日曜劇場『この世界の片隅に』の公式ピアノ楽譜集が登場!
家族愛の溢れる感動作 日曜劇場「この世界の片隅に」の公式ピアノ楽譜集。太平洋戦争の最中、広島県の江波から呉に嫁いだヒロイン・すずが嫁ぎ先の北條家で暮らすかけがえのない日常を丹念に描く。このストーリーを彩る音楽を、宮崎駿監督作品や北野武監督作品など、幾多の映画作品を手掛けてきた久石譲が担当。 “Info. 2018/09/08 TBS系 日曜劇場『この世界の片隅に』公式ピアノ楽譜集 発売決定” の続きを読む
日曜劇場『この世界の片隅に』の公式ピアノ楽譜集が登場!
家族愛の溢れる感動作 日曜劇場「この世界の片隅に」の公式ピアノ楽譜集。太平洋戦争の最中、広島県の江波から呉に嫁いだヒロイン・すずが嫁ぎ先の北條家で暮らすかけがえのない日常を丹念に描く。このストーリーを彩る音楽を、宮崎駿監督作品や北野武監督作品など、幾多の映画作品を手掛けてきた久石譲が担当。 “Info. 2018/09/08 TBS系 日曜劇場『この世界の片隅に』公式ピアノ楽譜集 発売決定” の続きを読む
山田洋次監督「家族はつらいよ」シリーズ最新作『妻よ薔薇のように 家族はつらいよ III』が早くもDVD/Blu-ray化。前2作に続いて本作も久石譲が音楽担当しています。 “Info. 2018/11/07 映画『妻よ薔薇のように 家族はつらいよlll』DVD/Blu-ray 発売決定” の続きを読む
「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ2018」のプログラムが更新されました。ABプロの対象会場は変更ありません。
【PROGRAM A】 “Info. 2018/08/08「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2018」プログラム更新お知らせ” の続きを読む
Posted on 2018/08/08
スタジオジブリ小冊子「熱風 2018年6月号」に掲載されたものです。《特集/追悼 高畑 勲》のなかで5ページにわたって綴られています。5月15日に開かれた「高畑勲 お別れの会」でのお別れの言葉にも通じる内容になっています。
宮崎駿監督、大塚康生さん、小田部羊一さん、マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督は、「お別れの会」で語られた言葉が再録されています。
特集/追悼 高畑 勲
またいつか、どこかで 久石譲
『かぐや姫の物語』を作っていたときのことです。ダビング作業の合間に、僕が翌月指揮をしなければいけないブラームスの交響曲第3番のスコアを見ていると、ふいに高畑さんがやってきました。「それは何ですか?」と言ってスコアを手に取ると、第4楽章の最後のページを開いて、「ここです。ここがいいんです」とおっしゃいました。
第1楽章のテーマがもう一度戻ってくるところなんですが、そういうことを言える方はなかなかいない。少なくとも僕はそういう監督に会ったことがありません。それぐらい高畑さんは音楽に造詣が深かった。
高畑作品を見ていると、どれも音楽の使い方がすばらしいですよね。たとえば、『セロ弾きのゴーシュ』。よくあの時代に、あそこまで映像と音楽を合わせられたなと思いますし、『田園』(ベートーヴェンの交響曲第6番)から選んでいる箇所も絶妙なんです。音楽を知り抜いていないと、ああはできません。
『ホーホケキョ となりの山田くん』では、音楽で相当遊んでいます。マーラーの5番『葬送行進曲』を使ったかと思ったら、急にメンデルスゾーンの『結婚行進曲』がタタタターンと来る。あの映画は音楽通の人にとっては、見れば見るほど笑えるというか、すごい作品です。
すべての作品で、使うべきところに過不足なく音楽が入っている。作曲家の目から見ても、音楽のあり方が非常に的確なんです。世界を見渡しても、こんな監督はいないと思います。
論理的な楽天主義者
高畑さんと初めてお会いしたのは、『風の谷のナウシカ』のときでした。もちろん音楽のミーティングには宮崎さんも出席されましたが、作画のほうが忙しかったこともあって、音楽のほうは主にプロデューサーの高畑さんが見ていらっしゃいました。7時間以上の長時間のミーティングはあたりまえ。それを何回も何回も繰り返して、「いったいどこまで話すんだ」というぐらい音楽の話をしました。
高畑さんは論理的な方だから、必ず「なぜ」を聞きます。「なぜ、ここはこのテーマなのか。こっちでいいんじゃないですか」「いやいや、ここはぜったいこのテーマです」。何度も話し合いをしました。たぶん、僕も譲らなかったんだと思います。そうやって、一所懸命、高畑さんと戦って、『ナウシカ』の音楽はできました。
そのときのことを高畑さんは後年、「久石、宮崎両氏の出会いがいかにしあわせな”事件”であったかを思わずにはいられない」と書いてくださいました。
