さんはしっかりと握手を交わし、何度かのカーテンコールが行われました。
再び、大規模のステージ転換へ。
下手側に置いてあったグランドピアノがステージ中央へ。鍵盤が完全に客席側へ向くような、いわゆる指揮者自らが弾き振りをするスタイルをする時に設置される位置へピアノが置かれました。大きな転換だったので、結構時間がかかった印象です。
久石譲:Symphonic Suite The Boy and the Heron for piano and orchestra
いよいよジブリ作品の最新交響組曲作品がお披露目の時です。
今までの交響組曲作品とは大きく編成が異なり、久石さんが自らピアノでエスコートしながらオーケストラを従えていくスタイルにワクワクが止まりませんでした。コンマスがピアノのA49の音を鳴らしてチューニングがスタート。それに続き、指揮者兼ソリストの久石さんが登場し、ピアノに向かいました。
『Ask me why(疎開)』
物語のスタートを飾った曲から交響組曲もスタートです。イントロのG、Em、D、Cの和音に続き、ミニマル的な「ソーレーソー」というフレーズがピアノから紡がれていきます。サントラ版よりも弦楽の刻みが増えててより物語のスタートを感じさせるようなアレンジに進化していました。
『青サギの呪い〜ワナ』
力強い「ミー、ミシー」という青サギのモチーフに続き、“悪人”のサントラのような緊迫感のある展開になります。サントラ版よりも厚いオーケストラ編成に進化したためか、よりパワーアップした印象を受けます。
『ワラワラ』
現実には存在しないキャラクターに印象的な音楽をつけるのは久石さんの得意技。『コダマ達』『天人の音楽』のような耳に残る名曲の一つです。サントラ版ではサンプリングボイスのようなもので表現されていた音色が、この組曲では金管楽器のマウスピースで演奏されました。マウスピースのみでの奏法は久石さんの楽曲では『2 Pieces』『The Border』でも取り入れたきた実績があり、ここにも帰結したと思うと、いろんな楽曲の要素を組み合わさり“君たちはどう生きるか”の世界観が表現されているものだと感じました。
『火の海』
リトルキャロルのコーラスで表現されていた部分は久石さんのピアノで表現されていました。
『祈りのうた(産屋)』
サントリホールの大ホールに久石さんのピアノの単音のみが響き渡るとても貴重な時間。本来は7分近くある楽曲ですが、原曲の雰囲気はそのままに短くまとめてありました。10年前の2015年WDOで披露された時から再び披露されたこと思うととても感慨深かったです。終盤はピアノ音色がより低音〜高音(A1,A13,A73,A85)のラの音が強調されていました。
『大王の行進』
前曲とは雰囲気が一転、明るく快活な音楽となります。快活な印象のこの楽曲ですが、サントラでは序盤『追憶』にて寂しさを感じるアレンジになっていることも印象的です。アレンジの仕方で聞こえ方、捉え方が全く変わるメロディです。『ワラワラ』と『大王の行進』では久石さんが立ち上がり指揮のみに専念となります。
『大崩壊』
物語終盤でとても印象的に響き渡る楽曲です。チューブラーベルとピアノの希望を感じさせる和音に、翼を広げて飛び立っていくような弦楽、木管のフレーズが新たな世界へと誘っていってくれます。
『Ask me why』
組曲最後はこの楽曲で、久石さんのピアノで締めくくれます。先日の東京ドーム公演でアンコールの1曲として披露されましたが、その時とは若干アレンジも異なっていた印象です。前半サビの終わりくらいで加わるトランペットが今回は入りませんでした。
サントリーホールという極上の音響空間で、久石さんのピアノと静かな湖面に波が広がっていくような繊細なオーケストレーションがとても美しく、言葉では言い表せないくらい贅沢な時間でした。その感動に包まれながら楽曲は静かに終わりました。
会場は再び大きな拍手に包まれ、拍手の中恒例の各演奏者の紹介へと移ります。何度かのカーテンコールののちに、ハープが中央へ設置され、アンコールの楽曲へと移ります。
ソロハープのエマニュエルさんと久石さんが登場。二人のソリスト同士の特別なアンコール始まりました。
One Summer’s Day (for Piano and Harp)
冒頭の久石さんの和音が奏でられると、会場からは声にならないような「・・・・!!!!」というような音が聞こえました。
アルバム“A Symphonic Celebration”での『One Summer’s Day』と2022年のWDOでバンドネオンの三浦さんと披露された構成を元に、ハープとの新アレンジバージョンが披露されました。久石さんのピアノとエマニュエルさんのハープが折り重なる特別なアンコール。会場の観客のみんなも酔いしれている雰囲気に包まれていました。アウトロでは久石さんのピアノの旋律に合わせて彩りを添えるハープの上下するグリッサンドがとても美しかったです。
ステージ上のハープが舞台袖へ引き上げられたあと、久石さんとロイヤルフィルによる最後のアンコールがスタートです。
Merry-go-round(for Piano and Orchestra)
近年では久石さんが指揮に徹するアレンジが多くアンコールで披露されてきましたが、今回はピアノが弾き振りスタイルで設置されていることがあってか久石さんのピアノによる導入でスタートです。こちらもイントロのピアノが聴こえると会場はからは声にならないような「・・・・!!!!」というような音が聞こえました。老舗ヨーロッパのオーケストラが奏でるワルツを東京で聴くことができるなんて本当に贅沢な時間でした。転調前のサビでは再び久石さんもピアノ演奏へ加わりました。転調後は盛り上がりもピークのままコーダ部へ一気に駆け抜けていき、最高のフィナーレでした。
会場のボルテージも最高潮に。一気に観客へスタンディングオベーションが広がり、会場は総立ちで熱気の渦に。そのまま久石さんは恒例の弦楽メンバーとの握手へ。ですが、中央にピアノがあり、手が届かない奏者もいるため手を大きく掲げて握手のジェスチャーへ。会場からも温かい笑みが溢れます。何度かのカーテンコールのちに久石さんは客席へ大きく手を振って退場、会場も明るくなり、コンサートは無事に終演となりました。
熱量たっぷりのとっても濃いコンサートでした。
先週のジブリスクリーンコンサートでは披露されていなかった“君たちはどう生きるか”の楽曲も聴くことができて、ここで初めてジブリコンサートも完結。完全版の『人生のメリーゴーランド』もこのコンサートで聴くことができて、こちらも完結。
今最前線の『Symphony No.3』『Harp Concerto』をヨーロッパで活躍するオーケストラ演奏で作曲者本人の指揮で東京で聴くことができたという事実。
そして来月“祈りのうたツアー”で披露される『祈りのうた』も少し聴くことができたと共に、鳴り響いたチューブラーベルの音色からも来月のツアーの序奏として捉えることもできたと思います。
この公演でこの夏の3本のコンサートが全て繋がっているようにも感じました。
とても充実した満足感を心に刻みながら、コンサート会場を後にしました。
2025年8月5日 ふじか

ふじかさんこの夏大本命、このコンサートへの期待と充実感が伝わってきますね。「最新交響曲、最新協奏曲、最新交響組曲」と文章にも書かれていましたけれど、それだけ大作が並んだプログラムです。興奮状態もひしひしと伝わってきますし、感じとったものもしっかりと伝わってきますね。初めて聴いた、まだ数回目、そんな掴みきれないほど大きな作品をここまで文章にするって結構なエネルギーだと思います。記憶やイメージを言葉に置き換える作業は大変です。だからこそ、ここに鮮やかに封じ込められた素敵なレポートはきっと大切な歴史の一ページになります。ありがとうございます。
熱量たっぷりのとっても濃いコンサート・レポートでした。


みんなのコンサート・レポート
「行った人の数だけ、感想があり感動がある」
久石譲ファンサイト 響きはじめの部屋では、久石譲コンサートのレポートや感想をどしどしお待ちしています。どうぞお気軽に、ちょっとした日記をつけるような心持ちで、思い出を残してみませんか。
コンサートについて語りたいそう願うのは、ほかならぬ私もまた誰かにコンサートや音楽の魅力を教えてもらった一人だからです。
みんなのコンサート・レポート、ぜひお楽しみください。
reverb.
いつかまた自分の行けなかったコンサート、聴けなかった曲のふじかさんレポートを読んでみたい。まっさらから広がる世界に。

