2014年2月18日 CDマガジン 「クラシック プレミアム 4 ~ショパン ピアノ作品集~」(小学館)
隔週火曜日発売 本体1,200円+税
「久石譲の音楽的日乗」連載付き。クラシックの名曲とともにお届けするCDマガジン。久石による連載エッセイのほか、音楽評論家や研究者による解説など、クラシック音楽の奥深く魅力的な世界を紹介。
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2014年2月18日 CDマガジン 「クラシック プレミアム 4 ~ショパン ピアノ作品集~」(小学館)
隔週火曜日発売 本体1,200円+税
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TBSトークバラエティ番組「オトナの!」2月12日 深夜26:08から第2夜が放送。前回放送終了後に大変多くの反響があり、連続3週での追加放送が決定。
「オトナの!」
放送日時:<第2夜>2014年2月12日(水)深夜 02:08-02:38
<第3夜>2014年2月19日(水)深夜 02:08-02:38
放送局:TBSテレビ(関東ローカル)
出演:いとうせいこう、ユースケ・サンタマリア
ゲスト:鈴木敏夫、久石譲、藤巻直哉
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2014年2月17日 徳間書店 ムック 183ページ 3,000円+税
「かぐや姫の物語 ロマンアルバム」
アニメーション映画「かぐや姫の物語」(高畑勲監督)の魅力を紹介するガイドブック「ロマンアルバムエクストラ かぐや姫の物語」が徳間書店から発売された。
Posted on 2014/2/13
いよいよ来月に、日本アカデミー賞 各最優秀賞の発表、TV放送があります。そして、久石譲に関する今回のノミネート作品一覧もすでに紹介しています。
こちら ⇒ Blog. 久石譲 2014年 日/米 アカデミー賞 ノミネート まとめ
過去の日本アカデミー賞の歴史を振り返ってみます。ここでは最優秀音楽賞の歴史です。1977年に始まった第1回から、2013年の第36回までです。
【日本アカデミー賞 最優秀音楽賞 受賞者/受賞作品】
1977年 第1回 芥川也寸志 『八甲田山』 /『八つ墓村』
1978年 第2回 武満徹 『燃える秋』 / 『愛の亡霊』
1979年 第3回 佐藤勝 『あゝ野麦峠』 / 『英霊たちの応援歌』 / 『真田幸村の謀略』 / 『闇の狩人』
1980年 第4回 佐藤勝 『遥かなる山の呼び声』
1981年 第5回 宇崎竜童 『駅 STATION』
1982年 第6回 甲斐正人 『蒲田行進曲』
1983年 第7回 佐藤勝 『陽暉楼』 / 『海嶺』 / 『せんせい』
1984年 第8回 池辺晋一郎 『瀬戸内少年野球団』
1985年 第9回 武満徹 『食卓のない家』 / 『火まつり』 / 『乱』
1986年 第10回 井上堯之 『火宅の人』 / 『離婚しない女』
1987年 第11回 本多俊之 『マルサの女』
1988年 第12回 三枝成彰 『椿姫』 / 『優駿』
1989年 第13回 武満徹 『黒い雨』 / 『利休』
1990年 第14回 池辺晋一郎 『少年時代』 / 『夢』 / 『流転の海』
1991年 第15回 久石譲 『あの夏、いちばん静かな海。』 / 『仔鹿物語』 / 『ふたり』 / 『福沢諭吉』
1992年 第16回 久石譲 『青春デンデケデケデケ』
1993年 第17回 久石譲 『ソナチネ』 / 『はるか、ノスタルジィ』 / 『水の旅人 侍KIDS』
1994年 第18回 忌野清志郎 『119』