続く『天空の城ラピュタ』では、主題歌「君をのせて」を作るにあたって、まず宮崎さんからいただいた詞がありました。それをメロディにはめていく作業を、高畑さんと二人で何日もやったことを覚えています。いまでは世界中の人から愛されるようになったあの歌は、宮崎さんと僕、そして高畑さんがいなかったら、生まれていなかったのです。
図らずも最後の作品となった『かぐや姫の物語』で、初めて高畑作品の音楽を担当することになりました。
最初にラッシュを見せてもらったとき、かぐや姫が月に帰るクライマックスシーンの話になりました。高畑さんは、子どもみたいに笑って、「これはまだプロデューサーにも言ってないんだけど、サンバで行こうと思っているんです」とおっしゃいました。こちらは「え!?サンバですか」とびっくりです。普通に考えれば、お別れの場面ですから、悲しい音楽を想定します。ところが、高畑さんはそうは考えない。
月の世界には悩みも苦しみもない。かぐや姫も月に帰ったら、地上で起きたことをぜんぶ忘れて幸せになる。そういう悩みのない”天人”たちの音楽はなんだろうかと考えたとき、地球上にある音楽でいえばサンバになる──というのが高畑さんの発想でした。
非常に論理的に詰めていった上で、サンバへと飛躍する感覚的なすごさ。われわれ作曲家もそうですが、多くの人は、論理的な思考と感覚的なものとの間で葛藤しながら、ものを作ります。でも、高畑さんはそこの折り合い方がすごく自然で、自由だったんだと思います。
その自然さはどこから来るんだろうと、ずっと不思議に思っていたんですが、あるとき高畑さんがこうおっしゃったんです。「僕はオプティミストなんですよ。楽天主義者だから、楽しいことが大好きなんです」。それで、「ああ、なるほど」と納得しました。楽しいこと、おもしろいことに対して素直に喜ぶ。そこに基準を置きながら、論理的、意識的な活動と、感覚的なものを両立していた。それが高畑勲という人だったんじゃないでしょうか。
『かぐや姫の物語』は、映画音楽への向き合い方という意味で、僕にとって大きな転機になった作品でもあります。
高畑さんは、その前に僕が書いた『悪人』の音楽を気に入ってくれていました。「登場人物の気持ちを説明するわけではなく、シーンの状況にも付けない。観客のほうに寄っている音楽のあり方がいい」。そうおっしゃっていました。だから、『かぐや姫』に取りかかるときも、「あれと同じように、観客の感情を煽らない、状況にも付けない音楽を」と言われていたんです。
その前も多少は気をつけていましたが、それをきっかけに僕の中でスタンスがはっきりと変わりました。いわゆる普通の映画音楽は、登場人物が泣いていたら悲しい音楽、走っていたらテンポの速い音楽というように、状況に付けて、観客の感情を煽ります。でも、『かぐや姫』を作っていく中で、そういうことはいっさいやめて”引く”ようになったんです。観客が自然に映画の中に入っていって感動するのをサポートするぐらいでいいと考えるようになりました。それまでの僕のやり方は、もう少し音楽が主張していたと思うんですけど、主張の仕方を極力抑えるようになりました。
近年のハリウッド映画などは、あまりにも状況にぴったり付けることで、映画音楽が”効果音楽”に陥っているものも多いですよね。でも僕は、映画音楽にもある種の作家性みたいなものが残っていて、映像と音楽が少し対立していたほうがいいと思うんです。映像と音楽がそれぞれあって、もうひとつ先の別の世界まで連れて行ってくれるようなものが理想。高畑さんはそういう部分も尊重してくれました。
最初のうち、高畑さんの言わんとしていることを理解するまでは大変でしたけど、途中で、「あっ、ここだ」というポイントを掴んでからはスムーズに進むようになりました。最後はほとんどあうんの呼吸のようになって、ニコニコと「それでいいです」と言ってもらえることが増えた。
だから、できることなら、もう一、二本撮っていただきたかったし、できることなら一緒にやりたかった。残念ながら、それは叶いませんでしたが、高畑さんとの仕事で掴んだ方法論は、いまも僕の中で活きています。
磁石のような、羅針盤のような存在
高畑さんは僕のコンサートもよく聴きに来てくれました。「ミュージック・フューチャー」という現代の最先端の音楽を紹介するコンサートにも足を運んでくださったんですが、終わった後の感想が的確すぎるぐらい的確なので、怖いぐらいでした。「どうしてこういう楽曲になったのか」という論理構造を持たないものは、スパッと見抜かれてしまうんです。
「Young Composer’s Competition」という若い作曲家から作品を募集する企画では、審査員も務めていただきました。すでにご病気が進んでいたはずですが、引き受けていただいて、本当に感謝しています。そこでも、やはり高畑さんはきちんとした構造を持っている作品を選んでいました。