*「Overtone」は直接的には久石譲情報ではないけれど、《関連する・つながる》かもしれない、もっと広い範囲のお話をしたいと、別部屋で掲載しています。Overtone [back number]
このコーナーでは、もっと気軽にコメントやメッセージをお待ちしています。響きはじめの部屋 コンタクトフォーム または 下の”コメントする” からどうぞ♪
Posted on 2025/04/24
久石譲、BBCプロムス 2025 出演!
世界最大級のクラシック音楽祭・BBCプロムスに久石譲が初出演いたします。 “Info. 2025/08/14 久石譲 BBCプロムス 2025 出演決定!! 【7/30 update!!】” の続きを読む
Posted on 2025/07/30
2025年7月21,22日開催「久石譲&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 スペシャルツアー 2025 オーケストラ・コンサート in ソウル」です。久石譲がComposer-in-Associationを務めるロイヤルフィルとのソウル公演が実現です。WDO2017以来となる8年ぶりの韓国公演はどよめき歓声そしてスタンディングオベーションと熱狂的に迎え入れられました。
今回ご紹介するのは、両日参戦のtendoさんです。8年越しの思いがつまっています。自分が全力で楽しむことはもちろん、事前にコンサートに向けて久石譲音楽(主に自作品)の魅力を韓国国内で発信するなど、ロッテコンサートホールに集う観客への全力活動も素晴らしいです!ぜひお楽しみください。
Joe Hisaishi Royal Philharmonic Orchestra Special Tour 2025
Orchestra Concert in Seoul
[公演期間] 
2025/07/21,22
[公演回数]
2公演
ソウル・ロッテコンサートホール
[編成]
指揮:久石譲
管弦楽:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ハープ:エマニュエル・セイソン
[曲目]
久石譲:Metaphysica(交響曲第3番)
I. existence
II. where are we going?
III. substance
—-intermission—-
久石譲:Harp Concerto ※韓国初演
Movement 1
Movement 2
Movement 3
—-Soloist Encore—-
ドビュッシー:月の光 (7/21)
久石譲:Symphonic Suite The Boy and the Heron for piano and orchestra
交響組曲「君たちはどう生きるか」 ※韓国初演
—-Orchestra Encore—-
One Summer’s Day (for Piano and Harp) (7/22)
Merry-go-round(for Piano and Orchestra) (7/21,22)
[参考作品]

はじめに
2017年以来8年ぶりの来韓公演、その感動的な瞬間をレビューで残したい。2025年7月21,22日両公演を鑑賞した。どちらの公演も同じプログラムなので一度にレビューを書こうと思う。
今回のコンサートは久石譲がキャリアを始めたミニマル・ミュージックを主体にしたコンサートだ。プログラムに紹介された曲は「交響曲3番」そして「ハープ協奏曲」また「君たちはどう生きるか」交響組曲だ。「君たちどう生きるか」はジブリ作品だがミニマル・ミュージックの手法で書かれた音楽なので、事実上全曲がミニマルで構成されたミニマルミュージックコンサートだ。
TENDOWORKで久石譲曲をレビューし始めたのは、久石譲が究極的に作曲家として追求したミニマル・ミュージックをさらに応援したい理由が強かった。そういう意味で今回のコンサートは本当に重要なコンサートであり重要な意味があった。
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の紹介
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(RPO)は英国のオーケストラで、世界の音楽界の最前線にいる。2024年から久石譲がコンポーザー・イン・アソシエーション(Composer-in-Association)を務めるパートナーだ。
私たちがよく知っていたワールド・ドリーム・オーケストラ(W.D.O.)は2023年のWDOコンサートを最後に休憩に入ったので、自然に久石譲の様々な活動(アルバム録音やコンサート共演など)の大きな軸がロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団に継承されている。そのようなオーケストラが丸ごと韓国に来て公演するのは凄いことだった。
さて、21日の公演の公演から見てみよう。
Joe Hisaishi:Metaphysica (Symphony No.3)
久石譲の三番目の交響曲だ。(この辺りで交響曲番号についてはっきりまとめると、「The East Land Symphony」が交響曲第1番になる。今回のコンサートパンフレットにも確かに表記されている。)
Metaphysicaは新日本フィルハーモニー交響楽団第637回定期演奏会で初演されたのを聴いたことがある。もちろん直接日本に行ったのではなくアーカイブ配信で視聴した。その時の感想はこちらから。
初日はロッテコンサートホールの合唱席の一番後方真ん中の席に座って聴いた。そうだ。純粋に指揮者の久石譲の表情を詳しく観覧できる席だった。久石譲は指揮をしながら集中する表情をしながらも、時には演奏が満足なのか笑ったりもした。
この席では合唱席の特性上、打楽器があまりにも強調されてMetaphysicaを完全に楽しむことができないかもしれないと思ったが、幸い合唱席の最後列なのでそのような影響は少なかった。
第1楽章はホルンの咆哮で始まり祝典の雰囲気が漂う。Metaphysicaはもともと新日本フィル創立50周年を記念して委嘱された曲なので祝典の性格が強い。ハイライトはフレーズが複雑に絡み合って巧妙な調和が起こった時だった。私はフレーズが絶妙に交錯し広がる複雑な瞬間が好きだ。もちろん指揮や演奏にはかなりの難易度が続くでしょうが。
第1楽章を終え久石譲さんはハンカチで汗をぬぐった。少し緊張している様子だった。心の中で「久石譲さん、頑張ってください!」と叫んだ。
第2楽章は久石譲が指揮棒を手の後ろに折って手を使った繊細な指揮を始めた。第2楽章は弱から強へと徐々に移動していく。パンフレットの楽曲解説で「音の運動性」の意味を少し知ることになった。第2楽章の全体的な感じは夜明けのような雰囲気。あるいは夕焼けになってシニカルになるような雰囲気。曲のタイトルもちょうど「where are we going?」。
グロッケンシュピールの音も少し耳に入った。初演の時には感じられなかった音だ。単なる勘違いなのか、少し追加されたのか、元々あったものが強調されたのか、定かではない。今後アルバムで確認できるかもしれない。初演の時と比べて聴いて面白かった。
第3楽章は非常に爆発的な音を立てて始まる。ド,ソ,レ,ファ,シ♭,ミ♭!!! オーケストラの力強い音とともにストレスは一気に吹き飛ぶ!久石譲の他の自作曲「DEAD」を思い浮かべるぎゅっと抑えて演奏されるド,ソ,レ,ファ,シ♭,ミ♭!! もやはり良かった。トランペットの音も途中で追加されたのか、強調されたのか耳に入ってきた。
Joe Hisaishi:Harp Concerto
エマニュエル・セイソンさんと共に久石譲さんが舞台上に登場する。コンサートマスターとにこやかに握手を交わし、楽譜もなく金色の素敵なハープに近づき椅子に着席するEmmanuelさん。
ハープ協奏曲第1楽章は分散和音が主体だ。初めに演奏されるフレーズがハープを中心に何度も変奏され演奏された。ハープとオーケストラの組み合わせが完璧な曲だった。適度なスピード感があり、適度なメロディ感もあった。リズム的にも楽しめた曲だった。これがMinimal+Rythmの威力か!
第1楽章はかなりパワフルに終わった。第1楽章の終わりと同時に小さな拍手が沸き起こった。個人的にはその拍手はいいサインだと思った。ハープ協奏曲の始まりは良かった!
第1楽章が終わり拍手に向かって軽く礼をした久石譲さんは、再びハンカチを取り出して汗を拭き取る。「頑張ってください、久石譲さん!うまくいっています!」 はい。私の心の声です。
第2楽章。海外で反応が良かった緩徐楽章だ。やはりメロディアスな感じが強く特にハープ演奏にコンサートマスターのヴァイオリン演奏が素敵に乗せられるのも素晴らしかった。
第2楽章が終わりハープのカデンツァが続く。ハープを上下に扱ったりさまざまな奏法が続いた。またカデンツァには韓国の「타령」(taryeong/打令)の感じが少しある民俗的なメロディーもおもむろに演奏された。
カデンツァに続き自然に第3楽章が始まる。かなりスピーディーで激しい曲だった。ものすごいエネルギーだった。ハープのボディを叩く音もした。第3楽章には前で演奏されたカデンツァのフレーズがすべて入っていた。カデンツァで第3楽章の主題を予告するわけだ。
ああ、ハープ協奏曲はすべての楽章が完璧だった!久石譲の最近のミニマル曲の中でVariation 14 for MFBを聴いたとき、Viola Sagaの第2楽章を聴いたとき、あのヒット作の感じがした!ただ違いがあるとすれば、ハープ協奏曲はすべての楽章が完璧だったということだ!この曲は必ずヒットする!
コンサートのパンフレットで注目したのは【交響曲3番そして君たちどう生きるか交響組曲はすでにすべて録音済みで、ハープ協奏曲も東京でライブレコーディング予定】だということだ! 来年にも発売されるだろうが、早く発売されて全世界に知らせるべきだと思った。
ハープ協奏曲が終わりEmmanuelさんのソリスト・アンコールが続いた。ドビュッシーの「月の光」だった!本当にコンサートで思い出す素晴らしい瞬間の一つだ。その黄金の輝きとハープの美しい音色··· 涙が自然とにじんだ。
合唱席ではハープのペダルの動きもよく見えたがハーピストのその足技にも驚いた。ハープは本当に難しい楽器だな、それとともに本当に魅力的な楽器だな!
久石譲のコンサートの醍醐味の一つは、まさに舞台セッティングにある。短い時間にテキパキと舞台をセッティングする方々が現れメインハープをキャリアに乗せてすっと消えた。もっと驚くべきことは、久石譲の指揮台も遠くへさっと片づけられることだった。さらに驚くべきことに、久石譲のメインピアノは合唱席と向き合うようにセットされた。ちょっと待って、ピアノを弾く久石譲の表情が正面にあるじゃない?! この席に座って本当によかった!!!
Joe Hisaishi:Symphonic Suite The Boy an the Heron for piano and orchestra
久石譲の「Ask me why」演奏で始まる。弦楽器がピアノの演奏を包み込む。続いて「アオサギ」のモチーフが久石譲のピアノで演奏される。
今回の組曲は「君たちはどう生きるか」の異世界で使われた曲が主になったものと見られる。2曲を除いてはピアノがメインで、片手でピアノを弾きながら片手では指揮をする場面が続いたりもした。ピアノのない2曲は立ち上がって素手で指揮した。
一番記憶に残るのは「ワラワラ」という曲だった。不思議な打楽器も使われゴングも使われた。特に独特なサンプリング音はトランペットのマウスピースで表現した。木の打楽器の音は木ではなく鈴と鉄製の打楽器で演奏された。
「大伯父のテーマ」オーケストラの節度が感じられた。そして続く「Ask me why」。最近東京ドームで演奏されたバージョンと全体的な印象は似ていた。映画の場面が次々と思い浮かぶ素敵な交響組曲だった。映像と音楽の力はやはりすごい。
さらに、合唱席からオペラグラスで覗き込んだ楽譜には、「Symphonic Suite The Boy an the Heron」の隣に「Short Ver.」という文字があった。 ロングバージョンを先に作曲して少し切り取ったのかな?ロングバージョンは長さがどのくらいかな?今回録音したのはどっちかな?いろいろと気になることが増えていくばかりだ。
熱狂的な歓声と拍手が続き、アンコールが続いた。
久石譲さんが登場し、ピアノに向かって手招きし、「演奏しようか?」というイタズラなジェスチャーを見せてはピアノの椅子に着席する!
今回演奏される「Merry-Go-Round」 最初のイントロが聴こえるやいなや観客の嘆声が続いた。さらに今回演奏されたバージョンは、前半部だけが久石譲がピアノを演奏するのではなく、中盤部も演奏する2005年バージョン。貴重なアンコールだった。
今日は90%を超える観客のスタンディングオベーションが起きた。本当に熱狂的な雰囲気だった。そして団員の方々も合唱席の方にも後ろを向いて挨拶しててくれた。こちらにも丁寧に心配りを見てくれてありがとうございます!