1995年 第19回 武満徹 『写 楽』
1996年 第20回 周防義和 『Shall we ダンス?』
1997年 第21回 大貫妙子 『東京日和』
1998年 第22回 久石譲 『HANA-BI』
1999年 第23回 久石譲 『菊次郎の夏』
2000年 第24回 佐藤勝 『雨あがる』
2001年 第25回 松田岳二 / 冷水ひとみ 『ウォーターボーイズ』
2002年 第26回 冨田勲 『たそがれ清兵衛』
2003年 第27回 鈴木慶一 『座頭市』
2004年 第28回 ミッキー吉野 / 岸本ひろし 『スウィングガールズ』
2005年 第29回 佐藤直紀 『ALWAYS 三丁目の夕日』
2006年 第30回 ガブリエル・ロベルト / 渋谷毅 『嫌われ松子の一生』
2007年 第31回 大島ミチル 『眉山 -びざん-』
2008年 第32回 久石譲 『崖の上のポニョ』
2009年 第33回 池辺晋一郎 『劔岳 点の記』
2010年 第34回 久石譲 『悪人』
2011年 第35回 安川午朗 『八日目の蟬』
2012年 第36回 川井郁子 『北のカナリアたち』
そうそうたる作品たちばかりです。そして受賞者の方々も作曲家として、映画音楽界に一時代を築いてこられた方たちばかり。
そんななか久石譲の名前の多いこと。
最優秀音楽賞は計7度受賞と、歴代No.1です。
また優秀音楽賞受賞(最優秀音楽賞のノミネートにもあたる)も、なんと計13度受賞です。
上には、最優秀音楽賞のみでの受賞一覧になりますので、
第14回 久石譲 『カンバック』 / 『タスマニア物語』 / 『釣りバカ日誌2』 / 『ペェスケガタピシ物語』
第20回 久石譲 『Kids Return』
第26回 久石譲 『Dolls <ドールズ>』
第30回 久石譲 『男たちの大和 YAMATO』
第32回 久石譲 『おくりびと』
第36回 久石譲 『天地明察』
これらの受賞歴も追記しますと、優秀音楽賞は13度となります。
第15回~第17回の3年連続最優秀音楽賞、第22回~第23回の2年連続最優秀音楽賞など、日本映画界におけるその功績と、映画音楽の地位確立など、まさに映画音楽の巨匠にふさわしいアワードたちです。
振り返りながら、ふと思ったのですが、北野武監督作品は、音楽を手がけたほぼ全作品が挙がっていますが、スタジオジブリ 宮﨑駿監督作品は、なんと『崖の上のポニョ』だけなんですね。最優秀音楽賞としてもそうですが、優秀音楽賞としても『風の谷のナウシカ』から『ハウルの動く城』までの8作品が、どれも受賞したことがないというのが、意外でしかありません。
アニメーション映画だからということでしょうか?審査基準や選考基準などがわからないため、なんとも言えませんが。というわけで、映画『崖の上のポニョ』で初のジブリ作品音楽として、日本アカデミー賞 最優秀音楽賞 受賞 となったわけですね。
そして、今年2014年の第37回日本アカデミー賞ですが、すでに優秀音楽賞はノミネート発表され、そのなかから最優秀音楽賞が選ばれるのが、3月7日です。(日本テレビ系 放送予定)
□優秀音楽賞 ノミネート作品
岩代太郎 『利休にたずねよ』
荻野清子 『清須会議』
久石 譲 『かぐや姫の物語』
久石 譲 『風立ちぬ』
久石 譲 『東京家族』
松本淳一/森 敬/松原 毅 『そして父になる』
渡邊 崇 『舟を編む』
このようになっています。
ここから第37回 日本アカデミー賞 最優秀音楽賞は…
映画『崖の上のポニョ』以来の5年ぶり、映画『風立ちぬ』で宮崎アニメ2度目の受賞か!?約30年の付き合いにして初タッグとなった高畑勲監督 映画『かぐや姫の物語』で受賞か!?日本映画界の巨匠 山田洋次監督との初タッグ作品 映画『東京家族』で受賞か!?