去年は長野で現代音楽のコンサートをいっしょに聴き、対談もしました。話すたびに音楽に対する深い知識に驚かされました。
僕の中で高畑さんは、「大きな磁石みたいな人」というイメージがあります。ドンとそこにいるだけで、まわりに才能のある人が集まってきて、いろんなことが始まっていく。押しつけがましくしているわけじゃないのに、なぜか人を引き寄せる。
高畑さんの中には膨大な引き出しがあって、その中で考えたあらゆることを駆使して、ひとつひとつの決断をしていく。しかも、オプティミストとして、軽やかなスタンスでそれをやっている。僕にとって、宮崎さんが憧れの”お兄さん”のような人だとしたら、高畑さんは”理想の人”です。
僕は仕事や人間関係や、いろんなことで悩むとき、よく「宮崎さんだったらどうするだろう」「鈴木敏夫さんだったらどうかな」「養老孟司先生だったらどうするだろう」と考えます。そのとき最後にはやはり「高畑さんならどうするだろう」と考える。
僕の中では、思考するときの羅針盤みたいな存在なんです。論理的なものと、感覚的なもの。自分はいまどちらを取ろうとしているんだろう? 高畑さんならこっちだろうか? そうやって考えているとき、いつも決まって浮かんでくるのは高畑さんの笑顔です。そうすると、何だか希望が湧いてきて、次の自分の行動が決まります。
そういう意味では、高畑さんは、僕の中ではいまも生きています。
無名だった僕を『ナウシカ』で起用していただいてから35年。今日の僕があるのは高畑さんのおかげです。長い間、本当にお世話になりました。いっしょに仕事ができたことを誇りに思っています。心からご冥福をお祈りします。でも、お別れは言いません。またいつか、どこかでお会いしましょう。
(作曲家 ひさいし・じょう)
(スタジオジブリ小冊子「熱風 2018年6月号」より)
なお、「ジブリの教科書19 かぐや姫の物語」(文春ジブリ文庫・2018年刊)にも同内容(別編集)で収録されています。
熱風 2018年6月号
[目次]
特集/追悼 高畑 勲
高畑 勲を偲んで(宮崎 駿)
映画製作の喜び知った瞬間/最期の外出(鈴木敏夫)
悔しくて悔しくてしょうがない(大塚康生)
パクさん戻ってきて下さい(小田部羊一)
またいつか、どこかで(久石 譲)
高畑さん(マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット)
「視座」としての、高畑映画。 ――畏友・高畑 勲さん、有難う。(大林宣彦)
どうしてもしたかった会話(池澤夏樹)
最初で最後のデート(二階堂和美)
お悔やみ(ユーリ―・ノルシュテイン)
追悼・高畑 勲監督(太田 光)
『漫画映画の志』のこと(井上一夫)
「どこか宇宙人のような感じがする人」(貝の火)
ご挨拶(高畑耕介)
連載
第10回 丘の上に小屋を作る(川内有緒)
~小屋を建てる工法を考える~
第14回 海を渡った日本のアニメ
私のアニメ40年奮闘記(コルピ・フェデリコ)
――外国人差別と心の傷
第9回 ワトスン・ノート~語られざる事件簿~(いしいひさいち)
第5回 十二の禅の言葉と「ジブリ」(細川晋輔)
――「当処即ち蓮華国」と「火垂るの墓」
第17回 グァバよ!(しまおまほ)
――お母さん、明日だいじょうぶ?
第10回 シネマの風(江口由美)
――[今月の映画]『レディ・バード』
第26回 日本人と戦後70年(青木 理)
――[ゲスト]古賀 誠さん
執筆者紹介
ジブリだより / おしらせ / 編集後記
当サイトでは「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2018」コンサートレポートおよび感想は全公演終了後に掲載予定です。プログラム・演出によっては中国公演終了を待つこともあります。
8月9日からツアースタート、コンサートに行く人には純粋に楽しんでいただけるように、そして全公演終了後に総力あげて演奏曲目(セットリスト)やアンコールなど網羅できたらと思っています。
予めご了承ください。 “【お知らせ】「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2018」レポートについて” の続きを読む
Posted on 2018/06/13
中国・重慶でのコンサートが決定いたしました。
2018久石譲交響音楽会
JOE HISAISHI CONCERT 2018 IN CHINA
日程:2018年9月13日(木) 20:00開演
会場:重慶人民大礼堂
管弦楽:上海交響楽団 “Info. 2018/09/13,16 久石譲交響音楽会「JOE HISAISHI CONCERT 2018 IN CHINA」(重慶・成都)開催決定!! 【8/3 Update!!】” の続きを読む
ジブリの教科書シリーズ、ついに完結!