続いて22日の公演の番組を見ていこう。
少し重複するので主な変化点を中心にレビューする。1日目は久石譲の指揮の正面の姿とピアノ演奏の正面を集中的に観察できる合唱席だったが、2日目は舞台を正面から見る。すべての楽器が一目で見えたりもするが音響的にもとても良い席で鑑賞した。
Joe Hisaishi:Metaphysica (Symphony No.3)
やはり素敵な祝典曲になるMetaphysica。前日よりさらにバランスが良くなった。久石譲さんも緊張感が解けたのか、2日目は汗を拭かなかった。(私の応援が効いたか?)
第1楽章はフレーズが重なって複雑な音が作られる時のカタルシスがすごかった。Metaphysicaの初演当時にはホルンを持ち上げる場面があった。第1楽章と第3楽章の最後にホルンを持ち上げる箇所が再現されるだろうか? 関心を持ったが持ち上げなかった。前日の合唱席だから見えないわけではなかった。初演と確かに違う点だ。
Joe Hisaishi:Harp Concerto
2日目は舞台を正面から見ていたので、第2楽章を終えたカデンツァの姿をオペラグラスで詳しく見ることができた。ちょっと待って、小さく長くて黒いプラスチックを利用してハープ弦を上下にこすったり、椅子の横に置いた銀箔紙のようなものを利用して弦にあてながらもう一方の手で弦の弾き独特の音を出したりもした。ハープボディを叩く時も最初は右にその次は左に。 向きを変えながらボディを叩いた。
Emmanuelさんは演奏中ずっと微笑んでいて、指揮者の久石譲さんとよくアイコンタクトをした。ハープ協奏曲の曲を心から愛し楽しんでいる感じでテクニックも完璧だった。
2日目は楽章間の拍手がなかった。ハープ協奏曲が終わった後に歓声が続いたが、前日と違ってハーピストのアンコールはなかった。
実は前日のドビュッシーの「月の光」が本当に良かったが、ちょっとすれ違う思いで全曲が久石譲作曲のコンサートでドビュッシーの曲が演奏されるのは玉に瑕だと思ったりもした。一瞬の久石譲ファンとしての小さな心配のようなものだ。とにかく昨日とは違うアンコールにつながるという予想が始まった。
Joe Hisaishi:Symphonic Suite The Boy an the Heron for piano and orchestra
最後の「Ask me why」では涙がポロポロと落ちて嗚咽するところだった。とてもうっとりしてその雰囲気に心酔した。
続く歓声、熱烈な反応!
あれ? 突然ハープが再びキャリアに乗せられて舞台に急いでセッティングされる。
そうして始まったアンコールはOne Summer’s Day。それも久石譲さんのピアノとEmmanuelさんのハープ。デュエットバージョンだった。最初の小節が聞こえるやいなや観客の嘆声が聞こえた。私は口を塞いだ。
One Summer’s Dayのスペシャルバージョンのアンコールは、急に準備されたものではないだろうか?前日の観客の熱い歓声に突然アイデアが浮かんだとか。もしそうなら、ソウルで一日で準備して初めて演奏したことになるだろう。いろいろ感動的だった。ハープの素晴らしいグリッサンドで曲は終わった。
最初のアンコールが終わり、観客のスタンディングオベーションが続いた。続く二番目のアンコールはやはりMerry-Go-Round!やはりイントロが演奏されるやいなや歓声が起こった。今日も中盤も久石譲さんが演奏する完璧なバージョンだった。
大々的なスタンディングオベーションが続いた。観衆の歓呼の声も圧巻だった。本当に爆発的な反応だった。2017年と比べると今回のコンサートは両日ともはるかに圧倒的な熱烈な反応だったようだ。
終わりに
実は今回のコンサートは久石譲のファンとして心配していた部分もあった。
韓国で久石譲の名前をつけた公演はヒット曲中心のメドレー形式のコンサートだ。人々はそのような形式に慣れていて、近年久石譲が追求するコンサートと大きく違う。韓国にとても久しぶりにいらっしゃるので最近の傾向と人々の認識の距離が相当あった。
実際に今回のコンサートの主なプログラムは30分の大きさでやや現代的で難解と感じられるMetaphysica、そして30分のミニマル作品のハープ協奏曲。
それで私は今回のコンサート計画が知らされるやいなや、いくつかの文章を投稿しながらコンサートの予定曲の性格について大々的に知らせようと努力した。
幸いにもそのブログの閲覧数は相当でしっかり投稿した文章が大きな効果があったのではとも感じた。そのような面でとても嬉しかった。久石譲さんも韓国公演が本当に盛り上がったと思う。その結果One Summers’ Dayのスペシャルなバージョンにも繋がったのではないかとも思う。
今回のコンサートはコンサートパンフレットも韓国語にすべて翻訳されていて、そのような部分で細心の配慮が感じられた。幸い全曲がミニマルで構成されたこの歴史的で重要なコンサートで熱く爆発的な反応が起きた。
コンサートが終わってからも余韻が相当だった。貴重な時間をつくって韓国で公演してくださってありがとうございます。 これからまた会いましょう!
公式X(旧ツイッター)に紹介された写真と映像に私の姿が写っていた。夢じゃなかったね。現実だったね。
久石譲のファンの方々と大切な会話もして、FlyingStoneさん(ふらいすとーん)の日本から海を渡ってきた大切なプレゼントも渡された。
私にこんな日も来るんだな、これからも一生懸命生きていかなければならない。そんな凄いエネルギーを与えてもらったコンサートだった。
2025年7月25日 tendo
出典:히사이시조 로얄 필하모닉 오케스트라 스페셜 투어 2025 오케스트라 콘서트 인 서울 리뷰 :: TENDOWORK
https://tendowork.tistory.com/93