過去の受賞歴を見ますと、1作曲者に対して、複数の映画音楽作品が選ばれている年もありますが、近年は1作曲者/1作品が選ばれる傾向にあるようです。おそらく、久石譲が手がけた映画3作品のなかから、今年の最優秀音楽賞は選ばれるのではないか、と期待しています。
公式サイト:日本アカデミー賞 では、今年の作品賞/監督賞/俳優賞など主要ノミネート作品の他、過去の受賞作品一覧や、当時の受賞コメントなども閲覧することができます。
気になる賞や作品、年代などあったら、ぜひのぞいてみてください。
Posted 2014/2/9
突然飛び込んできたビッグ・ニュースです。
さてこれにはビックリしました。
まさに上に書いたポイントとおりです。
そしてそのベスト盤CDの詳細は…
久石譲 「ジブリ・ベスト ストーリーズ」 収録曲
1. One Summer’s Day (「Melodyphony」収録 / 千と千尋の神隠し)
2. Kiki’s Delivery Service (「Melodyphony」収録 / 魔女の宅急便)
3. Confessions in the Moonlight (「Castle in the Sky」収録 / 天空の城ラピュタ)
4. The Wind Forest (「Piano Stories」収録 / となりのトトロ)
5. 谷への道 (「空想美術館」収録 / 風の谷のナウシカ)
6. Fantasia(for NAUSICAA) (「Piano Stories」収録 / 風の谷のナウシカ)
7. il porco rosso (「PIANO STORIES III」収録 / 紅の豚)
8. Ponyo on the Cliff by the Sea (「Another Piano Stories」収録 / 崖の上のポニョ)
9. 海のおかあさん / 歌:林正子 (崖の上のポニョ) ※初CD化/初CD収録
10. 人生のメリーゴーランド -Piano Solo Ver.- (「Piano Stories Best ’88-’08」収録 / ハウルの動く城)
11. もののけ姫 (「WORKS II」収録 / もののけ姫)
12. アシタカとサン (「ENCORE」収録 / もののけ姫)
13. My Neighbour TOTORO(「Melodyphony」収録 / となりのトトロ)
※初回プレス分のみ「スリーブケース」仕様
(補足)
※サウンドトラックベースのオリジナル曲原題(タイトル)参考
※主にメインテーマ曲およびメインテーマのモチーフ曲
※どの作品も映画を象徴する主要な楽曲
※原題(タイトル)リンクURL先はサウンドトラック詳細ページJUMP
1. One Summer’s Day 「あの夏へ」
2. Kiki’s Delivery Service 「海の見える街」
3. Confession in the Moonlight 「月光の雲海」
4. The Wind Forest 「風のとおり道」
5. 谷への道 ※サウンドトラック未収録/劇中本編未使用曲
6. Fantasia (for NAUSICAA) 「風の谷のナウシカ〜オープニング〜」
7. il porco rosso 「帰らざる日々」
8. Ponyo on the Cliff by the Sea 「崖の上のポニョ 主題歌」
9. 海のおかあさん 歌 / 林 正子 *CD初収録
10. 人生のメリーゴーランド -Piano Solo Ver.- 「人生のメリーゴーランド」
11. もののけ姫 「もののけ姫 主題歌」
12. アシタカとサン 「アシタカとサン」
13. My Neighbour TOTORO 「となりのトトロ 主題歌」
これまでも「久石譲 in 武道館 ~宮崎アニメと共に歩んだ25年間~」という映画『崖の上のポニョ』公開に合わせた記念コンサートを2008年に開催しています。ジブリベスト、総括にふさわしい、オーケストラコンサートで、後にTV特集もされ、DVD・Blu-rayでも発売されています。
この企画も記念碑的であり、かつ画期的でした。当時から「現在進行形なので、ベスト選曲のような、振り返るようなコンサートはしない」と公言していたなか、新しい試みや挑戦もふんだんに盛り込んだ感動のコンサートでした。
そして今回の初ジブリ・ベストアルバム発売に至った経緯、映画『風の谷のナウシカ』から宮崎駿との30周年という節目であることです。宮﨑駿監督の長編映画からの引退宣言(2013年)が影響しているかどうかは現時点ではわかりません。
さて、「ジブリ・ベスト ストーリーズ」のベスト・アルバムの内容に話を戻します。ご紹介したとおりのポイントと収録曲なのですが、これをもとに補足があります。
それは、
以上の3点です。
宮﨑駿監督との長編映画は『風の谷のナウシカ』から『風立ちぬ』まで全10作品です。でも今回は前作の『崖の上のポニョ』までで区切られています。
なぜでしょう?