キャッチコピーは「姫の犯した罪と罰」。竹取物語を原案に、莫大な製作費でも話題になった高畑勲監督の遺作を壇蜜さんらが読み解く。 “Info. 2018/08/03 「ジブリの教科書 19 かぐや姫の物語」(文春ジブリ文庫) 発売” の続きを読む
Posted on 2018/07/29
NHK総合で、スタジオジブリの高畑勲監督と宮崎駿監督が、心をこめて創り上げてきた作品にスポットをあて、世代を越えて愛される音楽を主役にした特番『ジブリのうた』が8月9日(後7:58~8:43)に放送される。 “Info. 2018/08/09 [TV] NHK総合 音楽特番「ジブリのうた」久石譲・二階堂和美・五嶋龍 他出演 【8/2 Update!!】” の続きを読む
2018年8月1日 CD発売 UMCK-1605
「天空の城ラピュタ」が壮大なシンフォニーに生まれ変わった。
海外でも絶賛された「ASIAN SYMPHONY」とのカップリングによる至高の作品集。
(CD帯より)
昨年、国内5都市と韓国ソウルにて開催された「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2017」コンサートツアーで初演された、2大作品が待望のCD化。
【1】Symphonic Suite “Castle in the Sky”(交響組曲「天空の城ラピュタ」)
宮崎駿監督作品『天空の城ラピュタ』のサウンドトラックを約30分におよぶ壮大な交響組曲として蘇らせた。「ハトと少年」「君をのせて」「大樹」など、映画を彩る名曲たちが、ラピュタの世界へ誘います。
【2】ASIAN SYMPHONY(全5楽章)
2006年に発表された「アジア組曲」をもとに再構成。新たな楽章を加え、全5楽章からなる約30分の組曲として、メロディアスなミニマル作品に生まれ変わりました。
(メーカーインフォメーションより)
アルバムに寄せて
このアルバムは2017年8月2日から16日まで国内5都市と韓国ソウル(2回公演)を巡ったコンサートツアー「久石譲&新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ 2017」で初演されたSymphonic Suite “Castle in the Sky”(交響組曲「天空の城ラピュタ」)とASIAN SYMPHONYを収めている。ファン待望の内容といえよう。
ところで、不思議なことがあるものだ。このところ書庫の雑物を始末しているのだが、その中に、久石譲グループが出演している西武美術館コンサート’78『現代音楽の変容』のチラシと六本木の俳優座劇場でのムクワジュ・アンサンブル・ファースト・コンサートのそれこそチラシを三つ折りしたような簡素なプログラムが混ざっていた。荒瀬順子の奏するマリンバ”ミトラ”の独特なうなり音を思い出しながら、何とはなしに横に除けておいた。そうしたら3日も経たないうちにこのCDの原稿依頼の電話を頂戴したのだった。
ファンの方はご存じだろうが、久石譲は70年代後半ミニマル・ミュージックの作曲と演奏に取り組んでいた。今は存在しない西武美術館コンサート・シリーズへの出演はその当時の記録である。そうした彼のレコード・デビューは1981年に作曲とプロデュースを手掛けたアルバム『MKWAJU』のLPであった。同年6月24日の旧俳優座劇場コンサートは、LPの発売記念を兼ねて演奏の中心メンバーであった荒瀬順子・定成庸司・高田みどりのパーカッション・トリオが「ムクワジュ・アンサンブル」の名前で催したものである。
もう40年近くも経っている。なんとも懐かしいとしか言いようがなかった。
俳優座劇場のプログラムに掲載されている久石譲の挨拶文には、「…まだ名前もついていないこのグループと僕は、新しいアンサンブルを作る事を話し合っていた。『20世紀に於ける音楽の大きな特徴はアフリカを中心としたリズムである。しかるにクラシックでは、19世紀の古びた感覚のままリズムをないがしろに…』などと話しつつ、僕はこのアンサンブルの必要性を説いた。」とあって、アフリカないしアフロ・リズムへの当時抱いていた強い関心のほどを示している。確かに、美術館コンサートの演目には『アジダ・ダンス』というガーナ音楽が含まれているし、LPのタイトルピースである”MKWAJU”(ムクワジュ)とは、アフリカ原産の常緑樹タマリンドのスワヒリ語というから、アフリカへのこだわりが良く出ている。
もうひとつ興味ぶかいのは、この挨拶文の最後の方で、LPとコンサートの音の様相との違いに触れている個所である。「レコードでは僕が今最も望んでいる音の状態として、よりポップな世界に仕上げているが、コンサートでのMKWAJU、Pluse In My Mindは、昨年最初に作曲した段階でのオリジナルコンセプトをそのまま例示する形で演奏される事になる。どうか聞き比べてみてください。」とある。たしかにLPでは、上記のトリオ以外にペッカーのラテン・パーカッションや久石自身のキーボード、さらには当時YMOのコンピュータ・プログラマーを務めていた松武秀樹も参加しており、ポップな感覚での処理が際立っている。このポップな世界への急接近がこのアルバムであったことは間違いない。