photos by tendo

tendoさんのレポートは真剣さと愛嬌があっていつも楽しいですね。日常的にSNSで投稿や交流もありますが、とにかく視点や考察まで鋭い。なるほどそうかもしれない!と感嘆します。それはこの公演からも見つけることができますね。とりわけ久石譲のミニマルを中心とした自作品においては、日本はもとより世界中を見渡しても最前列にいるファンの一人だろうと思います。もっと会話できたらどれだけ楽しいだろう。でもなにより日本じゃない場所でそんなファンがいてくれて心からうれしい!
さて、tendoさんに教えてもらって、コンサート前に啓蒙活動したブログがこちらです。とても丁寧に久石譲の自作品について紹介されています。もともとtendoさんがミニマルから久石譲音楽に入っているのでそれはもうお墨付きの案内人です。「いい投稿をありがとう」とか「予習できて感謝しています」とか「おかげでもう少し公演が楽しめると思います!ありがとうございます!」といったコメントにも溢れています。
実際に閲覧者は何千人にも及びこのソウル公演を楽しみにしていた多くの人たちが見たと思います。ほんと素晴らしいです。
tendoさんのサイト「TENDOWORKS」には久石譲カテゴリーがあります。そこに、直近の久石譲CD作品・ライブ配信・公式チャンネル特別配信をレビューしたものがたくさんあります。ぜひご覧ください。
https://tendowork.tistory.com/category/JoeHisaishi/page=1
いつもtendoさんのレポートや活動を見ると、自分もがんばろうと思わせてくれます。ありがとうございます。
みんなのコンサート・レポート

「行った人の数だけ、感想があり感動がある」
久石譲ファンサイト 響きはじめの部屋では、久石譲コンサートのレポートや感想をどしどしお待ちしています。どうぞお気軽に、ちょっとした日記をつけるような心持ちで、思い出を残してみませんか。
コンサートについて語りたいそう願うのは、ほかならぬ私もまた誰かにコンサートや音楽の魅力を教えてもらった一人だからです。
みんなのコンサート・レポート、ぜひお楽しみください。
reverb.
いつか会えることを夢みて。でもいつでも繋がってる。音楽は人も心もつなげてくれてる。感謝!