そこには “収録曲がオリジナル音源ではない サウンドトラックからではない”というところにヒントがありそうです。今回のベスト・アルバムは、たしかにスタジオジブリ映画・宮﨑駿映画の人気曲がほとんど網羅されています。
同時に、収録音源にあるように、その曲たちは、「久石譲 オリジナル・ソロ作品」からほとんどが選ばれています。「スタジオジブリ サウンドトラック」からではなく。「Piano Stories」シリーズや、「WORKS」シリーズです。
「Piano Stories」シリーズは、その時折の映画作品やCM音楽などを、ピアノを主体とした音楽作品に再構築したもの。楽器編成やアレンジも手を加えられています。
「WORKS」シリーズは、その時折の映画作品やCM音楽などを、オーケストラを主体とした音楽作品に再構築したもの。楽器編成やアレンジも手を加えられ、組曲のような大曲になることも。
そして「Piano Stories」シリーズと「WORKS」シリーズの共通点は、
つまりは、久石譲自身が、音楽活動の歴史において、大切にしている音楽作品たちが、「Piano Stories」シリーズと「WORKS」シリーズには詰まっています。久石譲の音楽活動の歴史における、ライフワーク、その時代ごとの集大成、それが「Piano Stories」であり「WORKS」です。
その延長線上に位置づけられて発表された「ENCORE」(ピアノ・ベスト盤)、「Melodyphony」(オーケストラ・ベスト盤)にも同じことが言えます。
これらの作品からの選曲というのが、今回のジブリ・ベスト・アルバムのポイントになっています。
宮﨑駿監督との30周年の振り返りを、あえてサウンドトラックや劇中オリジナル音楽からでななく、自身の音楽完成型としての「宮﨑駿作品」音楽によって、映画の一部としてではなく、芸術性のある「スタジオジブリ音楽」として、映画本編やスクリーンから解放された音楽作品(大衆性 × 芸術性)として、音楽家 久石譲として、監督 宮﨑駿と対峙する。
そういった趣旨になっているように思います。
上の2点は解説できましたとして、『風立ちぬ』のことに触れてみます。上の2点の趣旨にかぶるというか背景は含まれるのですが、映画『風立ちぬ』は公開が2013年でした。
まだ公開されて1年も経っていません。そして同時に、『風立ちぬ』の音楽としては、「風立ちぬ サウンドトラック」という1作品でしか発表されていません。
「Piano Stories」シリーズや「WORKS」シリーズとして、久石譲が『風立ちぬ』の音楽を、音楽作品として再構築する経過に至っていない、そういうことからだと思います。
だったら、ボーナストラックとして、映画『風立ちぬ』のメインテーマ曲である「旅路」をピアノ・ソロで収録してほしい!そういう気持ちもたしかにありますが、そういうかたちでこの音楽を扱いたくなかったのではないかと。
思い入れも強い作品であることは間違いないですし、つけやきば的に、ピアノ・ソロで録音しとこう、とはならなかったのではないかと推測します。
それだけ大切にしているスタジオジブリ音楽、宮﨑駿作品ですので、久石譲が『風立ちぬ』の音楽を振り返り、音楽完成型として再構築し、新しい息吹きがその音楽に吹き込まれたその時に、新しい音楽作品として発表されるのではないか、と思っています。
(偉そうにすいません)
いろいろと自分なりに情報や収録曲から、考察してみました。いや、とにもかくにも!純粋にCD発売が楽しみですね。
初音源化の「海のおかあさん / 林正子」(崖の上のポニョ)も、同サウンドトラックではフルコーラスの収録ではありませんでしたから。「久石譲 in 武道館」コンサートでも披露されたフルコーラスを初収録なのか、はたまたアレンジや楽器編成なども変わっているのか?
楽しみですね。またこのCDに関する情報をキャッチしましたら、更新ご紹介していきます。
Related page:
作曲家の久石譲がこれまでに手がけてきたスタジオジブリ映画音楽の人気曲を集めたベスト盤『ジブリ・ベスト ストーリーズ』(3月12日発売)を、初めて自身の名義でリリースすることがわかった。
宮崎駿監督との初タッグである「風の谷のナウシカ」の公開日1984年3月11日から30周年という節目にリリースされる本作。「ナウシカ」から「崖の上のポニョ」まで久石が音楽を手がけたジブリ長編映画9作品から選曲され、初CD化音源として「ポニョ」より林正子「海のおかあさん」も収められる。これまでジブリ映画の音楽を集めた編集アルバムは発表されているが、「久石譲」名義でジブリ映画音楽のベストアルバムがリリースされるのはこれが初となる。
Posted on 2014/2/8
「クラシック プレミアム」第3号は、ドヴォルザークとスメタナです。
【収録曲】
ドヴォルザーク 交響曲 第9番 ホ短調 作品95 《新世界より》