この美術館コンサートのチラシとムクワジュ・アンサンブル・ファースト・コンサートのプログラムを手にしながら、今回のアルバムを聴いて、いろいろと感ずるところがあった。なかでも、確かなことは、”MKWAJU”以降の転身先であるポップス界に於いて大きく青々と枝葉を広げた久石譲の存在感の大きさである。それと同時に、彼が自分の音楽的出自にしっかりと根を張って、いわばミニマル・ミュージックを自分にとっての飛行石のような大事な宝ものとして抱きかかえている姿であった。
重ねていえば、樹高20メートルに達するという常緑高樹ムクワジュは、ラピュタの大樹を思わせるが、同時に音楽家としての久石譲そのものにも思われた次第である。
Symphonic Suite “Castle in the Sky”
(交響組曲「天空の城ラピュタ」)
1960年代から70年代初めのアメリカでは、人種問題の複雑化、ベトナム戦争の泥沼化、公害問題の深刻化など、行き詰まりを見せる社会の支配文化に敵対し、反逆するカウンター・カルチャーの波が起こった。相似た状況は日本にもあったわけだが、全般的には支配体制への反逆、抵抗、異議申し立て、社会的逸脱から生み出された思想、価値観、ライフスタイルは、未来への展望を生み出すことはなかった。
しかし「科学がまだ人を不幸にするとは決まっていないころ、そこではまだ世界の主人公は人間だった」という人間に対する、あるいは人間を含む生命ある世界そのものの価値や意義を前提とする宮崎駿の冒険物語は、時代批判と過去への反省を込めながら、次世代のあるべき姿や心に描くべき夢を語っている。
1986年に公開されたスタジオジブリ作品、監督宮崎駿、音楽久石譲の映画『天空の城ラピュタ』は、まさしく方便でない正義、遊びでない愛、通貨に換算されぬ宝、そして発見の驚きや新しい出会いを、あるいは希望を熱く語り、自己犠牲や献身をとおして絆を深めてゆく冒険物語であり、久石譲の音楽も、古典的な骨格を備えてとてもシンフォニックなものである。てらいなく朗々と、あるいは心に染むように情緒深く、さらには軽やかに伸びやかに、そして堂々と要所要所で、映像とコラボレートする見事なものである。
映画のサントラ盤は同年8月に挿入歌「君をのせて」を含めたLPが、9月にCDが発売された。この好評を受けて、全8曲をシンフォニー化した「天空の城ラピュタ シンフォニー編 ~大樹~」のLPが同年12月に、翌年1月にはCDが発売された。さらに映画『天空の城ラピュタ』の評価は国際的なものとなり、2002年10月には北米での英語吹替版に合わせたニュー・サントラアルバム「Castle in the Sky ~天空の城ラピュタ・USAヴァージョン・サウンドトラック~」が発売された。
このSymphonic Suite “Castle in the Sky”(交響組曲「天空の城ラピュタ」)は、Symphonic Poem NAUSICAÄ 2015(交響詩「風の谷のナウシカ」)、Symphonic Suite PRINCESS MONONOKE(交響組曲「もののけ姫」)に続くスタジオジブリ交響作品化プロジェクトの第3弾に当たるもので、前述の3つのスコアを参照したうえで、構成されており、以下のような展開となっている。
01. Doves and the Boy ~ The Girl Who Fell from the Sky / ハトと少年~空から降ってきた少女
シンフォニー編のプロローグ。パズーの毎朝の日課はトランペットで「朝の曲」を奏でてからハトにパンくずをあげること。このトランペットから組曲は始まる。物語の中では、シータがパズーに助けられた翌朝、トランペットの音で彼女が穏やかに目覚めるシーンで奏でられる。「空から降ってきた少女」はいうまでもなくメインテーマである。
02. A Street Brawl ~ The Chase ~ Floating with the Crystal / 愉快なケンカ~追跡~飛行石
パズーが暮らすスラッグ渓谷の住民とドーラ一家のケンカとトロッコ列車を舞台にしたドーラ一家とシータたちの追いかけっこ。シンフォニー編の「大活劇」。アメリカ版のA Street BrawlとThe Chase。そして飛行石に救われるパズーとシータ。
03. Memories of Gondoa / ゴンドアの思い出
シンフォニー編では「母に抱かれて」のサブ・タイトルがある。物語の最後の方、シータがムスカに追い詰められて玉座の間で言ったセリフと「ゴンドアの谷の歌」が科学力を極めたラピュタが滅亡した理由を物語っている。
04. The Crisis ~ Disheartened Pazu / 危機~失意のパズー
サントラ盤の「ゴンドアの思い出」、ラスト部分。迫り来る危機。ムスカに囚われたパズーはラピュタの探索を諦めるようシータに言われて失意の中、要塞を去っていく。アメリカ版のDisheartened Pazu。
05. Robot Soldier ~ Resurrection – Rescue ~ / ロボット兵(復活~救出)
アメリカ版のRobot Soldier ~Resurrection – Rescue~。ラピュタ人が作った「兵器」だが、あくまで「自分を持たない忠実で無垢な存在」。