*「Overtone」は直接的には久石譲情報ではないけれど、《関連する・つながる》かもしれない、もっと広い範囲のお話をしたいと、別部屋で掲載しています。Overtone [back number]
このコーナーでは、もっと気軽にコメントやメッセージをお待ちしています。響きはじめの部屋 コンタクトフォーム または 下の”コメントする” からどうぞ♪
Posted on 2025/07/27
7月16,17日開催「久石譲スタジオジブリ フィルムコンサート ツアーファイナル at 東京ドーム」です。武道館コンサートから17年ぶりとなったジブリフィルムコンサートは久石譲×ロイヤル・フィルという豪華な日本公演で実現しました。2017年から始まった世界ツアーの集大成であり世紀の凱旋公演です。
3月の開催発表から一気に盛り上がりをみせ、その後の追加公演発表やオフィシャルグッズ予約開始、ライブ配信発表など当日へと向かう4ヶ月はSNSを中心に賑わい続けました。一人でも多くの人にと公演日直前まで追加席販売や公式リセールも行われました。
Joe Hisaishi Royal Philharmonic Orchestra Special Tour 2025
Studio Ghibli Film Concert Tour Final at Tokyo Dome
[公演期間] 
2025/07/16,17
[公演回数]
7/16 1公演
7/17 2公演
東京・東京ドーム
[編成]
指揮:久石譲
管弦楽:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
合唱:東京混声合唱団/ブルックリン・ユース・コーラス/リトルキャロル
ソプラノ : エラ・テイラー
ヴォーカル:麻衣
マンドリン:マリー・ビュルー
マーチング:陸上自衛隊東部方面音楽隊
陸上自衛隊第1音楽隊
海上自衛隊東京音楽隊
航空自衛隊航空中央音楽隊
航空自衛隊中部航空音楽隊
[曲目]
風の谷のナウシカ
1. “NAUSICAÄ OF THE VALLEY OF THE WIND”
魔女の宅急便
2. “KIKI’S DELIVERY SERVICE”
もののけ姫
3. “PRINCESS MONONOKE”
風立ちぬ
4. “THE WIND RISES”
崖の上のポニョ
5. “PONYO ON THE CLIFF BY THE SEA”
天空の城ラピュタ
6. “CASTLE IN THE SKY”
紅の豚
7. “PORCO ROSSO”
ハウルの動く城
8. “HOWL’S MOVING CASTLE”
千と千尋の神隠し
9. “SPIRITED AWAY”
となりのトトロ
10. “MY NEIGHBOR TOTORO”
—–encore—-
Ask me why (for Piano and Orchestra)(映画『君たちはどう生きるか』より)
Madness(映画『紅の豚』より)
Ashitaka and San(映画『もののけ姫』より)
[参考作品]
*プログラムの楽曲リストは、コンサートページや上のDVD/CD作品ページをご参照ください
オフィシャルグッズの会場販売はなんと17日昼公演でほぼ完売御礼という大盛況ぶりで、急遽オフィシャルSNSから追加販売のお知らせが発信されるほど歴史は一ページ一ページと着実に刻まれていきます。公演パンフレットには、久石譲メッセージや出演者プロフィール、世界ツアーの公演記録や動員数が収められています。追加インターネット通販ふくめ配送受取は【8月下旬より順次】となっています。会場で購入して手元にある人を除いてまだ届くのを楽しみにしている人もたくさんいると思います。
ここからはレビューになります。
2017年世界ツアー版ジブリフィルムコンサートは宮崎駿監督10作品の音楽をプログラムしたスペシャルコンサートです。『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『紅の豚』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『崖の上のポニョ』『風立ちぬ』です。2025年ツアーファイナルを迎えた本公演では『君たちはどう生きるか』もスペシャルアンコールで披露されて宮崎駿監督全11作品が大集合する歴史的瞬間となりました。
2025年スタジオジブリは設立40周年を迎えました。おめでとうございます!その直前にあたる『風の谷のナウシカ』から数えて世界的に見渡しても一人の映画監督と一人の作曲家がタッグを組み続けた成功例はほとんど存在しません。スピルバーグとジョン・ウィリアムズくらいでしょうか。そのスピルバーグ監督も作品ごとに作曲家を替えていたりもします。映画、音楽、アニメーション、エンターテインメント、あらゆるジャンルを超えてスタジオジブリ作品は日本の誇るレガシーです。
映画を彩る名曲たちがコンサート本編28曲アンコール3曲と演奏されます。作品ごとに公開順ではなく趣向を凝らした多彩な音楽構成で届けられます。すべて世界ツアーのためのスペシャルバージョンです。久石譲は構成や演出についてインタビューでこのように語っています。
「一番最初は「ナウシカ」はやっぱり自分が一番最初に宮崎さんと記念すべき作品なので一番頭にする。これを決めて、その後できるだけ前半をシンフォニックに、オーケストラとコーラスの素晴らしさというものを徹底的に表現する。もちろんそのなかで交響曲のように第1楽章、第2楽章、第3楽章、第4楽章のように順番を決めていきます。後半はむしろ「Porco Rosso」だったり、ヴォーカルとピアノだけの「Spirited Away」だったりとか、あるいは「オーケストラストーリーズ となりのトトロ」のように各楽器の紹介をするような、とてもこう通常のオーケストラ・コンサートとは違うスタイルをとりながらまとめていく。」(from『A Symphonic Celebration』インタビュー動画)
💠 💠 💠 💠
2017年からスタートした世界ツアーは2024年までの8年間で延べ18都市21会場51公演を達成しています。動員数は30万人以上を誇ります。会場は2,000人規模のコンサートホールから22,000人規模のアリーナやスタジアムそして野外公演もあります。音楽において世界三大聖地と呼ばれる「米・ロックの聖地 マディソン・スクエア・ガーデン」「音楽の殿堂 カーネギーホール」「英・ロックの聖地 ウェンブリー・スタジアム」も制覇!ほかにもニューヨーク・ラジオシティ・ミュージックホールやパリ・ラ・デファンス・アリーナなど世界中の会場で熱狂的に迎えられ瞬く間にSOLD OUT!!
ツアーファイナルは東京ドーム2days3公演12万人です。約118万通の応募という大反響です。世界ツアーの到達点にふさわしい超特大です。2008年武道館コンサートは2days3公演3万人だったことを思い起こすと17年後に辿り着いた景色は祝福に満ちています。久石譲にとっても国内でのドーム公演は単独コンサートとしてはキャリア初になると思います。オーケストラによる公演が東京ドームで行われるのもまた史上初とニュースにもありました。
ツアーファイナルも加えた総動員数は442,528人(※公演パンフレットより)です。開催データと動員記録は《速報》をご覧ください。
💠 💠 💠 💠
7月17日昼、会場には開演前からただならぬ高揚感でいっぱいでした。ドームのあらゆるエリアに設けられた豪華なLEDビジョンには何種類かのツアービジュアルがそれぞれ映し出され、フラッグやポスターにテーピングと東京ドームをラッピングするように各所にデコレーションされた夢の祭典です。すでに多くのファンがグッズ購入や記念写真で活気に満ち溢れています。
昼公演は40,000人のジブリファン・久石譲ファンが集結し観客層は全世代型!もう男女比はとか年代層はとか海外層はとか言っていられない、日本中のそして世界各地からスタジオジブリを愛する人々が、思い思いのマイグッズを連れてこの日を迎えた様子はSNSにもたくさん投稿されていました。ジブリ愛がほとばしっているから見ていて楽しく幸せな気分になります。現地の高まりはすごく熱風が吹いていました。
チケットを手に指定ゲートから入場します。当日は快晴、熱さへの配慮もあって開場時間は繰り上がりました。もともと開場11:30/開演13:00と時間はたっぷりあったなか、ファンたちはまだまだ会場外の空気を楽しみたい雰囲気でグッズ販売コーナーには長い行列、記念写真スポットには順番待ちの人だかり、もうコンサートを全力で楽しむ一日は始まっています。
いよいよ入場します。ゲートを進んで会場を見た瞬間の驚きと一気に湧いてきた夢のような現実感は一生忘れることはないと思います。ドーム内の広さ、グラウンドに所狭しと並べられたアリーナ席、ぐるっと約240°を囲んだスタンド席、異様な存在感を放つステージ、そしてそびえ立つ3つの巨大スクリーン。今から本当にここでコンサートが始まるんだ、この喜び驚き楽しみ感激信じられないぐちゃぐちゃな感情は一生忘れません。
💠 💠 💠 💠
出演者
久石譲
JOE HISAISHIです。作曲・指揮・ピアノ・プロデュース。どれをとっても特別です。久石譲から生まれるメロディそしてオーケストラサウンドは格別です。流麗なストリングス、煌びやかなヴァイオリンにここぞと聴かせどころのあるヴィオラ・チェロ・コントラバス、飛び跳ねるピッツィカート、軽やかに戯れる木管、咆哮する金管に豊潤なホルン、躍動するパーカッション、メロディだじゃないキャラの立ったフレーズたち。これら全てが絡み合う音色と旋律は、鳴ってほしい音が一番ふさわしい楽器と旋律で奏でられる。こぼれそうな気品と美しさ、圧倒される絢爛な色彩効果に耳をうばわれてしまいます。これぞ久石譲の魔法です。
久石譲指揮はオーケストラの対向配置(古典配置/両翼配置)をとっています。ベートーヴェンの時代(古典)もそうでした。第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが左右対称に位置すること(両翼)などが特徴です。本公演では弦14型3管編成のオーケストラ約90人に合唱・ユースコーラス約150人、マーチング約200人も合わせて総勢438名にのぼります。
久石譲にしか出せないピアノの音があります。久石譲のピアノでしか伝えることのできないスタジオジブリの世界があります。ジブリファンにとっても神セトリですが、久石譲ファンにとっても神セトリです。
久石譲によるピアノ演奏
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
2024年4月久石譲はロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のComposer-in-Associationに就任しました。コンサート共演を重ねながら『A Symphonic Celebration』も録音しています。2025年のスペシャルツアーでは、本公演を皮切りにソウル公演やサントリーホール公演と続いていきます。そしてなんと8月には久石譲×ロイヤルフィル、BBC Proms 2025に登場します。
『A Symphonic Celebration – Music from the Studio Ghibli Films of Hayao Miyazaki』はクラシック名門のドイツ・グラモフォンからの記念すべき第一弾アルバムです。ツアーファイナルと同じ久石譲×ロイヤルフィルのロンドン録音です。アルバムジャケットには宮崎駿監督作品からの原画が使われています。
同アルバムは快挙尽くしです。2024年第38回日本ゴールドディスク大賞「クラシック・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。クラシック・アルバム部門で1年間で最も売れた作品です。海外でも米ビルボードClassical AlbumsとClassical Crossover Albumsで堂々の1位を獲得したほか、フランス「Classique Chart」1位、イギリス「Specialist Classical Chart」でも2位など世界のクラシックチャートを席巻!またドイツの総合アルバムチャートでは6位にランクインも果たしています。
そして今夏、久石譲×ロイヤルフィルはまた一つ記録を打ち立てるようです。「おそらく海外からやって来たオーケストラの単年での日本動員記録更新となるだろう」(Mikikiコラム)すごいことが起こっています。
東京混声合唱団
素晴らしい合唱の力でした。合唱によって会場が膨れあがり、重厚な影を生み出し、合唱が大いなる光になる。久石譲コンサートではFOC Vol.7(2024)で共演のほか、今年8月には「祈りのうた 2025 スペシャルツアー」でも久石譲指揮、日本センチュリー交響楽団と愛知・大阪・兵庫・東京を巡ります。
ブルックリン・ユース・コーラス
初共演です。清らかに澄んだなかに厳しさも現出させた瑞々しい歌声でした。グラミー賞受賞の合唱団で、現代を代表する作曲家たちの世界初演も数多くしているようです。またいつの日か久石譲作品やコンサートで共演が実現することを強く願っています。
リトルキャロル