イシュトヴァン・ケルテス指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音/1961年
ドヴォルザーク 弦楽のためのセレナード ホ長調 作品22
ラファエル・クーベリック指揮
イギリス室内管弦楽団
録音/1969年
スメタナ 連作交響詩 《わが祖国》 より 第2曲 《モルダウ》
ラファエル・クーベリック指揮
ボストン交響楽団
録音/1971年
どの曲も小中学校の音楽授業でも耳にしたことのある曲ですし、それ以外でもTV・CM・映画など、いろいろな方面で聴いたことのあるおなじみの曲です。
「久石譲の音楽的日乗」第3回は、指揮者についてのあれこれ
指揮者の仕事や役割がわからない素人にとっては、とても具体的な話もあり、興味深く一気に読みました。結局、楽器や編成、譜面が同じであれば、誰が指揮をしたとしても、同じ曲は同じように鳴るんじゃないかと思ってしまうことも、「あっ、だから指揮者によってここまで演奏が変わってくるんだ」ということがすごくよくわかりました。
なるほど、本当に奥が深いです。
そういった話を、
●指揮者、映画監督、野球の監督、3つの共通点から
●ベートーヴェン 交響曲 第9番 第3楽章のテンポの問題から
わかりやすく解説しているのがおもしろかったです。また、作曲家が指揮をすることの意味を語っています。その箇所を今回は一部抜粋して紹介します。
「生のオーケストラでクラシック音楽を指揮するということは、いろいろなことをリアルタイムで音を出しながら確認でき、それがうれしい。じつは作曲家で指揮をする人は意外に少ないが、それは残念なことだと思う。頭だけで作曲し、現実と自分がやりたいことがどんどん乖離してしまうからだ。現代音楽の作曲家ペンデレツキもよく指揮をし、『曲だけ書いていてもだめだよ』と言っている。自分が演奏して思い通りにならなかった点を確認し、観客の反応もみてやっていかないと、よりよい音楽活動はできないのだと。作曲と演奏は分離してはならず、連動していくべきなのだ。それは作曲家にとってもオーケストラの未来にとっても、とても重要なことだと僕は思う。」
なるほど。
だから久石譲作品でも、フルオーケストラとして発表されているオリジナル作品でも、コンサート演奏を繰り返すたびに、改訂されていることもしばしばあります。先日もご紹介しましたが、「5th dimension」やその他多くの作品も、CD化した時点でのものを完成型やゴールとせずに、そこからまた時間の経過や演奏公演に伴って進化し変化していっているのだなあと。
また「クラシックプレミアム」本誌では、様々な角度からクラシック音楽を紐解いていますが、そのなかでクラシック音楽の歴史を毎号少しずつ紹介しているコラムがあります。
そういった他の読み物もとてもおもしろく毎号楽しみにしています。
こういったことがわかりやすく毎号少しずつ解説されていておもしろいです。純粋にクラシック音楽を楽しむもよし、時代まで紐解いて味わうもよし。クラシック音楽の、バロックから古典派への変化のキーワードは、「コンサートという制度、ソフトとしての交響曲、楽器編成のスダンダード」とありました。この3つが大きくクラシック音楽の歴史と発展、進化に影響しているのだと。
これからますますクラシック音楽に触れるのが楽しみになっていきそうな予感です。耳も肥え、知識も肥え、少しずつクラシック音楽を「大人の嗜み」にしていけたらと思います。
また次号以降も紹介していきます。
2014年9月公開予定 映画「柘榴坂の仇討」
原作:浅田次郎 監督:若松節朗 音楽:久石譲 出演:中井貴一 阿部寛 広末涼子 他
人気作家・浅田次郎の『柘榴坂(ざくろざか)の仇討(あだうち)』が9月に映画化される。主演の中井貴一ほか、阿部寛、広末涼子、中村吉右衛門ら豪華俳優陣が共演する。さらに音楽を久石譲が務めることが明らかになった。
2014年2月5日(水) 深夜1:58- (前編)
2014年2月12日(水) 深夜1:58- (後編)
TBS系TV番組「オトナの!」 いとうせいこう ユースケ・サンタマリア
鈴木敏夫 x 久石譲 x 藤巻直哉(博報堂) ゲスト出演
「オトナの!」
オトナになりきれない二人がオトナとは何か、について学んでゆく、オトナに贈るトークバラエティ。
“Info. 2014/02/05,12 [TV] TBS系「オトナの!」 鈴木敏夫 久石譲 ゲスト出演” の続きを読む
2014年2月4日 CDマガジン 「クラシック プレミアム 3 ~ドヴォルザーク/スメタナ~」(小学館)
隔週火曜日発売 本体1,200円+税
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“Info. 2014/02/04 [CDマガジン] 「クラシック プレミアム 3」 久石譲コラム連載 発売” の続きを読む