06. Gran’ma Dola
シンフォニー編。欲望を隠すことなく、またなりふり構わず突き進む魅力的な悪人である空中海賊ドーラ一家のバアさま。物語の後半ではパズーとドーラは一族の母艦であるタイガーモス号の乗員となる。
07. The Castle of Time / 時間(とき)の城
サントラ盤の「天空の城ラピュタ」の後半部。
08. Innocent
「空から降ってきた少女」のピアノ独奏版である「Innocent」をほぼ使用している。作曲家自身のとてもしっとりとした演奏が味わえる。
09. The Eternal Tree of Life / 大樹
アメリカ版のThe Eternal Tree of Lifeのオーケストレーションを採用している。いうまでもなくラピュタの庭園の大樹。ラピュタを浮上させていた飛行石の巨大な結晶体はこの大樹の根に囲まれており、シータとパズーの唱えた滅びの言葉「バルス」によって城は崩壊するが、大樹とその大樹に支えられて残った城の上層部はさらに高度へと上昇しながら飛び去って行く。
ASIAN SYMPHONY
ミニマル・ミュージックの誕生は、いずれも1930年代後半生まれのラ・モンテ・ヤング、テリー・ライリー、スティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラスなどのアメリカの作曲家たちに帰せられる。伝統を背負ったヨーロッパでなくアメリカの民俗音楽研究やサブ・カルチャーに出自をもつ音楽家たちであったことが重要である。
日本におけるミニマル・ミュージックの受容は、1968年の第2回「オーケストラル・スペース」でライヒの『ピアノ・フェイズ』、1970年の大阪万博鉄鋼館でのライリーの『イン・C』の演奏紹介に始まるが、1977年にはライリーが初来日し、狭山湖のユネスコ村で真夜中の2時ころから明け方まで、電子オルガンで長大なドローンに載せた即興演奏を繰り広げた。注)久石も当時その会場で聴いていた。
少なくともそれまでの現代音楽に聴くことのできなかった単調な音型やリズム・パルスの反復と心地よいハーモニーの同居。それはそれは新鮮に聴こえたものであった。創作の上でのミニマル・ミュージックの日本的受容も70年代には顕著なものとなっていた。
もちろん『ピアノ・フェイズ』を最初に紹介した一柳慧(1933~)の『ピアノ・メディア』(1972)のような、年長組の例もあるが主体は、本場の創始者たちのちょうど一回り下の、戦後生まれの1940年代後半から50年代前半の世代にあった。ロック世代でもあるし、アフリカ開放をうたうミンガスやローチの思想的ジャズの流行に心躍らせたりした世代でもあるし、ちょうど日本における民族音楽のフィールドワーク研究成果が盛んに紹介されるようになった時期に出合った世代でもある。
それぞれ背景も作風も目指した方向も異なったが『リタニア』(1973)の佐藤聰明(1947~)、『線の音楽』(1973)の近藤譲(1947~)、『ムクワジュ』(1981)の久石譲(1950~)、『ケチャ』(1979)の西村朗(1953~)等々、いずれも国際的な評価を受ける日本の代表的作曲家となったことは、嬉しいことである。
この久石譲の新作ASIAN SYMPHONYのベースとなっているのはソロ・アルバムの「Asian X.T.C.」(2006年発売)の収録曲である。このアルバムはメロディアスな前半6曲を陽side(Pop side)とし、ミニマル色を強く打ち出した後半4曲を陰side(Minimal side)に分けている。この後半に収録されていたアンサンブル編成の4曲は、その後フルオーケストラ編成に拡大されて2006年から2007年のアジアツアーにおいて「Asia組曲」として披露された。このASIAN SYMPHONYは新たに1曲(映画『花戦さ』の赦しのモティーフ)を加え、配列も新たに整えて全5楽章構成の交響曲として完結させたものである。なかでも1・4・5楽章は、リズム操作とオーケストレーションとで聴きごたえある作品となっている。
石田一志(音楽評論家)
2018年6月16日
(アルバムに寄せて ~CDライナーノーツより)
*CDライナーノーツ 英文併記
CDライナーノーツで紹介された1978年当時のコンサートチラシ (参考資料として)
久石譲コメント
最後に「天空の城ラピュタ」について。先日高畑勲監督と『かぐや姫の物語』の上映前にトークイベントをおこなったのですが、このラピュタについての話題がもっとも長かった。それだけ思い入れがあったわけです。考えてみれば宮崎監督、高畑勲プロデューサーという両巨匠に挟まれてナウシカ、ラピュタを作っていたわけですから、今考えれば恐ろしいことです。
今回すべてのラピュタに関する楽曲を聴き直し、スコアももう一度見直して、交響組曲にふさわしい楽曲を選んで構成しました。約28分の組曲ができました。
(Blog. 「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2017」 コンサート・レポート より)