麻衣主宰の女声コーラスグループです。数多くの久石譲コンサートやアルバムに参加しています。スタジオジブリ作品では『崖の上のポニョ』『君たちはどう生きるか』でそのまっすぐに伸びるコーラスワークを聴くことができます。
エラ・テイラー
この声好きだ、素晴らしい歌唱だ、そう思った人きっといますね。パンチの効いた声量やインパクトを武器としないタイプの確かな表現力と秘めたる奥ゆかしさを感じる歌唱に惹かれます。世界ツアーなどで共演を重ね、FOC Vol.7(2024)を音源化した『Joe Hisaishi Conducts』(2025.8.8)もいよいよリリースされます。「久石譲:The End of The World」を収録しています。欲しがる相性の良さにどんなアルバムを出しているか探したほどです。これからどんどん久石譲作品と共演してほしいです。
麻衣
久石譲の愛娘です。『風の谷のナウシカ』の少女の歌声から共に歩んでいます。一度聴いたら忘れない透き通った歌声と、さりげなく和を感じさせるこぶしの歌唱法が心を揺さぶります。麻衣&リトルキャロルで久石譲ソングを歌い継いでほしい、しっかり音源も残していってほしい。久石譲の世界を表現する第一人者です。
マリー・ビュルー
初共演です。こちらもまたどんなアルバムを出しているか探したほどです。聴けるものは聴きましたよ。これからどんどん久石譲作品と共演してほしいです。
マーチング
陸・海・空の自衛隊音楽隊が結集するなんて国家行事以外にあるんでしょうか。世界ツアーでは現地のプロ・アマらが集い合同マーチングを構成していましたが、ツアーファイナルは国家的イベント!?に勲章を授ける最高音楽隊です。
💠 💠 💠 💠
開演10分前から会場BGMが流れはじめました。1曲目は三鷹の森美術館オリジナルBGM1「Musica del Museo」です。2001年開館に合わせて久石譲から贈られた楽曲で展示室「動きはじめの部屋」BGMにもなっています。ほか1,2曲ほど続けて流れましたが初めて聴く曲でした。いずれも慣例的に宮崎駿監督へ誕生日プレゼントした曲だと思います。勝手な想像にはなりますが、もし初めて渡した1曲目と一番新しく渡した曲という粋な演出だったら、すごいですよね。
巨大スクリーンにはスタジオジブリの背景画たちがゆっくりと流れて会場の雰囲気も醸成されていきます。合唱団から順番にステージに姿を見せ始めると温かい拍手が送られいよいよ開演です。
💠 💠 💠 💠
風の谷のナウシカ
イントロのティンパニの轟きと巨大スクリーンに映し出されるタイトルバック。すべてはここから始まった。スタジオジブリ×久石譲の歴史のはじまりです。もうこの瞬間だけで鳥肌もの泣きそうになります。改めて感嘆したのは全く古さを感じさせないこと。ポップスコンサートでデビュー曲を演奏したらやはりそれなりの時代感を醸し出すような気がします。回顧もふくめて。ナウシカの音楽はもちろん懐かしさもあるけれど現代感もある、そして近未来の世界を聴いているような感覚にすらなる。そんな時代を超越した音楽はまさにクラシックです。
とても壮大に丁寧に音楽は奏でられていました。風の谷のナウシカに限らず本公演すべてのプログラムに言える大きな特徴です。例えばお祭りのように「宮崎作品を全部やるよ!一気にやるよ!」という勢いやハイテンションとは違う、ページを一つ一つゆっくりとめくっていくように、約40年で到達したこの瞬間をオーディエンスと一緒にかみしめていくように、プログラムは一つ進むごとに感慨を増幅させていきます。
魔女の宅急便
コリコの街やキキの魅力、思春期の繊細でこまやかな感情の揺れ動きまで伝わってきます。「Mother’s Broom」(かあさんのホウキ)はソロヴァイオリン奏者ごとにキャラクター輝くパートです。魔女の服はおしゃれできない。それでも髪を丁寧にとかすキキの姿、心を込めてホウキを作るキキの姿、そんな光景が浮かぶような気持ちを込めた美しい響きでした。
もののけ姫
幾度聴いても初めて聴いた時の衝動が迫ってくるもののけ姫です。まず最初に書いたという「The Demon God」(タタリ神)、一ヶ月半かけて書き下ろしたという「The Legend of Ashitaka」(アシタカせっ記)、宮崎監督の詩がふとメロディを書かせた「Princess Mononoke」(もののけ姫)、宮崎駿×久石譲凄まじい二人の鬼才を鮮やかに封じ込めています。見る者を圧倒する歴史的遺産のように聴く者を圧倒し続ける音楽です。
風立ちぬ
世界ツアーから新たに加わったプログラムです。感無量です。ピアノを弾く久石譲の後ろ姿に笑顔で視線を送りながら息を合わせた演奏をし、指揮をする久石譲に笑顔でアイコンタクトを絶やすことなく粒のきれいなマンドリンを聴かせてくれました。ジブリのヒロイン像を見ているようで、ラブでした。「A Journey (A Kingdom of Dreams)」(旅路(夢の王国))は久石譲コンサートのアンコールピースになってほしいくらい。起伏に富んだ楽想と聴き終わった後すっと心に沁み入る深い感動があります。
崖の上のポニョ
すぐ驚愕したのは巨大スクリーンに映し出された手書きの勢いです。崖の上のポニョは当時の可愛らしい映画のイメージから映像も音楽も時間とともに一番変化を遂げた作品かもしれません。主題歌もそうで可愛らしい歌がスケール感に満ちた交響曲になった。日本の第九として年末に聴きたい、そう思うほど格調高い。生きることを肯定する命の讃歌に輝いています。生命力に溢れたこの曲のエネルギーはもっともっと日本で世界で響かせてほしい。
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天空の城ラピュタ
「Doves and the Boy」(ハトと少年)「Carrying You」(君をのせて)「The Eternal Tree of Life」(大樹)まで世界ツアー完全版を聴くことができました。ツアーファイナルのための陸・海・空の自衛隊音楽隊は最高の勲章です。巨大空間の音速すらもコントロールする鍛え抜かれたチームは誇りと威厳にまぶしすぎます。ユースコーラスと合唱もふくめて、想いを込めてたっぷりと演奏されるラピュタ、心からありがとう。オーケストラのラピュタはまたコンサートで聴けるかもしれない。このスペシャルギフトは一生に一度きり。円盤化されたときにはこの曲を抱いて眠ろう。万感の思いです。
紅の豚
たっぷりと一曲を聴かせてくれます。ジャジーなアンサンブルです。リキュールに添えたフルーツのようにフィンガースナップも効いています。不思議とほかのプログラムと並べてもその満足感は変わらない、演出:久石譲です。全てのプログラムが僕にとってのハイライト。(なんかのキャッチコピーみたい)
ハウルの動く城
本編全プログラムのなかで唯一フルオーケストラ・オンリーです。「Merry-go-round of Life」(人生のメリーゴーランド)のメロディが10以上のバリエーションで奏でられ心ゆくまで陶酔します。あまりに気を許してしまうと心臓まで取られかねません。映画の名シーンとリアルタイムなライブ映像も交えながら臨場感いっぱいです。ため息が出るほど美麗なオーケストラサウンドにしっかり胸に手をあて鼓動をたしかめます。
千と千尋の神隠し
イントロから久石譲ピアノの千と千尋の神和音です。40,000人に取り囲まれた空間のなかでピアノとヴォーカルだけで「One Summer’s Day」(あの夏へ)を織りあげていく光景はただただ美しい。そして「Reprise」(ふたたび)伸びやかな歌声にオーケストラが翼となってどこまでも彼方に連れていってくれる。麻衣の歌声には少女とも大人とも定めない独特の神秘性があります。それがまたこの作品にぴったりです。
となりのトトロ
夢にまで見た光景。夢だけど、夢じゃなかった瞬間。自分史上最高のコンサートが塗り替えられたかもしれない。そう思った人は東京ドームにどれほどいたでしょう。エラ・テイラーと麻衣も華を添えた「My Neighbor Totoro」(となりのトトロ)まで終わってみればあっという間。祝福のフィナーレ!再会のフィナーレ!希望のフィナーレ!でした。
世界ツアーでは曲ごとに日本語ver.と英語ver.で歌われています。スクリーンに映る英語詞も世界ツアー版の演出です。気がづけば宮崎監督が作詞(補作詞)したもの「もののけ姫」「海のおかあさん」「君をのせて」「となりのトトロ」はすべて日本語で歌われています。宮崎監督の世界を伝えるうえで言葉もまた大切なひとつなんですね。
東京ドームというオーケストラ演奏会には超アウェイな場所でプロフェッショナルを尽くす出演者たち。ふたを開けてみたら凄かった!しっかり素晴らしかった!そしてカンペキを超えた、音楽が音楽になる瞬間がありました。こんな体験ができるのは人生に一度でもあればもう幸せです。
💠 💠 💠 💠
アンコール
Ask me why
予想は裏切っても期待は裏切らない!まさかのスペシャル・アンコールです。最新作『君たちはどう生きるか』から特別バージョンです。会場中の人々が五感の全てで久石譲のピアノの音を感じようとしている。光の綾のようなストリングスに美しい反射光を照らす木管金管は至芸です。まだこんな新しい感動が待っていたなんて幸せ!そんなにファン心を射止めないで!と思った久石譲ファンも多かったことでしょう、はい!
時に背中を押してくれる、時に傷を癒やしてくれる、時にそっと寄り添ってくれる、時に一緒に泣いてくれる、時に風を運んできてくれる。これからの人生をこの曲と共に歩んでいきたい。そう思える一曲でした。心から感動です。
Madness
会場が赤に染まるライティングとボルテージ全開のオーケストラがたたみかけてきます。『紅の豚』で飛行艇が運河を疾走するシーンで使用された楽曲です。ツアーファイナルでは本編映像は使わずにライブ映像のみで一気にピークに昇りつめ、終わった瞬間に金銀テープがパーンッ!!と舞いあがった。興奮と驚きと歓声で会場は一時騒然となります。まるでジブリのあの名シーンのように光の飛沫の舞う金銀テープはそのボリュームもケタ違いでした。
Ashitaka and San(アシタカとサン)
たった一音でものすごく耳をつかまれる瞬間があります。『もののけ姫』からエバーグリーンな名曲です。もうこれが本当にエンドロールなんだな。会場中の人々が息を凝らして久石譲の音楽を聴きとろうとしています。中間部では久石譲からのメッセージが映し出されて、オーケストラと合唱が加わりたっぷりを余韻をのこすように終わりを迎えます。英語ver.で歌われて最後までしっかり世界ツアーのスタイルを貫くことがまた素晴らしい。
I am so grateful to be here with you.
We are back together again.
To my fellow music lovers,
I wish you all the health and happiness in the world.
– Joe Hisaishi
ひとつひとつの拍手が光になって会場が明るくなっていきます。最後には出演者がふたたびステージに登場し感動と祝福に包まれたスタンディングオベーションです。ありがとう宮崎駿監督、ありがとうスタジオジブリ、ありがとう音楽を奏でてくれたすべての人たち、ありがとう公演を実現させてくれた人たち、ありがとう久石譲さん。この日、生きる力や生きる喜びを深く刻まれた体験になりました。
💠 💠 💠 💠
スタジオジブリ×久石譲の一大プロジェクトはこれからどこへ向かうのでしょうか。ツアーファイナルは大成功で幕を下ろしました。早速ですが2026年1~3月フランスツアー16公演!!という情報も飛び込んできています。久石譲本人の出演予定はありません。映像が使われるのか不明な点もあり全貌はこれから。シンフォニー・コンサートとして次のステージへと継がれていくのかもしれませんね。世界ツアーを共にした主催者のひとつと共演オーケストラになっています。今のところはご参考まで。
Les musiques de Joe Hisaishi en concert symphonique | Tournée France 2026 | Lyon, Strasbourg, Amnéville, Paris, Orléans, Nantes, Pau, Toulouse, Bordeaux, Lille, Reims, Dijon, Montpellier, Nice, Toulon
https://www.u-play.fr/lesmusiquesdejoehisaishi
開催してくれて大感謝です。でも3公演でも足りないというのは応募118万人が証明しています。ジブリがいっぱいコレクションに永久保存盤を熱望します!本編からアンコールはもちろんバックステージやメイキングまで完全収録してくれたらうれしい。ジョン・ウィリアムズ×ウィーン・フィルの世紀のコンサートはCD(マイク音響)とBlu-ray/DVD(会場音響)でもれなく円盤化されました。音楽作品でも映像作品でも充実させてほしい。ぜひ期待しています!世界中が待っています!未来でもまた夢を叶えてください。
みんなのコンサート・レポート
公式写真と出演者SNSで綴るコンサート記録!写真計81枚!+α
メディアニュース(動画あり)
武道館コンサートから世界ツアーの軌跡