「主題歌を作るときに宮崎監督からいただいた詩がありました。ただちょっと文章(の文字量)が足りなかったりして、それを高畑さんと2人で、メロディーにはめていく作業を何日もやりました。ですから今、世界中の人に歌ってもらっている『君をのせて』という曲は、宮崎さんと僕と、実は高畑さんがいなかったら完成しなかった曲です」
(Info. 2018/05/15 「高畑勲 お別れの会」三鷹の森ジブリ美術館で開かれる より)
2018年5月開催「JOE HISAISHI IN CONCERT」にて香港初演。以下久石譲コメント。
Castle in the Sky は1986年に製作された映画で宮崎さんとのコラボレーションは2回目の作品です。プロデューサーは「ナウシカ」に続いて高畑勳氏でした。考えてみれば両巨匠に挟まれて作っていたわけですから、今考えれば大変恐ろしいことです(笑)。
主題歌の「君をのせて」は多くの人々に歌われ、親しまれ作曲者としては嬉しい限りです。31年後の2017年、僕と新日本フィルハーモニーが主催 する World Dream Orchestra のコンサートのために交響組曲として再構成しました。
その際にすべての楽曲を聴き直し、スコアももう一度見直しました。原作の持つ夢への挑戦と冒険活劇的な要素を活かしたとても楽しい約28分の組曲ができました。
曲目解説:久石 譲
(JOE HISAISHI IN CONCERT コンサート・パンフレット より)
ASIAN SYMPHONY 軌跡
2006年5月10日開催「「名曲の旅・世界遺産コンサート」〜伝えよう地球の宝〜」のために書き下ろされ、同コンサートにて「Asian Crisis」がオーケストラ作品(二管編成)として初演。
2006年8月10日開催「久石譲&新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ サイコ・ホラーナイト 一日だけのスペシャルコンサート 真夏の夜の悪夢」においても演奏され、三管編成へと再構築されている。
2006年10月4日発売オリジナル・ソロアルバム『Asian X.T.C.』では、「Asian Crisis」他アジアをテーマとした楽曲が多数収録される。編成はバラネスク・カルテットやパーカッションなどによるアンサンブル構成。
同アルバム収録曲から選ばれたアジアン・ミニマル楽曲、2006年からの「アジアツアー2006」を経て、2007年3月5日開催「アジアオーケストラツアーファイナルコンサート」まで、オーケストラ作品として披露された4曲「Dawn of Asia」「Hurly-Burly」「Monkey Forest」「Asian Crisis」を総称して《アジア組曲》と呼ばれている。(=久石譲自身がそう名付けている)
「タイトルは『Asian Crisis』。この楽曲を作曲していた久石は実に楽しんで作曲していた。不協和音ギリギリの官能的な楽曲に細かい作業が続き、体力の限界にもかかわらず、終始笑顔が絶えなかった。去年は、「『D.E.A.D.』、今年はこれが出来たからもういいや」という声が出るくらい出来上がりに満足していた。「6分前後だけど、本当は12分前後の曲だな」とも言っていた。~(略)~”危機(Crisis)の中の希望”と久石がいっていた通り、核心に迫るような、官能的なイメージが頭をよぎる。」
(名曲の旅・世界遺産コンサート レポートより ファンクラブ会報 JOE CLUB 2006.6)
「今回、このコンサートのために新曲を書き下ろしたのは、今、作家として自分が書かなくてはいけないと思っていたテーマと、このコンサートの企画意図が同じだと感じたからなんです。実はこの夏、アジアをテーマにしたアルバムを作るつもりなんですよ。ここ数年、韓国映画や香港映画の音楽を担当する機会に恵まれ、”アジア”という地域の存在が、自分の中で大きくなってきた。ちょうど「自分もアジア人の一人なんだ」という意識が高まっていたときだったんですね。お話をいただいたときも、まさに中国で映画の仕事をしていたんです。そのために今回の新曲にかけられる時間は実質10日間だったのですが、基本テーマが非常に明確だったために、とても満足できる作品になりました。「Asian Crisis」は、”危機”とは言え、未来への希望につながる楽曲になったらいいなと思って書きました。世界遺産を守ることは大切ですが、危機にあるからといって人間の立ち入りを禁じるだけでは意味がない。人類の遺産は時間の流れととも変わるものだから、両者が共存していくことが本来のあり方だと思うんです。アジアには危機にひんした世界遺産が多くあるという認識を持ったうえで、厳しさの中にある”希望”のようなものを感じ取ってもらえたらうれしいなと思います。」
(NHKウィークリーステラ 2006年5/27~6/2号より)
2007/3/5 東京・サントリーホール with 新日本フィルハーモニー交響楽団