武道館コンサートのときはファンサイトはじめるってまさか思ってもなかったです。感謝!
響きはじめの部屋があってワールドワイドに交流できるようになってほんと感謝!! 英語中国語韓国語….挨拶くらい勉強するぞー
韓国の友人にも届けてくれてありがとうございます!
from 久石譲ファンサイト 響きはじめの部屋X(Twitter)
https://x.com/hibikihajimecom
最後まで読んでいただきありがとうございます。


Posted on 2025/07/26
久石譲指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 スペシャルツアー2025 オーケストラコンサート
精彩に富むロイヤル・フィルの〝色〟が作品を雄弁に輝かせる
“Info. 2025/07/26 久石譲指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 スペシャルツアー2025 オーケストラコンサート(CLASSICNAVIより)” の続きを読む
Posted on 2025/07/26
2025年7月24,25日開催「久石譲&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 スペシャルツアー 2025 オーケストラ・コンサート」です。久石譲がComposer-in-Associationを務めるロイヤルフィルとの日本公演が実現です。ジブリフィルムコンサート・ツアーファイナルat東京ドーム、ソウル公演を経てツアー最終日まで熱く駆け抜けたこの夏へ。
今回ご紹介するのは、ジブリフィルムコンサートに続いてthuruさんです。ライブ配信で臨場感たっぷりです。そのままコンサートの時間で進んでいるような感想はイメージ映し出す疑似体験です。ぜひお楽しみください。
Joe Hisaishi Royal Philharmonic Orchestra Special Tour 2025
Orchestra Concert at Suntory Hall
[公演期間] 
2025/07/24,25
[公演回数]
2公演
東京・サントリーホール
[編成]
指揮:久石譲
管弦楽:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ハープ:エマニュエル・セイソン
[曲目]
久石譲:Metaphysica(交響曲第3番)
I. existence
II. where are we going?
III. substance
—-intermission—-
久石譲:Harp Concerto ※日本初演
Movement 1
Movement 2
Movement 3
—-Soloist Encore—-
ドビュッシー:月の光 (7/24)
久石譲:Symphonic Suite The Boy and the Heron for piano and orchestra
交響組曲「君たちはどう生きるか」 ※日本初演
—-Orchestra Encore—-
One Summer’s Day (for Piano and Harp) (7/25)
Merry-go-round (for Piano and Orchestra) (7/24,25)
[参考作品]