「ピアノソロコーナーの後はアルバム『Asian X.T.C』の中から。「Dawn of Asia」、続いて「Hurly-Burly」「Monkey Forest」と、勢いのある3曲が続きました。駆け上がるようなフレーズがたたみかけるように続くのが特徴的なこの「Dawn of Asia」、実はリハーサルで最も時間を割いた曲なのです。続いての「Hurly-Burly」は遊び心満載な楽曲です。オリジナルはサクソフォーンが印象的でしたが、オーケストラバージョンも更に力強く、題名のとおり大騒ぎを物語る作品になりました。弦楽器だけという編成で演奏された「Monkey Forest」、テンポも速いし、複雑なリズム。他の楽曲にも増してしっかりと指揮をしなくては、と、久石は本番前に構えていました。「Asian Crisis」、後半に行くにつれての緊張感は圧巻でしたね。」
(久石譲 アジアオーケストラツアー ファイナルコンサート レポートより ファンクラブ会報 JOE CLUB 2007.6)
久石譲コメント
「ASIAN SYMPHONY」は2006年におこなったアジアツアーのときに初演した「アジア組曲」をもとに再構成したものです。新たに2017年公開の映画『花戦さ』のために書いた楽曲を加えて、全5楽章からなる約28分の作品になりました。一言でいうと「メロディアスなミニマル」ということになります。作曲時の上昇カーブを描くアジアのエネルギーへの憧れとロマンは、今回のリコンポーズで多少シリアスな現実として生まれ変わりました。その辺りは意図的ではないのですが、リアルな社会とリンクしています。
(Blog. 「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2017」 コンサート・レポート より)
本作に収録された2大作品のレビューは、コンサート・レポートに瞬間を封じ込め記した。
本作は、初演されたコンサートからのライヴ・レコーディングではなく、CD化のために改めてセッション・レコーディングが行われている。コンサートを経てスコアに修正が施された箇所もある。臨場感と緻密な音づくりを極めたクオリティ、圧巻と貫禄のパフォーマンス、作品完成度を追い求めここに極めた渾身のCD作品化。満を持して世に送り届けられる。
久石譲 & 新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ
交響組曲「天空の城ラピュタ」
Joe Hisaishi & New Japan Philharmonic World Dream Orchestra
Symphonic Suite Castle in the Sky
Symphonic Suite “Castle in the Sky”
01. Doves and the Boy ~ The Girl Who Fell from the Sky
02. A Street Brawl ~ The Chase ~ Floating with the Crystal
03. Memories of Gondoa
04. The Crisis ~ Disheartened Pazu
05. Robot Soldier ~ Resurrection – Rescue ~
06. Gran’ma Dola
07. The Castle of Time
08. Innocent
09. The Eternal Tree of Life
ASIAN SYMPHONY
10. I. Dawn of Asia
11. II. Hurly-Burly
12. III. Monkey Forest
13. IV. Absolution
14. V. Asian Crisis
All Music Composed, Arranged and Produced by Joe Hisaishi
Conducted by Joe Hisaishi
Performed by New Japan Philharmonic World Dream Orchestra, Yasushi Toyoshima (Concertmaster)
Solo Piano by Joe Hisaishi (Track-08)
Recorded at Sumida Triphony Hall, Tokyo (April 6th, 2018)
Symphonic Suite “Castle in the Sky”
Original Orchestration by Joe Hisaishi
Orchestration by Chad Cannon, Joe Hisaishi
Recording & Mixing Engineer:Suminobu Hamada (Sound Inn)
Assistant Engineer:Hiroyuki Akita
Mixed at Bunkamura Studio
Mastering Engineer:Shigeki Fujino (UNIVERSAL MUSIC)
and more…
8月15日(水)久石譲の魅力をジブリ作品を中心に9時間にわたって紹介する生放送番組、NHK FM『今日は一日“久石譲”三昧』が放送予定です。出演は久石譲、鈴木敏夫(スタジオジブリプロデューサー)、奥田誠治(元日テレ 映画プロデューサー)、藤巻直哉(崖の上のポニョ主題歌 ボーカル)ほか。番組ではリクエスト募集中。 “Info. 2018/08/15 [ラジオ] NHK FM「今日は一日”久石譲”三昧」放送・出演” の続きを読む