久石譲スペシャルツアーinサントリーホールコンサートレポート
ライブ配信された7月25日公演の様子をレポートさせていただきます。
東京ドームツアーと並ぶこのコンサート。久石譲ファンの中にはこのコンサートを待っていた人も多くいるはずです。それもそのはず、演奏予定の3曲はすべて音源化されておらずファンからしたら触れる機会が少ないからです。
一昨年、第2期が終了したWDO。その代わりともとれるこのコンサート。その様子を画面越しながらお伝えさせていただきます。
Metaphysica(交響曲第3番)
新日本フィルによって委嘱されたこの作品。ミニマル全開でした。
1.existance
テンポは速く、リズミカルで16分音符が管楽器と弦楽器の間を行ったり来たり。リズム中心のとても難しい楽曲でした。中間でチェロをはじめとした優しいパートの後、本人公式インスタグラムに上がっていた録音のパートを発見。なんのレコーディングをしていたのか気になっていましたが予想通りMetaphysicaでした。また、コントラバスの早いピチカートもみられ、全体的にミニマルチックな第1楽章でした。
2.Where we are going?
新日本フィルのYouTubeにもあがっていたため、この第2楽章だけは予習できました。弦楽器の怪しくも悲しいような雰囲気で始まり、タイトルのように本当に自分はどこに行っているんだろうと思わせるような曲でした。少し映画音楽にもありそうな雰囲気で、そこから金管が出始め、打楽器が刻み始めます。どこかSymphony No2やThe End of the Wouldのような雰囲気でまた、ミニマルとクラシックが融合しているようにも感じました。
3.Substance
これもまた16分音符中心です。弦の不協和音に始まります。3つある楽章の中で一番ミニマルっぽく感じました。ベルなど打楽器が印象に残る曲でした。駆け上がっていくような中間部、ラストの1部分は新日本フィルのYouTubeに上がっています。最後はラヴェルのラヴァルスのような終わり方でした。
全体通して、Symphony No2などスネアをはじめとする打楽器の感じでか、この打楽器の使い方久石さんっぽいなとわかるようになってきました。それほどに近年の久石さんのオリジナル作品における、重要なポイントは打楽器である。ということがこのMetaphysicaを通じてよくわかりました。
休憩
Harp Concerto
久石譲✕エマニュエル・セイソンのタッグがおくるハープ協奏曲。とても楽しみにしていました。が、電波が悪く、第1楽章の終わりからしか見られませんでした。見逃し配信で見ます、、、
Movement1.
聞き取れた範囲だけになります。これもミニマルっぽい感じで弦とうまく調合していました。また、特殊奏法なのかわかりませんがハープからボイスパーカッションのような音も多く聞こえました。
Movement2.
ここで大きな気づきが1点。エマニュエル・セイソンがポケットからドライバーのようなものを取り出し、ハープの弦にこすりつけたり、紙のようなもので弦を押さえつけて演奏したりと、現代音楽みのある第2楽章でした。
Movement3.
ここでもハープの弦ではなく反対をたたきながら演奏し、特徴的なパートが見られました。オーケストラとハープの合わさった絶妙な音楽。素晴らしいの一言に尽きます。
ハープの見たことのない特殊奏法に翻弄され、絶妙な演奏に圧倒されました。
Symphonic Suite The Boy and the Heron for Piano and Orchestra
(交響組曲 君たちはどう生きるか)
この作品が交響組曲化するにあたってずっとミニマル中心で1曲1曲が短いのにどうするんだろうと思っていました。シンガポール公演の写真を見て、アンサンブル形式だと確認してから今日まで、どうなるんだろうとずっと考えていました。サントラないの曲名に従って自分なりにまとめてみました。
1.Ask me why(疎開)
おなじみの久石さんによる和音から始まり、オーケストラも入ってきました。弦楽器の伴奏がきれいな和音ではなく少し不協和音のようになっていたのが気になりました。明らかだったので演奏ミスではないかと。
2.青サギ
サントラ曲名でいうと青サギ、青サギ3、青サギの呪いの3曲が合わさっていました。そのため、まとめて青サギとしました。久石さんの力強いピアノとオーケストラで不穏な雰囲気を演出します。
3.ワナ
青サギの不穏な雰囲気のままこの曲へ。こちらも力強いピアノが印象的でした。
4.ワラワラ
久石さんは指揮に徹し、ホルンが不思議な生物のテーマを彩ります。SEは金管楽器の奏者がマウスピースで行いました。
5.火の雨
サントラでコーラスが歌っている部分はピアノに置き替えられていました。オーケストラとともに盛り上がりを見せます。
6.祈りのうた(産屋)
宮崎駿監督のために作られたこの曲。しっかりと組曲にも入っています。久石さんがピアノでメロディーを奏でた後、コンマスとともに不思議な旋律を奏で暗い雰囲気をオーケストラが演出します。
7.大王の行進
自分がサントラで1番といってもいいほどに好きな曲です。サントラに比べてアップテンポで久石さんもニコニコ指揮をされていました。
8.大伯父の思い
楽団のピアニストがレの音を一定のリズムで奏でこの曲がスタート。明るい曲で組曲の終盤を彩ります。
9.Ask me why
東京ドームツアーのアンコールと全く同じです。やはりサントリーホールですので東京ドームとは段違いで音が良い。絶妙なオーケストレーションが素晴らしいです。Ask me whyにはじまり、Ask me whyに終わる。まるで千と千尋の神隠し組曲のようです。やはりどちらの曲も共通するのはピアノの重要さ。近年、久石さんのピアノに演奏回数は減少傾向にありますがやっぱり久石さんとピアノは切っても切り離せないですね!
ほぼすべての曲でピアノを弾いた久石さん。こんな姿はとてもレアです!でも、ほかの交響組曲がおよそ25分から30分なのに対して、この組曲は15分ほど。楽曲内容的に長くうまくつなげるというのは難しいと思いますがここからの改訂に期待します!
Soloist Encore
One Summer’s Day for Harp
東京ドームツアーでも演奏されたピアノとボーカルバージョンのボーカルがハープに置き換わったものです。2022年のWDOもバンドネオンとともに演奏されました。泣いちゃいました。
Encore
Merry Go Round
よくアンコールで演奏されるものと変わりありません。しかし変更点が一か所。Symphonic Variation Merry Go Roundとこのアンコールバージョンの違いは、ワルツが始まった後の久石さんのピアノのメロディーです。微妙に違います。転調前のチェロが奏でるSymphonic Variation Merry Go Roundのピアノパートも久石さんがもう一度ピアノを弾かれました。つまり、曲中にイントロ、ワルツ後、転調前の三回ピアノを弾いたという事になります。(語彙力皆無だけどどうにか伝わらないかな)
以上で全曲目終了です。会場全体スタンディングオーベーション。楽団員も久石さんもニコニコが止まりません。複数回のカーテンコールの後、コンサート終了です。
サントリーホールでの二日間。ソウル含めると四日間。本当に素晴らしい演奏だったと思います。久石譲✕ロイヤルフィルによる活動はまだ終わりません。おそらくこの一年以内にMetaphysicaを含むもしかするとこの公演の三つの曲目をいれたアルバムが出ることでしょう。久石譲ファンとしては待ちきれませんね。これからの活動が世界中の人々に感動を与えることを願っています。
2025年7月25日 thuru

とても同時進行な鮮やかなレポートありがとうございます。コンサートの余韻より前の、その瞬間感じたことがそのまま時間とともに流れるようでとても楽しかったです。しかも久石譲の音楽を現在進行形で追いかけていないと書けないような視点に溢れていてすごいです。
ちょっと裏側をお話させてもらうと、このレポートが届いたのは当日夜23時、ライブ配信終了からちょうど2時間後でした。それでこの吸収度・咀嚼度・充実度、すごくないですか!?だから、ここにあるのは、誰しも共感するところがあるコンサートを聴きながら思っていることの現れなんですね。本当にありがとうございます。
Merry-go-roundピアノ3回弾いた、よく伝わりました。


みんなのコンサート・レポート
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reverb.
コンサートレポートをもらうたびに久石さんの熱いファンがここにもいるんだ!!ってうれしくなりますね。

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